企業型DCからiDeCo移管の手続きと期限について
企業型DCからiDeCo移管の手続きと期限について
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2025/01/24 23:39
男性
転職に伴い企業型DCからiDeCoへの資産移管を予定していますが、手続きの流れが分かりません。どのような書類を準備する必要があり、どのタイミングで申請すればいいのでしょうか?また、移管手続きの期限を過ぎてしまった場合、どのようなペナルティがあるのかも教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
企業型DCからiDeCoへ確実に移管するカギは、退職後6カ月以内に「企業型DC側の脱退手続き」と「iDeCo口座の開設・移換申請」を並行して完了させることです。以下の流れで進めれば、書類不備による遅延を防げます。
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企業型DCでの脱退手続き
退職確定後ただちに企業型DCの事務委託先(レコーディング機関)へ連絡し、加入者資格喪失届と*移換依頼書(DC→iDeCo)*を受け取ります。会社が最後の拠出を行った月の資産残高が確定してから署名・捺印し、返送します。
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iDeCo口座の開設・移換申請
移管先の金融機関(運営管理機関)を選び、**口座開設申込書と同時に「移換申出書」**を提出します。口座開設完了後、金融機関が企業型DCへ資産受け入れを指示し、現金化または指定商品で資産が着金します(通常1〜2カ月)。
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期限超過リスクとペナルティ
退職日の翌日から6カ月を超えると資産は国民年金基金連合会に自動移換され、元本確保型でほぼ利息の付かない預り金となります。自動移換時に約1,000円超の手数料、以後毎月50〜70円程度の管理料が控除され、運用益の機会も失われます。その後iDeCoへ再移管する際は追加書類が必要になり、数カ月のタイムロスが生じるため要注意です。
ポイントは「退職が決まったら即着手」。必要書類の請求とiDeCo金融機関選定を同時に行い、退職後1〜2カ月以内に申請を完了させれば、資産の目減りと運用空白期間を最小限に抑えられます。
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