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ライフネット生命のがん保険「ダブルエール」の特徴・メリット・デメリットは?加入者からの評判・口コミも解説

ライフネット生命のがん保険「ダブルエール」の特徴・メリット・デメリットは?加入者からの評判・口コミも解説

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執筆者:

公開:

2025.08.12

更新:

2025.08.12

生命保険

ライフネット生命のがん保険「ダブルエール」は、保険料を抑えつつがんに備えられる魅力があります。しかし、「本当に自分に合っているのか」「デメリットはないのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、保険の専門家として中立的な立場から、ダブルエールの特徴やメリット・デメリット、実際の利用者の評判を詳しく解説します。3つのプランタイプの違いや告知書の内容、向いている人・向いていない人まで、加入前に知っておくべき情報をすべてお伝えします。

サクッとわかる!簡単要約

この記事を読むと、ライフネット生命「ダブルエール」の特長と注意点が一目で理解できます。例えば、がん診断時に100万円〜300万円の一時金を治療前に受け取れる仕組みや、回数無制限の治療サポート給付金、最大2,000万円の先進医療給付金など、がん保険選びに必要な情報を網羅。実際の加入者の声や向き不向きの傾向も紹介しており、自分のライフプランに最適な選択を後押しします。

目次

がん保険とは何か

ライフネット生命がん保険「ダブルエール」とは?基本的な特徴

3つのプランタイプの概要

給付金の種類

責任開始期と契約上の重要事項

ダブルエールの7つのメリット

がん診断一時金が治療前に受け取れる

治療サポート給付金が回数無制限

がん収入サポート給付金で収入減対策

がん先進医療給付金で最新治療に対応

保険料払込免除で経済負担軽減

ネット申込で手続きが簡単

保険料の透明性が高い

ライフネット生命がん保険のデメリット・注意点

がん診断一時金は1回のみの給付

保険料は終身払いのみ

手術給付金の設定がない

対面相談ができない制約

上皮内がんは半額給付

ダブルエールが向いている人の特徴

シンプルながん保険を求める人

働き盛りの子育て世代

保険料の安さを重視する人

先進医療保障を重視する人

ダブルエールが向いていない人の特徴

複数回給付を重視する人

対面相談を重視する人

手術給付金を重視する人

払済保険料を選択したい人

ライフネット生命がん保険の告知書・告知内容

告知書で聞かれる主な項目

告知内容で注意すべきポイント

ライフネット生命のがん保険に加入している人からの評判・口コミ

良い評判・口コミ

悪い評判・口コミ

がん保険とは何か

がん保険は、がん(悪性新生物)に特化した医療保険で、がんと診断された時や治療を受けた時に保険金が支払われる保険です。

一般的な医療保険と異なり、がんのみを保障対象とするため、保険料が比較的安価に設定されています。診断給付金として、がんと診断確定された時点でまとまった金額(100万円~300万円程度)を一時金で受け取れることが大きな特徴です。

入院給付金は日数制限がなく、長期入院にも対応できます。手術給付金、通院給付金、先進医療給付金なども含まれることが多く、抗がん剤治療や放射線治療などの高額な治療費をカバーできます。

加入から90日~3ヶ月程度の待機期間があり、この期間中にがんと診断されても保障されません。また、がん以外の病気やケガは保障対象外です。上皮内がん(初期のがん)は保障内容が限定される場合もあります。

がん治療の多様化に対応した保険商品も増えており、従来の入院中心の治療から通院治療への移行に合わせた保障内容となっています。

なお、がん保険に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

ライフネット生命がん保険「ダブルエール」とは?基本的な特徴

ライフネット生命のがん保険「ダブルエール」は、がん治療と仕事の両立をサポートする終身型がん保険です。

この保険の最大の特徴は、保険料の透明性の高さです。ライフネット生命は日本で唯一、保険料に含まれる手数料の割合を完全公開しており(※2025年8月現在)、契約者が納得して加入できる仕組みを整えています。

ダブルエールでは、がんと診断された時点で以降の保険料支払いが免除される「保険料払込免除特約」が標準装備されています。多くの保険会社では有料の特約として提供される機能が、追加保険料なしで利用できるのは大きな魅力でしょう。

