ナスダック100の今後の見通しを教えて下さい。変動要因も知りたいです
ナスダック100の今後の見通しを教えて下さい。変動要因も知りたいです
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2025/12/24 09:59
男性
30代
近年ずっと上がってきた「ナスダック100」という指数に興味があります。これから数年〜10年くらいの中期的な見通しとして、どのような方向になりそうか、そしてその見通しを「上振れ」あるいは「下振れ」させる主な要因を、もわかりやすく説明していただきたいです。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
ナスダック100は今後数年から10年の中期では、上下しながらも長期的には成長を続ける可能性が高い指数です。理由は、AIや半導体、クラウドなど世界的なテクノロジー投資が今後も拡大する見通しが強く、指数の主力企業がその中心に位置しているためです。ただし、成長軌道は右肩上がりであっても、途中の大きな調整や下落局面は避けられず、ボラティリティを前提にした投資判断が欠かせません。
この見通しを上振れさせるのは、AI投資の急拡大や半導体需要の想定以上の増加、インフレ沈静化に伴う金利低下、規制リスクの後退などです。特にAIやデータセンター関連の投資が加速すれば、指数の主要企業の業績が押し上げられ、株価自体も期待値を上回りやすくなります。
一方で、下振れ要因には、高金利の長期化やインフレ再燃によるバリュエーション低下、景気後退による企業業績の悪化、IT企業への規制強化などがあります。日本から投資する場合は急激な円高によって円換算のリターンが減る可能性も無視できません。
総じて、ナスダック100は高い成長性と大きな値動きを併せ持つ資産であり、積立などで時間分散しつつ、長期で保有できる範囲で組み入れることが現実的な向き合い方となります。
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NASDAQ100
NASDAQ100とは、アメリカのナスダック市場に上場している企業のうち、金融業を除いた時価総額上位100社で構成される株価指数のことです。ナスダック市場は、ハイテク企業や新興企業が多く上場していることで知られており、NASDAQ100にはアップル、マイクロソフト、アマゾン、グーグル(アルファベット)、メタ(旧フェイスブック)など、世界的に影響力のある大企業が多く含まれています。そのため、この指数に投資することで、米国の成長企業を中心に分散投資ができる点が魅力です。テクノロジー分野の成長を取り込める一方で、価格の変動も大きくなりやすいため、リターンとリスクの両面を理解したうえで活用することが大切です。投資信託やETFなどでもNASDAQ100に連動する商品が多く提供されており、つみたてや一括投資の対象としても人気があります。
株価指数
株価指数とは、株式市場全体や特定のグループの株価の動きを、ひとつの数値で表した指標のことをいいます。個別の株価は日々変動していますが、それらをまとめて平均化したり、特定のルールに基づいて計算したりすることで、市場全体の傾向をわかりやすく示すことができます。 たとえば、「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」は、日本の代表的な株価指数です。これらの指数が上がれば、一般的に日本の株式市場が好調であることを意味し、逆に下がれば市場が不調であると判断されることが多いです。株価指数は経済の動向を知るための目安になるだけでなく、インデックスファンドやETFなど、指数に連動する金融商品への投資を通じて、初心者でも市場全体に分散投資できる手段として活用されています。
ボラティリティ
ボラティリティは、投資商品の価格変動の幅を示す重要な指標であり、投資におけるリスクの大きさを測る目安として使われています。一般的に、値動きが大きい商品ほどそのリスクも高くなります。 具体的には、ボラティリティが大きい商品は価格変動が激しく、逆にボラティリティが小さい商品は価格変動が穏やかであることを示します。現代ポートフォリオ理論などでは、このボラティリティを標準偏差という統計的手法で数値化し、それを商品のリスク度合いとして評価するのが一般的です。このため、投資判断においては、ボラティリティの大きい商品は高リスク、小さい商品は低リスクと判断されます。
バリュエーション
バリュエーションとは、企業や資産の「価値」を評価することを意味します。株式投資の場面では、その会社がどれくらいの価値を持っているかを数値的に判断するために使われます。たとえば、株価が高すぎるのか安すぎるのかを見極めるためには、その会社のバリュエーションを知ることが重要です。利益や売上、資産の状況などをもとに、その会社の適正な価値を算出し、現在の株価と比べて割安か割高かを判断します。投資の判断材料として非常に大切な考え方です。
金利(利率)
金利(利率)とは、お金を貸したり預けたりしたときに発生する利息の割合を表す言葉です。たとえば、銀行にお金を預けると一定の利息がもらえますが、そのときの利息の割合を金利または利率と呼びます。一般的には「金利」が金融機関との貸し借りに使われることが多く、 「利率」は投資商品の収益率などに使われる傾向がありますが、日常的にはほぼ同じ意味で使われています。資産運用の場面では、金利の動きが預金、ローン、債券などの価格や収益に影響を与えるため、金利や利率に注目することはとても大切です。特に経済状況や中央銀行の政策によって金利は変動するため、それを理解しておくことでより良い投資判断につながります。




