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国債と公債の違いを教えて下さい。

国債と公債の違いを教えて下さい。

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2026/02/09 10:14


男性

50代

question

国債と公債の違いがよく分かりません。国債・地方債など「公債」に含まれる範囲や利回りの違いを教えて下さい。


回答

佐々木 辰

38

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

国債と公債は「包含関係」で整理すると理解しやすいです。公債とは、国や地方公共団体など公的部門が資金調達のために発行する債券の総称で、国債・地方債などを含みます。つまり、国債は公債の一部に位置づけられます。

違いの軸はまず発行主体です。国債は国(政府)が発行し、地方債は都道府県・市町村などが発行します。資金使途はいずれも公共サービスやインフラ整備、財政運営のための資金ですが、地方債は地域の事業に紐づく性格が相対的に強くなります。

利回り(利率)の差は、信用力・流動性(売買のしやすさ)・満期までの期間・税引後の受取額などで決まります。一般に国債は市場規模が大きく取引が活発で、同期間の利回りの“基準”になりやすい一方、地方債は銘柄ごとに発行規模が小さく流動性が劣る場合があり、その分利回りが上乗せされることがあります。

購入時は、発行体の情報、満期・途中換金のしやすさ、利回りを税引後で比較し、同じ「公債」でも条件によりリスクと利回りが変わる点を確認すると判断しやすくなります。

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国債

発行体が各国中央政府の債券を国債といいます。発行目的や利払い方式などで種類が分別されます。中央政府に資金需要が発生した際に、国債を発行して資金の調達を行うことがあります。 投資家は国債を購入することで、発行体である中央政府へ資金を提供し、その見返りとして半年に1回などのペースで、中央政府から利子を受け取ります。償還期限までに中央政府の財政が悪化するなど、債務が履行されない状況に陥らなければ、満期には額面どおりの金額が投資家へ償還される仕組みです。 国債には、固定利付国債、変動利付国債、物価連動国債などがあります。

地方債(地方公共団体債)

地方債(地方公共団体債)は、都道府県や市区町村などの地方公共団体が学校・病院・上下水道・道路といった公共インフラの整備や災害復旧費を賄うために発行する債券です。国債と同じく利息付きで元本償還が行われますが、発行主体が国ではなく各自治体である点が大きな違いです。発行後は公募債(市場公募地方債)として証券取引所や店頭市場で流通するケースと、金融機関向けの私募債として発行されるケースがあります。 信用リスクは自治体の財政健全性に左右されるものの、地方税や地方交付税による安定した収入がバックにあるため、国内債券のなかでも比較的信用力が高く、格付けもAA 〜 A 近辺が多いのが一般的です。利回りは国債よりやや上乗せされる水準で推移することが多く、長期・安定運用を重視する個人投資家のポートフォリオ分散先として検討価値があります。 利子は原則として20.315%(所得税・復興特別所得税 15.315%+住民税5%)の源泉分離課税ですが、個人向け復興支援地方債や特定の地域創生債など、発行目的や購入者要件を満たした場合に利子が非課税となる制度が設けられることがあります。非課税枠の有無や適用条件は発行要項で必ず確認する必要があります。 社会貢献の側面も魅力で、投資資金が地域インフラの整備に充てられるため、地元や応援したい自治体を選んで購入する「ふるさと投資」としての意義も高い商品です。満期まで保有すれば元本は額面どおりに償還されるため、値動きリスクよりも安定した利息収入と社会的リターンを重視する投資家に適した選択肢と言えます。

発行主体

発行主体とは、株式や債券、投資信託、ステーブルコインなど、金融商品や資産を発行する組織や団体のことを指します。投資家は発行主体を通じて金融商品を手に入れるため、その信頼性や健全性は非常に重要です。 例えば、株式であれば企業が発行主体となり、債券であれば国や地方自治体、あるいは企業が発行主体となります。暗号資産やステーブルコインの分野では、発行主体が事業者である場合もあれば、分散型の仕組みによって自律的に運営される場合もあります。投資を行う際には、発行主体がどのような組織で、どのように資産を管理しているのかを確認することが、安全性を判断するうえで欠かせません。

利回り

利回りとは、投資で得られた収益を投下元本に対する割合で示し、異なる商品や期間を比較するときの共通尺度になります。 計算式は「(期末評価額+分配金等-期首元本)÷期首元本」で、原則として年率に換算して示します。この“年率”をどの期間で切り取るかによって、利回りは年間リターンとトータルリターンの二つに大別されます。 年間リターンは「ある1年間だけの利回り」を示す瞬間値で、直近の運用成績や市場の勢いを把握するのに適しています。トータルリターンは「保有開始から売却・償還までの累積リターン」を示し、長期投資の成果を測る指標です。保有期間が異なる商品どうしを比べるときは、トータルリターンを年平均成長率(CAGR)に換算して年率をそろすことで、複利効果を含めた公平な比較ができます。 債券なら市場価格を反映した現在利回りや償還までの総収益を年率化した最終利回り(YTM)、株式なら株価に対する年間配当の割合である配当利回り、不動産投資なら純賃料収入を物件価格で割ったネット利回りと、対象資産ごとに計算対象は変わります。 また、名目利回りだけでは購買力の変化や税・手数料の影響を見落としやすいため、インフレ調整後や税控除後のネット利回りも確認することが重要です。複利運用では得た収益を再投資することでリターンが雪だるま式に増えますから、年間リターンとトータルリターンを意識しながら、複利効果・インフレ・コストを総合的に考慮すると、より適切なリスクとリターンのバランスを見極められます。

流動性

流動性とは、資産を「現金に変えやすいかどうか」を表す指標です。流動性が高い資産は、短時間で簡単に売買でき、現金化しやすいという特徴があります。例えば、上場株式や国債は市場で取引量が多く、いつでも売買できるため、流動性が高い資産とされています。 一方、不動産や未上場株式のように、売買相手を見つけるのが難しかったり、取引に時間がかかったりする資産は、流動性が低いといえます。 投資をする際には、自分が必要なときに資金を取り出せるかを考えることが重要です。特に初心者は、流動性が高い資産を選ぶことで、急な資金需要にも対応しやすく、リスクを抑えることができます。

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