3つのプランタイプの概要

ダブルエールには、保障内容に応じて3つのプランタイプが用意されています。

プランタイプ主な保障内容30歳男性の月額保険料例(※2025年8月現在)
シンプルがん診断一時金のみ1,437円
ベーシック診断一時金+治療サポート給付金2,341円
プレミアム診断一時金+治療サポート給付金+収入サポート給付金3,245円

シンプルタイプは、がん診断一時金のみに特化したプランです。30歳男性の場合、がん診断一時金100万円で月額保険料は1,437円となります。

ベーシックタイプでは、診断一時金に加えて治療サポート給付金が付帯されます。がんの三大治療を受けた月に10万円が支給され、回数に上限はありません。

プレミアムタイプは最も充実した保障で、診断一時金・治療サポート給付金に加えて、がん収入サポート給付金も受け取れます。がんと診断された翌年から、診断一時金の50%相当額を年1回、最大5回まで受給可能です。

給付金の種類

ダブルエールで受け取れる給付金は、以下の4種類です。

給付金の種類給付条件給付金額対象プラン
がん診断一時金初回がん診断時100~300万円全プラン
治療サポート給付金三大治療を受けた月月額10万円(回数無制限)ベーシック・プレミアム
がん収入サポート給付金がん診断翌年から毎年診断一時金の50%×最大5回プレミアムのみ
がん先進医療給付金先進医療を受けた場合技術料と同額(通算2,000万円まで)ベーシック・プレミアム(選択制)

上皮内新生物の場合は、がん診断一時金が50%となります。また、がんと診断された時点で以降の保険料支払いが免除される「保険料払込免除」が全プランに標準装備されています。

責任開始期と契約上の重要事項

ダブルエールの責任開始は、申込日を含めて91日目からです。この91日間は「責任開始前期間」と呼ばれ、万が一この期間中にがんと診断されても保険金は支払われません。

上皮内新生物(初期のがん)も保障対象に含まれますが、給付額は悪性新生物の50%となります。多くのがん保険で上皮内新生物が対象外とされる中、保障してくれるのは安心材料の一つです。

契約年齢は18歳から70歳まで、保険期間は終身となります。また、他のがん保険からの乗り換えを検討している方には「がん保険乗り換え制度」も用意されており、責任開始期間を短縮できる場合があります。

ダブルエールの7つのメリット

ダブルエールには、他社のがん保険にはない独自のメリットが数多くあります。特に、ネット専業保険会社として培ったノウハウを活かした利便性の高さと、透明性の高い保険料設定が大きな強みとなっています。

がん診断一時金が治療前に受け取れる

ダブルエールでは、がんと診断が確定した時点で一時金が支給されるため、治療開始前にまとまった資金を確保できます。診断一時金は100万円から300万円まで50万円単位で設定可能で、保障額に応じて保険料が決まります。

この仕組みにより、セカンドオピニオンの取得費用や、がんドックなどの詳細検査費用にも対応できます。また、治療方法を検討する期間中の生活費や交通費なども賄えるため、経済的な不安を抱えることなく治療に専念できるでしょう。

一時金は使途が限定されていないため、治療費以外にも家族の生活費補填や住宅ローンの繰上げ返済など、個々の事情に応じて柔軟に活用できます。

治療サポート給付金が回数無制限

ベーシックタイプとプレミアムタイプでは、がんの三大治療(手術・放射線治療・抗がん剤治療)を受けた月に10万円の治療サポート給付金が支給されます。この給付金には回数制限がないため、長期にわたる治療にも対応できます。

入院・通院を問わず給付されるため、通院による抗がん剤治療や放射線治療でも保障を受けられます。近年、がん治療の外来化が進んでいる中で、通院治療も同等に保障される点は大きなメリットです。

月単位での給付のため、治療を受けた月であれば1日でも10万円が支給されます。短期間の治療でも確実に給付を受けとることが可能です。

がん収入サポート給付金で収入減対策

プレミアムタイプ限定の特徴として、がん収入サポート給付金があります。これは、がんと診断された翌年から毎年1回、診断一時金の50%相当額を最大5回まで受け取れる給付金です。

この給付金は治療の有無に関係なく支給されるため、体調に配慮して仕事を調整した場合の収入減少をカバーできます。がん治療により、長期的に収入が減少してしまう事態への備えとして有効です。

