投資の知恵袋
Questions
PTSの手数料が安い証券会社もあると聞きましたが、取引コスト面で有利ですか。
回答済み
1
2026/10/15 17:37
男性
30代
PTS取引は通常の株取引より手数料が安い証券会社もあると聞きました。少額で株を売買する場合、手数料やスプレッドなどを含めて本当に取引コスト面で有利なのか知りたいです。
回答をひとことでまとめると...
PTS取引は手数料が安くても、スプレッドや約定しにくさで実質コストが増える場合があります。手数料だけでなく板や出来高も確認して判断しましょう。
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
PTSの売買手数料は証券会社によって異なり、無料の場合もあれば、通常の国内株式と同じ料金体系が適用される場合もあります。まずは、利用する証券会社の料金コースや無料条件、日中取引との約定代金の合算方法を確認しましょう。
また、実質的なコストとして注意したいのが、最も安い売り注文と最も高い買い注文の差である「スプレッド」です。例えば、1株1,000円で買って999円で売れば、手数料が無料でも1株当たり1円の損失が発生します。
PTSは取引参加者が少なく、銘柄や時間帯によっては注文板が薄くなります。そのため、希望価格で約定しにくい、一部しか売買できない、スプレッドが広がるといった可能性があります。
少額取引では、手数料だけでなく、売買気配、注文数量、出来高を確認し、原則として指値注文を利用しましょう。PTSと取引所を比較し、希望価格で約定しやすい市場を選ぶことが、総合的なコストの抑制につながります。
関連質問
2026.10.15
“PTSの株価は、東証の終値と違うことがありますが、どちらを基準に考えればよいのでしょうか。”
A. 翌日の取引では東証の終値を基準にし、PTS株価は材料への反応を見る補助情報として使いましょう。出来高や気配値も確認し、価格差が大きい場合は指値注文で慎重に判断することが大切です。
2026.10.15
“PTSを使えば、決算発表後すぐに株を売買できると聞きましたが、初心者でも利用してよいのでしょうか。”
A. PTSは決算発表後にも取引できますが、流動性が低く値動きが大きくなりやすいため、初心者は指値注文を使い、少額で慎重に利用することが重要です。
2026.10.15
“PTSは土日や祝日にも取引できるのでしょうか。”
A. PTSは原則として土日祝には取引できません。休日に注文できても、次の営業日まで待機したり失効したりするため、取引時間と注文期限の確認が必要です。
2026.09.30
“夜間PTSとは、通常のPTSと何が違うのでしょうか。”
A. 夜間PTSは取引時間の違いだけでなく、価格形成・流動性・スプレッドに注意し、指値注文を基本に慎重に使うべき取引手段です。
2026.09.30
“PTS取引とは、通常の市場取引とは何が違うのでしょうか。”
A. PTS取引は、通常市場より取引時間の選択肢が広い一方、価格差や流動性の低さに注意が必要です。初心者は手数料だけでなく、板の厚さや約定リスクを確認し、指値注文を基本に慎重に活用しましょう。
関連する専門用語
PTS(私設取引システム)
PTS(私設取引システム)とは、証券取引所を介さずに株式などを売買できる、民間事業者が運営する電子取引市場のことです。日本語では「私設取引システム」と呼ばれ、東京証券取引所のような公設取引所とは異なる仕組みとして位置付けられています。金融商品取引法に基づく登録を受けた業者が運営しており、上場企業の株式などを東証と並行して取引することができます。 現在、国内で代表的なPTSには「SBIジャパンネクストPTS(J-Market)」と「Cboe Japan PTS(旧Chi-X Japan)」の2つがあります。これらのPTSは、個人投資家と証券会社をつなぎ、主に上場株式やETF、REITなどの売買を可能にしています。取引方式はいずれも連続約定型で、買い注文や売り注文の価格・数量がリアルタイムで公開される「リット市場(注文情報が可視化された市場)」として運営されています。つまり、取引の透明性が高く、東証と同様に板情報を見ながら売買判断ができる仕組みです。 PTSの大きな特徴は、東京証券取引所の取引時間外にも売買ができる点です。たとえばSBIジャパンネクストPTSでは、午前8時20分から午後4時までの「デイセッション」に加えて、午後5時から深夜11時59分までの「ナイトセッション」も開設されており、東証が閉まった後でも株式の売買が可能です。このような柔軟な取引時間は、仕事帰りなどに投資判断を行いたい個人投資家にとって大きな利便性となっています。 また、PTSでは東証よりも有利な価格で約定できる可能性があることや、証券会社によっては取引手数料が無料または低水準に抑えられていることも魅力です。特に、市場の急変時や企業のIR発表直後など、夜間でも即座に売買を行いたい場合に重宝されます。 一方で、PTSは東証と比べると流動性が限定的で、すべての上場銘柄を網羅しているわけではありません。取引量が少ない時間帯ではスプレッドが広がりやすく、成行注文では想定外の価格で約定してしまうリスクもあります。また、PTSの取引には証券会社ごとの接続可否が影響するため、自身が利用している証券会社がどのPTSに対応しているかを事前に確認しておく必要があります。 このようにPTSは、取引機会の拡大やコスト面でのメリットを享受できる一方で、流動性や銘柄カバレッジの面では東証に比べて制約があります。東証の補完的な市場として活用するという位置づけで、取引時間や価格動向を見極めながら慎重に使いこなすことが重要です。
