Loading...

MENU

投資の知恵袋>

楽天証券では、どんな金(ゴールド)関連の投資信託を買うことができますか?

回答受付中

0

2025/10/10 09:59

コモディティ
コモディティ

男性

30代

question

楽天証券で金(ゴールド)に関連する投資信託を購入できると聞きましたが、どのような種類があるのか具体的に知りたいです。純金価格に連動するものだけでなく、海外の金鉱株に投資するファンドなどもあると聞きます。それぞれの特徴やリスク、初心者が選ぶ際のポイントも含めて教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

楽天証券では「金価格に連動する投資信託」と「金鉱株に投資する投資信託」の2種類が購入できます。前者は金そのものの値動きを反映するインデックス型が中心で、為替ヘッジあり・なしの選択が可能です。後者は金鉱企業の株式に投資するタイプで、金価格の動きに加えて企業業績や資源価格の影響も受けるため、値動きが大きくなる傾向があります。

金価格連動型の代表的な商品としては、「三菱UFJ純金ファンド」や「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり/なし)」があります。どちらも実際の金の現物や金価格指標に連動しており、金そのものを持たずに価格変動を反映させる仕組みです。為替ヘッジありはドル円の変動を抑え、ヘッジなしは円安・円高の影響を受けます。

また、「ステート・ストリート・ゴールド・オープン(ヘッジあり/なし)」も人気の低コスト型ファンドで、実質的な信託報酬が年率0.29%程度と安いのが特徴です。同様に「iシェアーズ・ゴールド・インデックス」も金現物価格に連動し、円ベースで金の値動きをとらえることができます。

一方、金鉱株ファンドでは「ブラックロック・ゴールド・ファンド」が代表的です。世界各国の金鉱企業株に分散投資し、金価格の上昇時には大きな利益を狙えますが、採掘コストや経営状況によって価格変動が激しくなる点には注意が必要です。金価格が上昇しても企業業績が伸びなければ、パフォーマンスが劣ることもあります。

楽天証券では投資信託以外にも「純金積立」や「金ETF」などの選択肢があります。投資信託は少額から積み立てができ、ETFは取引所でリアルタイムに売買できる点が特徴です。目的や運用スタイルに応じて選び分けることが重要です。

初心者が選ぶ際は、まず「金そのものの値動きを安定的にとらえたいのか」「より大きなリターンを狙ってリスクを取るのか」を明確にしましょう。金価格連動型ファンドはシンプルでわかりやすく、長期の資産分散に向いています。金鉱株ファンドは上昇相場での利益が大きい一方、短期的な下落リスクもあるため、中級者向きといえます。

為替ヘッジの有無も重要な判断ポイントです。ヘッジなしは円安時に有利ですが、円高局面では損失を受ける可能性があります。純粋に金の値動きを反映させたい場合はヘッジありを選ぶのが無難です。

最後にコストとNISA対応を確認しましょう。信託報酬は長期投資では差が積み上がるため、低コストのインデックス型が基本です。楽天証券のNISA対応ファンドでは、「三菱UFJ純金ファンド」や「ピクテ・ゴールド」「ステート・ストリート・ゴールド・オープン」などが対象となっています。積立NISAや成長投資枠を利用して、無理のない範囲で長期保有を目指すのがおすすめです。

まとめると、初心者は「金現物連動×低コスト×必要に応じた為替ヘッジ」の投資信託を選ぶのが最も堅実です。相場上昇を積極的に狙う場合のみ、金鉱株ファンドを検討するとよいでしょう。

佐々木 辰さんに相談する
コンシェルジュ編集部に相談CTA

関連記事

金投資や純金積立はやめとけ?おすすめしない4つの理由や投資信託・ETFの活用法も解説

金投資や純金積立はやめとけ?おすすめしない4つの理由や投資信託・ETFの活用法も解説

2025.10.09

難易度:

基礎知識オルタナティブ投資ポートフォリオ運用コモディティ

関連する専門用語

投資信託

投資信託は、多くの投資家から集めた資金を一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。運用によって得られた成果は、各投資家の投資額に応じて分配される仕組みとなっています。 この商品の特徴は、少額から始められることと分散投資の効果が得やすい点にあります。ただし、運用管理に必要な信託報酬や購入時手数料などのコストが発生することにも注意が必要です。また、投資信託ごとに運用方針やリスクの水準が異なり、運用の専門家がその方針に基づいて投資先を選定し、資金を運用していきます。

金鉱株ファンド

金鉱株ファンドとは、金(ゴールド)の採掘や精錬などに関わる企業の株式に投資する投資信託のことを指します。一般的な金価格に連動する「金ETF」や「金先物」とは異なり、金そのものではなく、金を扱う企業の業績に基づいて価格が変動します。そのため、金価格が上昇すれば利益が出やすい一方で、企業の経営状況や株式市場全体の動きにも影響を受けるという特徴があります。 インフレ局面や地政学的リスクが高まる時期には、金の価値が上がる傾向があるため、金鉱株ファンドも注目されやすくなります。ただし、金価格が下がったり、金鉱企業のコストが増加したりすると、損失が出るリスクもあるため、分散投資の一部として活用するのが望ましいです。

