アフラック生命の終身保険で「低解約返戻金型」の仕組みと保険料・返戻金の特徴を教えてください。
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2025/07/25 08:32
男性
60代
終身保険を検討する中で、保険料を抑えながら保障を確保できるという「かしこく備える終身保険」の低解約返戻金型に興味があります。しかし払込期間中に解約すると元本割れのリスクがあるとも聞きました。具体的にどのような仕組みでメリットと注意点は何でしょうか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
アフラック生命が販売している終身保険「低解約返戻金型」は、保険料払込期間中に想定される解約返戻金を標準的な終身保険のおよそ70%に抑えることで、毎月の保険料を軽減する設計です。
保険会社は返戻金を繰り延べる代わりに保険料負担を引き下げるため、長期契約が前提の加入者にとって費用対効果が高くなります。一方で、払込期間中に解約すると返戻金が少なく元本割れするリスクが大きく、途中解約を想定する人には向きません。
払込満了時点で解約返戻金は標準型と同水準に引き上がり、その後も契約を継続すれば払込保険料総額を上回る水準まで増加します。したがって、保険料を抑えつつ終身保障を確保したいが、長期にわたり保有し続ける意思がある人に適しています。
加入前には、予定払込期間の資金計画と将来の資金需要を照らし合わせ、途中解約の可能性が低いかを確認することが重要です。また、払込期間満了後の返戻金推移表を必ず確認し、長期保有時に得られる返戻金水準を把握したうえで判断しましょう。
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関連する専門用語
解約返戻金
解約返戻金とは、生命保険などの保険契約を途中で解約したときに、契約者が受け取ることができる払い戻し金のことをいいます。これは、これまでに支払ってきた保険料の一部が積み立てられていたものから、保険会社の手数料や運用実績などを差し引いた金額です。 契約からの経過年数が短いうちに解約すると、解約返戻金が少なかったり、まったく戻らなかったりすることもあるため、注意が必要です。一方で、長期間契約を続けた場合には、返戻金が支払った保険料を上回ることもあり、貯蓄性のある保険商品として活用されることもあります。資産運用やライフプランを考えるうえで、保険の解約によって現金化できる金額がいくらになるかを把握しておくことはとても大切です。
元本割れ
元本割れとは、投資で使ったお金、つまり元本(がんぽん)よりも、最終的に戻ってきた金額が少なくなることをいいます。たとえば、100万円で投資信託を購入したのに、解約時に戻ってきたのが90万円だった場合、この差額10万円が損失であり、「元本割れした」という状態です。 特に、価格が変動する商品、たとえば株式や投資信託、債券などでは、将来の価格や分配金が保証されているわけではないため、元本割れのリスクがあります。「絶対に損をしたくない」と考える方にとっては、このリスクを正しく理解することがとても重要です。金融商品を選ぶときには、利回りだけでなく元本割れの可能性も十分に考慮しましょう。
保険料
保険料とは、保険契約者が保険会社に対して支払う対価のことで、保障を受けるために定期的または一括で支払う金額を指します。生命保険や医療保険、損害保険など、さまざまな保険商品に共通する基本的な要素です。保険料は、契約時の年齢・性別・保険金額・保障内容・加入期間・健康状態などに基づいて算出され、一般にリスクが高いほど保険料も高くなります。 また、主契約に加えて特約(オプション)を付加することで、保険料が増えることもあります。保険料は、契約を維持し続けるために必要な支出であり、未納が続くと保障が失効する場合もあるため、支払計画を立てることが大切です。資産運用の観点からも、保険料の支払いが家計に与える影響や、保障と費用のバランスを見極めることは、ライフプラン設計において重要な判断材料となります。
終身保障
終身保障とは、一生涯にわたって続く保障のことを指します。保険や共済の分野では、契約者が亡くなるまで保障が続くタイプのプランに使われる言葉です。たとえば、終身保険は加入者が何歳で亡くなっても必ず死亡保険金が支払われる仕組みであり、遺族への経済的な備えとして活用されます。また、医療保障や介護保障に終身型が設定されている場合には、年齢によって保障が打ち切られることなく、生涯にわたってサポートが続くという安心感があります。老後の資金計画や相続対策の一環として選ばれることが多いのも特徴です。
保険料払込期間
保険料払込期間とは、契約者が保険会社に対して保険料を支払い続ける必要がある期間のことです。この期間が終わるまでは、保険契約を維持するために定期的な保険料の支払いが求められます。払込期間には、「終身払い」と呼ばれる一生涯支払い続けるタイプと、「有期払い」といって一定の年齢や年数までで支払いを終えるタイプがあります。 有期払いの場合、払込期間が終了しても保障は継続することが多く、将来の支出を軽減する目的で選ばれることもあります。一方で、払込期間が短いほど、月々の保険料は高くなる傾向があります。保険を選ぶ際には、保障内容だけでなく、支払い負担やライフプランに合った払込期間を考慮することが大切です。