メットライフ生命の「ライフインベスト」の、満期保険金の受取方法は?
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2025/07/11 15:02
男性
60代
変額保険で積み立てた資金を満期時にどのように受け取るかで、税負担や家計管理のしやすさが変わると聞きました。ライフインベストでは四つの受取方法があるそうですが、それぞれの仕組みと向いているケースを具体的に知りたいです。将来の生活費や大きな支出に備えるには、どのように選べば良いでしょうか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
ライフインベストの満期保険金は四つの方式から選択できます。
一時金は満期日に積立金を一括受取する方法で、住宅改修や子の進学費など大口資金が即時に必要な場合に有効です。一時所得扱いとなり50万円の控除枠を活用すれば課税負担を抑えられます。
確定年金は5年・10年・15年など期間を決め、毎年定額を受け取る仕組みです。受取総額と回数が固定されるためキャッシュフローの見通しが立ちやすく、退職後の生活費補填に適します。
保証期間付終身年金は生涯年金を受け取りつつ、例えば10年保証を設定すれば早期死亡時も残期間分が遺族に支払われます。長生きリスクと家族への備えを両立できる点が強みです。
定額保証付終身年金は受取総額の最低保証があり、長寿でも早逝でも総額が確保される安心設計です。いずれも年金形式は雑所得課税となり、他の年金収入との合算で税負担が変動します。
退職金や公的年金との受取時期をずらすことで税率を平準化できるため、満期の数年前から総合的に試算して選択すると効果的です。
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満期保険金
満期保険金とは、保険契約で定められた期間が終了したときに、契約者や被保険者に支払われるお金のことをいいます。たとえば、10年や20年などの一定期間保険料を払い続け、満期になったときにその保険が「満了」すると、あらかじめ決められた金額が支払われます。 このお金は、死亡や病気などのリスクに備えるだけでなく、貯蓄のように将来の資金づくりにも役立つという特徴があります。特に学資保険や養老保険などでよく使われる仕組みです。
一時所得
一時所得とは、継続的な収入ではなく、偶発的または一時的に得た所得のことを指す。例えば、懸賞の賞金、生命保険の満期返戻金、競馬の払戻金などが該当する。50万円の特別控除が適用され、課税対象額は控除後の金額の1/2となる。
確定年金
確定年金とは、あらかじめ決められた一定期間にわたり年金が支給される仕組みで、受取人が期間中に亡くなっても残りの年金が遺族へ支払われる点が特徴です。 生存期間にかかわらず給付が保証されるため、老後資金の計画が立てやすく、遺族の生活資金としても安心感があります。ただし、終身年金のように長生きリスクへの備えは十分ではないため、受取期間を超えて長生きした場合は年金が途切れる可能性があることを理解しておく必要があります。
保証期間付終身年金
保証期間付終身年金とは、受取人が生存している限り年金を終身で受け取り続けられるうえ、あらかじめ定めた「保証期間」の間に万が一亡くなった場合でも、その残りの期間分は遺族が受け取れる仕組みの年金です。 長生きリスクに備えられる終身年金のメリットを保ちつつ、早期に死亡した際の遺族の生活資金も確保できるため、老後の安心と家族への備えを両立しやすい点が特徴です。 ただし保証期間を過ぎてから死亡した場合は、一般の終身年金と同様に死亡時点で年金が終了するため、遺族への給付は行われません。また、保証期間を設けることで保険料や年金額が変動する場合があるため、ライフプランに合わせた期間設定と資金計画が重要になります。
定額保証付終身年金
定額保証付終身年金は、一生涯にわたり毎年同じ金額(定額)の年金を受け取れる終身年金に、最低受取総額の保証が組み合わされた仕組みです。 契約時点で将来の年金額が確定しているため資金計画が立てやすく、受取累計額があらかじめ定めた「保証金額」(多くの場合は払い込んだ年金原資と同額)に達する前に被保険者が亡くなった場合でも、残額が遺族へ年金や一時金として支払われる点が特徴です。 これにより、長生きしても年金が途切れず、早期に死亡しても払い込んだ元本相当額が無駄になりにくいという二重の安心を提供します。