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ピクテのiTrustなど投資信託の特徴は?iTrustインド株式からグローバルインカム・ゴールドの特徴やNISAでの活用法まで徹底解説

ピクテのiTrustなど投資信託の特徴は?iTrustインド株式からグローバルインカム・ゴールドの特徴やNISAでの活用法まで徹底解説

ピクテのiTrustなど投資信託の特徴は?iTrustインド株式からグローバルインカム・ゴールドの特徴やNISAでの活用法まで徹底解説

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執筆者:

公開:

2025.11.19

更新:

2025.11.19

投資信託・ETF

ピクテは1805年創業、200年以上にわたり富裕層の資産運用を担ってきたスイスの老舗運用会社です。現在はiTrustシリーズやグローバル・インカム株式など、日本の個人向けファンドや新NISAでの選択肢としても存在感を高めていますが、「どのファンドをコアにし、どれをサテライトにすべきか」「毎月分配型をNISAで使って良いのか」は迷いやすいポイントです。この記事では、ピクテ各ファンドの特徴と信託報酬、インカム・成長・分散という比較軸、NISAでの向き不向きまでを整理し、自分に合う組み合わせ方を具体的に解説します。

サクッとわかる!簡単要約

この記事を読むことで、ピクテの投資信託を「インカム重視」「成長重視」「分散・ヘッジ」の3タイプに整理し、それぞれの特徴・信託報酬・リスク水準を体系的に理解できるようになります。iTrust世界株式やインド株式などの長期成長型から、毎月分配型インカムファンド、金やマルチアセットによる分散型まで、目的別にどのファンドをどう組み合わせるべきかが具体的に見えてきます。読了後は、自分の目的とリスク許容度に合わせてコアとサテライトを判断し、迷いがちな商品選びを自信を持って進められるようになります。

目次

ピクテとは?200年の歴史を持つスイスの老舗運用会社

200年超の歴史:富裕層から信頼される理由とグローバルな運用体制

日本のピクテ・ジャパンは信頼できる?

ピクテの強み:「インカム(分配金)」と「テーマ型」の投資哲学

iTrustの主要ラインナップ:資産クラスとテーマで分類

日本株式・世界株式などのコア株式ファンド

成長国・インド株式ファンド(iTrustインド株式を中心に)

ロボ・バイオ・セキュリティなどメガトレンド系ファンド

インカム重視・ディフェンシブ系ファンド

積立向けファンドとスポット投資向けファンドの違い

ピクテのiTrust以外の投資信託の主要ラインナップ

安定収益を重視するインカム系ファンド(グローバルインカム・新興国インカム)

成長テーマに投資するブランド・新興国株・資源国系ファンド

分散投資を実現するマルチアセット・ゴールドファンド

毎月分配ファンドの特徴とNISAでの扱い方

投資目的別にみた「ピクテ各シリーズの最適配置」

iTrustインド株式は「買い」か?注目度の高いアクティブファンドの特徴・評判・リスクを分析

iTrustインド株式とは?信託報酬や投資対象(インドの何に投資する?)

インド株式市場の将来性は?指数チャートに見る長期的な成長要因

評判は?ブログや口コミに見るiTrustインド株式の「良い点」「悪い点」

リスクは?インド特有の政治・通貨リスクと賢い付き合い方

あなたに合うのはどれ?ピクテの投資信託・iTrustの目的別選び方

毎月の分配金が欲しい:グローバルインカム vs 新興国インカム

長期で資産を増やしたい:iTrustインド株式・iTrust世界株式

1本で分散投資を任せたい:ピクテ・クアトロ(マルチアセット)

ピクテとは?200年の歴史を持つスイスの老舗運用会社

ピクテは、1805年にスイス・ジュネーブで創業した、200年以上の歴史をもつ独立系の資産運用グループです。欧州の富裕層向けプライベートバンクとして培われた「資産を守りつつ増やす」ノウハウを背景に、日本では投資信託を通じて個人投資家にもサービスを提供しています。

200年超の歴史:富裕層から信頼される理由とグローバルな運用体制

ピクテは200年以上にわたり富裕層の資産運用を担い、信頼を築いてきました。創業以来の「誠実さ」を重んじる企業文化や、株式市場に上場しないパートナー(共同経営者)による独立経営が特徴です。この独立性が、短期的な流行に左右されない長期的な視点での資産運用を支えています。

日本のピクテ・ジャパンは信頼できる?

