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ペイオフとはどんな仕組みですか?

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2025/08/06 08:16


男性

60代

question

もし銀行がつぶれたら、自分のお金って全部なくなってしまうんですか?「ペイオフ」って言葉を聞いたことがありますが、よく分かりません。どこまでお金が返ってくる仕組みなんでしょうか?預けている金額や口座の種類、銀行の数によって違いがあるなら、それも教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

もし銀行がつぶれたとしても、あなたの預金がすべてなくなるわけではありません。日本には「ペイオフ」という仕組みがあり、預けたお金のうち、一定額まではきちんと守られるようになっています。

この仕組みでは、1つの銀行ごとに、1人あたり「元本1,000万円まで」と「その分の利息」が保証されます。たとえば、A銀行に900万円預けていたなら、もしその銀行が破綻しても、全額戻ってきます。逆に、1,200万円預けていた場合は、1,000万円は戻ってきますが、残りの200万円は状況によっては戻ってこない可能性があります。

また、銀行を分ければ、その分だけ保証も増えます。たとえば、A銀行とB銀行にそれぞれ900万円ずつ預けていれば、合計1,800万円でも、すべてが保証の対象になります。

ただし、注意点もあります。外貨預金や仕組み預金、譲渡性預金(NCD)などはペイオフの対象外です。つまり、これらは銀行がつぶれたときに守られません。また、同じ銀行の本店と支店に分けて預けても「1つの銀行」として扱われるので、保証の上限は変わりません。

さらに、「決済用預金」と呼ばれる特別な預金(利息がつかない代わりに全額保証される口座)もありますが、これは企業向けのもので、個人が普段使う口座とはちょっと違います。

  1. 銀行がつぶれても、1,000万円までは基本的に戻ってくる
  2. 銀行を分けて預ければ、保証額もそのぶん増える
  3. 外貨預金など一部の商品は保証されない
  4. 同じ銀行の支店に分けても保証枠は増えない

もし多くの預金がある場合は、複数の銀行に分けたり、一部を国債や投資信託など別の商品に変えたりして、リスクを分散するのが安心です。

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関連する専門用語

ペイオフ

ペイオフとは、銀行が経営破綻した場合に、預金者が預けたお金のうち一定額までを保証される仕組みのことを指します。 日本では預金保険制度によって、預金者一人あたり元本1,000万円とその利息までが保護されることになっています。 この仕組みがあることで、万が一銀行が倒産しても、預金の一部は確実に戻ってくるため、安心して預けられるようになっています。ただし、保護される対象は普通預金や定期預金などの「預金保険の対象商品」に限られており、投資信託や外貨預金などはペイオフの対象外となります。

元本

元本とは、投資や預金を始めるときに最初に出すお金、つまり「もともとのお金」のことを指します。たとえば、投資信託に10万円を入れた場合、その10万円が元本になります。 運用によって利益が出れば、元本に運用益が加わって資産は増えますが、損失が出れば元本を下回る「元本割れ」の状態になることもあります。 元本が保証されている商品(例:定期預金、個人向け国債など)もありますが、多くの投資商品では元本保証がないため、どれくらいのリスクを取るかを理解しておくことが大切です。

クーポン

クーポンとは、債券を保有している投資家が発行体(国や企業)から定期的に受け取る利息のことです。クーポンの金額は、債券発行時に設定された利率(クーポン利率)に基づき計算されます。通常、半年ごとまたは1年ごとに支払われることが多いです。クーポン収入は安定したキャッシュフローをもたらし、特に長期保有する債券投資家にとって重要な収益源となります。

預金保険制度

預金保険制度とは、金融機関が破綻した場合に、預金者の資産を一定額まで保護する制度のことである。日本では、預金保険機構がこの制度を運営しており、銀行や信用金庫などの金融機関が加入している。通常、元本1,000万円とその利息までが保護対象となるが、決済性預金(利息の付かない当座預金など)は全額保証される。この仕組みにより、金融システムの安定性が維持され、預金者の信用が確保される。一方で、投資信託や外貨預金などは預金保険の対象外であるため、資産運用においてはリスク管理が求められる。安全性を重視した資産運用を考える際に、預金保険の適用範囲を理解することが重要である

外貨預金

外貨預金とは、日本円ではなく米ドルやユーロなどの外国の通貨で預ける預金のことをいいます。通常の預金と同じように銀行にお金を預ける形式ですが、外貨で運用されるため、為替レートの変動によって元本や利息の受取額が増えたり減ったりします。 たとえば、円安になると、外貨を円に戻したときの受取額が増える一方で、円高になると損をすることもあります。また、外貨預金は日本の預金保険制度の対象外であり、元本保証がない点にも注意が必要です。利率が高めに設定されていることが多く、円預金よりも高い利回りを狙える反面、為替リスクという特有のリスクを伴うため、初心者の方には慎重な検討が求められる商品です。

譲渡性預金

譲渡性預金とは、金融機関が発行する定期預金の一種で、第三者に譲渡(売買)できる証書付きの預金商品です。一般的な定期預金と異なり、途中で解約することはできませんが、市場で自由に売却することが可能です。英語では「NCD(Negotiable Certificate of Deposit)」と呼ばれ、主に企業や機関投資家が資金運用の手段として利用しています。利息は満期時に一括で支払われ、安全性が高く、短期金融市場の運用商品として人気があります。なお、個人投資家が直接購入する機会はほとんどなく、一般的には短期金融市場のプロ向けの商品といえます。資産運用の場面では、リスクを抑えつつ流動性を確保したい機関投資家の運用手段として活用されます。

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