給付を受けるための条件は生存していることのみで、就業状況や治療状況は問われません。がん患者の社会復帰を支援する独自の給付金と言えるでしょう。

がん先進医療給付金で最新治療に対応

ベーシックタイプとプレミアムタイプでは、がん先進医療給付金を選択できます。先進医療とは、厚生労働大臣が認めた高度な医療技術で、通常の保険診療との併用が認められた治療法です。

重粒子線治療や陽子線治療などの先進医療は、技術料が全額自己負担となり、数百万円の費用がかかる場合があります。ダブルエールでは技術料と同額を通算2,000万円まで保障するため、経済的な理由で治療選択を制限される心配がありません。

ただし、先進医療を受けられる医療機関は限られています。遠方の医療機関での治療が必要な場合の交通費・宿泊費は保障対象外のため、別途準備が必要です。

なお、先進医療特約の必要性に関しては、こちらのFAQも参考にしてみてください。

保険料払込免除で経済負担軽減

ダブルエールでは、がんと診断された時点で以降の保険料支払いが免除される「保険料払込免除特約」が全てのプランに標準装備されています。多くの保険会社では有料特約として提供される機能を、追加保険料なしで利用できます。

がん治療は長期化することが多く、医療費負担に加えて保険料の支払いが続くと家計を圧迫する可能性があります。払込免除により、治療に専念できる環境を経済面からサポートします。

払込免除の適用後も保障内容は変わらず、契約は終身まで継続されます。再発や転移による追加治療が必要になった場合でも、保険料負担を気にすることなく保障を受け続けられます。

ネット申込で手続きが簡単

ライフネット生命はネット専業保険会社として、24時間いつでも申込可能な利便性を提供しています。営業担当者との面談は不要で、パソコンやスマートフォンから簡単に手続きを完了できます。

見積もりから申込み、保険料支払いまでの全工程をオンラインで一括完結できるため、忙しい方でも隙間時間を活用して加入手続きを進められるでしょう。

不明点がある場合は、平日9時から22時まで、土曜日9時から18時まで利用できるコールセンターでサポートを受けられます。電話相談は予約不要で、保険に関する専門知識を持ったスタッフが対応します。

保険料の透明性が高い

ライフネット生命は、日本の生命保険会社として初めて保険料の内訳を完全公開しています。保険料に含まれる「純保険料」(保険金支払いの原資)と「付加保険料」(経費・利潤)の割合を明示し、契約者が保険料の妥当性を判断できる仕組みを整えています。

この透明性の高さは、ネット専業により営業コストを大幅に削減できているからこそ実現可能な取り組みです。従来の保険業界では開示されることのなかった情報を公開することで、契約者との信頼関係を構築しています。

保険料設定の根拠が明確であるため、他社商品との比較検討もしやすく、納得して契約できる点は大きなメリットと言えるでしょう。

ライフネット生命がん保険のデメリット・注意点

ダブルエールには多くのメリットがある一方で、加入前に理解しておくべきデメリットや注意点もあります。特に、がん保険として一般的な保障内容と異なる部分があるため、他社商品との比較検討が重要です。

がん診断一時金は1回のみの給付

ダブルエールの診断一時金は、生涯で1回のみの給付です。がんの再発や転移、新たながんに罹患した場合でも、追加の診断一時金は支給されません。

多くの他社がん保険では、2回目以降も一定の条件を満たせば診断一時金を受け取れる商品が一般的です。例えば、初回から2年経過後の再発や、異なる部位への転移などが給付条件として設定されています。

がんの5年生存率は向上している一方で、再発・転移のリスクは完全に排除できません。長期的ながん治療への備えとして、1回のみの給付で十分か慎重に検討する必要があります。

保険料は終身払いのみ

ダブルエールの保険料払込方法は終身払いのみで、60歳払済や65歳払済などの有期払いは選択できません。契約者が生存している限り、保険料の支払いが継続されます。

終身払いのメリットは、月々の保険料負担が有期払いと比べて軽くなることです。しかし、退職後の収入減少期にも保険料負担が続くため、老後の家計設計に影響を与える可能性があります。

ただし、ダブルエールではがんと診断された時点で保険料払込が免除されるため、この免除機能が老後の保険料負担リスクを軽減する重要な役割を果たしています。

手術給付金の設定がない

ダブルエールには、手術そのものに対する給付金は設定されていません。手術を受けた場合は、治療サポート給付金(月額10万円)での対応となります。

多くの他社がん保険では、手術の種類や難易度に応じて10万円から40万円程度の手術給付金が設定されています。特に、外来での小規模な手術でも一定額の給付を受けられる商品が一般的です。