ピクテの日本法人であるピクテ・ジャパン株式会社(旧ピクテ投信投資顧問株式会社)は、金融庁に登録された金融商品取引業者です。日本の法律や規制を遵守し、日本証券業協会や日本投資顧問業協会などに加入しており、国内で正規に活動する運用会社として信頼性を確保しています。

ピクテの強み:「インカム(分配金)」と「テーマ型」の投資哲学

ピクテの運用哲学は、短期的な投機を避け、長期的な資産保全と成長を重視する点にあります。流行に流されず、真に価値あると判断したファンドの提供に努め、分散投資によるリスク抑制も重視しています。日本には1980年代に拠点を設け、40年以上にわたり日本の投資家にも運用サービスを提供してきました。こうした長期志向と独自の哲学に基づくファンドは、その安定性や信頼性から日本でも評価されています。

投資と投機の違いについては以下の記事で詳しく解説しています。

iTrustの主要ラインナップ:資産クラスとテーマで分類

iTrustシリーズは、ピクテがオンライン専用として設計したアクティブファンド群です。最大の特徴は、販売チャネルをネット証券などに限定することで、購入時手数料無料(ノーロード)と年率1%前後(0.9〜1.2%程度)の比較的低い信託報酬を実現している点です。

また、分配金を原則出さずに再投資する方針のため、NISA(特につみたて投資枠)での複利効果を最大化しやすく、長期の資産形成に適しています。このシリーズは「コア資産」「成長国」「メガトレンド」「インカム」の4象限で整理すると理解しやすくなります。

日本株式・世界株式などのコア株式ファンド

商品名     信託報酬 
(目安)
NISA対応位置づけ特徴          
iTrust日本株式約0.913%〇(つみたて枠・成長枠)コア~サブコア(日本株)日本のナンバーワン企業(業界トップシェアや高いブランド力を持つ企業)に厳選投資。
iTrust世界株式約0.913%〇(つみたて枠・成長枠)コア(グローバル株)高い競争優位性を持つグローバル優良企業の株式(「勝ち組企業」)に厳選投資。

iTrustシリーズの「iTrust日本株式」や「iTrust世界株式」は、長期保有による複利成長を狙う「コア(中核)」資産と位置づけられます。アクティブ運用ながら信託報酬が1%前後に抑えられており、つみたてNISA枠にも対応しているため、長期積立にも適しています。

iTrust世界株式は世界的なブランド力を持つ「勝ち組企業」に、iTrust日本株式は国内の競争優位性が高い企業に厳選投資します。原則として分配金を出さないため、複利効果を最大化できる点も長期投資と相性が良いです。

成長国・インド株式ファンド(iTrustインド株式を中心に)

商品名     信託報酬 
(目安)
NISA対応位置づけ特徴          
iTrust新興国株式約1.0895%〇(成長枠)サブコア~サテライト(新興国株)労働人口が増加する新興国に限定して投資し、構造的な成長を取り込む。
iTrustインド株式約0.9828%〇(つみたて枠・成長枠)サテライト(単一国・高成長)インドの成長企業に特化。現地出身の運用者がボトムアップで銘柄を厳選。

iTrustシリーズで特に注目度が高いのが、成長国特化型の「iTrustインド株式」です。インドの人口増加や所得上昇を背景に、ITや金融、消費関連の優良企業へ厳選投資します。現地出身マネージャーによる徹底したボトムアップ分析が特徴です。信託報酬は約0.98%と低コストで、つみたてNISAにも対応しています。

ただし、単一国投資はリスクも高いため、ポートフォリオの10〜20%程度のサテライトとして、コア資産と組み合わせるのが一般的です。

インド株投資の注意点は以下Q&Aでも説明しています。

ロボ・バイオ・セキュリティなどメガトレンド系ファンド

商品名     信託報酬 
(目安)
NISA対応位置づけ特徴          
iTrustメガトレンド(ロボ/バイオ等)約0.9〜1.0%台〇(成長枠中心)テーマ株サテライトロボティクス、バイオ医薬、セキュリティ等、長期テーマに投資する「スパイス」的な位置づけ。

「iTrustメガトレンド」は、ロボティクス、バイオ医薬、セキュリティ、エコイノベーション(環境技術)など、世界的な構造変化(メガトレンド)を捉えるテーマ型ファンド群です。10〜20年単位で市場を変革する可能性のある分野に集中投資します。

