はなさく生命の「はなさく変額保険」が向かない人の特徴は?
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2025/07/15 08:39
男性
30代
変額保険は長期継続と資産運用を前提とするため、ライフプランや投資スタイルによってはデメリットが大きくなると聞きます。はなさく変額保険はどのような人に向かず、具体的に何を基準に適否を判断すべきでしょうか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
はなさく生命の「はなさく変額保険」が向かない第一のケースは、10年未満で資金が必要になる可能性が高い人です。解約控除が適用される期間中に解約すると、積立金から大きく差し引かれ元本割れするリスクが高まります。
第二に、銘柄選定やリバランスを自ら行い、市場や資産クラスを幅広くカバーしたい上級投資家です。本商品は特別勘定が10本に限定されており、新興国株式や国内債券などの選択肢がなく、自主運用より分散が制限されます。
第三に、保険料負担を極力抑えたい人や固定費に余裕がない世帯です。払込免除特約などを追加すると保険料が上がるため、家計に占める保険コストが重く感じられる可能性があります。このほか、元本保証を優先する超保守型の人も、市場変動により積立金が減少する変額保険自体が適しません。
加入を検討する際は、①10年以上の保有継続が現実的か、②自分で運用する代替策の優位性、③保険料が生活費を圧迫しないかを確認し、必要なら定期保険やNISA口座など別手段との比較検討を行うことをおすすめします。
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解約控除
解約控除とは、保険や一部の投資商品を契約期間の途中で解約した場合に、契約者が受け取る解約返戻金などから差し引かれる手数料のことをいいます。特に契約から数年以内など、早い段階で解約した際に高めに設定されていることが多く、実際に受け取れる金額が大きく減ってしまうことがあります。 この制度は、販売時にかかった初期費用や運用の準備にかかるコストを回収するために設けられていますが、契約者にとっては思ったよりも少ない金額しか戻ってこないというリスクにつながります。そのため、商品選びの際には解約控除の有無やその金額、期間などをよく確認し、「途中で解約したらどうなるか」をあらかじめ理解しておくことがとても大切です。長期での運用を前提とした商品には特に注意が必要です。
特別勘定
特別勘定とは、主に保険会社が提供する変額保険や年金商品などで使われる仕組みで、契約者から預かったお金を、会社の他の資産とは分けて管理するための専用の勘定のことです。 この仕組みにより、運用による損益は契約者に直接反映され、保険会社の経営状況とは切り離して資産が守られる仕組みになっています。 たとえば、変額保険では、特別勘定の中で株式や債券などの資産を運用し、その運用結果によって将来受け取る金額が変動します。初心者にとっては、特別勘定は「自分のお金がどのように運用されているかが見える透明な箱」とイメージすると理解しやすいです。
元本保証
元本保証とは、投資や預金において、満期まで保有すれば最低でも投資した元本が保証される仕組みを指します。銀行預金や一部の保険商品などが該当し、元本が減るリスクを抑えられるため、安全性を重視する人に向いています。しかし、元本保証がある商品は一般的に利回りが低く、インフレによる実質的な購買力の低下を考慮する必要があります。
市場リスク
市場リスクとは、株式や債券などの金融商品の価格が、市場全体の動きにより変動することで損失が発生する可能性のことを指します。たとえば、景気の悪化、金利の上昇、為替変動、地政学的リスクなど、市場全体に影響を与える要因によって、個別の銘柄に関係なく資産価値が下がることがあります。 市場リスクは「システマティックリスク」とも呼ばれ、どれだけ分散投資をしても完全には避けられないリスクとされています。そのため、資産運用を行う際には、リターンだけでなく市場リスクの大きさにも注目し、リスク許容度に応じた投資判断が重要になります。