専門用語解説
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配当落調整金
配当落調整金とは、信用取引で空売りを行った投資家が、株主に支払われる配当と同等の金額を、株の貸し手に対して支払う必要があるお金のことです。通常、配当金は株を保有している投資家だけが受け取るものですが、空売りをしている場合、その株を誰かから借りて売っている状態なので、配当の権利日をまたぐと、本来配当を受け取るはずだった貸し手に対して「配当相当額」を支払うことになります。 この支払いが「配当落調整金」です。実際には証券会社が手続きを行い、空売りをしていた側から自動的に差し引かれます。配当分がコストとなるため、配当時期に空売りをする際は、この支払いの影響をしっかり考慮する必要があります。
配当落ち日
配当落ち日とは、株式の配当金を受け取るために株を保有していなければならない「権利付き最終日」の翌営業日のことです。この日以降にその株を買っても、直近の配当金を受け取る権利は得られません。つまり、配当をもらうには、配当落ち日の前営業日までに株式を保有している必要があります。配当落ち日には、配当分が株価から差し引かれるため、理論的には株価がその分下がる傾向があります。 たとえば、1株あたり50円の配当が予定されていれば、配当落ち日には株価が50円程度下がることがあります。ただし、実際の株価は市場の需給や地合いにも左右されるため、必ずしも配当分きっちり下がるとは限りません。配当狙いの投資や権利確定に関わる取引を行う際に、配当落ち日を正しく理解しておくことは非常に重要です。
配当課税
配当課税とは、株式や投資信託などから得られる配当金に対してかかる税金のことです。日本では、配当金を受け取ると通常、所得税15.315%と住民税5%があらかじめ差し引かれ、合計で約20.315%が課税されます。これは「源泉徴収」と呼ばれ、手続きをしなくても証券会社が自動的に納税を代行してくれる仕組みです。 ただし、この源泉徴収が自動で行われるかどうかは、証券口座の種類によって異なります。たとえば「特定口座(源泉徴収あり)」を利用している場合は、配当金にも税金が自動的にかかり、確定申告は原則不要です。一方、「特定口座(源泉徴収なし)」や「一般口座」の場合は、源泉徴収が行われないため、自分で配当金を申告し、納税する必要があります。 また、海外の株式やETFなどに投資している場合は、さらに注意が必要です。海外の配当金には、まず現地の国で源泉徴収がかかります。たとえば米国株であれば、受け取る配当金からあらかじめ10%の税金が引かれたうえで、日本に入金されます。さらにその配当金に対して、日本でも20.315%の課税がかかるため、二重課税となる可能性があります。 この二重課税を避けるためには、確定申告で「外国税額控除」という制度を使い、海外で払った税金を日本の税額から差し引く必要があります。つまり、海外株の配当を受け取っている人は、税金を自動で処理してくれる仕組みが使えないため、自分で確定申告をして納税や控除の手続きを行う必要があるという点に注意が必要です。 また、NISAやiDeCoのような非課税口座を利用している場合、日本での配当課税は免除されます。ただし、外国株の場合は現地での源泉徴収(たとえば米国の10%)は非課税口座でも引かれます。つまり、NISAなどを使っていても、海外の配当には完全な非課税とはならず、一部の税金は戻ってこないことになります。 このように、配当金の課税は、口座の種類や投資対象が国内か海外かによって手続きや負担が大きく変わります。配当は長期投資における重要な収益源であるからこそ、税金の仕組みを正しく理解しておくことが、自分の資産を正確に把握し、損を防ぐうえで非常に大切です。
配当還元方式
配当還元方式とは、非上場企業の株式を評価する際に、その株式が生み出す配当金の額を基準として株価を算出する方法です。具体的には、過去に支払われた配当金の平均額を基にして、一定の利回りで割り戻すことで株式の価値を見積もります。この方式では、企業がどれだけの利益を上げているかよりも、実際に株主に分配される配当が重視されます。特に、少数株主が保有する株式や、経営に関与しない株主の持ち分評価に使われることが多く、相続税や贈与税の申告時によく用いられます。配当が安定して継続的に出ている企業に対して有効な評価方法です。
