チューリッヒ生命のがん保険は、加入に当たって審査が厳しいですか?
チューリッヒ生命のがん保険は、加入に当たって審査が厳しいですか?
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2025/08/14 08:33
男性
30代
チューリッヒ生命のがん保険への加入を検討していますが、過去の通院歴や現在の投薬があり、審査に通るか不安です。告知の範囲や判断基準がどの程度重視されるのか、加入の可否や条件付き承諾の可能性、申し込み前に準備すべき点などを知りたいです。実務上、何を確認し、どのように備えるべきでしょうか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
チューリッヒ生命のがん保険の加入審査は、一般的な生命保険の審査と比較して、それほど厳しくないといえます。しかし、健康状態や既往歴によっては一定の制限があります。
がん保険に加入するためには健康状態や既往歴を告知し、審査に通る必要があり、告知は保険加入における重要な手続きです。告知とは、健康状態や既往歴等を生命保険会社に伝えることです。偽りの情報を書いて保険に加入すると、保険金が支払われない可能性があるため、正確な情報の申告が必要です。
なお、加入に当たっては既往症(過去の病気)や健康状態、職業、収入などによっては引受けが制限または断られる可能性があります。ただし、これは他の保険会社でも一般的な基準であり、特別に厳しい条件ではありません。
終身医療保険プレミアムZはオンラインでの申込が可能です。死亡保障の金額や、告知の内容によって提出が必要な場合があり、基本的な健康告知以外の医的診査が必要になるケースは限定的です。
なお、市場には「引受基準緩和型(持病があっても入りやすい代わりに保険料が高め・免責が付きやすいタイプ)」も存在するため、疑問点は事前に保険会社や専門家へ相談することをおすすめします。
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関連する専門用語
引受基準
引受基準とは、保険会社や金融機関などが、契約の申し込みに対して受け入れるかどうかを判断するために定めた社内基準のことです。たとえば、生命保険に加入しようとする場合、申込者の年齢、健康状態、職業、既往歴などが引受基準に照らして審査され、その結果によって契約が承諾されたり、条件付きで引き受けられたり、あるいはお断りされることもあります。 資産運用に関わる場面では、保険商品や金融商品を扱ううえで、顧客のリスク許容度や属性に基づいた適切な商品提供やリスク管理を行うための判断基準としても活用されます。引受基準は、契約者に対して公平で透明性のあるサービス提供を行うと同時に、保険会社や金融機関自身の経営リスクを抑える役割も果たしています。
引受基準緩和型保険
引受基準緩和型保険とは、健康状態に不安がある人や持病のある人でも加入しやすいように、通常の保険よりも加入時の審査基準(引受基準)を緩やかにした保険のことです。一般の保険では健康状態に関する詳しい質問や診査が必要ですが、このタイプでは「過去〇年以内に入院したことがありますか?」など、限定的な質問だけで加入できるケースが多くあります。 ただし、保険料は通常の保険よりも割高に設定されることが一般的で、契約から一定期間(例:1~2年)は保障内容が制限される「免責期間」が設けられることもあります。持病や高齢によって通常の保険に加入できなかった人にとっては、貴重な保障手段となります。加入のハードルは低い一方で、保障内容や費用のバランスをよく理解することが大切です。
免責期間
免責期間とは、保険契約が開始してから一定の期間、保険金の支払い対象とならない期間のことを指します。 たとえば生命保険や医療保険では、契約を結んですぐに保障が始まるわけではなく、契約後しばらくの間に起きた死亡や入院に対しては、保険金が支払われなかったり、一部のみの支払いに制限されているケースがあります。 この免責期間は、不正な保険金請求を防ぐことや、加入時の健康状態が不確かな場合のリスクを保険会社が抑えるために設けられています。特に、健康状態の告知が不要な「無告知型保険」や、加入しやすいタイプの保険商品では、免責期間の内容が重要な意味を持つため、加入前にしっかり確認しておくことが大切です。
既往歴
既往歴(きおうれき)とは、これまでにかかった病気やケガ、その治療内容など、過去の健康状態に関する記録や事実を指します。保険の分野ではとくに重要な概念であり、生命保険・医療保険・がん保険などに加入する際の「告知義務」に直結します。 保険会社は、契約者の既往歴を参考にして、リスクの程度を判断します。たとえば、過去に大きな病気を患った場合は、将来的に再発や関連する病気を発症する可能性があると見なされ、保険の引き受けが制限されたり、特定の部位・疾病が保障対象外となる「特定部位不担保」の条件がついたり、場合によっては加入そのものを断られることもあります。一方で、完治から一定の期間が経過しており、再発リスクが低いと判断されれば、通常の条件で加入できるケースもあります。 既往歴は契約者にとって不利に働くことが多いですが、正直に告知することが何より大切です。仮に既往歴を隠して加入した場合、保険会社に発覚すると「告知義務違反」となり、保険金が支払われないリスクがあります。近年では、既往歴があっても加入できる「引受緩和型保険」や「持病があっても入れる医療保険」などの商品も増えており、健康状態に応じた選択肢が広がっています。 したがって、保険加入時には自分の既往歴を正しく整理し、通常の商品がよいのか、緩和型が適しているのかを検討することが重要です。不安があれば専門家に相談し、告知の方法や商品選びについてアドバイスを受けると安心です。