ダブルエールの治療サポート給付金は月単位での支給のため、月末近くに手術を受けて月初に退院した場合、2か月分の給付を受けられる可能性があります。ただし、日帰り手術などの短期間の治療では、給付額が他社と比べて少なくなる場合があります。

対面相談ができない制約

ネット専業保険会社であるライフネット生命では、営業店舗での対面相談サービスは提供されていません。保険の相談や手続きは、電話またはメールでの対応に限られます。

複雑な家計状況や健康状態に関する相談、他の保険商品との組み合わせなどについて、対面でじっくり相談したい方には物足りなさを感じる可能性があります。

ただし、コールセンターでは保険に関する専門知識を持ったスタッフが対応し、平日は22時まで相談を受け付けています。また、よくある質問はWebサイトで詳しく解説されているため、多くの疑問は解決できるでしょう。

上皮内がんは半額給付

ダブルエールでは、上皮内新生物(上皮内がん)の診断一時金は、悪性新生物の50%となります。例えば、診断一時金を100万円で契約した場合、上皮内がんでは50万円の給付となります。

上皮内がんは初期段階のがんで、適切な治療により完治の可能性が高いとされています。しかし、治療費や検査費用は悪性新生物と同程度かかる場合も多く、給付額の差に不満を感じる契約者もいます。

近年は、上皮内がんと悪性新生物を同額で保障するがん保険も増えており、保障内容を重視する場合は他社商品との比較検討が必要です。

ダブルエールが向いている人の特徴

ダブルエールは、その独自の特徴から特定のニーズを持つ人に特に適した保険商品です。ライフネット生命の契約者データを見ると、20代から40代の働く世代が中心となっており、これらの層のライフスタイルに合わせた設計となっています。

シンプルながん保険を求める人

複雑な特約や保障内容を理解するのが苦手で、シンプルで分かりやすいがん保険を求める人に最適です。ダブルエールは3つのプランタイプのみで構成され、それぞれの保障内容が明確に区分されています。

保険の知識が少ない人でも、「診断一時金だけのシンプル」「治療費もカバーするベーシック」「収入減も補うプレミアム」という分かりやすい選択肢から自分に合ったプランを選べます。

複数の特約を組み合わせる従来型のがん保険と比べ、保障内容の理解や将来的な見直しが容易になるため、保険初心者にも適しています。

働き盛りの子育て世代

20代から40代の子育て世代、特に世帯の主要収入源となっている人に向いています。この年代は住宅ローンや教育費などの固定支出が多く、がんによる収入減少が家計に与える影響が深刻になりがちです。

プレミアムタイプのがん収入サポート給付金は、治療のために仕事を休んだり、勤務時間を短縮したりした場合の収入減少をカバーできます。診断一時金の50%を年1回、最大5年間受け取れるため、長期的な収入減少にも対応可能です。

ライフネット生命の契約者の多くがこの年代層であり、同世代の実際のニーズを反映した商品設計となっています。

保険料の安さを重視する人

ネット専業による低コスト構造を活用し、保険料の安さを重視する人に適しています。営業店舗や外務員にかかるコストを削減することで、同水準の保障を他社より安い保険料で提供しています。

保険料の内訳が公開されているため、「保険料のうち何%が経費で、何%が保険金支払いに使われるか」を理解したうえで契約できます。この透明性により、保険料の妥当性を納得して契約したい人のニーズに応えています。

家計の保険料負担を抑えつつ、必要な保障は確実に確保したい人にとって魅力的な選択肢となるでしょう。

先進医療保障を重視する人

がんの治療において、重粒子線治療や陽子線治療などの先進医療を選択肢として考えたい人に向いています。先進医療の技術料は全額自己負担となり、数百万円の費用がかかる場合があるためです。

ダブルエールのベーシックタイプとプレミアムタイプでは、先進医療給付金を選択でき、技術料と同額を通算2,000万円まで保障します。この保障があることで、経済的な制約を受けることなく最適な治療方法を選択できます。

ただし、先進医療を実施できる医療機関は限定されているため、居住地域や通院可能な範囲に対応施設があるかを事前に確認しておくことが重要です。

ライフネット生命の医療保険について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

ダブルエールが向いていない人の特徴

ダブルエールの特徴やメリットが、すべての人のニーズに合うわけではありません。特に、がん保険に対して特定の期待や要望を持っている人には、他社商品の方が適している場合があります。