ただし、テーマ型投資は市場の関心によって値動きが激しくなりやすいため、ポートフォリオの5〜10%程度の「サテライト」として少額を組み入れるのが合理的です。

テーマ型投資信託の特徴や仕組みについては、以下の記事で詳しく解説しています。

インカム重視・ディフェンシブ系ファンド

商品名     信託報酬 
(目安)
NISA対応位置づけ特徴          
iTrustインカム株式(為替ヘッジなし)約0.99%〇(成長枠)インカム(先進国公益株)世界の高配当公益企業に投資。配当は内部で再投資し、長期の利回り向上を目指す。

「iTrustインカム株式」は、先進国の公益企業(電力・ガス・水道・通信など)の高配当株に投資するファンドです。景気変動の影響を受けにくいディフェンシブな性質が強いため、ポートフォリオの値動きを安定させたい場合に適します。従来の毎月分配型インカムファンドとは異なり、配当は原則再投資されるため、長期投資との相性も良いです。

積立向けファンドとスポット投資向けファンドの違い

積立向けファンドとスポット投資向けファンドには、同じiTrustシリーズでも役割の違いがあります。積立向け(コア)としては、世界株式・日本株式・インカム株式など、分散性が高くコストを抑えつつ長期の成長を狙えるファンドが適しています。毎月の積立を続けることで価格変動を均し、複利効果も得やすくなります。

一方、スポット投資向け(サテライト)は、インド株式やメガトレンドなど、テーマ性が強く値動きも大きいファンドが中心です。これらは相場やテーマの波に応じてポイントで組み入れる使い方が向いています。このように、長期の資産形成にはコアを据えつつ、サテライトで狙いを定めて補完する形で組み合わせることができます。

ピクテのiTrust以外の投資信託の主要ラインナップ

iTrust以外のピクテ主要ファンドを「インカム系」「成長系」「分散系」に分類し、NISAでの活用における注意点と組み入れ方を整理します。これらはiTrustとは異なり、信託報酬が高め(年1.8%〜2.0%程度)のファンドが多いですが、明確な目的を持った商品が揃っています。

安定収益を重視するインカム系ファンド(グローバルインカム・新興国インカム)

商品名     信託報酬 
(目安)
NISA対応位置づけ特徴          
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)約1.81%×(※1年決算型は成長投資枠対象)インカム(先進国株)先進国の公益・高配当株に分散投資し、毎月分配でインカムを重視。老後資金の取り崩しや定期収入ニーズ向き。
ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型)約2.02%△(成長枠は主に1年決算型で対応)インカム(新興国株)新興国の高配当株に投資し、高利回りと成長を同時に狙う。値動きは大きめで、ポートフォリオの一部に組み入れる前提。

ピクテの代名詞とも言えるのが、毎月分配型のインカム系ファンドです。

代表的な「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(グロイン)」は、世界の高配当利回り株(主に公益企業)に分散投資し、定期収入を重視する投資家に人気があります。純資産総額は約9,700億円(2025年11月時点)と国内最大級です。

また、「ピクテ新興国インカム株式ファンド」は、その新興国版で、ブラジル、インドなどの高配当株に投資します。新興国の成長と高配当を期待できますが、その分リスク(標準偏差約14.8)は高くなります。

成長テーマに投資するブランド・新興国株・資源国系ファンド

商品名     信託報酬 
(目安)
NISA対応位置づけ特徴          
ピクテ・プレミアム・ブランド・ファンド(3ヵ月決算型)約1.65%〇(成長枠)成長テーマ(ブランド)世界のプレミアムブランド企業に投資するテーマファンド。中長期でブランド力と価格決定力に着目。3ヵ月決算で分配あり。
ピクテ資源国ソブリン・ファンド(毎月分配型)約1.76%△(1年決算型は成長枠対象)インカム(資源国債券)資源国の国債・政府系債券に投資し、高利回りを狙う。資源国の景気・通貨変動の影響を受けやすい。

ピクテは「プレミアム・ブランド・ファンド」や「資源国ソブリン」など、特定の投資テーマに沿ったファンドも提供しています。これらは特定の業界やコンセプト(高級ブランド、資源国)に関連する企業や資産に集中投資することで、特定の成長分野からのリターンを目指すファンド群です。iTrustのテーマ型と同様、成長性は期待できますが値動きも大きいため、サテライト的な利用が適しています。

