Loading...

MENU

投資の知恵袋>

低位株でテンバガーを狙う投資はおすすめですか?また、高配当な低位株にはどのようなものがありますか?

回答受付中

0

2025/09/17 10:20

株式
株式

男性

30代

question

投資初心者として、低位株に投資して大きな値上がり、いわゆるテンバガーを狙うことに興味があります。ただ、株価が安い銘柄はリスクも高いと聞き、不安も感じています。特に配当を目的とした投資を考えたとき、高配当な低位株にはどのようなものがあるのかでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

低位株でテンバガーを狙う投資は、大きな利益を得られる可能性がある一方で、リスクも非常に高い投資方法です。株価が低いからといって必ずしも割安とは限らず、株価は分割や併合などの要因でも変化します。そのため、企業の本当の価値や将来性を見極めることが欠かせません。初心者の方は資産の大部分を低位株に集中させず、あくまでポートフォリオの一部にとどめるのが安心です。

テンバガーを達成するには、数年にわたる売上や利益の成長、新製品のヒット、業界環境の追い風、経営改革など、企業の大きな変化が必要です。ただし、そのような銘柄はごく一部であり、低位株には情報の少なさや流動性の低さ、増資による株価下落などのリスクが伴います。投資を続けるには、決算や開示を定期的に確認し、想定と違った場合は早めに対応する柔軟さが求められます。

短期的な値上がりを狙うと値動きの激しさに振り回されやすいため、初心者にはおすすめしにくい方法です。むしろ3〜5年のスパンで業績と企業価値が積み上がるかに注目する方が現実的です。売買の際は、成行ではなく指値を利用したり、購入を分散させることでリスクを抑えることができます。

高配当の低位株を選ぶ場合、表面上の利回りだけで判断するのは危険です。配当を継続できるかどうかを見極めるために、配当方針の明確さや無理のない配当性向、キャッシュフローで配当を賄えているか、財務の健全性などを確認する必要があります。景気に左右されやすい業種は利回りが高くても、業績が悪化すると減配や無配に転じるリスクがあるため注意が必要です。

銘柄を選ぶ際には、定量的なデータとあわせて、経営方針や株主還元への姿勢といった定性的な側面も確認することが大切です。また、1銘柄への投資比率をあらかじめ決めてリスクを管理し、投資仮説が崩れた場合や目標に達した場合には売却するなど、事前にルールを定めておくと感情に左右されにくくなります。

税金の面では、通常は配当や売却益に約20%の税金がかかりますが、新NISAを使えば非課税で投資することが可能です。長期的に配当を積み上げたい方には有効な選択肢となります。ただし、NISAであっても銘柄選びやリスク管理の重要性は変わりません。

まとめると、低位株でテンバガーを狙う投資は大きな魅力がある一方で、非常に難易度が高くリスクの大きい方法です。初心者の方は、安定した資産運用を基盤にしつつ、余力の範囲で低位株に挑戦するのが賢明です。また、高配当株を選ぶ際には、利回りの高さよりも配当の持続性や企業の基盤を重視することが大切です。短期の値動きに振り回されず、長期的に企業価値が積み上がるかどうかを見極める姿勢が、成果を上げるための鍵となります。

佐々木 辰さんに相談する
資産を自動で見える化CTAバナー

関連記事

高配当ETFとは?高い利回りとメリットとデメリットを解説

高配当ETFとは?高い利回りとメリットとデメリットを解説

2025.09.13

難易度:

投資信託・ETF

関連する専門用語

低位株

低位株とは、株価が比較的低水準にある株式のことを指します。一般的には、数百円以下の株価で取引されている銘柄が該当することが多く、特に100円台やそれ以下で推移している株が注目される傾向にあります。 低位株は少ない資金で多くの株数を購入できることから、投資初心者にとって手を出しやすいと感じられるかもしれませんが、注意が必要です。なぜなら、株価が低い理由として、業績不振や財務上の問題を抱えている企業である可能性があるからです。 ただし、低位株の中には経営再建や新事業の開始などをきっかけに急騰するものもあり、大きな値上がり益を狙う短期的な投資対象として人気があることも事実です。

テンバガー

テンバガーとは、株価が購入時の10倍にまで上昇した銘柄を指す投資用語です。アメリカの著名なファンドマネージャー、ピーター・リンチが著書で使ったことで広まり、野球用語の「ツーベース(two-bagger)」や「ホームラン(four-bagger)」になぞらえて「10倍打(ten-bagger)」と表現されました。 テンバガーとなる銘柄は、しばしば小型株や新興企業など、市場からまだ十分に注目されていない段階で投資された企業が、技術革新や市場拡大によって急成長する中で生まれます。ただし、大型株でも長期的に大きく成長すればテンバガーとなる可能性はあります。 狙って得られる確率は非常に低く、高いリスク許容度と長期目線での投資判断が求められます。それでもテンバガーは、多くの投資家にとって「資産形成の夢」として象徴的な存在であり、成長企業を見極める力を磨くことの重要性を示す概念でもあります。

