受け取れる出産育児一時金が余りました。協会けんぽへの申請は、どのように行えばよいですか?
受け取れる出産育児一時金が余りました。協会けんぽへの申請は、どのように行えばよいですか?
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2026/01/13 14:59
男性
30代
出産育児一時金を医療機関へ直接支払う制度を利用した結果、実際の出産費用が一時金の支給額を下回り、差額が余りました。この場合、余った分は協会けんぽに申請すれば受け取れると聞きましたが、具体的にどのような手続きが必要なのでしょうか。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
直接支払制度を利用した場合でも、出産費用が出産育児一時金の支給額を下回り、差額が生じることがあります。この差額は「出産育児一時金(差額)」として、被保険者が申請することで受け取る仕組みです。直接支払制度を使っているからといって、差額が自動的に振り込まれるわけではありません。
申請手続きは、加入先が 全国健康保険協会(協会けんぽ) の場合、所定の「出産育児一時金等支給申請書」を作成し、加入している都道府県支部へ提出します。会社員の場合は、勤務先(総務・人事)を通じて提出する流れが一般的なため、まず社内の手続きを確認すると安心です。
添付書類は、医療機関が発行する領収書・明細書や、直接支払制度を利用したことが分かる合意文書(またはその写し)など、出産費用が支給額を下回ったことを確認できる資料が中心となります。口座情報の記載漏れや書類不足があると、差し戻しや支給の遅れにつながりやすいため注意が必要です。
なお、出産育児一時金やその差額には申請期限(時効)があるため、出産後は早めに手続きを進めることが重要です。
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出産育児一時金
出産育児一時金とは、健康保険に加入している人が出産したときに、出産にかかる経済的負担を軽減するために支給されるお金のことです。出産に直接かかる費用は高額になることがあるため、国の制度として一定額が支給される仕組みになっています。原則として、1児につき一律の金額が支給され、双子や三つ子の場合は人数分が加算されます。 この制度は公的医療保険に加入していれば、被保険者本人でなくても、たとえば扶養されている配偶者が出産した場合でも受け取ることができます。手続きは加入している健康保険組合を通じて行い、多くの場合は医療機関との直接支払い制度により、実際に自分でお金を立て替えずに利用できる仕組みになっています。
直接支払制度
直接支払制度とは、出産育児一時金を医療機関が直接健康保険に請求し、本人が出産費用を一時的に立て替える必要がなくなる仕組みのことです。従来は、出産費用を本人が一度全額支払い、その後に保険から一時金を受け取る方法が一般的でしたが、出産は高額な費用がかかるため、経済的な負担を減らす目的でこの制度が導入されました。 現在では多くの医療機関がこの制度を採用しており、分娩費用が出産育児一時金の範囲内であれば、実質的に自己負担なしで出産できることもあります。ただし、医療機関が制度に対応しているかどうかは事前に確認する必要があります。利用の際は、事前に同意書を提出することで手続きが進みます。経済的な不安を減らし、安心して出産に臨めるよう支援する制度です。
協会けんぽ(全国健康保険協会管掌健康保険)
協会けんぽとは、正式名称を「全国健康保険協会管掌健康保険」といい、主に中小企業に勤める会社員やその家族が加入する公的医療保険制度です。企業と被保険者が折半で保険料を納めることで、病気やけがの治療費の一部を負担したり、傷病手当金や出産手当金などの給付を受けられる仕組みになっています。 保険料率や給付内容は全国一律ではなく、都道府県ごとの医療費水準に応じて毎年度見直されるため、加入者は自分の居住地の料率やサービスを確認しておくと安心です。大企業が独自に設立する健康保険組合と異なり、規模の小さな事業所でも安定した医療保障を受けられることが特徴で、退職後には任意継続被保険者として最長2年間まで加入を継続できます。
被保険者
被保険者とは、保険の保障対象となる人物。生命保険では被保険者の生存・死亡に関して保険金が支払われる。医療保険では被保険者の入院や手術に対して給付金が支払われる。損害保険では、被保険者は保険の対象物(自動車など)の所有者や使用者となる。被保険者の同意(被保険者同意)は、第三者を被保険者とする生命保険契約において不可欠な要素で、モラルリスク防止の観点から法律で義務付けられている。
時効
時効とは、一定の期間が経過することで、法律上の権利が消滅したり、逆に新たに取得されたりする制度のことです。 これは、長いあいだ権利を行使しなかった場合や、反対に長期間にわたって安定的に事実関係が続いた場合に、法的な区切りをつけるために設けられています。 代表的なものとして、以下の2つがあります。 - 消滅時効:たとえば、お金を貸していたとしても、一定期間請求しないままでいると、その請求する権利が消滅してしまうことがあります。 - 取得時効:他人の土地を長年にわたって平穏に、かつ継続して使い続けていた場合には、その土地の所有権を取得できることがあります。 このように時効制度は、社会の秩序や公平性を保つために重要なルールです。 権利や財産の状態をいつまでも不安定なままにせず、一定のタイミングで「けじめ」をつける仕組みといえます。 資産運用や相続の場面でも、債権の管理や財産の引き継ぎにおいて影響を及ぼす可能性があるため、基本的なしくみを理解しておくことが大切です。



