
オリックス生命「終身保険RISE」完全解説!3つの活用法や死亡保険の種類も紹介
難易度:
執筆者:
公開:
2025.07.18
更新:
2025.07.18
低金利でも保障と資産形成を両立したい人に注目されるのが、オリックス生命の低解約払戻金型終身保険「RISE」です。保険料払込期間中の解約払戻金を7割に抑えることで、手頃な保険料を実現しています。
この記事では保険料水準や払戻率、介護・相続への具体的活用法を数値で示し、選択の勘所を整理します。
サクッとわかる!簡単要約
この記事では、低解約払戻金型終身保険RISEの保険料を抑える仕組みと払戻率が回復するタイミングを具体例で示し、教育費・介護・相続対策の三つの活用シーンを整理しています。早期解約による元本割れリスクと払込期間選定の盲点を回避する視点、保険料総額と払戻金の損益分岐点を自力でチェックする手順がわかります。その結果、自分のライフプランに合った保障と資産形成を自信を持って選択できる判断力が獲得できます。
目次
終身保険とは
終身保険は、被保険者が死亡または高度障害状態になった際に保険金が支払われる生命保険の一種です。「終身」という名前の通り、保障期間に期限がなく一生涯にわたって保障が続く点が大きな特徴となっています。
定期保険のような掛け捨て型とは異なり、終身保険には解約払戻金があるため、貯蓄性があります。保険料は加入時から変わらない平準保険料制を採用しており、年齢による保険料上昇の心配がありません。
終身保険の主な活用目的は、葬儀費用の準備、相続対策、老後資金の積立などがあります。死亡保険金には相続税の非課税枠(500万円×法定相続人の数)が適用されるため、相続税対策としても有効です。
なお、終身保険の詳しい仕組みや選び方については以下の記事を参考にしてみてください。
オリックス生命の死亡保険の種類を確認
オリックス生命では、「定期保険」「収入保障保険」「終身保険」の3つのカテゴリーで死亡保険商品を取り扱っています。
定期保険
定期保険とは、保険期間が一定で、保険期間満了までの間に被保険者が死亡したときに保険金が支払われる保険です。オリックス生命では、掛け捨て型でお手頃な保険料を実現した商品を提供しています。
項目 | ファインセーブ | ブリッジ |
---|---|---|
保険期間 | 10年~35年満了、60歳~90歳満了 | 10年~30年満了、60歳~80歳満了 |
保険金額 | 100万円~5,000万円(100万円単位) | 500万円~3,000万円(100万円単位) |
申込条件 | 49歳以下:300万円~、50歳~75歳:200万円~ | - |
解約払戻金 | なし | なし |
申込方法 | 郵送申込のみ | インターネット申込専用 |
医師診査 | 郵送申込みの場合不要(告知書のみ) | 原則不要(告知画面で回答) |
更新 | 90歳まで自動更新可能 | 80歳まで自動更新可能 |
FineSave(ファインセーブ)
「ファインセーブ」は、死亡保障に特化したシンプルな掛け捨て型の保険です。解約払戻金をなくすことで、手頃な保険料を実現しています。
保険期間は10年満了から35年満了、60歳満了から90歳満了までそれぞれ5年刻みで選択できます。保険金額は、100万円から5,000万円まで100万円単位で、ニーズに合わせて組み合わせが可能です。
Bridge(ブリッジ)
「ブリッジ」はネット申込専用で、保険料がお手頃な定期保険です。インターネットからのお申込みに限定することで販売経費を抑え、手頃な保険料を実現しています。
書類のやりとりや医師の診査が不要で、加入申込み手続きがスムーズに完了します。
収入保障保険(Keep Up)
収入保障保険とは、保険期間が一定で、その間に被保険者が死亡したときに保険期間満了まで年金形式で毎月支払われる保険です。
項目 | 内容 |
---|---|
保険期間 | 年満了・歳満了から選択 |
年金受取 | 毎月年金形式で受取 |
保険料特徴 | 年金受取総額の逓減により保険料抑制 |
支払保証期間 | 1年または5年から選択 |
申込方法 | インターネット・対面両方対応 |
解約払戻金 | なし |
医師診査 | インターネット申込みの場合原則不要 |
保険期間の経過とともに年金受取総額を減少させる合理的な仕組みを採用し、保険料を抑えています。遺族の生活費を毎月の年金形式で受け取れるため、遺族は毎月の生活費を安定的に受け取れます。