配当貴族
配当貴族とは、一定の基準に基づき長期にわたる配当の継続性が評価された企業群を指す呼称です。 この用語は、株式投資において配当の安定性や継続性が論点になる場面で用いられます。とくに、価格変動による値上がり益ではなく、保有期間中に得られるインカムを重視する投資判断の文脈で登場しやすい言葉です。個別銘柄の評価や、配当重視型の指数・投資商品を説明する際のラベルとして使われることが多く、「長く配当を出し続けてきた企業」というイメージと結びついて語られます。 一方で、配当貴族という言葉には誤解も生じやすい側面があります。よくある思い込みは、「配当貴族に該当する企業は、将来も必ず安定して高い配当を出し続ける」という受け取り方です。しかし、この用語はあくまで過去の配当実績に基づく分類や呼称であり、将来の配当水準や減配リスクを保証するものではありません。また、配当利回りの高さそのものを示す言葉でもなく、増配や無配の可能性を否定する概念でもありません。配当貴族という名称だけで投資の安全性や収益性を判断してしまうと、企業の収益構造や事業環境の変化を見落とす判断ミスにつながります。 この用語が広く知られるようになった背景には、海外市場、とくに米国における指数や投資商品の存在があります。代表例として知られるのが、S&P 500 Dividend Aristocratsのように、明確なルールに基づいて構成銘柄を選定する枠組みです。ただし、こうした指数の名称や基準は提供者ごとに異なり、日本株や他市場にそのまま当てはまる一般概念ではありません。配当貴族という言葉が使われていても、その背後にある定義や選定条件は文脈ごとに確認する必要があります。 投資判断において重要なのは、「配当貴族かどうか」ではなく、その企業がどのような収益源を持ち、どのような方針で株主還元を行ってきたかを理解することです。この用語は、配当の継続性に注目する視点を与える一方で、企業分析を省略するためのラベルではありません。あくまで過去の実績を整理するための概念として位置づけることが、誤解を避けた正しい捉え方と言えます。
配当金計算書
配当金計算書とは、株式などから支払われた配当金について、その金額や税額の内訳を明らかにするために交付される書面を指します。 この用語は、株式投資を行っている人が配当を受け取った後、証券会社や発行体から届く書類を確認する場面で登場します。配当金計算書には、支払われた配当金の総額、税引前後の金額、差し引かれた税の内容などが整理されており、配当という収入がどのように処理されたかを示す結果表としての役割を持っています。単なる通知ではなく、配当収入の内容を制度的に裏付ける資料です。 配当金計算書についてよくある誤解は、「保管しなくても問題ないお知らせ」や「入金明細と同じもの」という理解です。しかし、配当金計算書は、配当所得の内容を確認するための根拠資料であり、税務手続きや収入整理の場面で意味を持ちます。特に、どのような税がどの時点で差し引かれているかを把握するためには、入金額だけでなく計算書の内容を見る必要があります。 また、配当金計算書に記載されている税額が「最終的な税負担を確定させたもの」だと考えられることもありますが、これも一面的な理解です。配当金計算書は、配当支払時点での処理結果を示すものであり、その後の申告や制度選択によって整理の仕方が変わる余地がある場合もあります。書面の役割は、結論を示すことではなく、判断や整理の前提となる事実を示すことにあります。 制度理解の観点では、配当金計算書は「配当という収入が、どのような構造で支払われ、どのように税務上整理されているか」を可視化するための書類と捉えると整理しやすくなります。配当利回りや投資成果を評価する際にも、税引前後の違いを切り分けて考えるための基礎資料となります。 配当金計算書という用語は、配当金の多寡を評価するための言葉ではなく、配当収入の内訳と処理過程を確認するための制度的な記録を指すものです。この位置づけを理解することで、配当収入に関する情報をより正確に読み解き、家計管理や税務対応を冷静に行いやすくなります。
配当金の支払通知書
