営業利益・経常利益・純利益の違いについて教えて下さい。
営業利益・経常利益・純利益の違いについて教えて下さい。
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2025/11/07 11:04
男性
30代
企業の決算書に出てくる営業利益・経常利益・純利益の違いがよく分かりません。売上からどの費用を差し引いて算出するのか、どの利益が会社の本業の実力を示すのかなど、仕組みや意味を教えてください。また、投資判断にどう活かせるかも知りたいです。
回答
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
営業利益・経常利益・純利益は、企業の収益構造を段階的に示す重要な指標です。結論から言うと、営業利益は本業の稼ぐ力、経常利益は財務面も含めた平時の稼ぐ力、純利益は最終的に株主に残る利益を表します。
営業利益は、売上高から売上原価と販売費・一般管理費を差し引いたもので、企業が本業でどれだけ利益を生み出しているかを示します。製造業でいえば製品の価格設定力やコスト効率が反映され、事業の競争力を見る際の中心的指標です。
経常利益は、営業利益に受取利息や配当金、支払利息などの営業外損益を加減した数値で、本業に加えて財務活動なども含めた日常的な企業の稼ぐ力を表します。金利や為替の影響を受けるため、財務体質の良し悪しが反映されやすいのが特徴です。
純利益は、経常利益に一時的な特別損益を加減し、税金を差し引いた最終的な利益で、株主への配当や内部留保の原資となります。ただし、特別損益には災害損失や資産売却益などの一過性要因が含まれるため、毎期の変動が大きく、企業の実力を測る際は注意が必要です。
このように、営業利益は本業の強さを、経常利益は企業全体の収益構造を、純利益は最終的な成果を示します。投資判断や企業分析では、これらを併せて比較し、利益の持続性や一過性を見極めることが重要です。
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関連する専門用語
営業利益
企業が本業である営業活動によって得た利益を示す指標で、売上高から売上原価や販売費、一般管理費を差し引いたものです。 投資家や経営者にとって、本業の収益力や効率性を把握するうえで最も注目度の高い指標の一つとなります。営業利益率が高い場合はコストコントロールや付加価値創出に優れていると評価され、企業の競争優位性を示す根拠にもなります。
経常利益
経常利益とは、企業が本業の活動を中心に、通常の経営を行う中で得た利益のことを指します。売上高から商品の仕入れや人件費、販売費や一般管理費などの経費を差し引き、そのうえで本業以外の継続的な収益(たとえば受取利息や配当金など)を加え、支払利息などの費用を引いた後に残る利益です。つまり、企業の「通常の経営活動の実力」を測るための指標であり、企業の本質的な収益力を判断する際に重要な数字となります。経常利益が安定している企業は、本業が順調であり、経営が安定していると考えられます。
純利益
純利益とは、企業が一定期間に稼いだ利益のうち、すべての費用や税金などを差し引いた後に最終的に残る利益のことです。売上から原価、人件費、販売費、管理費、借入金の利息、法人税などをすべて差し引いたうえで残った金額が純利益となります。いわば「会社が本当に儲けたお金」といえる部分で、この数字が黒字であれば企業は利益を上げており、赤字であれば損失を出していることになります。株主にとっては、配当の原資になったり、企業の成長性や財務健全性を判断する重要な指標になります。決算書の中でも最も注目される数値の一つで、企業の経営状況を端的に示しています。
売上原価
売上原価とは、企業が商品やサービスを販売するために直接かかった費用のことを指します。たとえば、商品を仕入れて販売する会社であれば、その仕入れ代金が売上原価になります。製造業の場合は、原材料費や労務費、製造にかかる経費などが含まれます。売上高からこの売上原価を引いたものが「売上総利益(粗利益)」となり、企業が本業でどの程度の利益を得ているかを示す大切な指標となります。売上原価を正確に把握することは、適切な価格設定や利益計画を立てるうえで非常に重要です。
営業外損益
営業外損益とは、企業の本業以外の活動によって発生した利益や損失のことを指します。企業は通常、商品やサービスの販売など本業を通じて利益を得ますが、それ以外にも銀行預金からの利息収入や、保有している株式からの配当収入など、本業以外から得る収益もあります。これらは「営業外収益」と呼ばれ、逆に借入金の利息支払いなどの費用は「営業外費用」と呼ばれます。営業外損益は、これら営業外収益と営業外費用の差額であり、企業が本業以外の活動でどの程度利益や損失を出しているかを示す指標となります。経常利益を算出する際には、営業利益にこの営業外損益を加減して計算します。
特別損益
特別損益とは、企業の通常の経営活動からは発生しない、一時的または例外的な要因によって生じる利益や損失のことを指します。たとえば、保有していた不動産を売却して得た利益(特別利益)や、災害や事業撤退などによる損失(特別損失)がこれにあたります。これらは日常的な経営活動の成果を表すものではないため、経常利益とは区別して扱われます。特別損益は、企業が一時的な出来事によってどの程度の影響を受けたかを示す指標であり、最終的な純利益を算出する際に加減されます。そのため、投資家や経営者は特別損益を確認することで、企業の一時的な業績変動と本来の収益力を区別して評価することができます。