終身保険
終身保険とは、被保険者が死亡したときに保険金が支払われる保険で、定期保険とは異なり、途中で保障が途切れることなく、一生涯死亡保障が続きます。
項目 | ライズ | ライズ・サポート・プラス |
---|---|---|
保険金額 | 100万円~5,000万円 | 保険料選択型:1口3,000円~ 保険金額選択型:100万円~(50歳~85歳)、200万円~(49歳以下) |
解約払戻金 | 低解約返戻金型(払込期間中7割) | 低解約返戻金型 |
加入条件 | 通常の告知 | 引受基準緩和(告知項目限定) |
保険料 | 標準料率 | 割増料率 |
特約 | 短期払いの場合:介護前払特約自動付加 | リビング・ニーズ特約 |
申込方法 | インターネット・対面両方対応 | インターネット・対面両方対応 |
RISE(ライズ)
「ライズ」は保険料払込期間(低解約払戻期間)中の解約払戻金を抑制することにより、手頃な保険料を実現しました。
低解約返戻金型のため、保険料払込期間中は解約返戻金が抑えられています。しかし、払込期間満了後は払込保険料総額よりも解約返戻金が多くなる設計です。
一生涯の死亡保障に加え、長期的な貯蓄機能も備えている点が特徴です。
RISE Support Plus(ライズ・サポート・プラス)
「ライズ・サポート・プラスは、持病がある方、入院経験がある方も加入しやすいよう、告知項目を限定して引受基準を緩和した商品です。
健康リスクがある方でも加入しやすいため、「ライズ」と比較すると保険料は高めです。しかし、持病がありながらも貯蓄性のある終身保険に加入したいと考えている方は、検討する価値があります。
Moonshot(ムーンショット)
「ムーンショット」は、契約時に保険料を一括で支払う一時払終身保険です。
項目 | 内容 |
---|---|
保険タイプ | 一時払終身保険 |
通貨 | 円建・米ドル建選択可 |
主なリスク | 為替リスク(米ドル選択時)、金利変動リスク、早期解約リスク |
まとまった資金がある方や相続税対策の一環で生命保険を活用したいと考えている方にとって、ムーンショットは検討の価値があります。
米ドル建終身保険シリーズ
項目 | Candle(キャンドル) | US RISE(ユーエス・ライズ) | Bright(ブライト) |
---|---|---|---|
通貨 | 米ドル | 米ドル | 米ドル |
保険タイプ | 低解約返戻金型 | 低解約返戻金型 | - |
保障特徴 | 不慮の事故・感染症は満額、病気は払込保険料相当額 | - | - |
為替リスク | あり | あり | あり |
「キャンドル」は米ドルで運用しながら、万一の死亡や高度障害状態に備えられる一生涯保障の死亡保険です。解約払戻金を抑えて、割安な保険料を実現しています。
「ユーエス・ライズ」は標準的な外貨建て終身保険です。「キャンドル」のような解約返戻金を抑えた設計ではありません。
「ブライト」は、特定疾病や介護のリスクにも備えられる一生涯保障の終身保険です。健康リスクに備えたい場合、選択肢の一つとなります。
オリックス生命の終身保険「RISE」の基本情報
まずは、「RISE」の基本情報から見ていきましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
商品分類 | 無配当終身保険(低解約払戻金型) |
保険金額 | 100万円~5,000万円(100万円単位) |
加入年齢 | 15歳~80歳 |
保険期間 | 終身 |
保険料払込期間 | 終身払・10年払済・15年払済・20年払済・25年払済・60歳払済・65歳払済 |
保険料払込方法 | 月払・半年払・年払 |
保険料払込経路 | 口座振替・クレジットカード払 |
解約払戻金抑制率 | 払込期間中:約70% |
付帯特約 | 介護前払特約(短期払の場合自動付加) |
特則 | 保険料払込免除特則・余命6か月以内の前払い給付 |
※75歳以下の方は200万円から、76歳~80歳の方は100万円からの設定が可能
RISEは低解約払戻金型を採用することで、通常の終身保険より手頃な保険料を実現しています。保険料払込期間中の解約払戻金を約7割に抑える代わりに、月々の保険料負担を軽減している点が特徴です。
