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債券型投資信託や債券ETFのメリットを教えてください

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2024/06/07 19:24


男性

60代

question

株式を中心に資産形成しています。より分散させて安定性を高めるために、債券投資を検討しています。個別債券は個人だとなかなか手が出せないので、債券型投資信託や債券ETFへの投資を検討しています。これらのメリットを教えて下さい。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

債券型投資信託や債券ETFは、「分散」「流動性」「専門家による運用」を低コストでまとめて享受できる点が最大の魅力です。まず、1万円前後から数百〜数千本の債券に自動で分散されるため、発行体の破綻や地域・セクター偏重による価格変動リスクを一点に背負う必要がありません。次に、ETFであれば株式と同じように取引所の営業時間中はリアルタイムで売買でき、投資信託も1日1回の基準価額で解約できるため、個別債券より資金の出し入れがはるかに柔軟です。さらに、銘柄選定・リバランス・クーポン再投資はプロが代行するため、金利環境の変化や償還スケジュールを自分で管理する手間が省けます。外国債券ファンドなら為替ヘッジ付き・なしを選べるうえ、ETFでは運用管理費用(信託報酬)が年0.1%台の商品もあり、個別に海外債券を買うよりコストと税務手続きの両面で効率的です。もっとも、クーポン収入はファンド内で再投資された後に分配金としてまとめて支払われるため、受取タイミングを自在にコントロールできない点や、金利上昇局面では基準価額が下落しうる点には注意が必要です。

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投資信託

投資信託は、多くの投資家から集めた資金を一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。運用によって得られた成果は、各投資家の投資額に応じて分配される仕組みとなっています。 この商品の特徴は、少額から始められることと分散投資の効果が得やすい点にあります。ただし、運用管理に必要な信託報酬や購入時手数料などのコストが発生することにも注意が必要です。また、投資信託ごとに運用方針やリスクの水準が異なり、運用の専門家がその方針に基づいて投資先を選定し、資金を運用していきます。

ポートフォリオ運用

ポートフォリオ運用とは、複数の金融商品に分散して投資することで、全体としてのリスクを抑えながら安定的な運用成果を目指す方法です。株式、債券、投資信託、不動産など、異なる種類の資産を組み合わせて「投資のかご」をつくるイメージで、その組み合わせ全体をポートフォリオと呼びます。一つの資産だけに頼ると、大きな損失を受けるリスクが高まるため、資産を分けて投資することで特定の市場の変動に強い運用を目指すことができます。初心者でも、自分の投資目的やリスク許容度に合わせてバランスの取れたポートフォリオをつくることが大切です。

社債

社債とは、企業が事業資金を調達するために発行する「借金の証書」のようなものです。投資家は社債を購入することで企業にお金を貸し、その見返りとして、あらかじめ決められた利息(クーポン)を一定期間ごとに受け取ることができます。満期が来れば、企業は投資家に元本を返済します。 銀行からの融資とは異なり、社債は不特定多数の投資家から直接資金を集める方法であり、企業にとっては柔軟かつ効率的な資金調達手段です。 投資家にとって社債の魅力は、株式に比べて価格の変動が小さく、定期的な利息収入が得られる点にあります。一方で、発行体である企業が経営破綻した場合、元本が戻らないリスクがあるため、信用格付けや業績などを十分に確認することが重要です。 安定的な収益を目指しつつ、リスク管理も重視する投資家にとって、社債はポートフォリオの中核を担いうる資産クラスのひとつです。

劣後債

劣後債とは、企業や金融機関が資金調達のために発行する債券の一種で、通常の社債(シニア債)よりも弁済順位が低い(劣後する)債券のことです。発行体が破綻した場合、一般の債券や他の債権者への支払いが優先され、劣後債の保有者への弁済はその後に行われるため、元本や利息の支払いリスクが相対的に高くなります。 このリスクの高さを補うため、劣後債は通常の社債よりも利回りが高めに設定されており、リスクプレミアムが反映されたハイリスク・ハイリターンの投資対象として位置づけられます。劣後債には、シニア劣後債とジュニア劣後債があり、ジュニア劣後債の方がさらに弁済順位が低いため、リスクが高くなる傾向にあります。 特に、金融機関が発行する劣後債の一部(例:AT1債やTier 2債)は、国際的な銀行規制であるバーゼル規制に基づき、一定の条件を満たせば自己資本として算入できるため、自己資本比率を向上させる手段として利用されています。ただし、AT1債(追加的Tier 1債)は発行体の財務状況によって利息の支払いが停止される可能性もあるため、リスクが高くなります。 投資家にとっては、高い利回りの魅力がある一方で、発行体の信用リスクや市場環境を十分に考慮した慎重な判断が求められる金融商品です。また、流動性が低く、満期前に売却が難しい場合がある点にも注意が必要です。

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