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20210331

「アクティブファンド」とは?インデックスファンドと比較した時の特徴を解説!

難易度:

執筆者:

公開:

2023.04.02

更新:

2025.03.13

基礎知識アクティブファンド投資信託・ETF

目次

アクティブファンドの主な種類

グロースファンド

バリューファンド

アクティブファンドの特徴

運用目的

保有コスト(信託報酬)

商品の種類

特徴のまとめ

アクティブファンドとインデックスファンドのどちらがいいの?

短期的にはアクティブファンド、中長期的にはインデックスファンド

アクティブファンドの目利きが重要

まとめ

アクティブファンドとは、投資信託の一種です。

資産運用会社の運用担当者(ファンド・マネージャー)が、独自の運用方針と分析に基づき、投資銘柄を選択して運用します。

アクティブファンドでは、ベンチマークとなる指数(インデックス)を定め、ベンチマークを上回るリターンを得ることを目指します。

アクティブファンドの主な種類

アクティブファンドの代表的な例として、グロースファンドとバリューファンドがあります。

グロースファンド

グロースファンドとは、企業分析し、成長性や収益性の高い投資銘柄に対して投資を行う投資ファンドです。例えば、三井住友アセットマネジメントの「ジャパン・グロース・ファンド」の組入銘柄には、ソニーやキーエンス、楽天などの株式が組み込まれています。

バリューファンド

バリューファンドとは、企業の業績・配当と株価を比較した時に、割安だと考えられる投資銘柄に対して投資を行う投資ファンドです。例えば、日興アセットマネジメントの「国内株式アクティブバリューファンド」の組入銘柄には、トヨタやソフトバンクグループ、任天堂などの株式が組み込まれています。

アクティブファンドの特徴

アクティブファンドと対になる概念として、パッシブファンドがあり、その代表例としてインデックスファンドがあります。

インデックスファンドとは、ファンドの値動きが、日経平均株価やNYダウ平均株価といった指数(インデックス)に連動するように、商品設計されているファンドです。

ここでは、インデックスファンドと比較しながら、アクティブファンドの特徴をご説明したいと思います。

運用目的

インデックスファンドは、対象となる指数(インデックス)に連動することを目標に運用されているファンドです。そのため、指数(インデックス)が上昇している時はファンドも値上がりし、下落しているときはファンドも値下がりします。

一方、アクティブファンドは、投資する銘柄を選別し、特定の指数の値動きを上回るリターンを目指すファンドです。そのため、指数(インデックス)が下落したとき、必ずしもファンドも値下がりするとは限りません。

保有コスト(信託報酬)

インデックスファンドは、信託報酬(保有残高に対してかかる年間手数料)が、平均0.5%を下回るファンドが中心であり、0.1%から0.2%台のファンドも少なくありません。

一方、アクティブファンドは、1.5%以上のものが多く存在します。これは、アクティブファンドの方が、ファンド・マネージャーに支払う人件費がかかっているため、それを賄うために信託報酬を高く設定しているという事情があります。

信託報酬の高低は、ファンドの全体的なパフォーマンスに直接影響します。例えば信託報酬が1.5%のアクティブファンドは、信託報酬が0.1%のインデックスファンドと比べると、常に毎年1.4%分のハンディキャップを背負っていることになります。

商品の種類

インデックスファンドは、対象となる指数が限られることから、商品の選択肢は500件程度です。

一方、アクティブファンドはさまざまなテーマに基づくファンドが販売されており、2021年3月現在4,000件を超えるアクティブファンドが存在します。

特徴のまとめ

アクティブファンドインデックスファンド
運用目的投資する銘柄を選別し、特定の指数の値動きを上回るリターンを目指すファンド対象とする指数に連動することを目標に運用されるファンド
保有コスト相対的に高い相対的に低い
商品の種類相対的に多い相対的に少ない

アクティブファンドとインデックスファンドのどちらがいいの?

