医療費控除で誤って対象外のものも含めて申告してしまっ たのですがどうすればいいでしょうか?
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2025/08/29 08:41
女性
40代
確定申告で医療費控除を申請したのですが、後から領収書を確認したところ、美容目的の治療費や健康食品代など、本来は対象外の費用まで含めて申告してしまっていたことに気づきました。この場合はどのように訂正すればよいのでしょうか。また、間違えて申告してしまったことで罰則やペナルティを受ける可能性はあるのでしょうか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
医療費控除で対象外の費用を誤って申告してしまった場合でも、落ち着いて対応すれば大きな問題になることはほとんどありません。
まず、すでに確定申告を提出しているのであれば「修正申告」または「更正の請求」によって訂正できます。対象外の費用を含めたことで控除額が大きくなり、結果的に税金を少なく納めていた場合は「修正申告」で差額を納める必要があります。逆に本来申告できた医療費を漏らしていた場合には「更正の請求」を行うことで還付を受けられます。いずれも提出から5年以内なら手続き可能です。
「罰則があるのでは」と心配される方も多いですが、誤りに気づいて自主的に修正する限り、刑事罰のような厳しい処分を受けることはありません。過少申告加算税や延滞税といった付帯税がかかることはありますが、速やかに修正すれば軽減や免除の扱いとなるケースも多く、悪質と判断されない限り重加算税などの重いペナルティは通常発生しません。
今後のためには、領収書や明細を「治療目的の医療費」と「対象外(美容・健康増進目的など)」に分けて整理しておくと安心です。もし金額が大きい場合や判断に迷う場合は、税務署に相談したり税理士に確認することで確実に手続きを進められます。
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確定申告
確定申告とは、1月1日から12月31日までの所得を計算して翌年の2月16日から3月15日に申告し、納税する手続き。多くの会社では年末調整を経理部がしてくれるが、確定申告をすると年末調整では受けられない控除を受けることができる場合もある。確定申告をする必要がある人が確定申告をしないと加算税や延滞税が発生する。
修正申告
修正申告とは、すでに提出した確定申告書に誤りがあり、追加で納めるべき税額が生じたと納税者が自ら気付いた場合に、その不足分を納付するために行う手続きです。 提出後に申告漏れの所得が見つかったり、控除の適用条件を満たしていなかったことが判明したりした際に用いられます。原則として法定申告期限から5年以内に行う必要があり、期限を過ぎると延滞税や過少申告加算税が加算される場合があります。 資産運用では、株式や投資信託の売却益の計上漏れ、外国税額控除の計算ミスなどが理由で修正申告が発生することがあるため、取引履歴や証券会社の年間取引報告書をきちんと確認し、正確な申告を心掛けることが大切です。
医療費控除
医療費控除とは、納税者が1年間に支払った医療費の一部を所得から控除できる税制上の制度を指す。自己や家族のために支払った医療費が一定額を超える場合に適用され、所得税や住民税の負担を軽減できる。対象となる費用には、病院での診療費や処方薬の費用のほか、一定の条件を満たす介護費用なども含まれる。確定申告が必要であり、領収書の保管が重要となる。
更正の請求
更正の請求とは、すでに提出した確定申告書に誤りがあり、納め過ぎた税金が発生していると納税者自身が気付いた場合に、税務署へ修正を求めて還付を受ける手続きです。 原則として法定申告期限から5年以内に請求でき、追加で適用できる控除や所得計上の誤りを正すことで、正しい税額との差額が返金されます。 還付申告と似ていますが、こちらは一度提出した申告内容を「訂正」する点が特徴で、提出後に控除証明書が届いたり投資損失の繰越忘れに気付いたりしたときに役立ちます。e-Tax経由でも郵送でも手続きでき、請求が認められると登録口座へ還付金が振り込まれます。
過少申告加算税
過少申告加算税とは、納税者が本来支払うべき税額よりも少ない金額を申告していた場合に、その差額に対して追加で課される税金のことをいいます。たとえば、所得や売上を少なく申告したり、経費を過大に計上した結果、税額が本来よりも少なくなっていたことが税務調査などで発覚した場合に課されます。これは故意ではなくても適用されることがあり、「税金を正しく申告することの重要性」を促す制度として設けられています。通常は差額税額の10%が加算されますが、税務署の指摘を受ける前に自主的に修正申告を行った場合は、加算税が軽減または免除されることもあります。過少申告加算税は、税務上のミスや認識不足に対しても影響が出るため、正確な申告が資産運用や事業運営において重要であることを示す制度です。
延滞税
延滞税は、所得税や住民税などの国税を法定納期限までに納めなかった場合に、自動的に課される「利息」に相当する追加負担です。 未納期間の日数に応じて年率がかかり、納期限の翌日から2か月までは原則として特例基準割合+1%、それ以降は+7.3%(いずれも年度ごとに見直し)と段階的に高くなるため、放置すると負担が膨らみやすい点が特徴です。 修正申告や期限後申告で不足税額が判明した場合も、その納期限からさかのぼって延滞税が計算されるため、投資取引の計上漏れなどに気付いたら早めに対応することが節税につながります。