為替ヘッジ

為替ヘッジとは、為替取引をする際に、将来交換する為替レートをあらかじめ予約しておくことによって、為替変動のリスクを抑える仕組み。海外の株や債券に投資する際は、その株や債券の価値が下がるリスクだけでなく、為替の変動により円に換算した時の価値が下がるリスクも負うことになるので、後者のリスクを抑えるために為替ヘッジが行われる。

信託報酬

信託報酬とは、投資信託やETFの運用・管理にかかる費用として投資家が間接的に負担する手数料であり、運用会社・販売会社・受託銀行の三者に配分されます。 通常は年率〇%と表示され、その割合を基準価額にあたるNAV(Net Asset Value)に日割りで乗じる形で毎日控除されるため、投資家が口座から現金で支払う場面はありません。 したがって運用成績がマイナスでも信託報酬は必ず差し引かれ、長期にわたる複利効果を目減りさせる“見えないコスト”として意識されます。 販売時に一度だけ負担する販売手数料や、法定監査報酬などと異なり、信託報酬は保有期間中ずっと発生するランニングコストです。 実際には運用会社が3〜6割、販売会社が3〜5割、受託銀行が1〜2割前後を受け取る設計が一般的で、アクティブ型ファンドでは1%超、インデックス型では0.1%台まで低下するケースもあります。 同じファンドタイプなら総経費率 TER(Total Expense Ratio)や実質コストを比較し、長期保有ほど差が拡大する点に留意して商品選択を行うことが重要です。

ETF(上場投資信託)

ETF(上場投資信託)とは、証券取引所で株式のように売買できる投資信託のことです。日経平均やS&P500といった株価指数、コモディティ(原油や金など)に連動するものが多く、1つのETFを買うだけで幅広い銘柄に分散投資できるのが特徴です。通常の投資信託に比べて手数料が低く、価格がリアルタイムで変動するため、売買のタイミングを柔軟に選べます。コストを抑えながら分散投資をしたい人や、長期運用を考えている投資家にとって便利な選択肢です。

NISA

NISAとは、「少額投資非課税制度(Nippon Individual Saving Account)」の略称で、日本に住む個人が一定額までの投資について、配当金や売却益などにかかる税金が非課税になる制度です。通常、株式や投資信託などで得られる利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座を使えばその税金がかからず、効率的に資産形成を行うことができます。2024年からは新しいNISA制度が始まり、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つを併用できる仕組みとなり、非課税期間も無期限化されました。年間の投資枠や口座の開設先は決められており、原則として1人1口座しか持てません。NISAは投資初心者にも利用しやすい制度として広く普及しており、長期的な資産形成を支援する国の税制優遇措置のひとつです。

無料で相談してみる

専門家に相談してみませんか?

無料で相談してみる

投資の知恵袋では、あなたの投資や資産に関する疑問や悩みを専門のアドバイザーに気軽に相談することが可能です。
ぜひご利用ください。

専門家に質問してみる

関連記事

金投資や純金積立はやめとけ?おすすめしない4つの理由や投資信託・ETFの活用法も解説

金投資や純金積立はやめとけ?おすすめしない4つの理由や投資信託・ETFの活用法も解説

2025.10.09

難易度:

基礎知識オルタナティブ投資ポートフォリオ運用コモディティ
純金上場信託<金の果実(1540)>をコスト・現物転換・税制優遇まで網羅解説

純金上場信託<金の果実(1540)>をコスト・現物転換・税制優遇まで網羅解説

2025.08.06

難易度:

国内で買えるコモディティETF・投資信託を徹底比較|金・原油・農産物の注目銘柄と選び方【2025年版】

国内で買えるコモディティETF・投資信託を徹底比較|金・原油・農産物の注目銘柄と選び方【2025年版】

2025.07.01

難易度:

コモディティオルタナティブ投資インフレ対策

資産運用に役立つ情報をいち早くGET!

無料LINE登録

資産運用について気軽にご相談したい方

プロへ相談する

当メディアで提供するコンテンツは、情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。 銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。 本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。 また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

投資のコンシェルジュ

運営会社: 株式会社MONO Investment

Email:

運営会社利用規約各種お問い合わせプライバシーポリシーコンテンツの二次利用について

「投資のコンシェルジュ」はMONO Investmentの登録商標です(登録商標第6527070号)。

Copyright © 2022 株式会社MONO Investment All rights reserved.

「投資のコンシェルジュ」はMONO Investmentの登録商標です(登録商標第6527070号)。

Copyright © 2022 株式会社MONO Investment All rights reserved.