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半導体関連銘柄の中で本命とされる銘柄の特徴を教えいてください

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2025/10/30 09:14

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数多くの半導体関連銘柄の中でも「本命」とされる企業には、どのような特徴があるのか知りたいです。業績や技術力、シェア、成長分野(AI・EV・データセンターなど)への関与、設備投資や財務基盤など、注目されるポイントを具体的に教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

半導体関連銘柄の中で「本命」とされる企業は、短期的な景気変動に左右されにくく、中長期で安定した成長と高い収益性を両立できる点に共通しています。技術力、価格決定力、需給バランス、財務の健全性、そして地政学リスクへの対応力が揃っていることが重要です。

まず技術面では、他社が容易に追随できない強みを持つことが欠かせません。プロセス微細化や3D実装、先端パッケージング、EUV露光技術、特殊材料などにおいて長期的な優位性を維持できる企業は、本命候補となります。単なる製品性能ではなく、歩留まり改善や製造ノウハウなど、経験の蓄積によって差別化できるかが評価の分かれ目です。

次に需要面では、AI、データセンター、自動車、産業機器など複数の成長分野に関わる企業が有利です。景気に左右されやすいPCやスマホ需要に偏らず、構造的な拡大が続く市場を複数持つことで、景気後退期でも業績が安定しやすくなります。AIサーバー向けメモリや車載半導体など、長期需要が見込まれる分野に強みがあることが理想です。

価格決定力も見逃せません。寡占的な市場構造を持ち、原価上昇や景気悪化時でも価格を維持できる企業は、本命とされます。装置メーカーやEDAツール企業など、顧客が代替しづらい製品を持つ企業は、粗利率の高さや利益率の安定性からも評価されやすいです。

供給面では、投資の規律が鍵になります。需要の質を見極め、過剰な設備投資を避けつつ、シェア拡大や製品ミックスの改善につながる投資を行える企業が評価されます。顧客との関係が強く、安定した受注残を持つ装置・材料メーカーは特に堅実です。

定量的に見ると、営業利益率が安定して2桁を維持し、3年平均でフリーキャッシュフローマージン10%以上、ROICが二桁、自己資本比率が高い企業が理想的です。売上総利益率や研究開発費率の改善が続いていることも、技術的優位性の裏付けとなります。

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EUV露光装置とは、半導体を製造する際に用いられる最先端の露光技術を搭載した装置のことです。EUVは「Extreme Ultraviolet(極端紫外線)」の略で、従来の光よりもはるかに短い波長を使うことで、シリコンウエハーにより細かく精密な回路パターンを描き込むことができます。 これにより、より小型で高性能な半導体チップの量産が可能になります。EUV露光装置は開発や製造が極めて難しく、世界でもオランダのASML社が事実上唯一の供給企業となっており、半導体産業全体の発展を左右する重要な存在です。資産運用の観点では、この装置を扱う企業や関連部品メーカーは技術的優位性が高く、長期的に成長が期待できる分野といえます。

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WACCとは、資本コストの代表的な計算方法で、借入にかかるコストと株式調達にかかるコストを加重平均したもの。Weighted Average Cost of Capitalの略で、加重平均資本コストともいう。WACCに投下資本をかけると、資本コストが求められる。

ROIC(Return On Invested Capital/投下資本利益率)

ROIC(Return On Invested Capital/投下資本利益率)とは、企業が投資家(株主)や債権者(銀行など)から調達した資本を使って、どれだけ効率的に利益を生み出しているかを測る財務指標です。計算式は「ROIC = 税引後営業利益 ÷ 投下資本(有利子負債+株主資本)」で求められます。 ROICが高いほど、企業が投資資本を有効に活用し、高い収益を上げていることを示します。特に、ROICが資本コスト(WACC)を上回っている場合、その企業は経済的価値を創出していると判断されます。投資家にとっては、企業の成長性や経営の効率性を評価する重要な指標であり、長期的な投資判断に活用されます。

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半導体株とは、半導体を製造したり、関連する部品や装置を提供したりする企業の株式のことを指します。半導体はスマートフォンやパソコン、自動車、さらにはAIや5G通信といった先端分野まで幅広く使われており、現代社会に欠かせない基盤技術です。そのため半導体株は、世界的な需要や技術革新、景気動向の影響を強く受けやすい特徴があります。資産運用の観点では、成長性が期待できる一方で市況に応じて株価の変動も大きいため、分散投資や中長期的な視点が重要といえます。

SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)

SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)とは、アメリカ・フィラデルフィア証券取引所が算出・公表している、半導体関連企業の株価動向を示す株価指数のことです。主に米国に上場する代表的な半導体メーカー30社程度で構成されており、NVIDIA(エヌビディア)、Intel(インテル)、AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)など、世界的に影響力のある企業が含まれています。 この指数は、半導体業界全体の成長性や市況の変化を敏感に反映するため、テクノロジー関連株式やハイテク分野の動向をつかむうえで、非常に重要な指標とされています。また、AI、5G、自動運転、クラウドなどの分野で半導体需要が高まっている中、SOX指数は投資家の注目を集める指数の一つとなっています。資産運用においては、テクノロジーセクターに投資するETFや投資信託のベンチマークとしても使われています。

日経半導体株指数

日経半導体株指数とは、日本の株式市場に上場している半導体関連企業の株価をもとに算出される株価指数のことです。日経新聞社が選定した主要な半導体関連企業を対象に、これらの企業の株価の動きをまとめて一つの数字で表しています。 半導体はパソコンやスマートフォン、自動車、さらにはAIや5Gなど、さまざまな分野で使われる重要な技術であるため、この指数の動きを見ることで、日本の半導体業界全体の勢いや市場のトレンドを把握する手がかりになります。特にハイテク株や製造業への投資を考えている方にとって、参考となる指標です。

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