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基礎年金と厚生年金は、別々に繰上げ・繰下げができますか?

基礎年金と厚生年金は、別々に繰上げ・繰下げができますか?

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0

2025/07/04 17:12


男性

60代

question

退職後の生活資金を確保するため、受給開始年齢の調整を検討しています。老齢基礎年金と老齢厚生年金の両年金は同時に動かす必要があるのか、それとも独立して選択できるのか、詳細な取り扱いと注意点を教えてください。


回答

佐々木 辰

38

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

繰上げ受給は制度上、老齢基礎年金と老齢厚生年金を同時に前倒しすることが原則です。

例えば60歳から受給したい場合、両年金とも60歳で請求し、月0.4%(一部世代は0.5%)の減額が終身続きます。どちらか一方のみの繰上げは認められず、取消もできないため、長寿リスクや遺族年金減額を十分考慮する必要があります。

これに対し繰下げ受給は柔軟で、両年金を別々に遅らせられます。老齢基礎年金を66歳、老齢厚生年金を70歳に設定すると、基礎は12か月×0.7%=8.4%増額、厚生は60か月×0.7%=42%増額が終身適用されます。

勤務継続に伴う厚生年金保険料や所得税を抑えつつ、生活費に応じて基礎年金を先に受け取る選択も可能です。ただし繰下げ前に死亡すれば増額効果は得られないため、退職金や貯蓄とのバランスが重要です。

年金機構の「ねんきんネット」でシミュレーションし、夫婦の年金合計や医療費負担を含めたキャッシュフロー表を作成して判断しましょう。

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繰上げ受給を選ぶべき状況はありますか?

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繰上げ・繰下げ受給で加給年金・付加年金に影響はありますか?

A. 繰上げ受給では、加給年金が65歳まで支給停止、付加年金は年金本体と同率で減額されます。繰下げ待期中は加給年金を受け取れず、付加年金は本体と同率で増額されます。

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年金の繰上げ・繰下げの増減率とは何ですか?

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関連する専門用語

老齢基礎年金

老齢基礎年金とは、日本の公的年金制度の一つで、老後の最低限の生活を支えることを目的とした年金です。一定の加入期間を満たした人が、原則として65歳から受給できます。 受給資格を得るためには、国民年金の保険料納付済期間、免除期間、合算対象期間(カラ期間)を合計して10年以上の加入期間が必要です。年金額は、20歳から60歳までの40年間(480月)にわたる国民年金の加入期間に応じて決まり、満額受給には480月分の保険料納付が必要です。納付期間が不足すると、その分減額されます。 また、年金額は毎年の物価や賃金水準に応じて見直しされます。繰上げ受給(60~64歳)を選択すると減額され、繰下げ受給(66~75歳)を選択すると増額される仕組みになっています。 老齢基礎年金は、自営業者、フリーランス、会社員、公務員を問わず、日本国内に住むすべての人が加入する仕組みとなっており、老後の基本的な生活を支える重要な制度の一つです。

繰下げ受給

繰下げ受給とは、本来65歳から支給される公的年金(老齢基礎年金や老齢厚生年金など)の受け取り開始を自分の希望で後ろ倒しにする制度です。66歳以降、最大75歳まで1か月単位で繰り下げることができ、遅らせた月数に応じて年金額が恒久的に増えます。 増額率は1か月当たり0.7%で、10年(120か月)繰り下げた場合にはおよそ84%の上乗せとなるため、長生きするほどトータルの受取額が増えやすい仕組みです。ただし、繰下げた期間中は年金を受け取れないため、その間の生活資金や健康状態、就労収入の見通しを踏まえて慎重に検討することが大切です。

繰上げ受給

繰上げ受給とは、公的年金を本来の支給開始年齢より早く受け取り始める制度で、日本では原則65歳からの老齢基礎年金や老齢厚生年金を60歳から前倒しで請求できます。早く受け取る代わりに、受給額は繰上げた月数に応じて永久的に減額される仕組みになっており、減額率は請求月ごとに定められています。長く受給するメリットと生涯受取額が減るデメリットを比較し、健康状態や生活資金の必要度、就労の予定などを踏まえて選択することが大切です。また、一度繰上げを行うと原則として取り消しや遅らせることはできないため、将来のライフプランを十分検討したうえで判断する必要があります。

老齢厚生年金

老齢厚生年金とは、会社員や公務員などが厚生年金保険に加入していた期間に応じて、原則65歳から受け取ることができる公的年金です。この年金は、基礎年金である「老齢基礎年金」に上乗せされる形で支給され、収入に比例して金額が決まる仕組みになっています。つまり、働いていたときの給与が高く、加入期間が長いほど受け取れる年金額も多くなります。また、一定の要件を満たせば、配偶者などに加算される「加給年金」も含まれることがあります。老後の生活をより安定させるための重要な柱となる年金です。

支給開始年齢

支給開始年齢とは、公的年金や企業年金、保険商品などで受取人が最初に給付金を受け取り始められる年齢を指します。たとえば日本の公的年金では原則65歳から受給できますが、繰上げや繰下げといった制度を利用して受け取り開始を早めたり遅らせたりすることも可能です。開始時期を動かすと月々の年金額が増減するため、ライフプランや資産運用計画を立てる上で大きな影響を及ぼします。加えて、企業年金や個人年金保険でも商品ごとに支給開始年齢が設定されており、契約時に将来の収支バランスを見据えて選択することが重要です。老後の生活費を安定させるためには、支給開始年齢と自分の退職時期、貯蓄状況、寿命の見通しを総合的に考え、必要に応じて積立投資や保険の活用を検討することが望まれます。

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