分散投資を実現するマルチアセット・ゴールドファンド

商品名     信託報酬 
(目安)
NISA対応位置づけ特徴          
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)約0.79%〇(成長枠)分散・ヘッジ金現物に実質投資し、金価格+為替の動きに連動。インフレ・有事のリスクヘッジや分散投資先として位置づけ。
ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド(愛称:クアトロ)約2.00%×(新NISAのつみたて・成長とも対象外)バランス(マルチアセット)株式・債券・REITなど複数資産に機動的に配分するマルチアセット型。1本で分散投資できるが、コストは高め。

ポートフォリオのリスク分散を目的としたファンドもあります。

「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」は、実質的に金(ゴールド)現物に投資するファンドです。インフレ対策やリスク分散(ヘッジ)を目的とし、株式とは異なる値動きをします。信託報酬は年0.789%と比較的低めで、新NISAの成長投資枠でも購入可能です。

「ピクテ・クアトロ」は、株式、債券、オルタナティブ(金など)を組み合わせたバランス型(マルチアセット)ファンドで、「これ1本で分散投資を完結させたい」というニーズに応えます。

毎月分配ファンドの特徴とNISAでの扱い方

「グローバル・インカム」などの毎月分配型ファンドは、定期収入を得られる心理的メリットがあります。

しかし、長期の資産形成、特にNISA口座で利用する場合、「分配金を再投資するたびにNISAの非課税枠を消費する」「分配により基準価額が下がりやすい」「複利効果が弱まる」といったデメリットがあります。

iTrustは資産を「育てる」こと、インカム型は資産から「受け取る」ことを目的としており、資産形成はiTrustのような無分配型、定期収入は課税口座、といった使い分けが合理的です。

毎月分配型投資信託の注意点や活用法は以下記事で詳しく解説しています。

投資目的別にみた「ピクテ各シリーズの最適配置」

投資目的別に、ピクテのファンドの組み合わせ例を整理します。

  • 資産形成を最優先(長期・積立):「iTrust世界株式」「iTrust日本株式」をコアに。
  • リターンを上乗せ(成長テーマ追加):「iTrustインド株式」「iTrustメガトレンド」「プレミアムブランド」をサテライトとして10〜20%程度。
  • リスクを抑制(分散・ディフェンス):「iTrustインカム株式」「ピクテ・ゴールド」「ピクテ・クアトロ」を組み合わせる。
  • 毎月の収入を重視(インカム):「グローバルインカム」「新興国インカム」を課税口座で活用する。

コア(iTrust世界株など)、サテライト(インド株、テーマ株)、分散(ゴールド)という枠組みで考えると、初心者でも資産配分を組み立てやすくなります。

iTrustインド株式は「買い」か?注目度の高いアクティブファンドの特徴・評判・リスクを分析

ピクテのファンドの中でも特に注目される「iTrustインド株式」を深掘りします。ファンドの基本情報や投資対象、市場全体の将来性に加え、実際の評判やインド単一国投資ならではのリスクについても客観的に分析・解説します。

iTrustインド株式とは?信託報酬や投資対象(インドの何に投資する?)

iTrustシリーズの中でも特に人気の高い、インドの成長企業に厳選投資するアクティブファンドです。NISAのつみたて投資枠・成長投資枠のどちらでも購入可能で、純資産総額は1,000億円(2025年秋時点)を超えています。

運用は現地調査を重視したボトムアップ型で、金融サービス、ヘルスケア、IT、インターネット関連などを有望テーマとしています。例えば、オンライン旅行大手のMakeMyTripなども組入銘柄の一例です。

インド株式市場の将来性は?指数チャートに見る長期的な成長要因

iTrustインド株式の投資対象である、インド株式市場そのものの将来性について考察します。高い経済成長率や豊富な若年層人口といった長期的な成長要因を、株価指数(インデックス)チャートの推移なども交えて解説します。

評判は?ブログや口コミに見るiTrustインド株式の「良い点」「悪い点」

ファンドの運用実績は高く評価されています。リスク対比のリターンを示すシャープレシオは2.28(2024年11月末時点)と高水準で、2025年度のR&Iファンド大賞(インド株式部門)も受賞しました。直近1年の騰落率は横ばい(±0%前後)ですが、インド市場は短期的調整を経つつも、中長期的には経済成長に伴うリターンが期待されています。