複数回給付を重視する人

がんの診断一時金を複数回受け取りたい人には、ダブルエールは適していません。再発や転移、新たながんへの罹患時にも一時金の給付を受けたい場合は、他社商品の検討が必要です。

多くの保険会社では、初回から2年経過後の再発や、初回と異なる部位でのがん診断時に、再度診断一時金を支給する商品を提供しています。がんの治療技術向上により長期生存が可能になった現在、複数回の給付ニーズは高まっています。

長期的ながん治療への備えを重視し、再発時の経済的負担も軽減したい人は、複数回給付型のがん保険を選択した方が良いでしょう。

対面相談を重視する人

保険の契約前に、営業担当者や専門家と対面で相談したい人には向いていません。複雑な家族構成や健康状態、他の保険商品との関係などについて、詳細な相談をしながら商品選択をしたい場合は、対面販売を行う保険会社が適しています。

高齢者や保険商品の理解に不安がある人、他の保険商品との組み合わせを検討したい人などは、対面相談が可能な保険会社を選択することをおすすめします。

ただし、ライフネット生命でも電話での相談は可能で、保険の専門知識を持ったスタッフが対応しています。電話相談で十分と感じる人であれば、対面相談の必要性は低いでしょう。

手術給付金を重視する人

手術を受けた際に、手術の種類や規模に応じた給付金を受け取りたい人には、ダブルエールは適していません。日帰り手術や外来手術でも一定の給付を受けたい場合は、手術給付金が設定された他社商品を検討しましょう。

特に、早期発見により小規模な手術で治療が完了する可能性が高い人や、定期的な内視鏡検査などを受けている人は、手術給付金の有無が重要な判断材料となります。

ダブルエールでは治療サポート給付金で手術費用をカバーしますが、月単位での給付のため、短期間の治療では十分な給付を受けられない可能性があります。

払済保険料を選択したい人

退職後の保険料負担を避けたい人や、一定年齢で保険料の支払いを完了させたい人には向いていません。60歳払済や65歳払済などの有期払いを選択したい場合は、そのオプションがある他社商品を検討する必要があります。

特に、退職金を活用して保険料を一括で支払いたい人や、年金生活での固定費を最小限に抑えたい人は、有期払いが可能な商品を選択した方が良いでしょう。

ただし、ダブルエールではがん診断時に保険料払込が免除されるため、がんに罹患した場合の保険料負担はなくなります。この点を考慮して、終身払いのリスクを評価することが重要です。

ライフネット生命がん保険の告知書・告知内容

がん保険への加入時には、健康状態や既往歴について正確な告知が必要です。ダブルエールでは、ネット申込の特性を活かした効率的な告知手続きを採用していますが、告知義務違反による契約解除リスクもあるため、注意深く対応する必要があります。

告知書で聞かれる主な項目

ダブルエールの告知書では、主に以下の項目について回答が求められます。

告知項目具体的な内容
過去5年以内の病気・入院歴病名、治療期間、入院日数、手術歴など
現在の治療状況通院中の疾患、服用中の薬剤、定期検査など
身体情報身長、体重、BMI値など
人間ドック・がん検診受診年月日、検査結果、要精検の有無
画像診断CT、MRI、PET検査の受診歴と結果
腫瘍マーカー検査異常値を指摘された経験の有無
内視鏡検査胃カメラ、大腸内視鏡などの結果
家族のがん病歴両親、兄弟姉妹のがん罹患歴
喫煙・飲酒習慣喫煙年数、1日の本数、飲酒頻度など
職業・年収現在の職業、年収額
他保険の加入状況生命保険・医療保険の契約内容

過去5年以内の病気や入院歴について、病名、治療期間、入院日数などの詳細な申告が必要です。がんに関連する疾患だけでなく、他の病気についても正確に申告する必要があります。

現在の健康状態と治療状況については、通院中の病気、服用中の薬剤、定期検査の受診状況などを申告します。軽微な症状でも、医師の診察を受けている場合は申告対象となります。

がんに関する検査の受診歴も重要な告知項目です。人間ドック、がん検診、CT検査、MRI検査などで異常を指摘された経験がある場合は、その内容と結果を詳細に申告する必要があります。

