75歳以上の年金受給者の親を扶養にいれるデメリットはなにかありますか?
75歳以上の年金受給者の親を扶養にいれるデメリットはなにかありますか?
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2025/07/18 08:19
男性
50代
75歳以上で後期高齢者医療制度に加入し、年金を受給している親を自分の扶養に入れる場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか。社会保険や税金について、どのような影響が出るのか、リスクや注意点を教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
75歳以上の方は、原則として後期高齢者医療制度に加入することになるため、健康保険上の扶養に入れることはできません。そのため、社会保険の取り扱いによるメリットやデメリットはなく、検討の対象となるのは税法上の扶養控除に限られます。
税法上の扶養控除を受けられるかどうかは、親の年間所得が58万円以下であることが条件です。公的年金を受給している場合は、年金収入から最低110万円の公的年金等控除が差し引かれるため、年金収入がおおむね158万円以下であれば、扶養控除の対象となります。一方で、年金収入が158万円を超えると扶養に入れることはできず、控除を受けられない点に注意が必要です。
なお、扶養控除を適用した場合でも、親本人の医療費の自己負担割合や介護保険料が変わることはありません。これらは本人の所得や制度区分によって判定されるため、扶養に入れるかどうかによって不利益が生じることはありません。
判断のポイントは、年金収入が扶養控除の対象となる水準かどうかを確認することです。条件に当てはまる場合には、扶養控除を活用することで一定の節税効果が見込めます。
ご家庭の年金額をもとに、扶養に入れるべきかどうかや、どの程度の節税効果が見込めるかを具体的に整理したい場合は、投資のコンシェルジュの無料相談を活用すると検討しやすくなります。
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