短期払を選択すると介護前払特約が自動付加され、要介護4・5の状態で死亡保険金の前払いを受けられます。また余命6か月以内の診断時にも生前給付が可能で、単なる死亡保障を超えた多面的な活用ができる商品設計となっています。
終身保険RISEならではのメリット・魅力
終身保険RISEは、他社にはない独自の仕組みを持つ商品です。最大の特徴は低解約払戻金型の採用により、通常の終身保険より手頃な保険料を実現している点にあります。
保険金額は100万円から5,000万円まで100万円単位で設定でき、細かなニーズに対応しています。また、保険料払込期間も終身払から短期払まで幅広く選択可能です。
低解約払戻金型で保険料が割安
低解約払戻金型とは、保険料払込期間中の解約払戻金を通常より低く設定する代わりに、保険料を割安にする仕組みです。RISEでは、解約払戻金が通常の約7割に抑制されています。
この抑制により月々の保険料負担が軽減され、長期継続しやすい設計となっています。払込期間満了後は抑制が解除され、解約払戻金は払込保険料総額を上回る水準まで回復します。
RISEの保険料水準は業界でも競争力の高い設定となっています。30歳男性が保険金額500万円、60歳払済で加入した場合の月払保険料は9,700円です。
保険料は加入時から一生涯変わらない平準保険料制を採用しており、更新による保険料上昇がないため、将来の家計設計もしやすいでしょう。
100万円から設定可能な保険金額
RISEは100万円から保険金額を設定できる柔軟性が特徴です(75歳以下の方は200万円から)。葬儀費用程度の少額保障から、相続対策の高額保障まで幅広く対応しています。
保険金額は100万円単位で最大5,000万円まで設定可能で、ライフステージの変化に応じて適切な保障額を選択できる自由度の高さが魅力といえます。
介護前払特約が付帯する(短期払限定)
介護前払特約は、保険料払込期間が短期払の場合に自動付加される特約です。重度の介護状態に該当した際、死亡保険金を前払いで受け取れる機能を提供しています。
この特約により、死亡保障だけでなく生前の介護費用にも備えることができます。「長生きリスク」への対応策として、現代の保険ニーズに合致した機能といえるでしょう。
介護前払特約の給付要件は、公的介護保険制度の要介護4または要介護5の認定を受けた場合です。加えて、被保険者が満65歳以上で保険料払込期間が経過している必要があります。
給付額は指定保険金額から、所定の率により算出される利息を差し引いた金額となります。重度の介護状態に該当しても経済的負担を軽減できるため、安心材料となるでしょう。
リビング・ニーズ特約が付帯
RISEには「リビング・ニーズ特約」が付帯が付帯しており、余命6か月以内と判断された場合の前払い給付機能が備わっています。終末期の医療費や家族の負担軽減に活用できる機能です。
給付額は、指定保険金額から6か月間の利息および保険料相当額を差し引いた金額です。生前給付により、最期の時間を有意義に過ごすための選択肢が広がります。
保険料払込免除特則が付帯
不慮の事故により約款所定の身体障害状態に該当した場合、以後の保険料払込みが免除される特則が付帯されています。障害を負った場合でも、保障が継続される安心の仕組みです。
保険料払込免除により、経済的困窮時でも保険契約を維持できます。家族の将来への保障を確保し続けられる重要な機能といえるでしょう。
健康をサポートする5つの無料付帯サービスがある
契約者は、以下の健康サポートサービスを利用できます。
- 24時間電話健康相談
- セカンドオピニオンサービス
- 糖尿病サポートサービス
- 介護サポートサービス
- メンタルヘルスサポートサービス
これらのサービスにより、健康管理から介護、メンタルケアまで幅広いサポートを受けることができます。保険金だけでは対応できない、日常的な健康不安にも対応しています。
各サービスには利用条件がありますが、契約者の健康維持と安心確保に大きく貢献するサービスです。
「RISE」の具体的な活用例とシミュレーション
RISEの特徴を活かした3つの具体的活用例を、実際のシミュレーション数値とともに紹介します。これらの活用例は、オリックス生命の公式サイトで公開されている実際のデータに基づいています。
それぞれの活用法で異なる保険料払込期間と払戻率を実現しており、目的に応じた最適な設計が可能です。ライフプランに合わせた柔軟に活用しましょう
教育資金としての活用
