リスクを抑えたインデックス投資をするには、どの種類を選べば良いですか?
解決済み
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2025/01/22 22:04
女性
30代
インデックス投資を始めたいと考えていますが、初心者なのでできるだけリスクの低い商品を選びたいと思っています。S&P 500やTOPIX以外にも様々な種類があるようですが、リスクを抑えた投資を行うにはどのインデックスを選べばよいでしょうか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
リスクを抑えたインデックス投資を行うには、「市場全体型」のインデックスを選ぶことをお勧めします。市場全体型のインデックスには、主要な市場を広く網羅する代表的な指数として、米国のS&P 500や日本のTOPIXなどがあります。これらは数百から数千の銘柄で構成されており、特定の企業や業種に投資が集中することを避けられます。
例えば、新興企業中心のNASDAQや特定の業種に特化したインデックスと比べると、市場全体型のインデックスは価格変動が比較的緩やかです。また、ある業種が不振でも別の業種が好調であれば相殺されるため、投資リスクが自然と分散されます。
さらにリスクを抑えたい場合は、株式以外の資産も組み合わせることをご検討ください。例えば、国債のインデックスファンドと組み合わせることで、株式市場が下落した際の影響を緩和できます。ただし、リスクを抑えすぎると期待リターンも低くなる傾向があるため、ご自身の投資目的や期間に合わせて、適切なバランスを取ることが重要です。
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インデックス
インデックス(Index)は、市場の動きを把握するための重要な指標です。複数の銘柄を一定の基準で組み合わせることで、市場全体や特定分野の値動きを分かりやすく数値化しています。 代表的なものには、日本の株式市場を代表する日経平均株価やTOPIX、米国市場の代表格であるS&P500などがあります。これらのインデックスは、投資信託などの運用成果を評価する際の基準として広く活用されており、特にパッシブ運用(インデックス運用)では、この指標と同じような値動きを実現することを目標としています。
リスク分散
資産運用における「リスク分散」とは、簡単に言うと「一つのカゴにすべての卵を入れない」という考え方です。たとえば、資産を特定の株式や投資信託だけに集中させてしまうと、それが値下がりしたときに大きな損失を受ける可能性があります。 リスク分散は、このリスクを減らすために、異なる種類の投資商品や地域、産業に資金を分けて投資する方法です。これにより、一つの商品が値下がりしても、他の商品が値上がりすることで全体の損失を抑える効果が期待できます。たとえば、国内株式だけでなく、海外株式や債券など複数の商品に投資することで、安定した資産運用が目指せます。 「たくさんの場所に投資して安全ネットを張る」というイメージを持つとわかりやすいでしょう。
リスク
リスクとは、資産運用において、期待している結果とは異なる結果が生じる可能性のことを指します。具体的には、投資による損失が発生するかもしれない不確実性を意味しますが、必ずしも悪い結果だけを指すわけではなく、期待以上の利益が出る可能性もリスクの一部とされます。リスクには、株価の変動、金利の変動、為替レートの変動などさまざまな種類があり、それぞれに応じた対策が求められます。資産運用を行う上では、自分がどの程度のリスクを受け入れられるかを理解し、それに応じた投資戦略を立てることが非常に重要です。
パッシブ運用
パッシブ運用とは、投資信託を選ぶ際の運用手法の一つ(対義語:アクティブ運用)。比較のために用いる指標であるベンチマーク(日経平均やNASDAQなど)と同様の動きを目標とする運用手法で、組み入れ銘柄数は多くなる傾向がある。パッシブ運用はアクティブ運用に比べて販売手数料や信託報酬などのコストは安くて済むが、リスクが分散される分、リターンも小さくなるという特徴がある。
ETF(上場投資信託)
ETF(上場投資信託)とは、証券取引所で株式のように売買できる投資信託のことです。日経平均やS&P500といった株価指数、コモディティ(原油や金など)に連動するものが多く、1つのETFを買うだけで幅広い銘柄に分散投資できるのが特徴です。通常の投資信託に比べて手数料が低く、価格がリアルタイムで変動するため、売買のタイミングを柔軟に選べます。コストを抑えながら分散投資をしたい人や、長期運用を考えている投資家にとって便利な選択肢です。