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企業年金を繰り下げ受給するデメリットはありますか?
回答済み
1
2026/07/14 13:05
男性
60代
企業年金の受給を繰り下げることで将来の受取額が増えると聞きましたが、一方でデメリットはあるのでしょうか。受給開始を遅らせることで損になるケースや注意すべき点について知りたいです。
回答をひとことでまとめると...
企業年金の繰り下げは受取額を増やせる一方、受給前に亡くなると総受取額が減る可能性があります。無収入期間の生活資金負担や、受給増額による税・社会保険料の上昇もあり得る点に注意が必要です。
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
企業年金の受給を繰り下げると、将来の受取額が増える可能性がありますが、必ずしも有利とは限りません。まず注意したいのは、受給開始を遅らせた分、受け取れる期間が短くなることです。想定より早く亡くなった場合は、増額分を含めても総受取額が少なくなり、結果として損になることがあります。
また、繰り下げ中は年金収入が入らないため、その間の生活費を預貯金や就労収入で補う必要があります。手元資金に余裕がない場合は、繰り下げによって家計が苦しくなるおそれがあります。資金計画を立てずに判断するのは避けたいところです。
さらに、税金や社会保険への影響も確認が必要です。受給額が増えることで、公的年金等の収入額が上がり、所得税や住民税、社会保険料の負担が重くなる場合があります。他の年金や退職金、一時金の受取時期によっては、手取り額が思ったほど増えないケースもあります。
このように、企業年金の繰り下げは、長生きへの備えとして有効な一方、総受取額、資金繰り、税負担の面で不利になることもあります。制度ごとの条件を確認したうえで、自身の健康状態や家計状況に合わせて判断することが大切です。
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A. 年金の70歳繰下げは、健康不安や繰下げ期間の生活費不足、70歳以降の高収入就労などで不利になり得ます。寿命の見込み・収入・働き方・家族状況を踏まえ、受取時期を考えましょう。
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A. 年金は給与ではなく雑所得で、公的年金は「公的年金等に係る雑所得」、企業年金や個人年金は種類により雑所得区分が異なる。
関連する専門用語
企業年金
企業年金とは、企業が従業員の退職後の生活資金を支援するために設ける年金制度のことです。代表的なものに確定給付企業年金(DB)と確定拠出年金(DC)があります。DBでは企業が給付額を保証し、DCでは従業員自身が運用リスクを負います。企業年金は、長期的な資産運用が求められるため、運用方針や市場環境の変化が大きな影響を与えます。
繰下げ受給
繰下げ受給とは、本来65歳から支給される公的年金(老齢基礎年金や老齢厚生年金など)の受け取り開始を自分の希望で後ろ倒しにする制度です。66歳以降、最大75歳まで1か月単位で繰り下げることができ、遅らせた月数に応じて年金額が恒久的に増えます。 増額率は1か月当たり0.7%で、10年(120か月)繰り下げた場合にはおよそ84%の上乗せとなるため、長生きするほどトータルの受取額が増えやすい仕組みです。ただし、繰下げた期間中は年金を受け取れないため、その間の生活資金や健康状態、就労収入の見通しを踏まえて慎重に検討することが大切です。
公的年金
公的年金には「国民年金」と「厚生年金」の2種類があり、高齢者や障害者、遺族が生活を支えるための制度です。この制度は、現役で働く人たちが納めた保険料をもとに、年金受給者に支給する「世代間扶養」の仕組みで成り立っています。 国民年金は、日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入する制度です。保険料を一定期間(原則10年以上)納めると、65歳から老齢基礎年金を受け取ることができます。また、障害を負った場合や生計を支える人が亡くなった場合には、障害基礎年金や遺族基礎年金を受け取ることができます。 厚生年金は、会社員や公務員が対象の制度で、国民年金に追加で加入する形になります。保険料は給与に応じて決まり、支払った分に応じて将来の年金額も増えます。そのため、厚生年金に加入している人は、国民年金だけの人よりも多くの年金を受け取ることができ、老齢厚生年金のほかに、障害厚生年金や遺族厚生年金もあります。 公的年金の目的は、老後の生活を支えるだけでなく、病気や事故で障害を負った人や、家計を支える人を亡くした遺族を支援することにもあります。財源は、加入者が納める保険料と税金の一部で成り立っており、現役世代が高齢者を支える「賦課方式」を採用しています。しかし、少子高齢化が進むことで、この仕組みを今後も維持していくことが課題となっています。公的年金は、すべての国民が支え合い、老後の安心を確保するための重要な制度です。
社会保険料
社会保険料とは、健康保険や厚生年金保険、雇用保険など、社会保険制度を運営するために加入者が負担するお金のことです。会社員の場合は、給与から天引きされ、事業主と従業員が半分ずつ負担する仕組みになっています。 自営業者やフリーランスの場合は、国民健康保険や国民年金の保険料を自分で納めます。社会保険料は、病気やケガ、老後の生活、失業といった生活上のリスクに備えるためのもので、将来の給付を受けるための重要な拠出です。資産運用の観点からは、社会保険料は毎月のキャッシュフローに影響する固定費であり、長期的なライフプラン設計や可処分所得の把握に欠かせない要素です。
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