子どもの教育資金準備にRISEを活用する場合、15年払済設定が効果的です。子どもが高校・大学進学時期に解約払戻金を受け取り、教育費に充当できます。
万一の際は死亡保険金として教育資金を確保し、順調に成長した場合は解約払戻金で教育費を賄うという二重の備えが実現します。
15年払済プランの実例
30歳女性が「保険金額500万円、15年払済」で加入した場合の具体例を紹介します。月払保険料は17,910円、15年間の払込保険料累計額は約323万円となります。
15年経過直後に解約すると、解約払戻金は約342万円となり、払込保険料を約19万円上回ります。着実な資産形成効果が期待できる設計です。
払戻率106.1%の仕組み
15年払済プランでは払戻率106.1%を実現しています。低解約払戻期間中の抑制効果により保険料を抑えつつ、期間満了後は払込保険料を上回る払戻率を確保している点が特徴です。
この払戻率は銀行の定期預金金利を大幅に上回る水準であり、保障と貯蓄を両立した効率的な資産形成手段といえるでしょう。
老後資金としての活用
老後資金の準備では、60歳払済設定が人気です。現役時代に保険料を払い終え、定年後に解約払戻金を老後資金として活用する設計が可能となります。
セカンドライフの資金需要に柔軟に対応でき、年金だけでは不足する生活費の補完に役立ちます。一部解約により必要な分だけ資金化することも可能です。
60歳払済プランの実例
30歳男性が「保険金額500万円、60歳払済」で加入した場合、月払保険料は9,700円となります。30年間の払込保険料累計額は約350万円です。
60歳到達時(30年経過直後)に解約すると、解約払戻金は約404万円となります。
払戻率115.8%の魅力
60歳払済プランの払戻率は115.8%と、15年払済を大幅に上回る水準です。長期継続による複利効果と、低解約払戻金型の特性を最大限活かした結果といえます。
死亡や高度障害のリスクに備えつつ、計画的に老後資金を準備するための有力な選択肢となるでしょう。
終身保険の活用方法は、個人によってさまざまです。以下のFAQも参考にしてみてください。
相続・葬儀費用対策
RISEは相続対策と葬儀費用の準備にも適しています。死亡保険金は相続税の非課税枠(500万円×法定相続人の数)を活用でき、税負担軽減効果があります。
葬儀費用とお墓の建立費用を合わせる200万~300万円が必要とされており、これらの費用をカバーする保険金額設定が推奨されます。
RISEなら300万円程度の保険金額設定により、これらの費用を確実にカバーできます。家族に経済的負担をかける心配もありません。
生命保険を活用した相続税の節税方法については、こちらも記事もあわせてご覧ください。
RISEの注意点とリスク
RISEには魅力的な特徴がある一方で、注意すべき点やリスクも存在します。低解約払戻金型の制約や早期解約時の元本割れリスクは、加入前に十分理解しておく必要があります。
これらの注意点を正しく理解したうえで活用することで、RISEのメリットを最大限享受できるでしょう。
低解約払戻期間の解約は大きな損失になる
保険料払込期間中は解約払戻金が約7割に抑制されるため、短期解約では大きな損失となります。払込期間中の解約は原則として避けるべきであり、長期継続が前提の商品です。
ライフプランの変化により解約が必要となるリスクを考慮し、保険料払込期間の設定は慎重に行う必要があります。
契約後短期間での解約では、解約払戻金がまったくないか、あってもごくわずかです。特に契約から数年以内の解約では、大幅な元本割れが発生する可能性があります。
終身払を選択すると保険料の支払いも一生涯続く
終身払を選択した場合、一生涯にわたり保険料の支払いと低解約払戻期間が続きます。高齢期の保険料負担や解約払戻金の制約について、事前に十分検討する必要があります。
また終身払では介護前払特約が付加されないため、将来の介護リスクへの備えが限定的となる点も考慮すべきでしょう。
終身保険を選ぶ際のポイントは、以下のFAQも参考にしてみてください。
RISEが向いている人
RISEは特定のニーズや条件を持つ人に特に適した商品です。低解約払戻金型の特性を活かし、長期的な資産形成と保障を両立したい人には最適な選択肢となります。
以下で、RISEが向いている人の特徴を解説します。
貯蓄と保障を両立したい人
保険による保障と同時に、将来の資産形成も重視する人にRISEは最適です。低解約払戻金型により手頃な保険料で加入でき、払込期間満了後は高い払戻率を実現できます。