配当金の支払通知書とは、株式などから配当金が支払われた事実と、その支払内容を受取人に通知するために交付される公式な書面を指します。 この用語は、株式投資を行っている人が配当を受け取った際に、発行会社や証券会社から送付される書類を確認する文脈で登場します。配当金の支払通知書には、配当金がいつ、どの銘柄について、どの程度支払われたのかといった事実関係が整理されており、配当という収入が発生したことを制度的に示す役割を持っています。入金結果と結び付けて確認することで、配当の発生源や内容を把握するための基礎資料となります。 配当金の支払通知書についてよくある誤解は、「配当金計算書と完全に同じもの」や「税務的に重要性のない案内文」という理解です。しかし、配当金の支払通知書は、配当が支払われた事実そのものを通知する性格が強く、計算の内訳を詳細に示す書類とは役割が異なります。どの書類がどの情報を担っているのかを区別しないと、配当収入の整理や確認が曖昧になりやすくなります。 また、配当金の支払通知書に記載された内容が、そのまま最終的な税務処理を意味するとは限りません。通知書は支払時点での事実を示すものであり、その後の申告や制度選択によって、配当収入の扱い方が整理される場合もあります。通知書は結論を示すものではなく、判断の前提となる情報を伝えるための書面です。 制度理解の観点では、配当金の支払通知書は「配当という収入が発生したことを公式に確認できる証憑」として位置づけると整理しやすくなります。入金履歴だけでは分からない、支払主体や対象銘柄といった情報を補完する役割を果たしています。 配当金の支払通知書という用語は、配当の多寡や投資成果を評価するための言葉ではなく、配当収入の発生事実を確認するための制度的な通知を指す概念です。この位置づけを理解することで、配当関連の書類を混同せず、収入管理や税務対応を落ち着いて進めやすくなります。
配当金領収証方式
配当金領収証方式とは、株式などの配当金を、発行会社が発行する配当金領収証を用いて受け取る配当金受取方法の一つです。 この用語は、株式投資における配当金の受取方法を整理する文脈で登場します。配当金をどの経路で受け取るかという制度的な選択肢の一つとして位置づけられ、証券会社を経由せず、発行会社から直接支払われる形をとる点が特徴です。配当金の受領方法を比較する解説や、確定申告・課税関係を確認する際に、この方式の名称が使われます。 配当金領収証方式では、配当金の支払いにあたり、投資家に対して領収証が発行され、それをもとに金融機関等で受け取る流れが想定されています。制度上は古くから存在する方式であり、株主名簿を基礎に、発行会社側が株主に直接対応する形を前提としています。そのため、配当金の管理主体が証券会社ではなく、発行会社側にあるという点が、この用語の理解において重要になります。 誤解されやすいのは、「配当金領収証方式は特別な優遇や不利がある方式だ」と捉えてしまうことです。しかし、この方式自体は配当金の受取経路を定めているにすぎず、配当金の額や企業の配当方針を左右するものではありません。また、受取方法の違いが、そのまま投資成果や配当利回りの良し悪しを意味するわけでもありません。あくまで制度上の事務的な取り扱いの違いを示す用語です。 もう一つ注意すべき点は、配当金領収証方式が、現在の投資実務では必ずしも主流ではないということです。証券口座で配当金を一元管理する方式が普及する中で、この方式は相対的に意識されにくくなっています。その結果、配当金の課税関係や申告手続きの場面で、どの受取方式が選択されているかを正確に把握していないまま判断してしまうケースが生じやすくなっています。 配当金領収証方式は、配当金を「会社から直接受け取る」という制度的な位置づけを持つ用語であり、利便性や税務処理の是非を自動的に決めるものではありません。この用語が示しているのは配当金の流れの形式であり、投資判断や制度理解においては、その射程を限定して捉えることが、誤解を避けるための前提となります。
配当控除
配当控除とは、上場企業や一部の非上場企業から受け取る配当金に対して適用される税額控除の制度です。日本では、配当金には通常約20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税金が源泉徴収されますが、確定申告を行い「総合課税」を選択すると、配当控除を受けることで実際の税負担を軽減できます。 特に、所得税では配当金の最大10%(上場株式の場合)、住民税では最大2.8%が控除されるため、課税所得が一定水準以下の場合、総合課税を選ぶことで税負担が軽くなる可能性があります。ただし、所得が高い場合は累進課税により税率が上がるため、総合課税ではなく「申告分離課税」を選択したほうが有利になることもあります。どの課税方式を選ぶかは、個人の所得状況に応じて慎重に判断することが重要です。
