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50代の資産運用でアセットアロケーションはどう考えるべきですか?債券や株式比率の目安も教えて下さい。

50代の資産運用でアセットアロケーションはどう考えるべきですか?債券や株式比率の目安も教えて下さい。

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2025/09/18 10:24

ポートフォリオ運用
ポートフォリオ運用

男性

50代

question

50代で老後資金や教育費、住宅ローン残債などもある中、資産運用のアセットアロケーションはどのように考えればよいでしょうか。具体的に、株式・債券・現金の比率はどの程度が適切なのか、また退職金を見据えた運用やNISA・iDeCoの活用はどう位置づけるべきかを知りたいです。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

50代の資産運用では、まず老後資金や教育費、住宅ローンの残高など目的と期限を具体的に数値化し、生活防衛資金を確保することが出発点です。会社員なら6〜12か月分、自営業なら12〜18か月分の生活費に加え、直近の確定支出を現金で押さえます。そのうえで高金利の負債があれば繰上返済を優先し、残りを投資に回します。

資産配分の目安は、退職まで10年以上あれば株式60〜70%・債券25〜35%・現金5〜10%、5〜10年なら株式45〜60%・債券35〜45%・現金10%前後、取り崩しが近いなら株式30〜45%・債券45〜60%・現金10〜20%といった水準が現実的です。最初の数年分は現金や短期債で確保し、中期は債券、長期は株式で成長を狙う「バケット運用」を意識すると安心です。

具体的な運用では、株式は全世界株式インデックスを中核に据え、債券は円建てや先進国債券ヘッジありを中心に中期デュレーションを選ぶのが基本です。リバランスは年1回、または5%以上の乖離時に機械的に行いましょう。通貨は債券は原則ヘッジ、株式は長期ならヘッジなしも選択肢になります。

制度面では、NISAは成長資産を非課税で育てる場、iDeCoは掛金控除を活かした長期資産形成の場として位置づけができます。退職金は一括で投じず、1〜2年に分割して投資しながら、数年分の取り崩し資金を現金・短期債で確保しておくのが堅実です。

最適な比率や商品構成は、退職時期や収入の安定性、ローン金利や年金見込みで変わります。自分に合った具体的な設計を固めたい方は、投資のコンシェルジュの無料相談をご活用ください。

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デュレーションは、債券価格が金利変動にどれほど敏感かを示す指標で、同時に投資資金を回収するまでの平均期間を意味します。 一般に「Macaulay デュレーション」を年数で表し、金利変化率に対する価格変化率を示す「修正デュレーション」は Macaulay デュレーションを金利で割って算出します。 数値が大きいほど金利 1 %の変動による価格変動幅が大きく(例:修正デュレーション 5 年の債券は金利が 1 %上昇すると約 5 %値下がり)、金利リスクが高いと判断できます。一方で金利が低下すれば同じ倍率で価格は上昇します。デュレーションを把握しておくことで、ポートフォリオ全体の金利感応度を調整したり、将来のキャッシュフローと金利見通しに応じて保有債券の残存期間やクーポン構成を選択したりする判断材料になります。特に金利の変動が読みにくい局面や長期安定運用を重視する場面では、利回りだけでなくデュレーションを併せて確認することが重要です。

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