短期的にはアクティブファンド、中長期的にはインデックスファンド

アクティブファンドは、ベンチマークとなる指数(インデックス)を上回ることを目指したファンドです。そのため、短期的にはアクティブファンドのリターンが、インデックスファンドのリターンを上回ることはよくあります。

ただ、中長期的には、インデックスファンドのリターンがアクティブファンドのリターンを上回ることが多いと言われています。

例えば金融庁の資料によると、国内の全ファンドベースで過去5年間のパフォーマンスを比較したところ、信託報酬控除前のシャープレシオが、アクティブ投信は平均0.29であるのに対し、パッシブ投信は平均0.42でした。

つまり、日本のアクティブ投信は、市場平均を上回る超過収益をあげるという目標を達成できていないものが多いといえます。

また、米国においても、2015年〜2019年の5年間で、大型株ファンドの80%が、S&P500指数を下回るリターンしか出せなかったという研究もあります。

アクティブファンドの目利きが重要

もちろん、全てのアクティブファンドの運用成績がインデックスファンドを下回るわけではありません。独立系の資産運用会社が運用しているアクティブファンドや、大手資産運用会社の一部のアクティブファンドの中には、中長期的に良好なパフォーマンスを実現しているものもあります。

そのため、インデックスファンドを上回るリターンを出すアクティブファンドを見つけられるかが、ポイントとなりそうです。

まとめ

  • アクティブファンドは、ベンチマークを上回るリターンを得ることを目指したファンド
  • アクティブファンドの対となる概念にパッシブ(インデックス)ファンドがある
  • 中長期的なリターンは、インデックスファンド>アクティブファンドとなることが多い
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投資のコンシェルジュ編集部

MONO Investment

投資のコンシェルジュ編集部は、投資銀行やアセットマネジメント会社の出身者、税理士など「金融のプロフェッショナル」が執筆・監修しています。 販売会社とは利害関係がないため、主に個人の資産運用に必要な情報を、正確にわかりやすく、中立性をもってコンテンツを作成しています。

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信託報酬

信託報酬とは、投資信託やETFの運用・管理にかかる費用として投資家が間接的に負担する手数料であり、運用会社・販売会社・受託銀行の三者に配分されます。 通常は年率〇%と表示され、その割合を基準価額にあたるNAV(Net Asset Value)に日割りで乗じる形で毎日控除されるため、投資家が口座から現金で支払う場面はありません。 したがって運用成績がマイナスでも信託報酬は必ず差し引かれ、長期にわたる複利効果を目減りさせる“見えないコスト”として意識されます。 販売時に一度だけ負担する販売手数料や、法定監査報酬などと異なり、信託報酬は保有期間中ずっと発生するランニングコストです。 実際には運用会社が3〜6割、販売会社が3〜5割、受託銀行が1〜2割前後を受け取る設計が一般的で、アクティブ型ファンドでは1%超、インデックス型では0.1%台まで低下するケースもあります。 同じファンドタイプなら総経費率 TER(Total Expense Ratio)や実質コストを比較し、長期保有ほど差が拡大する点に留意して商品選択を行うことが重要です。

投資信託

投資信託は、多くの投資家から集めた資金を一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。運用によって得られた成果は、各投資家の投資額に応じて分配される仕組みとなっています。 この商品の特徴は、少額から始められることと分散投資の効果が得やすい点にあります。ただし、運用管理に必要な信託報酬や購入時手数料などのコストが発生することにも注意が必要です。また、投資信託ごとに運用方針やリスクの水準が異なり、運用の専門家がその方針に基づいて投資先を選定し、資金を運用していきます。

バリュー投資

バリュー投資とは、本来の価値よりも株価が割安になっていると判断される企業に投資をする方法です。企業の財務状況や業績、将来性などをしっかりと分析し、その企業が持つ本来の価値に比べて株価が低いと考えられる場合に株を購入します。そして、時間の経過とともに株価が本来の価値に近づくことを期待して利益を得ようとする考え方です。市場の流れに左右されず、じっくりと資産を育てたい人に向いている投資手法です。

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