告知内容で注意すべきポイント

告知義務違反による契約解除は、保険金支払い時の重要なトラブル要因となります。軽微な症状や自覚症状がない場合でも、医師の診察を受けた事実があれば申告が必要です。

「たぶん大丈夫」「軽い症状だから」といった自己判断は危険です。健康診断で経過観察とされた項目や、市販薬で改善した症状でも、医療機関を受診した場合は告知対象となる可能性があります。

ネット申込では医師による診査がないため、告知書の内容が審査の重要な判断材料となります。不明な点や判断に迷う場合は、ライフネット生命のコールセンターに事前相談することをおすすめします。

告知書の記入は契約者本人が行う必要があり、家族による代筆や推測での記入は認められません。記入後の確認も重要で、提出前に内容の正確性をもう一度確認しましょう。

三大疾病保険・医療保険・がん保険の違いに関しては、以下のFAQも参考にしてみてください。

ライフネット生命のがん保険に加入している人からの評判・口コミ

投資のコンシェルジュでは、独自にライフネット生命のがん保険に加入している人からの声を集めました。

良い評判・口コミ

昨年、前立腺がんと診断され、実際に給付を受けました。

診断時に200万円の一時金を受け取り、その後毎年100万円の収入サポート給付金が5年間支払われるので、収入減への不安が大きく軽減されました。(50代 男性)


上皮内がんでも診断一時金の50%(75万円)が支払われることと、治療サポート給付金が手術・放射線・抗がん剤治療で月10万円もらえる点を評価している。保険料も月3,000円程度と、他社と比べても手頃。(40代 男性)


商品がシンプルで分かりやすい。複雑な特約や条件がなく、必要な保障を得られる。(40代 男性)


ライフネット生命「ダブルエール」の特徴は、明確なプラン分けと、収入サポート給付金による長期的な経済支援にあります。特に「プレミアム」の収入サポート給付金は、がん診断後5年間継続して給付される点で他社にない優位性を持ちます。

治療サポート給付金は月額制で、手術・放射線・抗がん剤治療を幅広くカバーしており実用性が高い設計です。先進医療特約も2,000万円までの保障で十分な内容といえます。

悪い評判・口コミ

保険料を抑えたくて「シンプル」を選びましたが、がんは再発のリスクもあるし、治療が長期化することも多いので、見直しを検討しています。(30代 女性)


「シンプル」では一時金受給後に契約が終了することにより、がんの再発リスクに対応できません。がんの再発に備えたい場合は、ベーシックやプレミアムを検討する必要があります。

「プレミアム」は長期的な収入減少リスクまで考慮した設計となっており、がん保険として完成度が高い商品です。ただし、保険料はやや高めの設定のため、保障内容と予算のバランスを慎重に検討する必要があります。

この記事のまとめ

ライフネット生命の「ダブルエール」は、シンプルな設計と高い保険料透明性、長期的な経済サポートが魅力のがん保険です。特に、治療前の診断一時金や収入サポート給付金は、働き盛り世代の安心につながります。

ただし、一時金が1回限りである点や終身払いのみといった条件は事前に理解が必要です。加入を検討する際は、予算やライフプラン、再発リスクへの備えを踏まえ、必要に応じて専門家へ相談しながら、最適な保障を選ぶことをおすすめします。

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柴田充輝

金融系ライター

厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。

厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。

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払込免除

払込免除とは、生命保険や医療保険などの契約において、契約者や被保険者が高度障害状態になったり、所定の重い病気にかかったりした場合に、それ以降の保険料の支払いが免除される制度のことを指します。免除されたあとも、保険契約は有効に継続され、保障内容はそのまま維持されるのが特徴です。 たとえば、がんなどの重病を患い、働くことが困難になった場合でも、保障を失うことなく保険を続けられる仕組みとして、多くの保険商品に組み込まれています。払込免除はあくまで保険料の支払い義務を免除する制度であり、解約や満期金の支払いとは異なります。契約時にこの特約が付いているかどうか、また発動条件がどうなっているかを確認しておくことが大切です。経済的な負担が大きくなる場面で、保険契約の継続を支える安心の仕組みです。

悪性新生物(がん)