配当込み指数
配当込み指数とは、株価の値上がりによる利益だけでなく、企業が支払う配当金も再投資したと仮定して算出される株価指数のことを指します。通常の株価指数は株価の変動のみを反映しますが、配当込み指数は配当を受け取って再投資した場合の実際の投資成果により近い動きを示します。そのため、長期投資のパフォーマンスをより正確に比較する際には、配当込み指数を見ることが大切です。特に高配当株が多い市場や銘柄では、配当込み指数と通常の株価指数との間に大きな差が出ることがあります。
配当再投資
配当再投資とは、株式や投資信託などから得られた配当金や分配金を現金として受け取るのではなく、そのまま同じ銘柄に再び投資することを指します。この方法を取ることで、受け取った配当金を新たな購入資金として活用でき、複利の効果によって長期的に資産の成長が期待できます。 たとえば、配当を受け取るたびに追加で株式を買い増していけば、その分、次回の配当も増える可能性が高くなります。特に、長期投資を前提とした資産形成においては、配当を使わずに再投資を続けることで、資産の増加スピードを高める効果があります。多くの投資信託では「再投資型」として配当再投資を自動的に行う仕組みがあり、初心者でも意識せずにこの効果を活用することができます。
配当支払日
配当支払日とは、企業が株主に対して実際に配当金を支払う日を指します。株式を保有して配当を受け取るためには、「権利付き最終日(権利確定日の2営業日前)」までにその銘柄を保有している必要があります。しかし、配当の権利を得たからといって、すぐに現金が手元に入るわけではありません。実際に配当金が振り込まれるのは、企業が定めた「配当支払日」となります。 この支払日は、配当の基準日(いわゆる「権利確定日」)に株主として登録された投資家を対象に、銀行口座への振込、証券口座への入金、あるいは郵便振替などの方法で実行されます。 重要なのは、配当支払日は銘柄ごとに異なるという点です。企業ごとに決算期や株主総会の開催時期が異なるため、配当支払日も会社によってばらつきがあります。多くの場合は定時株主総会で配当金額が正式に決議された後、数週間以内に支払われますが、中間配当などは取締役会で決定されるため、より短期間での支払いとなることもあります。 インカムゲインを重視する投資家にとって、配当支払日は「実際のキャッシュフローを得る日」であり、運用計画や生活資金の管理において重要な意味を持つ日です。保有銘柄の支払スケジュールを確認しておくことは、配当投資を行ううえで欠かせないポイントと言えるでしょう。
配当所得
配当所得とは、株式や投資信託などから得られる配当金に対して課税される所得のことを指します。企業が得た利益の一部を株主に還元するのが配当であり、それを受け取った人にとっては課税対象となります。日本では通常20%強(所得税と住民税を合わせた税率)が源泉徴収され、証券会社を通じて自動的に差し引かれる仕組みが一般的です。ただし、確定申告を行うことで総合課税や申告分離課税を選択でき、所得の状況によっては税負担を軽くできる可能性があります。投資家にとって配当所得は安定した収益源である一方、課税方法の理解が手取りを増やす工夫につながります。
配当性向
配当性向とは、会社がその期に稼いだ税引後の利益、つまり当期純利益のうち、どれくらいを株主への配当金として支払ったかを示す割合です。投資家にとっては、企業が利益をどの程度還元してくれるのかを知る目安になります。 計算方法は、1株当たりの配当額を1株当たりの当期純利益で割って求められます。たとえば、配当性向が50%であれば、会社が利益の半分を配当として出しているということになります。配当を重視する投資家にとっては重要な指標であり、企業の利益配分方針を理解するために役立ちます。
配当政策
