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景気敏感株とディフェンシブ株の違いを教えてください。

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2025/10/07 09:09

株式
株式

男性

40代

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景気によって株価が大きく変動する銘柄がある一方で、景気にあまり左右されず安定している銘柄もあると聞きました。ニュースなどで「景気敏感株」や「ディフェンシブ株」という言葉をよく見かけますが、具体的にどのような特徴や違いがあるのかがよく分かりません。投資をするうえでどう使い分ければよいのかを教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

景気敏感株は、景気の動きに強く影響を受ける株式です。景気が拡大すると企業の業績が伸び、株価も上がりやすくなりますが、景気が悪化すると業績が落ち込み、株価も下がりやすくなります。

これに対してディフェンシブ株は、景気の変動に左右されにくく、業績や株価が比較的安定している株式を指します。つまり、前者はリスクとリターンの振れ幅が大きく、後者は安定性が高いという違いがあります。

投資においては、景気拡大期には景気敏感株を多めに、景気後退期にはディフェンシブ株を多めに組み入れることで、リターンを高めつつリスクを抑えることができます。

見分け方としては、企業の業績が景気や消費動向にどの程度影響を受けるかを確認するのが基本です。

景気敏感株は売上や利益の変動が大きく、株価も上がり下がりが激しい傾向があります。ディフェンシブ株は逆に、収益や配当が安定しており、景気後退期でも株価の下落が比較的小さいのが特徴です。

実際には「β値」という指標で感応度を確認したり、不況期の業績変化や配当維持の有無を見ると判断しやすいでしょう。

ただし、この分類は絶対的なものではありません。企業が新しい事業を始めたり、経営環境が変わることで、景気との関係性が変化することもあります。

ディフェンシブ株でも金利上昇局面では株価が下がることがあり、景気敏感株でも安定した収益構造を持つ企業もあります。最終的には、景気感応度だけでなく、財務の健全性や配当政策、企業の競争力も踏まえて判断することが重要です。

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ディフェンシブ株(ディフェンシブ銘柄)

ディフェンシブ株とは、景気の良し悪しに左右されにくく、経済が低迷している時期でも比較的安定した業績を保ちやすい企業の株のことをいいます。たとえば、食品、医薬品、電力、ガス、水道など、人々の生活に欠かせない商品やサービスを提供する業種の企業が該当します。 これらの企業は景気が悪くなっても需要が大きく減ることが少ないため、株価も大きく下がりにくい傾向があります。そのため、リスクを抑えながら資産を守りたい投資初心者や、安定的な運用を目指す長期投資家にとって、ディフェンシブ株は有力な選択肢の一つとなります。ただし、景気が回復して市場全体が大きく上昇する局面では、値上がりの勢いが限定的になる場合もあるため、投資の目的に応じてバランスをとることが大切です。

シクリカル株(景気敏感株)

シクリカル株(景気敏感株)とは、自動車、鉄鋼、半導体、資本財、海運など、景気拡大期に売上や利益が急速に伸びやすい一方、景気後退局面では業績が大きく落ち込みやすい業種の株式を指します。企業活動や消費者需要が好転する局面では生産量や受注残が増えるため株価が上昇しやすく、反対に景気が冷え込むと設備投資や耐久消費財の需要が減少して株価が下落しやすいという特徴があります。 そのため投資家は景気循環の局面を見極めてシクリカル株の比率を調整することで、ポートフォリオの収益機会を高めたり、リスクを抑えたりする戦略を取りますが、タイミングを誤ると損失拡大につながる可能性があるため注意が必要です。

景気後退

景気後退とは、経済活動の全体的な勢いが弱まり、生産、雇用、消費、投資などの指標が持続的に縮小していく状態を指します。一般的には、国内総生産(GDP)が2四半期以上連続でマイナス成長となると「景気後退」とみなされます。この状態では、企業の業績が悪化し、失業率が上昇し、個人消費が冷え込むなど、経済全体に負の連鎖が広がりやすくなります。 景気後退は、金融危機、供給ショック、金利の上昇、外需の減退などさまざまな要因によって引き起こされ、政策対応としては、金融緩和や財政出動などの景気刺激策が取られることが多いです。資産運用やビジネス戦略を考える上でも、景気循環の一局面として、重要な経済概念です。

リスク

リスクとは、資産運用において、期待している結果とは異なる結果が生じる可能性のことを指します。具体的には、投資による損失が発生するかもしれない不確実性を意味しますが、必ずしも悪い結果だけを指すわけではなく、期待以上の利益が出る可能性もリスクの一部とされます。リスクには、株価の変動、金利の変動、為替レートの変動などさまざまな種類があり、それぞれに応じた対策が求められます。資産運用を行う上では、自分がどの程度のリスクを受け入れられるかを理解し、それに応じた投資戦略を立てることが非常に重要です。

リターン

リターンとは、投資によって得られる利益や収益のことを指します。たとえば、株式を購入して値上がりした場合の売却益(キャピタルゲイン)や、債券の利息、投資信託の分配金(インカムゲイン)などがリターンにあたります。 これらを合計したものは「トータルリターン」と呼ばれ、投資の成果を総合的に示す指標です。リターンは、元本に対してどれだけ増えたかを「%(パーセント)」で表し、特に長期投資では「年率リターン」で比較されることが一般的です。 リターンが高いほど投資先として魅力的に感じられますが、そのぶんリスク(価格変動の可能性)も高くなる傾向があるため、自分の目的やリスク許容度に応じて、適切なリターンを見込むことが大切です。

β(ベータ)

βとは、ベンチマークとの連動性を示す数値のことで、ポートフォリオ運用を考える際にもよく用いられる。 β=個別証券のリターン÷ベンチマークのリターン。この指標が高いほど値動きが激しくなる。例えば、ある銘柄のβ値が1.5ということは、ベンチマークが10%上昇するとその銘柄は15%上昇し、逆にベンチマークが10%下落するとその銘柄は15%下落することを意味する。

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