悪性新生物とは、体の細胞が異常に増殖してしまい、周囲の組織や臓器に悪影響を与える病気のことを指します。一般的には「がん」と呼ばれることが多いです。このような細胞は、増えるスピードが速く、他の場所に移動して(これを転移といいます)病気を広げる性質があります。 治療には手術、抗がん剤、放射線などが用いられますが、早期発見と早期治療がとても大切です。資産運用の観点では、がんにかかったときの治療費や収入減少に備えるために、がん保険や医療保険などを検討するきっかけになる重要なリスク要因でもあります。

がん保険

がんと診断されたときや治療を受けたときに給付金が支払われる民間保険です。公的医療保険ではカバーしきれない差額ベッド代や先進医療の自己負担分、就業不能による収入減少など、治療以外の家計リスクも幅広く備えられる点が特徴です。通常は「診断一時金」「入院給付金」「通院給付金」など複数の給付項目がセットされており、加入時の年齢・性別・保障内容によって保険料が決まります。 更新型と終身型があり、更新型は一定年齢で保険料が上がる一方、終身型は加入時の保険料が一生続くため、長期的な負担の見通しを立てることが大切です。がん治療は医療技術の進歩で入院期間が短くなり通院や薬物療法が中心になる傾向があるため、保障内容が現在の治療実態に合っているかを確認し、必要に応じて保険の見直しを行うと安心です。

がん診断給付金

がん診断給付金とは、がんと医師に診断された際に一時金として受け取れる給付金のことです。まとまった金額が早期に受け取れるため、治療費や入院費のほか、仕事を休むことで減少する収入の補填、家族の生活費など、治療開始前後に発生しやすい経済的な負担をカバーできます。 また、給付金の使い道に制限がない点が特徴で、治療方法の選択肢を広げたり生活環境を整えたりと、柔軟に活用できます。

がん治療給付金

がん治療給付金とは、がんと診断された後に実際の治療を開始した際、契約で定められた一定額を受け取れる保険の給付金です。手術や抗がん剤治療、放射線治療など、治療方法を問わず初回または所定の回数ごとに支払われるタイプが多く、治療計画に合わせて生活費や交通費、先進医療費など幅広い用途に充当できます。 公的医療保険の範囲を超える自己負担が想定されるため、資金繰りを早期に支援する仕組みとして設計されている点が特徴です。

上皮内新生物

上皮内新生物とは、体の表面や粘膜を覆っている「上皮」という薄い層の内部だけにとどまり、まだ周囲の組織へ浸潤していないごく早期のがん細胞を指します。 臨床上は「ステージ0」や「上皮内がん」とも呼ばれ、病変が上皮の境界を越えていないため、転移リスクが極めて低い段階です。医療保険やがん保険では、従来の「悪性新生物」と区別して保険金額や給付条件が設定されることが一般的で、診断給付金や手術給付金が減額されたり、別建てで保障される場合があります。 そのため、資産運用を目的に保険を選ぶ際には、上皮内新生物がどこまで保障対象か、給付金額はいくらかを確認しておくことが、安心とコストのバランスを測るうえで大切です。

先進医療特約

先進医療特約とは、民間の医療保険やがん保険に追加して付けられる保障で、厚生労働大臣が承認した先進医療を受けた際にかかる技術料や治療費の自己負担分を所定の限度額まで補填する仕組みです。先進医療は公的医療保険の対象外で、粒子線治療など一回数百万円に上るケースもあるため、特約を付けることで大きな費用負担を回避できます。 一般的に保険料は月数百円程度と比較的低く抑えられており、加入時の年齢や支払方法によって決まります。給付を受けるには治療前に保険会社へ連絡し、指定医療機関で先進医療の実施が確定したことを証明する書類を提出する必要があります。医療技術は日々進化しており、承認される先進医療の数も変動するため、加入後も特約の対象範囲が最新の治療に対応しているか確認しておくと安心です。

責任開始日

責任開始日とは、保険会社や投資信託などが契約上の責任を正式に負い始める日のことです。 保険の場合は、この日以降に発生した事故や病気が補償の対象となりますし、変額年金のような投資性保険では、この日から運用がスタートして基準価額の変動が契約者に反映されます。 申し込みや審査が終わっても、保険料が着金しなければ責任開始日が確定しないケースがあるため、実際の保障・運用がいつ始まるのかを確認しておくことが大切です。