「銀行預金だけでは物足りないが、投資リスクは避けたい」という堅実派の資産形成手段として、RISEは有力な選択肢となるでしょう。
将来の介護リスクに備えたい人
介護前払特約により、重度の介護状態での経済的負担に備えられます。高齢化社会において、介護費用の準備は重要な課題となっており、RISEは効果的な対策を提供しています。
死亡保障だけでなく、生前の介護費用にも活用できる点は、他の金融商品にはない大きなメリットです。
相続税対策を検討している人
死亡保険金の非課税枠(500万円×法定相続人の数)を活用した相続税対策に適しています。現金や預金での相続より税負担を軽減でき、また確実な財産移転が可能となります。
相続対策と同時に生前の資産形成効果も期待できるため、総合的な財産管理手段として活用価値が高い商品です。
RISEが向いていない人
一方で、RISEの商品特性が合わない人も存在します。短期的な資金需要や高いリターンを求める人には、他の金融商品の方が適している場合があります。
以下の特徴に当てはまる人は、RISEよりも他の選択肢を検討したほうがよいかもしれません。
短期間で解約する可能性がある人
転職や転居が多く、保険料支払いの継続が困難になる可能性が高い人には適していません。低解約払戻期間中の解約は大きな損失となるため、長期継続が困難な場合は避けるべきです。
ライフプランが不安定な時期にある人は、より確実性と流動性の高い金融商品(定期預金や個人向け国債など)での資産形成を優先することを推奨します。
保険料負担を最小限にしたい人
死亡保障のみで十分であり、貯蓄機能を重視しない人には定期保険の方が適しています。RISEは貯蓄機能を持つ分、掛け捨ての定期保険より保険料が高くなります。
純粋に保険料を抑えたい場合は、必要な期間のみをカバーする定期保険を選択することで、大幅な保険料削減が可能です。
定期保険と終身保険の違いについて、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
加入者からの評判と口コミ
投資のコンシェルジュでは、独自にRISEの加入者から評判を集めました。良い評判と悪い評判を解説するため、率直な意見を参考に、自分のニーズとの適合性を検討してください。
良い評判
他社の終身保険と比較して保険料が安く、それでいて将来の解約払戻金も期待できるのが魅力です。15年払済で契約しましたが、教育費がかかる時期に解約すれば元本プラスαで受け取れるので安心感があります。(30代 女性)
夜中に子どもの体調が悪くなった時に24時間電話相談を利用できて、本当に助かりました。(30代 男性)
保険料の安さや24時間利用できる健康サポートについて、高く評価する声が見られました。途中で解約する気はなく、長期的に契約する前提の方にとって、保険料を抑えられる点は魅力的と言えそうです。
また、高齢の親族や小さい子どもがいる家庭にとっても、24時間いつでも専門家に相談できるサービスは有益でしょう。
悪い評判
やむを得ず契約3年目で解約しましたが、解約払戻金がほとんどありませんでした。低解約払戻金型だとは理解していましたが、実際に損失を被ると厳しい。(40代 男性)
貯蓄機能があるとはいえ、定期保険と比べると保険料がかなり高い。子育て世代には少し負担が重く、定期保険のほうがよかったかも。(30代 男性)
一方、早期解約時の損失や定期保険と比較したときの保険料の割高さを指摘する声も見られました。低解約払戻金型終身保険という特性上、短期間の解約では損失を被ってしまう点には注意が必要です。
これらの評判をまとめると、RISEは「長期継続による安定的な資産形成」を目的とする人には適していますが、短期的な資金需要や高いリターンを求める人には向いていません。
資産状況や今後のライフイベントなどを鑑みつつ、RISEの特徴を理解したうえで、自分のライフプランや資産運用方針と合致するかを慎重に判断することが大切です。
この記事のまとめ
RISEは割安な保険料で終身保障を確保しつつ、払込期間満了後に元本超の解約払戻金を狙える選択肢です。ただし払込期間中の解約は損失が大きく、長期継続できるプラン設計と家計シミュレーションが欠かせません。不安があれば専門家にライフプランと併せて相談し、介護や相続を含む総合的な保障戦略を検討しましょう。

金融系ライター