リスクは?インド特有の政治・通貨リスクと賢い付き合い方

新興国かつ単一国ファンド特有のリスクには注意が必要です。具体的には、インドの政治・政策リスク、通貨ルピーの為替変動リスク、株式市場のボラティリティ(価格変動)が挙げられます。実際、標準偏差(1年)は約16と「やや高め」のリスク水準です。短期的な変動は大きいため、資産の一部として5年、10年といった長期的な視点で保有するのが望ましいでしょう。

あなたに合うのはどれ?ピクテの投資信託・iTrustの目的別選び方

ピクテの主要ファンドを「インカム重視」「成長重視」「分散投資」の3タイプに分類し、それぞれの特徴と代表的なファンドを比較・解説します。

ご自身の投資目的(分配金が欲しい、長期で増やしたい、リスクを抑えたい)に合わせて、最適なファンドを見つけるためにご活用ください。

ピクテのファンドは、主に以下の3タイプに分類できます。

タイプ        概要
インカム重視型グローバル・インカム株式、新興国インカム株式など。高配当株に投資し、毎月分配金(安定収入)を得ることを目的とします。信託報酬は高めですが、定期収入を重視する投資家向けです。NISAでの再投資には留意点があります。
成長重視型iTrustシリーズ(インド株、世界株、メガトレンド等)。分配金を原則出さず再投資し、複利での長期的な資産成長(値上がり益)を追求します。信託報酬はアクティブファンドとしては低コストで、NISAでの長期積立に適しています。
分散投資・ヘッジ型ピクテ・ゴールドなど。株式とは異なる値動きの資産(コモディティ等)に投資し、ポートフォリオ全体のリスク低減やインフレ対策(ヘッジ)を担います。インカムは生みませんが、資産の「守り」として機能します。

毎月の分配金が欲しい:グローバルインカム vs 新興国インカム

毎月の安定したインカム(分配金)収入を重視するなら「グローバル・インカム株式」が候補です。より高い利回りを狙いつつ新興国の成長性も取り入れたい場合は「新興国インカム株式」も選択肢ですが、その分リスクは高くなる点に注意が必要です。

長期で資産を増やしたい:iTrustインド株式・iTrust世界株式

NISAなどを活用した長期の資産形成が目的なら、iTrustシリーズが適しています。信託報酬が低コストで、分配金を出さずに複利運用ができるためです。特に「iTrustインド株式」や「iTrust世界株式」がその代表例です。

1本で分散投資を任せたい:ピクテ・クアトロ(マルチアセット)

自分で資産配分を考えるのが難しい場合や、1本で手軽に分散投資を済ませたい場合は「ピクテ・クアトロ」のようなマルチアセット・ファンドが適しています。株式や債券、金などを組み合わせ、リスクを抑えた運用を目指します。

この記事のまとめ

この記事では、ピクテの投資信託を「インカム・成長・分散」の観点から整理し、コアとなるiTrustシリーズ、インド株式やメガトレンドなどのサテライト、さらにゴールドやマルチアセットの役割まで紹介しました。

もし具体的な商品選びや配分に迷いがあれば、投資のコンシェルジュの無料相談をご活用ください。中立的な立場で、あなたの目的に合った組み合わせを一緒に整理します。

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投資のコンシェルジュ編集部は、投資銀行やアセットマネジメント会社の出身者、税理士など「金融のプロフェッショナル」が執筆・監修しています。 販売会社とは利害関係がないため、主に個人の資産運用に必要な情報を、正確にわかりやすく、中立性をもってコンテンツを作成しています。

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新NISA

新NISAとは、2024年からスタートした日本の新しい少額投資非課税制度のことで、従来のNISA制度を見直して、より長期的で柔軟な資産形成を支援する目的で導入されました。この制度では、投資で得られた利益(配当や売却益)が一定の条件のもとで非課税になるため、税負担を気にせずに投資ができます。新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠が用意されており、年間の投資可能額や総額の上限も大幅に引き上げられました。 また、非課税期間が無期限となったことで、より長期的な運用が可能となっています。投資初心者にも利用しやすい仕組みとなっており、老後資金や将来の資産形成の手段として注目されています。

