不動産投資のローン借り換えはどんなときに行うべきですか?
回答受付中
0
2025/08/06 08:16
男性
60代
現在、投資用マンションのローンを組んでいますが、金利や返済負担を見直したいと考えています。不動産投資ローンの借り換えは、どのようなケースで検討すべきでしょうか?たとえば、金利がどれくらい下がればメリットがあるのか、返済期間の延長や短縮がどう影響するのか、諸費用を差し引いても得になる条件など、具体的な判断基準を知りたいです。また、収支改善以外に、属性変化や金融機関変更によるメリットがあるケースについても教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
不動産投資のローンを借り換えるべきかどうかを判断するには、まず今のローンの条件と市場金利を比較することが重要です。たとえば、現在の金利が3.0%で、借り換え候補のローンが2.2%であれば、金利差が0.8%あります。このように金利差が0.5〜1.0%以上ある場合は、借り換えによって利息負担が大きく軽減できる可能性があります。ただし、借り換えには新たな手数料や登記費用などのコストがかかるため、差し引きで得になるかを計算する必要があります。
借り換えの効果が出やすいのは、ローンの残高がまだ多く、返済期間も長く残っている場合です。たとえば、残高3,000万円・残期間25年といったケースでは、金利差による利息の削減効果が大きくなります。反対に、残りの期間が10年未満で残高も少ない場合は、借り換えよりも繰上返済の方が費用対効果が高いこともあります。
借り換えは金利を下げるだけでなく、返済条件の変更を目的に行うこともあります。たとえば、今後の金利上昇に備えて変動金利から固定金利に変えることで、将来の返済額を安定させることができます。また、元金均等返済に変更すれば早い段階で元本が減るため、総支払額を抑える効果も期待できますが、月々の返済額は高くなるため注意が必要です。
もう一つの観点として、借り換えによって金融機関を変更することで、融資条件が改善するケースもあります。たとえば、以前は属性が弱く高金利だったが、投資実績が積み上がってきたことで信用評価が上がり、より低金利のローンに切り替えられることもあります。また、金融機関ごとに審査の姿勢や担保評価の方針が異なるため、自分の状況に合った金融機関を選び直すことで有利になる可能性があります。
借り換えを検討する際は、現在のローン条件(残高、金利、返済期間など)と、借り換え候補の条件を一覧で比較し、諸費用を加味したうえで「総支払額が減るか」「キャッシュフローが改善するか」を必ずシミュレーションしてください。また、空室や金利上昇など不利な状況でも返済が続けられるかどうか、ストレステストを行っておくと安心です。
注意すべき点としては、金利が上昇している局面で無理に固定金利に切り替えると、かえって高値づかみになるリスクがあること。また、近い将来物件の売却を考えている場合は、借り換えによる諸費用や解約コストが割高になるため、慎重な判断が必要です。さらに、サブリース契約などで制約がある場合は、事前に契約条件を確認する必要があります。
総じて言えば、不動産投資ローンの借り換えは「利息の削減」と「将来の出口戦略」の両面を見ながら行うべきものです。金利の安さだけでなく、返済条件や柔軟性、資金繰りへの影響も含めて総合的に判断することで、より安定した投資運用が実現できます。
関連記事
関連する専門用語
投資ローン(不動産投資ローン)
投資ローンは、不動産などの資産購入を目的として提供される融資です。住宅ローンとは異なり、金利が高めに設定されることが一般的で、返済計画の立案が重要です。
金利差
金利差とは、異なる国や通貨、あるいは異なる金融商品の間で適用される金利の違いを指す言葉です。たとえば、日本の金利が0.1%でアメリカの金利が5.0%であれば、その差である4.9%が金利差になります。この金利差は、為替相場や資産運用の判断に大きな影響を与えます。 たとえば、金利の高い国に投資すればより多くの利息が得られるため、資金がその国に集まりやすくなり、通貨が高くなる傾向があります。一方で、為替リスクや経済状況の違いにも注意が必要です。個人投資家にとっては、外貨建て預金や外国債券などの運用で金利差が収益に直結するため、しっかり理解しておくことが重要です。
変動金利
変動金利とは、市場の金利動向に応じて一定の期間ごとに金利が見直される仕組みのことを指します。住宅ローンや投資信託の分野でよく使われ、金利が低下すれば支払い負担が軽くなる一方で、金利上昇時には支払額が増加するリスクがあります。短期的な金利低下が見込まれる場合に有利ですが、将来的な金利上昇に備えた資金計画が重要です。
固定金利
固定金利とは、契約時に決めた金利が満期まで変わらない金利のことを指します。主に住宅ローンや定期預金などで採用され、金利変動のリスクを避けられるメリットがあります。市場金利が上昇しても支払額が増えないため、長期的な資金計画を立てやすい一方で、市場金利が下がった場合には高い金利を支払い続けるデメリットもあります。
元金均等返済
元金均等返済とは、ローンの返済方法の一つで、借りた元金を返済期間で均等に分けて返していく方式のことを指します。毎回の返済額のうち元金部分は一定で、利息は残りの借入残高に応じて計算されるため、返済が進むにつれて利息部分が減り、毎月の返済総額も徐々に少なくなっていきます。 最初のうちは返済額が多く負担が大きいですが、時間の経過とともに負担が軽くなるのが特徴です。特に長期的に返済する住宅ローンなどで利用され、総返済額を抑えたい人に向いています。一方で、返済開始直後の負担が大きいため、資金計画をしっかり立てることが大切です。
サブリース契約
サブリース契約とは、不動産の所有者が賃貸物件を一括で不動産会社などに貸し出し、その会社がさらに入居者に又貸しを行う契約形態のことを指します。オーナーにとっては、空室のリスクを避けながら毎月一定額の賃料収入を得られるというメリットがあります。 一方で、実際の入居者との契約やトラブル対応はサブリース会社が行うため、管理の手間を減らすことができます。しかし、契約内容によっては賃料が途中で減額されたり、解約に制限があったりすることもあるため、契約前に十分な確認が必要です。特に投資用不動産の分野で活用されることが多く、安定収入を狙う初心者の間でも注目されています。