終身払

終身払とは、保険料の払込期間を被保険者が生存している限り一生涯にわたって続ける方法を指します。加入時に決めた保険料を長期にわたり均等に支払うため、毎回の負担額は短期払より小さく抑えられますが、総支払額は長く支払う分だけ多くなる傾向があります。 終身保険や医療保険など保障期間が一生涯に及ぶ商品で採用されることが多く、資金計画を長期で立てやすい一方、老後も保険料負担が続く点を踏まえた家計管理が重要です。

短期払

短期払とは、保険や年金などの契約で、保障や運用が長く続く一方、保険料の支払いを数年から十数年程度の比較的短い期間で完了させる方式を指します。 契約時点では平準払より毎回の負担が大きくなりますが、払込期間が終われば以後の保険料が不要になるため、現役時代に支払いを済ませて老後の固定費を抑えたい人や、収入が多い時期に前倒しで支払って税金控除を利用したい人に向いています。 また、払込完了後は保障が続くため、将来の保険料上昇リスクや支払忘れの心配を減らせる点もメリットです。ただし、早期に大きな資金を拠出するため、家計の流動性や他の資産運用とのバランスを慎重に検討する必要があります。

平準払

平準払とは、保険や年金などの金融商品で一定期間にわたり毎回同じ金額を支払う方法を指します。支払額が一定なので、家計の見通しを立てやすく、長期的にゆとりをもって資金計画を組みやすい点が特徴です。 特に保険では、契約期間中ずっと同額の保険料を支払うため、初期負担が抑えられ、将来的に保険料が急増するリスクもありません。結果として、安定したキャッシュフローを確保しつつ長期の保障や資産形成を無理なく続けられるメリットがあります。

告知義務違反

告知義務違反とは、主に保険契約を結ぶ際に、自分の健康状態や過去の病歴、職業などについて、保険会社から求められた情報を正確に伝えなかったことを指します。 生命保険や医療保険などに加入する際、契約者は申込書などでいくつかの質問に答える必要がありますが、その際に虚偽の申告や重要な事実を意図的に隠すと「告知義務違反」となります。 この違反が発覚した場合、たとえ保険料を払い続けていても、保険金が支払われなかったり、契約が解除されたりする可能性があります。資産運用の一環として保険を利用する人にとっては、信頼性と保障の維持のためにも、正確な告知がとても重要です。

三大疾病(しっぺい)

三大疾病(しっぺい)とは、一般的に「がん」「心疾患」「脳卒中」の3つの重い病気をまとめて指す言葉です。これらの病気は、発症すると長期の治療が必要になることが多く、医療費も高額になる可能性があります。特に生命保険や医療保険の中では、この三大疾病に対応した保障が設けられている商品が多く、一時金の支給や保険料の免除などの仕組みもあります。 資産運用の観点からも、病気による収入減や支出増をカバーするために、三大疾病に備えた保険を活用することは、生活の安定と将来設計のうえで重要な手段となります。

純保険料

純保険料は、保険会社が将来の保険金の支払いに充てるために必要な原価部分だけを取り出した保険料のことを指します。過去のデータから見積もった死亡や事故の発生確率と、資産運用で得られる見込みの利回りを踏まえて、将来支払う可能性のある保険金の見込み額を現在の価値に引き直して計算します。 ここには事務コストや営業経費、代理店手数料、会社の利益といった上乗せ分は含まれておらず、それらを足し合わせてはじめて実際に契約者が支払う保険料になります。英語ではnet premiumやpure premiumと呼ばれ、金利が下がると計算上の引き直し効果が弱まるため必要額が増え、結果として保険料に影響が出やすいという特徴があります。 投資初心者の方には、純保険料はあくまで「保険金の原価」であり、家計から出ていく保険料の全額ではないという点を押さえると理解が進みます。

付加保険料(生命保険・損害保険)

付加保険料は、純保険料に上乗せされる運営コストや利益などの部分を指し、契約者が実際に支払う保険料を形作るための大切な構成要素です。ここには新規契約を獲得するための費用や契約を維持管理するための事務費、システムやコールセンターの運営費、将来の不確実性に備えるための余裕分や会社の利益、税金などが含まれます。 つまり、純保険料が保険金の原価だとすれば、付加保険料はその商品を届け維持するためのサービス料のようなもので、両者を合わせたものが私たちが毎月支払う保険料になります。付加保険料の水準は、商品の設計や販売経路、会社の効率性によって変わりやすく、同じ保障内容に見えても保険料が違う理由の一つになります。

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