取引手数料(売買手数料/トランザクションフィー)
取引手数料とは、金融商品や資産を売買する際に、証券会社や取引所、金融機関などに支払う手数料のことを指します。株式や投資信託、暗号資産(仮想通貨)などの金融商品において、売買ごとに一定の割合や定額で課されるのが一般的です。オンライン証券の普及により、一部の証券会社では取引手数料を無料にする動きも広がっていますが、スプレッド(売値と買値の差)や別の形で手数料を回収する仕組みもあります。資産運用を行う際には、取引コストを考慮し、長期的な運用戦略を立てることが重要です。
スプレッド(Spread)
スプレッド(Spread)とは、金融商品の売値(ビッド:Bid)と買値(アスク:Ask)の差のことをいいます。主に外国為替市場や債券市場、株式市場などで使われる用語です。 ビッド(Bid)は投資家がその商品を「売るときに受け取れる価格」、アスク(Ask)は「買うときに支払う価格」を指します。スプレッド(Spread)が広いほど、投資家にとっての取引コストが高くなるため、売買のタイミングには注意が必要です。 一般的に、流動性の低い市場や銘柄ではスプレッドが広がりやすく、反対に、取引が活発な市場ではスプレッドが狭くなる傾向があります。そのため、スプレッドの大きさは、市場の流動性や取引コストを判断する一つの指標となります。
流動性リスク
流動性リスクとは、資産を売却したいときに市場で買い手が見つからず、希望する価格で売却できないリスクのことを指します。特に市場が混乱した場合や、取引量の少ない資産では、このリスクが顕著になります。例えば、不動産や未上場株式、流動性の低い債券などは、売却に時間がかかることが多く、想定よりも低い価格での取引を余儀なくされる場合があります。金融機関や企業にとっては、必要な資金を調達できずに支払いが滞る可能性があることを意味し、経済危機や市場の急激な変動時には特に注意が必要です。投資ポートフォリオを構築する際には、資産の換金しやすさを考慮し、現金や流動性の高い資産とのバランスを取ることが重要とされます。
板情報
板情報とは、株式や為替などの金融商品において、現在出されている買い注文(ビッド)と売り注文(アスク)の価格や数量が一覧で表示される情報のことをいいます。この情報は取引所や証券会社の取引ツールなどでリアルタイムに確認でき、売買の需要と供給のバランスや、どの価格帯で取引が活発になっているかを把握するのに役立ちます。 たとえば、ある株に対して「1,000円で500株買いたい」という注文があれば、それが買い注文の板に表示されます。一方で「1,005円で300株売りたい」といった売り注文も売り板として表示されます。板情報を読み解くことで、売買のタイミングや価格の動き、相場の勢いなどを判断するヒントが得られます。特に短期売買を行うデイトレーダーなどにとっては、重要な判断材料の一つとなっています。
約定
約定とは、株式や投資信託、FXなどの金融商品を売買する際に、買い手と売り手の条件が一致して取引が成立することを指します。注文を出しただけでは取引は完了しておらず、実際にその注文が市場で相手とマッチして取引が成立した瞬間に「約定した」と表現されます。 たとえば、ある株を「1,000円で買う」という注文を出し、売りたい人が同じ価格で売り注文を出していれば、その時点で売買が成立し、これが約定となります。投資では、この約定が実際の資産の動きを決定づける重要なタイミングであり、注文方法(指値や成行など)や市場の状況によって、約定のタイミングや可否が左右されることもあります。
関連質問
2026.10.15
“PTSの株価は、東証の終値と違うことがありますが、どちらを基準に考えればよいのでしょうか。”
A. 翌日の取引では東証の終値を基準にし、PTS株価は材料への反応を見る補助情報として使いましょう。出来高や気配値も確認し、価格差が大きい場合は指値注文で慎重に判断することが大切です。
2026.10.15
“PTSを使えば、決算発表後すぐに株を売買できると聞きましたが、初心者でも利用してよいのでしょうか。”
A. PTSは決算発表後にも取引できますが、流動性が低く値動きが大きくなりやすいため、初心者は指値注文を使い、少額で慎重に利用することが重要です。
2026.10.15
“PTSは土日や祝日にも取引できるのでしょうか。”
A. PTSは原則として土日祝には取引できません。休日に注文できても、次の営業日まで待機したり失効したりするため、取引時間と注文期限の確認が必要です。



