定款と約款の違いについて教えてください
定款と約款の違いについて教えてください
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2025/09/25 08:50
男性
30代
会社の規約や契約内容を理解する際に、「定款」と「約款」という言葉をよく耳にしますが、その違いが分かりにくく感じています。契約書を読む際に見落としがちな注意点も含めて教えていただけますか。
回答
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
定款は会社の基本ルールを定める「会社の憲法」、約款は不特定多数の顧客と結ぶ標準的な契約条件です。資産運用では、企業や未上場株へ投資する際は定款、保険や投資信託などの契約時には約款を確認することが重要です。
定款は、会社法に基づき作成されるもので、会社の目的、組織体制、株式の取り扱いなどを定めています。株主や役員に直接影響を与えるため、未上場企業に投資する場合などは必ず内容を確認すべきです。例えば、株式の譲渡制限や種類株式のルールは、将来的に売却や配当を受ける際に大きく関わってきます。
一方、約款は金融機関や保険会社などが用意する画一的な契約条件です。保険約款や投資信託約款、証券口座の総合約款などが典型例で、申込者はその内容に同意する形で契約を結びます。ここには手数料、解約条件、リスクや免責事項が細かく記されているため、読み飛ばすと想定外のコストや不利益を受ける可能性があります。
変更の仕組みにも大きな違いがあります。定款の変更には株主総会の特別決議が必要で、簡単には変えられません。対して約款は、事業者が合理的な範囲で一方的に変更できることもあり、利用者にとっては注意が必要です。
資産運用の実務では、投資信託や保険商品を選ぶ際には約款で「費用・解約条件・リスク」を必ず確認してください。未上場企業に出資する場合は、定款の「譲渡制限・種類株式・新株発行ルール」をチェックすることが不可欠です。
つまり、定款は会社そのものの仕組みを理解するため、約款は具体的な契約条件を把握するために読むものです。どちらもリスク回避や意思決定の精度を高めるために必ず確認しておく必要があります。
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約款(やっかん)
約款(やっかん)とは、保険や金融商品などの契約において、契約内容やルール、権利義務などをまとめた文書のことを指します。特に保険契約では、商品ごとに「保険の対象」「支払われる条件」「支払われない場合(免責事項)」「保険料の払い方」などが詳細に定められており、契約者と保険会社双方のルールブックのような役割を果たします。 多くの場合、あらかじめ定型化された内容で構成されており、契約者はこれを個別に交渉することなく「合意する形」で契約を結びます。そのため、内容を理解せずに契約すると、「思っていた保障が受けられない」「請求条件を満たしていなかった」といったトラブルの原因になることもあります。契約前には約款を確認し、必要に応じて内容を理解することが重要です。
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株主総会
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