配当政策とは、企業が利益をどのように配分するかを決定する方針を指します。例えば、利益を配当として株主に還元するか、再投資して事業拡大を図るかなどがあります。配当政策は企業の成長性や株主還元姿勢を反映するものです。
配当利回り
配当利回りは、株式を1株保有したときに1年間で受け取れる配当金が株価の何%に当たるかを示す指標です。計算式は「年間配当金÷株価×100」で、株価1,000円・配当40円なら4%になります。 指標には、実際に支払われた金額で計算する実績利回りと、会社予想やアナリスト予想を用いる予想利回りの2種類があります。株価が下がれば利回りは見かけ上上昇するため、高利回りが必ずしも割安や安全を意味するわけではありません。 安定配当の見極めには、配当性向が30~50%程度であること、フリーキャッシュフローに余裕があることが重要です。また、権利付き最終日の翌営業日には理論上配当金相当分だけ株価が下がる「配当落ち」が起こります。 日本株の配当は通常20.315%課税されますが、新NISA口座内で受け取る配当は非課税です。配当利回りは預金金利や債券利回りと比較でき、インカム収益を重視する長期投資家が銘柄や高配当ETFを選ぶ際の判断材料となります。
配当利率
配当利率とは、生命保険会社が契約者に還元する配当金の割合を示す指標のことを指します。契約者が支払った保険料から得られた運用収益や、予定よりも少なく済んだ保険金や事業費などが原資となり、その一部が契約者に配当として戻されます。 この配当の水準を表すのが配当利率です。投資初心者の方にとっては、配当利率は預貯金の金利に似た感覚で理解でき、保険に加入する際の魅力やリターンを比較する際の一つの基準となります。ただし、あらかじめ決まっているものではなく、会社の経営成績や市場環境によって変動する点に注意が必要です。
配当割額
配当割額とは、株式などから支払われる配当に対して、地方税の仕組みの中で源泉的に差し引かれる税額を指します。 この用語は、株式投資による配当金を受け取る場面や、証券口座の入出金明細を確認する際に登場します。配当金はそのまま全額が受取人の手元に入るわけではなく、一定の税が差し引かれた後の金額が支払われます。このとき、国税とは別に地方税として扱われる部分が配当割であり、その具体的な差引額として表示されるのが配当割額です。 投資初心者の間では、配当割額を「証券会社の手数料」や「特別なペナルティ」と誤解してしまうケースが見られます。しかし、これはあくまで税の一部であり、配当という所得に対して制度的に課されるものです。配当割額が発生すること自体は、特定の商品や取引方法に固有の不利さを意味するものではありません。 また、配当割額は確定申告によって必ず調整しなければならないものだと考えられることがありますが、これも一面的な理解です。配当をどのような形で受け取り、どの制度を選択しているかによって、課税関係の整理方法は異なります。配当割額という表示は、税務上の最終的な結論そのものではなく、配当支払時点での一つの処理結果にすぎません。 注意すべき点は、配当割額が「配当利回り」や「投資成果」と混同されやすいことです。税引後の受取額だけを見て利回りを評価すると、税制の影響と投資対象そのものの収益性が切り分けられなくなります。投資判断においては、配当割額を含む税の存在を前提条件として認識しつつ、それ自体を商品の良し悪しと短絡的に結び付けない視点が重要です。 配当割額という用語は、配当収入がどのような仕組みで課税されているかを理解するための入口となる概念です。金額の大小に一喜一憂するのではなく、配当という収入が制度の中でどのように扱われているかを把握するための表示項目として捉えることで、冷静な資産管理につながります。
バイナンスUSD
バイナンスUSDとは、世界最大級の暗号資産取引所であるバイナンスと、米国の規制に準拠した金融機関であるPaxos(パクソス)が提携して発行していた米ドル連動型のステーブルコインです。1枚のBUSDは常に1米ドルと同等の価値を持つことを目指して設計され、裏付けとなる米ドルや短期国債などが保管されていました。 透明性を確保するため、準備金の監査も行われ、暗号資産市場で広く利用されてきました。ただし、米国の規制強化の影響により新規発行は停止されており、今後は利用規模が縮小していくと見られています。それでも過去においては、信頼性の高いステーブルコインの一つとして大きな役割を果たしました。
