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株の貸借倍率とはどんな意味ですか?また、目安となる基準はありますか?

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2025/09/01 08:31


男性

40代

question

株の貸借倍率について詳しく知りたいです。ニュースや証券会社のレポートで「貸借倍率が低下している」といった表現をよく目にしますが、具体的にどのような意味を持つ指標なのかわかりません。目安となる基準も併せて教えていただけますか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

貸借倍率とは、信用取引において「買い建てられている株式」と「売り建てられている株式」の比率を示す指標です。証券金融会社が発表する「信用取引残高」のデータをもとに計算され、融資残(信用買い)を貸株残(信用売り)で割った値で表されます。

この数値は、市場での需給バランスを把握するのに使われます。投資家がどのくらい買いに傾いているか、売りに傾いているかを知る目安になるため、株価の動きを予想する材料のひとつと考えられています。

貸借倍率が高い場合、つまり2倍以上になると「買い建てが多い」状態を示します。一見すると強気のサインですが、将来的に買いが続きにくく、株価が下がりやすいリスクがあるとされています。

反対に、貸借倍率が低い場合、例えば1倍を下回ると「売り建てが多い」状態です。売り圧力が強い状況ですが、売り方は最終的に株を買い戻す必要があるため、株価が上昇に転じると「踏み上げ」と呼ばれる急騰が起きやすいケースもあります。

一般的な目安としては、1倍前後であれば需給が均衡しているとみなされます。2倍以上であれば買い方に偏って過熱感があるとされ、0.5倍以下であれば売り方が多く、踏み上げによる株価上昇の可能性もあります。

ただし、貸借倍率はあくまで需給を示す短期的な指標であり、企業の業績や市場環境などのファンダメンタルズを無視して使うと誤った判断につながる恐れがあります。そのため、投資家は貸借倍率をあくまで「補助的な参考」と位置づけ、他の情報とあわせて総合的に判断することが重要です。

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関連する専門用語

貸借倍率

貸借倍率とは、株式の信用取引において、買い方(株を借りて購入している投資家)と売り方(株を借りて売っている投資家)の勢力バランスを示す指標です。具体的には、信用買い残(買いポジションの残高)を信用売り残(売りポジションの残高)で割った数値で表されます。 この倍率が高いと、買い方が多く、相場が強気であると判断される傾向があります。一方で、倍率が1倍を下回ると売り方が優勢で、相場が弱気と見なされることがあります。ただし、単に倍率が高いからといって必ずしも株価が上がるとは限らず、むしろ買い方が多すぎて将来的な売り圧力になる場合もあります。投資家心理や相場の需給を読み解くための参考指標として使われることが多いです。

信用取引

信用取引とは、証券会社からお金や株式を借りて行う株の売買のことをいいます。通常の取引では、自分の持っているお金の範囲内でしか株を買えませんが、信用取引を使うと、証券会社に一定の担保(保証金)を差し入れることで、元手の数倍までの取引が可能になります。 これにより、うまくいけば短期間で大きな利益を得ることができますが、その反面、損失も同じように拡大する可能性があるため、リスクも高くなります。信用取引では、株を「買う」だけでなく、持っていない株を「売る(空売り)」こともできるため、相場が下がる局面でも利益を狙うことが可能です。初心者にとっては魅力的に映るかもしれませんが、資金管理や相場の見通しに自信がない段階では慎重に扱うべき上級者向けの取引手法です。

信用取引残高

信用取引残高とは、証券会社を通じて行う「信用取引」で、現在どれだけの取引が市場に残っているかを示す金額や株数のことです。信用取引は、投資家が証券会社から資金や株を借りて取引する仕組みで、自己資金よりも大きな取引ができる一方で、損失も膨らむ可能性があります。信用取引残高には「買い残」と「売り残」があり、買い残は将来的に株を売って返す必要がある取引、売り残は将来的に株を買って返す必要がある取引を意味します。 この残高の増減を見ることで、相場の過熱感や投資家の心理を読み取る材料として使われます。たとえば、買い残が急増していると、株価が上がる期待が高まっていることを示していると考えられます。

信用買い

信用買いとは、証券会社からお金を借りて株式を購入する取引のことです。自分の資金だけではなく、証券会社に預けた保証金(担保)をもとに、数倍の金額の取引ができるため、手元資金が少なくても大きな取引が可能になります。このような仕組みは「レバレッジ効果」と呼ばれ、利益が出た場合は効率よく増やすことができますが、その反面、損失が出ると自己資金以上の損失が発生するリスクもあります。 信用買いを行う際は、返済期限が決められており、原則として6ヶ月以内に売却して借りた資金を返さなければなりません。初心者の方にとっては、仕組みをしっかり理解してから活用することが重要です。

信用売り

信用売りとは、証券会社から株式を借りて先に売り、その後で株価が下がったタイミングで買い戻して返却する取引のことです。株価が下がるとその差額が利益になるため、「株価が下がることで利益を得る」ことができる仕組みです。たとえば、1株1,000円の株を借りて売り、株価が800円になったときに買い戻せば、差額の200円が利益となります。 信用売りも信用取引の一種なので、証券会社に保証金を預ける必要があり、返済期限も原則6ヶ月以内です。また、株価が思ったように下がらず上昇してしまった場合、損失が大きくなりやすく、理論上は損失が無限に膨らむ可能性があるため、十分な注意とリスク管理が必要です。特に初心者は、この仕組みをよく理解したうえで利用することが大切です。

踏み上げ

踏み上げとは、株式や商品などの相場で、売りから入る「空売り」をしていた投資家が、予想に反して価格が上昇したために損失を避けるために慌てて買い戻しを行い、その結果としてさらに価格が上昇する現象のことを指します。 空売りをしていた投資家が一斉に買い戻しをすることで、需給のバランスが崩れ、上昇に拍車がかかるのが特徴です。踏み上げは特に空売りの残高が多い銘柄や、市場に出回っている株数が少ない銘柄で起こりやすい傾向があります。この現象は一時的に急騰を生むことがあるため、初心者にとってはリスクにもチャンスにもなり得る重要な相場の動きといえます。

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