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インデックス投資はおすすめしないと言われましたがなぜでしょうか

インデックス投資はおすすめしないと言われましたがなぜでしょうか

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2025/10/07 09:09


男性

30代

question

インデックス投資について調べていると、長期的に安定した成果を目指せる投資方法として推奨される一方で、「おすすめしない」という意見も見かけました。初心者としては理由がよく分からず、どのようなリスクや注意点があるのか気になっています。なぜインデックス投資をおすすめしないと言われるのか、具体的に教えていただけますか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

インデックス投資は低コストで分散が効き、仕組みも分かりやすいため長期資産形成に有効な方法です。しかし、すべての人や状況に適しているわけではなく、その点から「おすすめしない」と言われることがあります。

まず、短期で使う予定のお金には向きません。数年以内に住宅資金や教育資金として必要になる場合、相場の下落によって大きく減ってしまうリスクがあるからです。また、株式市場は暴落時に数十%単位で下がることがあり、その含み損に耐えられず途中でやめてしまえば、本来のリターンは得られません。

さらに、老後の取り崩し時期に大きな下落が重なると、資産が回復する前に目減りしてしまう「順序リスク」もあります。加えて、インデックスは時価総額に応じて組成されるため、特定の国や企業に偏りが出やすく、為替リスクが加わるとさらに値動きが大きくなります。

インデックス商品自体にも注意が必要です。「インデックス」と名が付いていても、テーマ型やレバレッジ型など性質の異なる商品があり、思っていたリスクと違う可能性があります。また、分配金課税や売買コストなど、トータルでのコストを見落とすと想定より効率が下がることもあります。

結局のところ、インデックス投資が合わないのは投資手法そのものの欠陥ではなく、使い方や心理との相性の問題です。投資の目的ごとに資金を分け、株式・債券・現金を組み合わせ、自分が続けられる範囲のリスクに抑えることが大切です。その上で積立やリバランスをルール化し、NISAなど制度を活用すれば、インデックス投資は堅実に資産形成を支える手段になり得ます。

大切なのは理想論ではなく、自分がストレスなく継続できる方法を選ぶことです。それができれば、インデックス投資は十分に有効な選択肢となります。

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インデックス投資(指数投資)

インデックス投資(指数投資)とは、特定の株価指数(インデックス)と同じ動きを目指して投資する方法のことを指します。たとえば、日経平均株価やS&P500といった市場全体の動きを示す指数に連動するように、同じ銘柄を同じ比率で組み入れることで、指数全体の成績を再現しようとする投資手法です。個別の銘柄を選ぶのではなく、幅広い銘柄に分散して投資するため、リスクが抑えられやすく、長期的な資産形成に向いているとされています。運用コストも比較的低く、初心者にも始めやすいのが特徴です。近年では、ETFやインデックスファンドを通じて指数投資を行う投資家が増えており、資産運用の基本的な選択肢の一つとなっています。

含み損

含み損とは、保有している資産の現在の市場価値が、購入時の価格よりも低くなっていることで生じる、まだ確定していない損失のことを指します。たとえば、株式を100万円で購入したものの、現在の時価が70万円に下がっている場合、その30万円の差額が含み損となります。 ただし、この時点では売却していないため、実際に損失が確定しているわけではありません。市場が回復して再び購入価格以上に戻れば、含み損は解消される可能性もあります。 そのため、含み損は「一時的な損失」とも言え、売却するかどうかの判断が今後の運用結果に大きく影響します。また、含み損の段階では税金は発生せず、あくまで損失が確定したときに税務上の取り扱いが変わる点にも注意が必要です。

順序リスク

順序リスクとは、投資の運用成績が得られる「順番」によって、最終的な資産額が大きく変わってしまうリスクのことを指します。たとえば、同じ平均利回りであっても、投資初期に大きな損失がある場合と、後半に損失がある場合では、最終的な資産の残り方がまったく異なります。特に退職後に資産を取り崩しながら生活する人にとっては、投資初期に相場が下落するとその後の回復が追いつかず、資産が大きく減ってしまう可能性があります。そのため、順序リスクを理解し、資産配分や引き出し計画を慎重に立てることが重要です。

時価総額

時価総額、株式時価総額とは、ある上場企業の株価に発行済株式数を掛けたものであり、企業価値や規模を評価する際の指標。 時価総額が大きいということは、業績だけではなく将来の成長に対する期待も大きいことを意味する。

為替リスク

為替リスクとは、異なる通貨間での為替レートの変動により、外貨建て資産の価値が変動し、損失が生じる可能性のあるリスクを指します。 たとえば、日本円で生活している投資家が米ドル建ての株式や債券に投資した場合、最終的なリターンは円とドルの為替レートに大きく左右されます。仮に投資先の価格が変わらなくても、円高が進むと、日本円に換算した際の資産価値が目減りしてしまうことがあります。反対に、円安が進めば、為替差益によって収益が増える場合もあります。 為替リスクは、外国株式、外貨建て債券、海外不動産、グローバルファンドなど、外貨に関わるすべての資産に存在する基本的なリスクです。 対策としては、為替ヘッジ付きの商品を選ぶ、複数の通貨や地域に分散して投資する、長期的な視点で資産を保有するなどの方法があります。海外資産に投資する際は、リターンだけでなく、為替リスクの存在も十分に理解しておくことが大切です。

リバランス

リバランスとは、ポートフォリオを構築した後、市場の変動によって変化した資産配分比率を当初設定した目標比率に戻す投資手法です。 具体的には、値上がりした資産や銘柄を売却し、値下がりした資産や銘柄を買い増すことで、ポートフォリオ全体の資産構成比率を維持します。これは過剰なリスクを回避し、ポートフォリオの安定性を保つためのリスク管理手法として、定期的に実施されます。 例えば、株式が上昇して目標比率を超えた場合、その一部を売却して債券や現金に再配分するといった調整を行います。なお、近年では自動リバランス機能を提供する投資サービスも登場しています。

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