つみたて投資枠

つみたて投資枠とは、2024年から始まった新しいNISA制度の中で、少額から長期的に資産形成を行うことを目的として設けられた非課税投資の枠組みです。 この枠では、一定の条件を満たした投資信託などの商品に対して、年間最大120万円までの投資額が非課税の対象となります。毎月コツコツと積み立てるスタイルの投資に向いており、長期的な資産形成を支援することが狙いです。つみたて投資枠を活用することで、運用益や分配金にかかる税金がかからず、複利の効果を最大限に活かしながら資産を増やしていくことができます。特に投資初心者にとっては、少額から手軽に始められ、長く続けることで将来の資金づくりに役立つ有効な制度です。

成長投資枠

新NISAにおける成長投資枠とは、個別株や投資信託などの成長性の高い投資商品を購入できる非課税枠のことです。2024年に始まった新NISA制度では、年間最大240万円、累計1,200万円まで投資が可能で、売却しても枠が復活しない「一生涯の上限額」が設定されています。 成長投資枠では、主に上場株式やETF、アクティブ型の投資信託などが対象となり、比較的リスクを取りながら資産を増やしたい投資家向けの仕組みになっています。一方で、レバレッジ型や一部の毎月分配型投資信託など、一部のリスクが高い商品は対象外となるため注意が必要です。 つみたて投資枠と併用でき、両方を活用すれば年間最大360万円の投資が可能です。成長投資枠を活用することで、中長期的な資産形成を非課税で行うことができ、売却益や配当金に税金がかからないため、資産を効率的に増やす手段となります。

投資信託

投資信託は、多くの投資家から集めた資金を一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。運用によって得られた成果は、各投資家の投資額に応じて分配される仕組みとなっています。 この商品の特徴は、少額から始められることと分散投資の効果が得やすい点にあります。ただし、運用管理に必要な信託報酬や購入時手数料などのコストが発生することにも注意が必要です。また、投資信託ごとに運用方針やリスクの水準が異なり、運用の専門家がその方針に基づいて投資先を選定し、資金を運用していきます。

信託報酬

信託報酬とは、投資信託やETFの運用・管理にかかる費用として投資家が間接的に負担する手数料であり、運用会社・販売会社・受託銀行の三者に配分されます。 通常は年率〇%と表示され、その割合を基準価額にあたるNAV(Net Asset Value)に日割りで乗じる形で毎日控除されるため、投資家が口座から現金で支払う場面はありません。 したがって運用成績がマイナスでも信託報酬は必ず差し引かれ、長期にわたる複利効果を目減りさせる“見えないコスト”として意識されます。 販売時に一度だけ負担する販売手数料や、法定監査報酬などと異なり、信託報酬は保有期間中ずっと発生するランニングコストです。 実際には運用会社が3〜6割、販売会社が3〜5割、受託銀行が1〜2割前後を受け取る設計が一般的で、アクティブ型ファンドでは1%超、インデックス型では0.1%台まで低下するケースもあります。 同じファンドタイプなら総経費率 TER(Total Expense Ratio)や実質コストを比較し、長期保有ほど差が拡大する点に留意して商品選択を行うことが重要です。

分配金

分配金とは、投資信託やREIT(不動産投資信託)などが運用によって得た収益の一部を、投資家に還元するお金のことです。これは株式でいう「配当金」に似ていますが、分配金には運用益だけでなく、元本の一部が含まれることもあります。そのため、分配金を受け取るたびに自分の投資元本が少しずつ減っている可能性もあるという点に注意が必要です。分配金の有無や頻度は投資信託の商品ごとに異なり、毎月、半年ごと、年に一度などさまざまです。投資初心者にとっては、「お金が戻ってくる」という安心感がありますが、長期的な資産形成を考えるうえでは、分配金の出し方やその内容をしっかり理解することが大切です。

無分配型

無分配型とは、投資信託が運用で得た配当や利息、売買益などを投資家に現金で払い出さず、そのままファンド内部で再投資して基準価額に反映させる方式のことです。分配金を受け取らないため課税タイミングが繰り延べられ、長期的な複利効果を最大限活用できる点が特徴です。 一方で現金収入は得られないため、生活費やキャッシュフローを目的とする投資には向きません。つみたてNISAやiDeCoのような長期積立制度と組み合わせることで、課税メリットと資産成長を両立しやすい運用手法として注目されています。

