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CAGRとはなんですか?どのような計算式で算出しますか?

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2025/09/17 10:21

株式
株式

男性

30代

question

資産運用に関する記事や動画で「CAGR(年平均成長率)」という言葉をよく目にします。これはどのような意味で、資産運用をするうえでどのように活用するのでしょうか?また、算出するための計算方法も教えて下さい。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

CAGR(Compound Annual Growth Rate、年平均成長率)とは、投資や資産が一定期間にわたりどのくらいの割合で成長したかを示す指標です。単純に平均を出すのではなく、複利の効果を考慮した「実質的な平均成長率」を表します。そのため、長期投資の成果を比較するときに役立ちます。

CAGRの計算式は次の通りです。 「CAGR = (期末価値 ÷ 期首価値)^(1 ÷ 年数) − 1」

例えば、100万円を投資して5年後に200万円になった場合を考えてみましょう。このときのCAGRは「(200 ÷ 100)^(1 ÷ 5) − 1」となり、計算すると約14.9%になります。これは「毎年ほぼ14.9%ずつ成長したのと同じ効果があった」という意味です。実際の各年のリターンがバラバラであっても、CAGRを使えば成果を平均化して表せるため、投資信託や株式の成績を比べる際に便利です。

ただし注意点として、CAGRはあくまで平均的な成長率を示すに過ぎません。途中の値動きの大きさやリスクは反映されないため、投資判断ではCAGRだけに頼るのではなく、変動幅(標準偏差)や最大下落率(ドローダウン)といったリスクの指標も併せて確認することが大切です。

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関連する専門用語

CAGR(年平均成長率)

CAGRとは、ある期間において投資や売上高などが毎年一定の割合で成長したと仮定した場合の年平均成長率を表す指標です。実際の成長は年ごとにばらつきがあったとしても、CAGRを使うことで「もし毎年同じペースで伸びたとしたらどれくらい成長しているか」をシンプルに理解することができます。たとえば、5年間で資産が2倍になった場合、その間のCAGRを知ることで、毎年どれくらいの割合で増えたかを簡単に比較できるのです。長期的な成長力を評価するために、投資対象を選ぶ際に非常に役立つ指標です。

複利

複利とは、利息などの運用成果を元本に加え、その合計額を新たな元本として収益拡大を図る効果。利息が利息を生むメリットがあり、運用成果をその都度受け取る単利に比べ、高い収益を期待できるのが特徴。短期間では両者の差は小さいものの、期間が長くなるほどその差は大きくなる。

リターン

リターンとは、投資によって得られる利益や収益のことを指します。たとえば、株式を購入して値上がりした場合の売却益(キャピタルゲイン)や、債券の利息、投資信託の分配金(インカムゲイン)などがリターンにあたります。 これらを合計したものは「トータルリターン」と呼ばれ、投資の成果を総合的に示す指標です。リターンは、元本に対してどれだけ増えたかを「%(パーセント)」で表し、特に長期投資では「年率リターン」で比較されることが一般的です。 リターンが高いほど投資先として魅力的に感じられますが、そのぶんリスク(価格変動の可能性)も高くなる傾向があるため、自分の目的やリスク許容度に応じて、適切なリターンを見込むことが大切です。

投資信託

投資信託は、多くの投資家から集めた資金を一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。運用によって得られた成果は、各投資家の投資額に応じて分配される仕組みとなっています。 この商品の特徴は、少額から始められることと分散投資の効果が得やすい点にあります。ただし、運用管理に必要な信託報酬や購入時手数料などのコストが発生することにも注意が必要です。また、投資信託ごとに運用方針やリスクの水準が異なり、運用の専門家がその方針に基づいて投資先を選定し、資金を運用していきます。

標準偏差

標準偏差とは、データが平均からどれだけ散らばっているか、つまりデータのばらつき(変動の大きさ)を表す統計的な指標です。資産運用の世界では、主にリターンの変動性を測るために使われ、「リスク」の指標として重要な役割を持っています。 たとえば、ある投資商品の平均リターンが年5%だったとしても、その年ごとの実際のリターンが毎回大きく上下していれば、それは「リスクが高い」と判断されます。この変動の大きさを数値化したものが標準偏差であり、数値が大きいほどリターンのブレが大きく、不確実性が高いことを意味します。 逆に、標準偏差が小さい場合はリターンが安定しており、将来の見通しが立てやすい投資対象とされます。ポートフォリオのリスク管理や資産配分を考える際にも、標準偏差を活用することで、全体のリスク水準を定量的に比較・評価することができます。

ドローダウン(最大許容下落率)

ドローダウン(最大許容下落率)とは、投資家が精神的・資金的に「これ以上下がると耐えられない」と感じる資産価格の下落幅(%)の上限のことを指します。たとえば、「30%までの損失なら我慢できるが、それ以上は無理」と考える場合、その人の最大許容下落率は30%です。 これは実際の相場変動とは別に、投資家自身があらかじめ設定するリスク許容度であり、長期運用の設計やポートフォリオ構築時に非常に重要な指標です。最大許容下落率を超えるような損失が出ると、冷静な判断ができず、パニック売りなど非合理な行動につながる可能性が高まります。 そのため、自分の最大許容下落率を正しく把握しておくことで、リスクとリターンのバランスが取れた資産運用を実現しやすくなります。金融アドバイザーとの面談やリスク診断でも、この考え方が活用されます。

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