ソニー生命の「米ドル建一時払終身保険」の為替手数料はいくらですか?
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2025/07/24 09:35
男性
60代
外貨建保険は通貨交換コストが気になります。ソニー生命の米ドル建一時払終身保険は為替手数料が低いと聞きますが、具体的にいくら負担し、どのタイミングで適用されるのでしょうか?また、他社商品と比べた優位性も含めて知りたいです。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
ソニー生命の「米ドル建一時払終身保険」には、円換算払込特約と円換算支払特約が自動付帯されており、円で払込・受取を選ぶ場合に為替手数料が発生します。
具体的には、払込時は銀行のTTSレートに1米ドルあたり0.01円を上乗せ、受取時はTTBレートから同額を控除する方式です。手数料はドル換算では約0.008%に相当し、一般的な外貨預金や他社の外貨建保険(1ドル0.20〜0.50円程度)と比べ大幅に低コストです。
ドル払い・ドル受取を選択すれば手数料はかかりませんが、その場合も外貨送金手数料が別途必要になる点に注意してください。また、死亡保険金を最長十年間ドルで据え置く間は為替手数料が発生せず、相場を見ながら有利なタイミングで円受取に切り替えられます。
低コストとはいえ、円高局面では円換算額が目減りするため、受取通貨と時期を家族と共有し、為替動向を定期的に確認することが重要です。手数料の安さは長期運用で複利効果を維持する助けになりますが、為替リスクそのものを無くすわけではない点を理解して活用してください。
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関連する専門用語
為替手数料
為替手数料とは、日本円を米ドルやユーロなどの外国通貨に両替する際にかかる手数料のことです。これは、銀行や証券会社などの金融機関が設定しており、為替レートに一定の上乗せをする形で反映されます。たとえば、実際の市場の為替レートが1ドル=150円でも、手数料が1円加わると、151円で1ドルを買うことになります。この差額が為替手数料です。 外貨預金や外貨建ての投資商品を購入する場合、また海外旅行で両替する際などに発生します。金融機関ごとに手数料が異なるため、取引前に比較することが大切です。また、為替手数料は小さなコストに見えても、取引回数が多くなると運用成績に大きな影響を与えることがあるため、注意が必要です。
円換算支払特約
円換算支払特約とは、外貨建て保険において、保険金や解約返戻金などの受取金を日本円で受け取ることができるようにするための特約です。 通常、外貨建て保険では受取金も外貨で支払われますが、この特約を付けることで、保険会社が受取時の為替レートを用いて円に換算して支払ってくれます。 これにより、契約者が外貨口座を用意したり為替取引を自分で行ったりする手間が省け、外貨建て商品であっても円での受け取りが可能になります。ただし、為替相場によって最終的に受け取る円の金額が変動するため、為替リスクが伴うことを理解しておく必要があります。
円換算払込特約
円換算払込特約とは、外貨建ての保険に加入する際に、保険料の支払いを日本円で行えるようにするための特約です。 通常、外貨建て保険では米ドルや豪ドルなどの外貨で保険料を支払いますが、この特約を付けることで、実際の支払いは円で行い、保険会社がその時点の為替レートを使って外貨に換算してくれます。 これにより、為替の手続きや外貨口座の準備が不要になるため、外貨建て保険に不慣れな方でも安心して契約できる仕組みです。ただし、為替レートによって支払う円の金額が変動するため、為替リスクを伴う点には注意が必要です。
据置期間
据置期間とは、保険金や年金、満期保険金などの受け取りをすぐに行わず、一定期間据え置いてから受け取ることができる期間のことを指します。この期間中は、保険金などが保険会社に預けられたままとなり、その間に利息がついて増える場合があります。 たとえば、満期保険金をすぐに使う予定がない場合に、据置期間を設けることで、資金を安全に運用しながら将来に備えることができます。 ただし、利率や利息の付与方法は商品によって異なるため、どれだけ増えるかを事前に確認することが大切です。また、据置期間が終わると自動的に受け取りが始まる場合もあるため、スケジュールの把握も必要です。
TTS
TTSとは、「Time To Settlement(タイム・トゥ・セトルメント)」の略で、金融取引において取引が成立してから実際に資金や証券の受け渡しが完了するまでにかかる期間のことを指します。日本語では「受渡日までの期間」や「決済期間」と訳されることがあります。 たとえば株式や債券などの売買では、取引が成立した日(約定日)と、その代金の支払いや商品の引き渡しが実際に行われる日(受渡日)にはタイムラグがあります。この間の期間がTTSです。一般的に、T+2(ティープラスツー)という形で「約定の2営業日後に決済される」というルールが採用されています。 投資家にとっては、この期間中に資金や証券を準備しておく必要があるため、資金繰りや運用計画を立てるうえで重要な概念となります。特に短期売買や大口取引を行う際には、TTSの管理が資金リスクを抑えるポイントになります。
TTB
TTBとは「Telegraphic Transfer Buying Rate(電信買相場)」の略で、銀行が顧客から外国通貨を買い取る際に適用する為替レートのことです。たとえば、あなたが外貨預金を円に戻すときや、海外から日本に送金された外貨を円に換えるときに使われるレートがTTBです。 このレートは、金融機関が実際の為替相場に一定の手数料を加味して決定しており、通常、ニュースなどで見る「為替レート(仲値)」よりも少し低く設定されています。これは銀行側の利益分を差し引いているためです。TTS(売るときのレート)と並んで、外貨との取引で実際に使われる基準としてとても重要です。特に為替リスクを考えるときには、TTSとTTBの差(スプレッド)を理解することが、コストを把握するうえで役立ちます。