毎月分配型

毎月分配型とは、投資信託などの金融商品において、運用成果の一部を「毎月」分配金として受け取ることができるタイプのファンドを指します。通常の分配型ファンドは年1回や半年に1回など決まったタイミングで分配金を出しますが、毎月分配型は定期的に現金収入を得られることから、年金代わりや生活費の補填を目的とした投資家に人気があります。 分配金の原資は、運用益に加えて元本の一部が含まれることもあり、その場合は基準価額(ファンドの価格)が徐々に下がる傾向があります。そのため、「分配金が多い=運用が好調」とは限らず、分配の中身を見極めることが重要です。毎月分配型は短期的なキャッシュフローには向いていますが、長期の資産形成を目的とする場合には注意が必要です。

コア資産

コア資産とは、長期的な資産運用の中核を成す安定的な資産のことを指す。主にインデックスファンドや大型株、債券など、リスクが比較的低く、安定したリターンを期待できる資産が含まれる。運用の基本方針として、市場の長期的な成長を享受しながら、大きなリスクを取らずに資産を増やすことを目的とする。ポートフォリオの大部分をこのコア資産で構成し、安定した資産形成を目指す。

サテライト資産

サテライト資産とは、資産運用においてコア資産を補完し、高いリターンを狙うために組み入れる資産のことを指す。具体的には、新興国株式、個別株、テーマ型ファンド、ヘッジファンド、コモディティ、暗号資産など、リスクは高いが成長の可能性がある投資対象が含まれる。サテライト資産は、ポートフォリオの一部に限定して保有し、コア資産の安定性を損なわない範囲で積極的な運用を行うことが推奨されます。

アクティブファンド

アクティブファンドとは、運用のプロであるファンドマネージャーが、市場の平均を上回るリターンを目指して積極的に銘柄を選んで運用するタイプの投資信託のことです。 具体的には、独自の分析や調査にもとづいて、将来性があると見込まれる企業や、割安と判断される株式などに投資を行います。こうした運用には高度な専門知識と時間が必要となるため、同じ投資信託でも市場平均への連動を目指す「パッシブファンド」より運用コスト(信託報酬など)が高めになる傾向があります。しかし、その分大きなリターンを狙える可能性もある点が魅力です。 ただし、アクティブファンドだからといって必ずしも市場平均を上回るとは限らないことに注意が必要です。投資判断がうまくいかなかった場合は、損失が出たり、パッシブファンドに劣る成績となったりすることもあります。 投資初心者の方は、ファンドマネージャーの運用実績やファンドの方針、運用コストなどをよく調べたうえで、自分の投資目的やリスク許容度に合った商品を選ぶことが大切です。購入前に「過去の運用成績」や「運用レポート」を確認し、アクティブファンドの特徴を理解してから投資を始めましょう。

インデックス

インデックス(Index)は、市場の動きを把握するための重要な指標です。複数の銘柄を一定の基準で組み合わせることで、市場全体や特定分野の値動きを分かりやすく数値化しています。 代表的なものには、日本の株式市場を代表する日経平均株価やTOPIX、米国市場の代表格であるS&P500などがあります。これらのインデックスは、投資信託などの運用成果を評価する際の基準として広く活用されており、特にパッシブ運用(インデックス運用)では、この指標と同じような値動きを実現することを目標としています。

リスク

リスクとは、資産運用において、期待している結果とは異なる結果が生じる可能性のことを指します。具体的には、投資による損失が発生するかもしれない不確実性を意味しますが、必ずしも悪い結果だけを指すわけではなく、期待以上の利益が出る可能性もリスクの一部とされます。リスクには、株価の変動、金利の変動、為替レートの変動などさまざまな種類があり、それぞれに応じた対策が求められます。資産運用を行う上では、自分がどの程度のリスクを受け入れられるかを理解し、それに応じた投資戦略を立てることが非常に重要です。

標準偏差

標準偏差とは、データが平均からどれだけ散らばっているか、つまりデータのばらつき(変動の大きさ)を表す統計的な指標です。資産運用の世界では、主にリターンの変動性を測るために使われ、「リスク」の指標として重要な役割を持っています。 たとえば、ある投資商品の平均リターンが年5%だったとしても、その年ごとの実際のリターンが毎回大きく上下していれば、それは「リスクが高い」と判断されます。この変動の大きさを数値化したものが標準偏差であり、数値が大きいほどリターンのブレが大きく、不確実性が高いことを意味します。 逆に、標準偏差が小さい場合はリターンが安定しており、将来の見通しが立てやすい投資対象とされます。ポートフォリオのリスク管理や資産配分を考える際にも、標準偏差を活用することで、全体のリスク水準を定量的に比較・評価することができます。