売買戦略プログラム
売買戦略プログラムとは、金融商品をいつ買って、いつ売るかという判断を、あらかじめ決められたルールに基づいて自動で行うためのコンピュータプログラムのことです。このプログラムは、過去の価格データやテクニカル指標、経済指標などを分析し、その結果に応じて売買のタイミングを判断します。 主に自動売買(システムトレード)に使われ、感情に左右されない合理的な取引を実現できる点が特徴です。初心者にとっては操作や仕組みが難しく感じられることもありますが、 正しく設定された売買戦略プログラムを使うことで、安定した運用を目指すことも可能です。ただし、どんなプログラムでも損失のリスクがゼロになるわけではないため、運用中の監視や定期的な見直しも欠かせません。
ハイブリッド型ポイズンピル
ハイブリッド型ポイズンピルとは、敵対的買収に備えるための防衛策の一種であり、「事前警告型」と「信託型ライツプラン」の2つの仕組みを組み合わせた手法です。具体的には、通常の状態では「事前警告型」として機能し、買収者が一定の株式を取得しようとする際に事前の通知や協議を求めますが、その後も敵対的な姿勢が続く場合には、あらかじめ信託された新株予約権を発動する「信託型」の仕組みに移行して対抗する構造です。 このハイブリッド型は、柔軟性と即応性を兼ね備えており、買収者との対話を重視しつつ、最終的には実効性ある防衛手段を確保するという点でバランスの取れた制度とされています。特に、株主との信頼関係や企業価値の維持を意識する上場企業において採用が広がりつつある防衛策です。
ハイブリッド債
ハイブリッド債とは、債券と株式の両方の特徴を併せ持つ金融商品です。企業が資金調達の一環として発行するもので、一般的な債券のように利息(クーポン)が支払われる一方で、元本の返済順位が低く、場合によっては返済されないリスクもあるのが特徴です。 たとえば、企業が経営破綻した場合、ハイブリッド債の返済は通常の社債よりも後回しにされ、場合によっては株式と同様に返済が受けられない可能性もあります。また、多くのハイブリッド債は「期限付き劣後債」などと呼ばれ、一定の条件下で繰り延べ(支払いの先送り)や元本の減額が可能とされているため、通常の債券よりもリスクが高く設定されています。 その分、投資家にとっては相対的に高い利回りが期待でき、ポートフォリオにおける収益性の向上を狙う手段として活用されることもあります。 企業側にとっては、会計上は自己資本に近い扱いを受けることもあり、財務健全性を損なわずに長期資金を調達できるメリットがあります。とくに金融機関やインフラ系企業など、資本規制や信用格付けを意識する業種で多く利用されています。
ハイブリッド証券
ハイブリッド証券とは、債券と株式の両方の特徴を併せ持つ金融商品で、資金調達の柔軟性を高めるために企業が活用することが多いです。債券のように定期的な利払いがある一方で、株式のように返済義務が劣後したり、発行企業の業績によって利払いが変動することがあります。 また、一定の条件下で株式に転換できるものもあり、投資家にとってはリターンが見込める一方で、リスクも高めです。企業にとっては、通常の借入や株式発行では対応しにくい状況でも、信用力や資本性を維持しながら資金を調達できる手段として重宝されます。とくに金融機関や格付機関の評価において、自己資本として一部認められるケースがあり、財務体質の強化にもつながります。
ハイブリッド預金
ハイブリッド預金とは、普通預金の利便性と投資商品の収益性を組み合わせた金融商品で、主に銀行や証券会社が提供しています。この預金は、資金の一部を通常の普通預金として確保しながら、残りを投資信託や外貨預金などの運用商品に自動的に振り分ける仕組みを持っています。 たとえば、口座に100万円を預けると、そのうち50万円は元本が保証される普通預金として、残りの50万円は投資商品として運用されるといった形式です。このような構成により、日常的な資金の出し入れが可能でありながら、資産の一部を市場で運用して収益を狙うことができるというメリットがあります。 ただし、投資部分については元本割れのリスクがあるため、商品内容や運用先をよく確認する必要があります。預金と投資の「ハイブリッド(融合)」という特性から、初心者が投資に一歩踏み出すきっかけとしても注目されています。