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。
関連記事
関連する専門用語
終身保険
終身保険とは、被保険者が亡くなるまで一生涯にわたって保障が続く生命保険のことです。契約が有効である限り、いつ亡くなっても保険金が支払われる点が大きな特徴です。また、長く契約を続けることで、解約した際に戻ってくるお金である「解約返戻金」も一定程度蓄積されるため、保障と同時に資産形成の手段としても利用されます。 保険料は一定期間で払い終えるものや、生涯支払い続けるものなど、契約によってさまざまです。遺族への経済的保障を目的に契約されることが多く、老後の資金準備や相続対策としても活用されます。途中で解約すると、払い込んだ金額よりも少ない返戻金しか戻らないこともあるため、長期の視点で加入することが前提となる保険です。
低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険とは、保険期間が一生涯続く終身保険の一種で、一定期間内に解約した場合の返戻金(契約を途中でやめた際に受け取れるお金)が通常の終身保険よりも低く設定されている保険です。主に保険料を安く抑えるための仕組みで、長期間継続することを前提に作られています。 保険会社にとっては途中解約による支出が少ないため、その分保険料を割安にすることができるというメリットがあります。短期間で解約すると大きく元本割れしてしまうため、長期的な保障や資産形成を目的とした人向けの商品です。終身保障がありながら、支払い負担を抑えたいという人に選ばれることがあります。
保険料払込期間
保険料払込期間とは、契約者が保険会社に対して保険料を支払い続ける必要がある期間のことです。この期間が終わるまでは、保険契約を維持するために定期的な保険料の支払いが求められます。払込期間には、「終身払い」と呼ばれる一生涯支払い続けるタイプと、「有期払い」といって一定の年齢や年数までで支払いを終えるタイプがあります。 有期払いの場合、払込期間が終了しても保障は継続することが多く、将来の支出を軽減する目的で選ばれることもあります。一方で、払込期間が短いほど、月々の保険料は高くなる傾向があります。保険を選ぶ際には、保障内容だけでなく、支払い負担やライフプランに合った払込期間を考慮することが大切です。
平準払
平準払とは、保険や年金などの金融商品で一定期間にわたり毎回同じ金額を支払う方法を指します。支払額が一定なので、家計の見通しを立てやすく、長期的にゆとりをもって資金計画を組みやすい点が特徴です。 特に保険では、契約期間中ずっと同額の保険料を支払うため、初期負担が抑えられ、将来的に保険料が急増するリスクもありません。結果として、安定したキャッシュフローを確保しつつ長期の保障や資産形成を無理なく続けられるメリットがあります。
介護特約
介護特約とは、生命保険や医療保険などの主契約に追加して付けられる保障内容で、被保険者が所定の要介護状態になった場合に、保険金や年金などが支払われるしくみです。この特約を付けておくことで、万が一、寝たきりや認知症などで自立した生活が困難になったときに、介護費用や生活費に充てるための資金を受け取ることができます。 保険会社ごとに要介護状態の定義や支払い条件は異なりますが、公的介護保険制度の要介護認定や、医師の診断などが支給要件となっていることが多いです。高齢化が進む中で、老後の安心を確保するための備えとして、介護特約の重要性は高まっています。
リビング・ニーズ特約
リビング・ニーズ特約とは、生命保険の被保険者が余命6か月以内などの診断を受けた場合に、死亡保険金の全部または一部を生前に受け取れる仕組みです。 医療費や介護費など多額の出費が急に必要になる場面で、保険金を先に受け取ることで生活資金を確保しやすくなります。受け取った後も契約を消滅させずに続けられるケースが多く、残りの保険金や保障内容は契約時の条件に従って変動します。 税金面では非課税枠や控除の対象になることもあり、利用前に受取額や相続税・所得税への影響を確認することが大切です。
非課税枠
非課税枠とは、税金が課されない金額の上限を指し、様々な税制に適用される制度。 例えば相続税では基礎控除額として「3,000万円+600万円×法定相続人数」が非課税枠となる。贈与税では年間110万円までの贈与が非課税。また、NISA(少額投資非課税制度)では年間の投資上限額に対する運用益が非課税となる。 このような非課税枠は、税負担の軽減や特定の政策目的(資産形成促進など)のために設定されており、納税者にとって税金対策の重要な要素となっている。
