FANG+(ファングプラス)は2025年に構成銘柄を入れ替えましたか?
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2025/10/06 08:35
男性
30代
FANG+の構成銘柄は定期的に見直しが行われると聞きました。FANG+は2025年に実際に入れ替えがあったのか、またその場合はどのような銘柄が追加・除外されたのか教えて下さい。もし入れ替えがなければ、その理由や過去の傾向についても知っておきたいと考えています。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
2025年は少なくとも9月までの定期見直しにおいて、FANG+の構成銘柄に入れ替えはありませんでした。実施されたのは四半期ごとの等ウェイトへのリバランスだけです。直近の入れ替えは2024年9月で、テスラとスノーフレークが除外され、クラウドストライクとサービスナウが追加されました。その後はこの体制が維持されています。
2025年9月末時点の構成銘柄は、Meta、Apple、Amazon、Netflix、Microsoft、Alphabet、NVIDIA、Broadcom、ServiceNow、CrowdStrikeの10社です。いずれも均等比率で組み込まれており、2024年の入れ替え以降は変化が見られていません。
FANG+の場合、年4回(3月・6月・9月・12月)に見直しのタイミングが設けられていて、その時にまず「現行の10銘柄が継続採用の基準を満たしているか」を判定します。もし基準を満たしていれば入れ替えは行われません。2025年の9月まではこのケースに当たり、入れ替えが発生しませんでした。
逆に基準を満たさない銘柄が出たり、新しく条件を満たす有力企業が現れたりすれば、採用・除外の判断が下されます。
投資への影響という点では、入れ替えがない年は指数の顔ぶれが安定し、保有商品にも大きな変動は起こりにくいといえます。逆に入れ替えがあると、指数連動商品で短期的な売買やコストが発生することがあります。2025年は構成が固定されていたため、そうした要因は限定的でした。
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