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上席執行役員とはどんな役割で、どのような責任を負うのでしょうか?

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2025/09/02 08:27


男性

30代

question

上席執行役員という役職が設置されている企業を目にします。この上席執行役員とは具体的にどのような役割や責任を担っているのでしょうか?一般的な執行役員や取締役とは違うのでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

上席執行役員とは、企業における執行役員制度の中でも上位に位置づけられる役職です。主に経営方針の実行や重要な業務の統括を担うポジションであり、会社の経営に深く関わります。

執行役員は取締役会の決定に基づいて業務を執行する立場ですが、会社法上の役員(取締役や監査役)とは異なり、法律上の義務や責任を直接負うものではありません。その代わりに、会社が定める職務権限に従い、事業部門や全社戦略の実行責任を負います。

「上席」とつく場合は、通常の執行役員よりも広い権限や役割を持ちます。例えば、経営会議に参加して方針決定に関与したり、複数の事業領域を統括することがあります。企業によっては、社長や取締役を補佐し、経営全般に携わるケースも少なくありません。

責任の範囲は、法的には取締役ほど重くはありませんが、実務上は非常に大きな責任を担います。担当する事業の業績や組織運営の成果について説明責任を負うほか、経営判断の誤りや不祥事があった場合には、社内規程や契約に基づいて処分や解任の対象となることもあります。

投資家の視点で見ると、上席執行役員がどのような経歴を持ち、どの事業を管轄しているのかを知ることは重要です。取締役が「ガバナンスと監督」を担うのに対し、上席執行役員は「戦略の実行と現場統率」を担うため、その違いを理解することで企業の経営力をより深く分析できるようになります。

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関連する専門用語

執行役員

執行役員とは、企業において業務執行を担う役員の一種であり、取締役会の決定に基づき経営の実務を遂行する立場にある。日本の会社法では法的な定義はなく、企業の経営判断によって設けられる役職である。一般的に取締役よりも実務に近い立場で業務を遂行し、経営トップの意思決定を現場レベルで実行する役割を持つ。大企業では、執行役員制度を導入することで、経営の意思決定と業務執行を分離し、効率的な企業運営を図ることが多い。

取締役会

取締役会とは、企業の経営方針を決定し、業務執行を監督するための機関であり、取締役で構成されます。株式投資においては、企業の経営体制や意思決定プロセスを理解することが、将来の業績や株主リターンを見極めるうえで重要です。取締役会では、重要な経営戦略の決定、役員の選任・解任、業務執行の監視などが行われ、企業のガバナンスを強化し、株主の利益を守る役割を果たします。日本の会社法では、一定規模以上の株式会社には取締役会の設置が義務付けられています。投資家にとっては、取締役会の構成やその透明性が、企業価値の評価に影響を与える要素となります。

取締役

取締役とは、株式会社の経営において意思決定を行う役割を担う人のことを指します。会社法に基づき選任され、株主総会で承認されて就任します。取締役は取締役会に参加し、会社の方針や重要な業務を決める立場にあります。 また、日常の業務執行を担当する場合もあり、会社全体の運営に大きな責任を持っています。投資家にとって取締役は、その会社の経営方針やガバナンスを理解するうえで重要な存在です。初心者にとっては「会社の経営を決める人」と覚えておくと分かりやすいでしょう。

会社法

会社法とは、会社の設立や運営、経営に関するルールを定めた法律です。株式会社などの企業がどのように作られ、株主や取締役がどのように関わり、会社のお金の流れや意思決定がどう行われるかなどを細かく定めています。投資をするうえで、企業が法律に沿って正しく運営されているかを確認することはとても大切ですので、この法律の存在を知っておくことは資産運用においても重要です。

経営会議

経営会議とは、会社の経営に関する重要な方針や課題について話し合うために開かれる会議のことを指します。取締役や執行役員、部門の責任者など、経営に関わる主要なメンバーが参加し、会社の方向性を決定したり、各部門の進捗状況を確認したりします。法律で定められた会議ではなく、会社が自主的に運営する仕組みですが、実際には企業経営において非常に大きな役割を果たします。 投資家にとって経営会議は、会社がどのように意思決定を行い、事業を進めているのかを知る手がかりになる重要な要素といえます。初心者にとっては「会社の経営に関する作戦会議」と理解するとイメージしやすいでしょう。

コーポレートガバナンス

コーポレートガバナンスとは、企業が経営を適切に行い、株主をはじめとする利害関係者(ステークホルダー)に対して責任ある経営を果たすための仕組みのことを指します。直訳すると「企業統治」で、企業の経営陣が独断的な行動を取らず、透明性のある判断を行うように監視・制御する体制全般を意味します。 たとえば、社外取締役の設置、内部統制の整備、情報開示の充実、株主の意見を反映させる仕組みなどがコーポレートガバナンスの具体的な取り組みにあたります。これにより、不正や粉飾決算の予防、長期的な企業価値の向上、投資家からの信頼獲得が期待されます。 資産運用の観点からは、コーポレートガバナンスがしっかりしている企業は、経営の安定性や成長性が高く、長期的に投資対象として魅力があると判断されやすいため、重要な評価項目の一つとなっています。特にESG投資や株主アクティビズムの広がりの中で、その重要性は年々高まっています。

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