流動性

流動性とは、資産を「現金に変えやすいかどうか」を表す指標です。流動性が高い資産は、短時間で簡単に売買でき、現金化しやすいという特徴があります。例えば、上場株式や国債は市場で取引量が多く、いつでも売買できるため、流動性が高い資産とされています。 一方、不動産や未上場株式のように、売買相手を見つけるのが難しかったり、取引に時間がかかったりする資産は、流動性が低いといえます。 投資をする際には、自分が必要なときに資金を取り出せるかを考えることが重要です。特に初心者は、流動性が高い資産を選ぶことで、急な資金需要にも対応しやすく、リスクを抑えることができます。

指値注文

指値注文とは、自分が売買したい価格をあらかじめ指定して出す注文方法のことをいいます。たとえば「この株を1,000円になったら買いたい」や「1,200円以上になったら売りたい」といったように、自分が希望する価格を指定して注文します。 指定した価格に達しない限り売買は成立しないため、思い通りの価格で取引できる一方で、注文が成立しないまま終わる可能性もあります。投資家が損失を抑えたり、利益をしっかり確保したりするために、計画的に使われる注文方法です。特に相場が急変したときに冷静に売買するための手段として、初心者にも役立つ仕組みです。

配当性向

配当性向とは、会社がその期に稼いだ税引後の利益、つまり当期純利益のうち、どれくらいを株主への配当金として支払ったかを示す割合です。投資家にとっては、企業が利益をどの程度還元してくれるのかを知る目安になります。 計算方法は、1株当たりの配当額を1株当たりの当期純利益で割って求められます。たとえば、配当性向が50%であれば、会社が利益の半分を配当として出しているということになります。配当を重視する投資家にとっては重要な指標であり、企業の利益配分方針を理解するために役立ちます。

キャッシュフロー

お金の流れを表す言葉で、一定期間における「お金の収入」と「支出」を指します。投資や経済活動では特に重要な概念で、現金がどれだけ増えたか、または減ったかを把握するために使われます。キャッシュフローは大きく3つに分かれます。 1つ目は本業による収益や費用を示す「営業キャッシュフロー」、2つ目は資産の購入や売却に関連する「投資キャッシュフロー」、3つ目は借入金や配当などの「財務キャッシュフロー」です。 キャッシュフローがプラスであれば手元にお金が増えている状態、マイナスであれば減っている状態を示します。これを理解することで、資産の健全性や投資先の実態を見極めることができ、初心者でも資金管理や投資判断の基礎として役立てられます。

無料で相談してみる

専門家に相談してみませんか?

無料で相談してみる

投資の知恵袋では、あなたの投資や資産に関する疑問や悩みを専門のアドバイザーに気軽に相談することが可能です。
ぜひご利用ください。

専門家に質問してみる

関連記事

高配当ETFとは?高い利回りとメリットとデメリットを解説

高配当ETFとは?高い利回りとメリットとデメリットを解説

2025.09.13

難易度:

投資信託・ETF
配当利回りとは?高配当株と言われる基準や計算方法・選び方のポイントを解説

配当利回りとは?高配当株と言われる基準や計算方法・選び方のポイントを解説

2025.08.28

難易度:

株式国内株式
買ってはいけない高配当株とは?危険を避ける5つのポイントや配当利回りの目安・デメリットを徹底解説

買ってはいけない高配当株とは?危険を避ける5つのポイントや配当利回りの目安・デメリットを徹底解説

2025.08.25

難易度:

資産運用に役立つ情報をいち早くGET!

無料LINE登録

資産運用について気軽にご相談したい方

プロへ相談する

当メディアで提供するコンテンツは、情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。 銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。 本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。 また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

投資のコンシェルジュ

運営会社: 株式会社MONO Investment

Email:

運営会社利用規約各種お問い合わせプライバシーポリシーコンテンツの二次利用について

「投資のコンシェルジュ」はMONO Investmentの登録商標です(登録商標第6527070号)。

Copyright © 2022 株式会社MONO Investment All rights reserved.

「投資のコンシェルジュ」はMONO Investmentの登録商標です(登録商標第6527070号)。

Copyright © 2022 株式会社MONO Investment All rights reserved.