FANG+の最新の構成銘柄と入れ替え時期や基準について教えてください
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2025/06/18 11:42
男性
30代
FANG+指数に組み入れられている主要銘柄はどの企業かを一覧で知りたいです。また、その構成銘柄はどのような基準で決められていて、いつ・どのタイミングで入れ替え(リバランスやリコンスティテューション)が行われるのか、そのルールやスケジュールを具体的に教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
FANG+指数は、米国の代表的なテック企業を集めた10銘柄で構成される等ウェイト指数です。現在の構成はMeta、Apple、Amazon、Netflix、Microsoft、Alphabet、NVIDIA、Broadcom、ServiceNow、CrowdStrikeの10社で、四半期ごとに各社の比率が均等に戻されます。名称の由来となったFANG銘柄に加え、Microsoftを含むFAANMG6社は常に固定され、残り4社は候補群から定量的な基準に基づいて入れ替えが行われます。選定条件は、米国上場であること、時価総額50億ドル以上や一定の流動性基準を満たすこと、さらにソフトウェアや半導体、オンライン小売といった関連分野に属していることなどです。
入れ替えは年4回、3月・6月・9月・12月の第3金曜日の引け後に実施され、前月末時点の時価総額や売買代金を基準に算定されます。対象銘柄や比率の変更は第2金曜日に公表され、翌週に反映される仕組みです。2024年9月にはTeslaとSnowflakeが外れ、代わりにServiceNowとCrowdStrikeが採用されました。こうした定期的なリコンスティテューションによって、指数は常に「時代の成長株10社」を反映するよう設計されています。
投資家にとって重要なのは、時価総額加重ではなく等ウェイト型であるため、大型株の影響が限定的になり、10社を均等に持つ形になるという点です。そのため、成長株の勢いをまとめて取り込む一方で、銘柄入れ替えによりトレンドの変化にも対応できる構造になっています。
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関連する専門用語
FANG+指数
FANG+指数とは、インターコンチネンタル取引所(ICE Data Indices)が算出・公表する株価指数で、米国を代表するハイテク・グロース企業10社で構成されます。Meta、Apple、Amazon、Netflix、Alphabet、Microsoftの6社は常に固定され、残り4社は時価総額や流動性、売上成長率などの基準で年4回の見直し時に入れ替えが行われます。 指数は等ウェイト方式(各10%)で構成され、四半期ごとにリバランスされるため、特定の大型株に偏らず、各銘柄の値動きが指数全体に均等に反映される仕組みです。過去にはTeslaやSnowflake、Alibaba、Twitterが採用されていた時期もあり、常に成長力の高い企業群を反映するよう設計されています。 投資手段としては、日本では東証上場の「NEXT FUNDS NYSE FANG+(1546)」、米国では「MicroSectors FANG+ ETN(FNGS)」などが代表的です。また、国内の投資信託でも同指数に連動する商品が複数提供されています。 テクノロジー分野の成長企業をまとめて捉えられる一方で、値動きが大きい点には注意が必要で、ハイリスク・ハイリターンの投資対象と位置づけられています。
時価総額
時価総額、株式時価総額とは、ある上場企業の株価に発行済株式数を掛けたものであり、企業価値や規模を評価する際の指標。 時価総額が大きいということは、業績だけではなく将来の成長に対する期待も大きいことを意味する。
出来高
出来高とは、ある期間に売買された株式の数量のことを意味します。出来高が多いと、その株に多くの人が関心を持って取引していることを表し、価格も動きやすくなります。反対に出来高が少ないと、取引が活発でないため、売りたいときに売れなかったり、価格が思ったように動かなかったりすることもあります。
リバランス
リバランスとは、ポートフォリオを構築した後、市場の変動によって変化した資産配分比率を当初設定した目標比率に戻す投資手法です。 具体的には、値上がりした資産や銘柄を売却し、値下がりした資産や銘柄を買い増すことで、ポートフォリオ全体の資産構成比率を維持します。これは過剰なリスクを回避し、ポートフォリオの安定性を保つためのリスク管理手法として、定期的に実施されます。 例えば、株式が上昇して目標比率を超えた場合、その一部を売却して債券や現金に再配分するといった調整を行います。なお、近年では自動リバランス機能を提供する投資サービスも登場しています。
ICE Data Indices
ICE Data Indicesとは、米取引所グループのインターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)が傘下のICE Data Servicesを通じて算出・公表する債券や株式など各種ベンチマーク指数の総称です。代表例として、世界的に参照されるICE BofA社債インデックスや米国国債インデックスがあり、運用会社やETFの基準価額計算、パフォーマンス測定、デリバティブの参照指標など幅広い用途で利用されています。透明性の高い算出ルールと充実した市場データを基盤に、投資家が資産配分やリスク管理を行う際の客観的な物差しを提供している点が特徴です。