払込免除
払込免除とは、生命保険や医療保険などの契約において、契約者や被保険者が高度障害状態になったり、所定の重い病気にかかったりした場合に、それ以降の保険料の支払いが免除される制度のことを指します。免除されたあとも、保険契約は有効に継続され、保障内容はそのまま維持されるのが特徴です。 たとえば、がんなどの重病を患い、働くことが困難になった場合でも、保障を失うことなく保険を続けられる仕組みとして、多くの保険商品に組み込まれています。払込免除はあくまで保険料の支払い義務を免除する制度であり、解約や満期金の支払いとは異なります。契約時にこの特約が付いているかどうか、また発動条件がどうなっているかを確認しておくことが大切です。経済的な負担が大きくなる場面で、保険契約の継続を支える安心の仕組みです。
払戻率
払戻率とは、ある対象に対して「支払われた利益や資金が、どれだけの割合で投資家・加入者・参加者に還元されるか」を示す指標であり、文脈によって株式の配当性向から保険・投信・ギャンブルまで幅広く用いられます。 日本の金融実務では、払戻率という言葉は最も一般的に「配当性向」を意味し、企業が当期純利益(あるいはフリー・キャッシュ・フロー)に対してどれだけの割合を配当や自己株買いに振り向けているかを示す指標として使われます。株主還元の積極度と内部留保とのバランスを測るうえで重要であり、特に成熟企業や高配当銘柄の評価において欠かせません。 ただしこの概念は、株式に限られたものではありません。たとえばREITやインフラファンドでは、分配金が利益に対してどの程度支払われているかを見る「分配性向」として使われ、税制上の利益超過分配やレバレッジの管理も評価対象となります。投資信託では、分配金が実際の運用益に基づくものか、それとも元本を取り崩したタコ足分配かを見極めるための手がかりとなります。 また、ギャンブルや宝くじの世界でも、参加者が支払った金額に対し、どれだけの金額が勝者に払い戻されるかという「払戻率」が設定されており、たとえば競馬ではおおむね75%前後、宝くじでは約45%といった水準があらかじめルール化されています。さらに保険商品では「返戻率」という形で、累計払込保険料に対する解約返戻金の割合を示し、貯蓄型保険の比較指標として使われます。 一方、社債や預金のように利払いや償還条件が契約で決まっている商品では、払戻率という言葉は一般に用いられません。こうした場合は、利払い能力や債務返済余力を示す財務比率(たとえばインタレスト・カバレッジ・レシオ)が評価軸となります。 このように払戻率は「支払額に対する還元割合」という共通の発想を持ちつつ、対象ごとに意味や使い方が大きく異なります。実務では必ず文脈を確認し、比較する際は同一カテゴリ内で行うことが適切です。
元本割れ
元本割れとは、投資で使ったお金、つまり元本(がんぽん)よりも、最終的に戻ってきた金額が少なくなることをいいます。たとえば、100万円で投資信託を購入したのに、解約時に戻ってきたのが90万円だった場合、この差額10万円が損失であり、「元本割れした」という状態です。 特に、価格が変動する商品、たとえば株式や投資信託、債券などでは、将来の価格や分配金が保証されているわけではないため、元本割れのリスクがあります。「絶対に損をしたくない」と考える方にとっては、このリスクを正しく理解することがとても重要です。金融商品を選ぶときには、利回りだけでなく元本割れの可能性も十分に考慮しましょう。
解約返戻金
解約返戻金とは、生命保険などの保険契約を途中で解約したときに、契約者が受け取ることができる払い戻し金のことをいいます。これは、これまでに支払ってきた保険料の一部が積み立てられていたものから、保険会社の手数料や運用実績などを差し引いた金額です。 契約からの経過年数が短いうちに解約すると、解約返戻金が少なかったり、まったく戻らなかったりすることもあるため、注意が必要です。一方で、長期間契約を続けた場合には、返戻金が支払った保険料を上回ることもあり、貯蓄性のある保険商品として活用されることもあります。資産運用やライフプランを考えるうえで、保険の解約によって現金化できる金額がいくらになるかを把握しておくことはとても大切です。