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保険の見直しをするべきタイミングについて教えてください。

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2025/09/03 08:42

生命保険
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男性

question

保険の加入から年数が経ち生活も変わり、当初の保障が今の家計に合っているか不安です。保険料負担を抑えつつ必要な保障は外したくありません。どのタイミングで、契約している保険の点検や見直しをするのが良いのでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

保険の見直しを行うべきタイミングは、結婚・出産・住宅購入・転職・退職などのライフイベントの直後が基本です。こうした時期は、家族構成や収入、必要な保障額が大きく変化するため、放置すると保障の過不足が生じやすくなります。

次に、家計の中で保険料負担が重くなったと感じたり、貯蓄や投資の余力が減っている場合も見直しのサインです。保障内容が重複しているケースや、必要以上に手厚い保険に加入している場合には、コストを抑えながらも十分な保障に整理しましょう。

見直しの際は、まず公的保障や勤務先の制度を確認することが重要です。高額療養費制度や傷病手当金、遺族年金などを把握したうえで、足りない部分を民間保険で補うようにすると、無駄がありません。死亡保障は定期保険を中心に必要額を算出し、医療は実費型を基本に最小限の一時金を組み合わせると、費用対効果が高まります。

また、契約更新や特約の期限、解約返戻金のピークなど「契約上の節目」も見直しの好機です。更新型の医療保険や定期保険は更新時に保険料が上がるため、終身型や実費型への切り替えでトータルコストを抑えられることがあります。外貨建てや積立型保険は、解約のタイミングを誤ると損失が出ることもあるため、返戻金の推移を確認して慎重に判断します。

見直しを行う際は、現在加入している保険内容を一覧化して整理します。契約内容を比較し、重複・過剰・不足の3つの観点で分類することで、どの保障が本当に必要かが明確になります。そのうえで、公的保障や貯蓄を差し引いた「保険でしか補えないリスク」に絞って設計を見直すことが理想的です。

新しい保険に乗り換える場合は、必ず新契約が成立してから旧契約を解約することが大切です。健康状態の変化で加入が難しくなる場合もあるため、保障が途切れないよう注意します。クーリング・オフや減額・払済などの制度も活用し、損を最小限に抑えましょう。

最後に、年に一度は保険を点検する習慣を持つと安心です。誕生月や年末調整の時期など、定期的に確認する日を決めておくと管理が続きやすくなります。保険は「万が一」に備えるものであり、貯蓄や投資と組み合わせて家計全体のバランスを取ることが、最も合理的な保険の活用法です。

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更新型保険

更新型保険とは、一定期間ごとに保険契約を更新していく仕組みの保険で、代表的なものに定期保険や医療保険の一部があります。通常は10年、5年、あるいは1年などの契約期間を区切って契約し、満期がくるたびに再契約(更新)することになります。更新のたびに原則として新たな審査は不要ですが、年齢が上がるごとに保険料も高くなる仕組みであるため、長期的に継続すると支払額が大きくなる傾向があります。 そのため、若いうちは割安な保険料で加入できますが、老後の負担増に注意が必要です。ライフステージや保障の必要性に応じて柔軟に見直しや乗り換えができるというメリットがあり、短期間の保障を確保したい人や、若年層にとって選びやすい保険形態のひとつです。

団体信用生命保険(団信)

団体信用生命保険とは、住宅ローンを組んだ人が亡くなったり高度障害になったりした場合に、その時点のローン残高が保険金で返済される保険です。多くの場合、住宅ローンを借りる際に金融機関が加入を条件とすることがあり、略して「団信(だんしん)」とも呼ばれます。 この保険に加入しておけば、万が一のことがあった際に遺族がローンを引き継ぐ必要がなくなり、家に住み続けることができるため、大きな安心材料になります。保障の範囲は、死亡や高度障害に限らず、がんや三大疾病、就業不能までカバーするタイプもあり、ライフスタイルに応じて選ぶことができます。

特約

特約とは、保険契約や金融契約、不動産契約などにおいて、基本契約に追加される特別な条件や取り決めのことを指します。これは標準的な契約内容とは別に、契約者の希望や状況に応じて付加されるもので、主契約の補足・強化・変更などを目的とします。 たとえば、生命保険では「災害特約」や「払込免除特約」などがあり、基本の保障に加えて追加の保障や条件変更を可能にします。特約は自由度が高い反面、内容や適用条件が複雑になることもあるため、契約時にはその内容を正確に理解しておくことが重要です。資産運用や保険設計においては、特約の有無によって将来のリスク対応力やコスト負担が大きく変わる可能性があるため、戦略的に選ぶべき要素のひとつです。

解約返戻金

解約返戻金とは、生命保険などの保険契約を途中で解約したときに、契約者が受け取ることができる払い戻し金のことをいいます。これは、これまでに支払ってきた保険料の一部が積み立てられていたものから、保険会社の手数料や運用実績などを差し引いた金額です。 契約からの経過年数が短いうちに解約すると、解約返戻金が少なかったり、まったく戻らなかったりすることもあるため、注意が必要です。一方で、長期間契約を続けた場合には、返戻金が支払った保険料を上回ることもあり、貯蓄性のある保険商品として活用されることもあります。資産運用やライフプランを考えるうえで、保険の解約によって現金化できる金額がいくらになるかを把握しておくことはとても大切です。

満期

満期とは、金融商品や契約の期間が終わる時点のことを指します。たとえば、定期預金や債券などにはあらかじめ決められた運用期間があり、その期間が終了する日を満期といいます。満期になると、元本や利息が支払われたり、契約が終了したりします。つまり、投資したお金が戻ってくるタイミングのことを意味します。投資を行う際は、この満期がいつになるのかを確認しておくことが大切です。

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