家族構成やライフステージ別に最適な終身保険は変わりますか?
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2025/07/17 10:02
男性
30代
結婚や出産、資産形成など人生の節目によって必要な保障が変わると聞きます。独身のうちは保険料を抑えたい一方、子育て期には介護や老後にも備えたいと考えています。家族構成やライフステージ別に、どのような終身保険を選べば良いのでしょうか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
終身保険はライフステージによって重視する機能が異なるため、目的別に商品を選ぶと効果的です。
まず独身〜30代前半は将来の選択肢を残す時期です。アフラック「未来の自分が決める保険WAYS」は結婚や転職などの変化に応じて年金・介護・医療へ保障を転換でき、楽天生命「スーパー終身保険」はポイント還元で保険料実質負担を下げられるため日常の家計になじみます。
次に30〜50代の子育て世代は老後・介護リスクも視野に入ります。オリックス生命「終身保険RISE」は低解約払戻金型と短期払の組み合わせで保険料を抑えつつ介護前払特約が付帯し、アフラック「かしこく備える終身保険」とチューリッヒ生命「終身保険プラチナ」は非喫煙者や健康体割引を活用して手厚い保障を割安に確保できます。
最後に50代以降は相続対策や資産運用を兼ねた一時払い外貨建てが選択肢となります。ソニー生命「米ドル建一時払終身保険」は高利率で長期運用しつつ相続税の非課税枠を活用でき、マニュライフ生命「未来を楽しむ終身保険」は変額型で運用益を取り込みつつ死亡保障も維持できるため高資産者に適しています。
いずれの段階でも保険料は世帯収入の一割以内に抑え、保障目的・為替リスク・特約コストを比較して選定することが失敗を防ぐ鍵です。
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関連する専門用語
短期払
短期払とは、保険や年金などの契約で、保障や運用が長く続く一方、保険料の支払いを数年から十数年程度の比較的短い期間で完了させる方式を指します。 契約時点では平準払より毎回の負担が大きくなりますが、払込期間が終われば以後の保険料が不要になるため、現役時代に支払いを済ませて老後の固定費を抑えたい人や、収入が多い時期に前倒しで支払って税金控除を利用したい人に向いています。 また、払込完了後は保障が続くため、将来の保険料上昇リスクや支払忘れの心配を減らせる点もメリットです。ただし、早期に大きな資金を拠出するため、家計の流動性や他の資産運用とのバランスを慎重に検討する必要があります。
低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険とは、保険期間が一生涯続く終身保険の一種で、一定期間内に解約した場合の返戻金(契約を途中でやめた際に受け取れるお金)が通常の終身保険よりも低く設定されている保険です。主に保険料を安く抑えるための仕組みで、長期間継続することを前提に作られています。 保険会社にとっては途中解約による支出が少ないため、その分保険料を割安にすることができるというメリットがあります。短期間で解約すると大きく元本割れしてしまうため、長期的な保障や資産形成を目的とした人向けの商品です。終身保障がありながら、支払い負担を抑えたいという人に選ばれることがあります。
介護特約
介護特約とは、生命保険や医療保険などの主契約に追加して付けられる保障内容で、被保険者が所定の要介護状態になった場合に、保険金や年金などが支払われるしくみです。この特約を付けておくことで、万が一、寝たきりや認知症などで自立した生活が困難になったときに、介護費用や生活費に充てるための資金を受け取ることができます。 保険会社ごとに要介護状態の定義や支払い条件は異なりますが、公的介護保険制度の要介護認定や、医師の診断などが支給要件となっていることが多いです。高齢化が進む中で、老後の安心を確保するための備えとして、介護特約の重要性は高まっています。
外貨建て終身保険
外貨建て終身保険とは、米ドルや豪ドルなどの外貨で保険料を払い込み、保険金や解約返戻金も外貨で受け取る終身保険です。保障は一生涯続き、被保険者が亡くなった際には外貨建ての保険金が支払われ、途中で解約すれば解約返戻金を受け取ることができます。 主な魅力は、日本より金利水準が高い通貨(例:米ドル、豪ドル)の環境を活かして運用ができる点です。また、長期契約を前提とすることで、一定の最低利率(クレジット付利率)が保証される商品もあり、金利上昇局面では利回りが改善される設計の保険も存在します。 ただし、外貨建てならではのリスクとコストにも十分な注意が必要です。第一に、為替変動リスクがあります。受取時や解約時に円に換算する際、外貨が円に対して下落していれば、円ベースでの受取額が目減りする可能性があります。為替ヘッジ付きの特約が用意されている商品もありますが、ヘッジには追加コストがかかるうえ、すべての通貨で提供されているわけではありません。 第二に、コスト構造の複雑さです。契約時には初期費用(2~5%程度)や為替スプレッドが発生し、さらに保険関係費や運用管理費などが毎年控除されます。これらの費用は解約返戻金や保険金の実質的な利回りに影響を及ぼします。また、契約後数年以内の早期解約では元本割れとなるケースが多く、長期運用を前提とした設計であることも認識しておくべきです。 第三に、保険会社の信用力も重要です。特に外貨建ての場合、再保険先の信用状況や海外運用先の市場変動などが支払能力に影響するため、契約前に保険会社の格付けやソルベンシー・マージン比率を確認することが推奨されます。 一方で、外貨建て終身保険は相続・贈与対策としての活用も注目されています。解約返戻金が相続税評価額とされるため、円建て保険よりも資産評価額を抑えられることがあり、富裕層による資産圧縮の手段として用いられるケースもあります。 このように、外貨建て終身保険は「外貨による資産分散」「長期の死亡保障」「相続対策」という複数の目的を兼ね備える一方で、為替・金利・コスト・信用といった複合的なリスクを伴います。加入を検討する際は、将来の資金ニーズや為替水準、他の資産構成とのバランスを踏まえ、総合的な資金計画に基づいて判断することが重要です。
終身保険
終身保険とは、被保険者が亡くなるまで一生涯にわたって保障が続く生命保険のことです。契約が有効である限り、いつ亡くなっても保険金が支払われる点が大きな特徴です。また、長く契約を続けることで、解約した際に戻ってくるお金である「解約返戻金」も一定程度蓄積されるため、保障と同時に資産形成の手段としても利用されます。 保険料は一定期間で払い終えるものや、生涯支払い続けるものなど、契約によってさまざまです。遺族への経済的保障を目的に契約されることが多く、老後の資金準備や相続対策としても活用されます。途中で解約すると、払い込んだ金額よりも少ない返戻金しか戻らないこともあるため、長期の視点で加入することが前提となる保険です。