インカムゲイン(インカム)

インカムゲイン(インカム)とは、株式や債券、不動産などの資産を保有していることで定期的または継続的に得られる収益のことを指します。具体的には、株式の配当金、債券の利息、不動産の家賃収入などが代表的な例です。一方で、資産の売買差益から生まれるキャピタルゲインとは異なり、保有し続けることで一定のペースで収入を得る点が特徴です。 インカムゲインを重視する投資では、安定したキャッシュフローを得られることが大きな魅力となります。例えば、株式の配当金は企業の利益から支払われますが、企業の業績や配当方針に応じて増減があるため、定期的なチェックが必要です。債券の利息は発行体の信用力や金利情勢に大きく左右され、金利が上昇すると既存債券の価格が下落するリスクがあります。不動産投資では家賃収入がインカムゲインとなりますが、空室が続いたり修繕費がかさんだりするリスクがあるほか、売却時の価格も景気や立地に左右されるため、投資額の回収が遅れる可能性があります。 これらのリスクを考慮する一方で、インカムゲインには安定性というメリットがあります。資産を保有しているだけでも定期的に資金が手に入り、再投資や生活費に回すことで資産形成を円滑に進めやすい面があります。また、いざ急に資金が必要になった場合には、すぐに売却しなくても配当金や利息で一定の収入を得られる可能性があるため、心理的な安心感につながることもあります。 ただし、インカムゲインを得ようとするあまり、高配当や高利回りをうたう投資商品ばかりに偏ると、発行体の信用リスクや価格変動リスクが高まるケースも考えられます。特に、株式の配当は企業の業績が悪化すれば減配や無配となる恐れがあり、債券の場合でも発行体の破綻リスクや金利上昇リスクが存在します。不動産投資では物件管理の手間や費用が大きく、地方物件などでは買い手が少なく流動性リスクも高くなるため、分散投資の観点で他の資産とバランス良く組み合わせるのが望ましいでしょう。 総じて、インカムゲインは、投資から生まれる継続的な収益を得るための有力なアプローチです。特に、キャピタルゲインだけに頼らず、配当や利息、家賃収入などの定期的な収入源を得ることでリスクを分散しながら安定した資産運用を目指すことができます。ただし、投資対象の選定やリスク管理は欠かせないポイントであり、投資する資金やライフプラン、リスク許容度に応じて最適なバランスを見極める必要があります。

メガトレンド

メガトレンドとは、世界的に長期間にわたって経済や社会の構造に大きな影響を与える、避けがたい大きな流れのことを指します。これは一時的な流行とは異なり、10年から数十年という長いスパンで続く傾向です。 たとえば、高齢化社会の進行、気候変動への対応、テクノロジーの進化、都市化の拡大などがメガトレンドに該当します。資産運用においては、こうしたメガトレンドを見据えて投資先を選ぶことで、長期的な成長が期待できる分野に資金を投じる判断材料になります。つまり、未来の大きな変化を先取りし、そこに乗ることで資産を効率よく増やす可能性が高まるということです。

先進国株式

先進国株式とは、経済的に発展しており、政治や金融の制度が整っている国々の企業が発行する株式のことを指します。具体的には、アメリカや日本、ドイツ、イギリス、フランスなどの企業が対象となります。 これらの国々は経済成長が比較的安定しており、投資先としてリスクが低めとされる一方で、新興国に比べると成長スピードはやや穏やかです。先進国株式に投資することで、世界中の優良企業に分散して投資できるため、リスクを抑えつつ安定したリターンを目指すことができます。特にインデックスファンドやETFを通じて、手軽に広範囲の先進国株式に投資できる点も魅力です。

新興国株式

新興国株式とは、経済成長の途上にある国々の企業が発行する株式のことを指します。代表的な新興国には、中国、インド、ブラジル、南アフリカ、インドネシアなどがあります。 これらの国々は人口増加や都市化、産業の発展によって今後の経済成長が期待されています。そのため、新興国株式は高い成長性が魅力ですが、一方で政治的な不安定さや経済の変動が大きく、先進国株式と比べて価格の上下が激しい傾向があります。 投資初心者にとってはリスクが高く感じられるかもしれませんが、長期的に見れば大きなリターンが期待できる可能性があるため、分散投資の一部として検討されることが多いです。

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