Loading...

MENU

投資の知恵袋>

新規上場株が儲かるからおすすめと言われる理由はなんですか?

新規上場株が儲かるからおすすめと言われる理由はなんですか?

回答受付中

0

2025/09/11 08:55

株式
株式

女性

30代

question

最近、投資に関心を持ち始めたのですが、周囲から「新規上場株は儲かるからおすすめ」と言われることがあります。確かに上場直後に株価が大きく上がるという話を耳にしますが、実際にはどのような仕組みで利益が出やすいのでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

新規上場株(IPO)が「儲かる」と言われるのは、公募価格と初値の差によって利益が出やすい仕組みがあるからです。上場前に決められる公募価格は、証券会社の査定や投資家の需要を踏まえて設定されます。上場初日には注目や期待から買い注文が集中し、初値が公募価格を上回ることがあり、その差額が投資家の利益になります。特に成長性のある企業や話題性の強い業界のIPOでは、初値が大きく上昇する傾向があります。

一方で、IPO株が必ず上昇するわけではありません。企業の成長性が期待ほどでなかったり、上場時の株価が割高に設定されていたりすると、初値が公募価格を下回る「初値割れ」が起きることもあります。また、上場直後は業績データが少なく、思惑で株価が大きく変動するリスクがあります。さらに、既存株主の売却制限が解除される時期には売り圧力が強まり、株価が下がる場合もあります。

IPOに参加するには、証券会社を通じてブックビルディングに申し込み、抽選に当選する必要があります。人気のある銘柄ほど当選倍率が高く、購入できる可能性は低くなります。さらに、申込期間中は資金が拘束されることや、当選後の辞退にペナルティがある証券会社もあるため、ルールを理解して準備することが大切です。

まとめると、IPO株は短期的に利益を得られる可能性がある魅力的な投資ですが、当選しにくいことや値動きが激しいことなど、注意すべき点も多くあります。初心者の方は、企業の事業内容や成長性、市場環境、公募価格の妥当性、株式の需給条件をしっかり確認し、一度に多くの資金を投じないなどの工夫をすることで、リスクを抑えて取り組むことができます。

佐々木 辰さんに相談する
資産を自動で見える化CTAバナー

関連記事

東証プライム市場とは?上場基準や投資のメリットや注意点、TOPIXとの関係まで徹底解説

東証プライム市場とは?上場基準や投資のメリットや注意点、TOPIXとの関係まで徹底解説

2025.08.26

難易度:

セブン&アイHD MBOで非上場化へ? 株価動向と投資判断を徹底分析

セブン&アイHD、MBOで非上場化へ?株価動向と投資判断を徹底分析

2025.02.03

難易度:

国内株式キャピタルゲイン資本政策株式

関連する専門用語

初値割れ

初値割れとは、新しく株式市場に上場した企業の株が、上場初日に決まる最初の取引価格である「初値」よりも、その後の取引で株価が下がってしまう状況を指します。投資家は上場時に人気が高まると株価が上がることを期待しますが、思ったほどの需要がなかったり、市場全体の状況が悪かったりすると、買い手より売り手が多くなり株価が下がってしまいます。 初心者の方にとっては「人気のはずの新規上場株なのに、すぐに値下がりしてしまった」というイメージを持ちやすい出来事です。投資を考える際には、初値が必ずしもその後の株価の上昇を保証するものではないことを理解しておくことが大切です。

IPO(Initial Public Offering/新規公開株式)

IPO(Initial Public Offering/新規公開株式)とは、未上場企業が証券取引所に株式を上場し、一般の投資家に向けて売り出すことを指します。これにより、それまでオーナーやベンチャーキャピタル(VC)など限られた株主のみが保有していた株式が、市場を通じて誰でも売買できるようになります。 企業にとってIPOは、成長資金を調達するだけでなく、知名度や信用力を向上させる手段の一つです。また、創業者やVCが投資を回収(エグジット)する機会にもなり、優秀な人材を確保するためのストックオプション制度の活用が可能になるといったメリットもあります。一方で、上場後は業績や経営方針が市場の厳しい評価を受けるため、ガバナンスの強化や継続的な成長が求められます。 IPOのプロセスは、主幹事証券の選定、証券取引所の審査、目論見書の作成、投資家向けのロードショー、仮条件の設定、公募・売出価格の決定などを経て進められます。公募価格は需要と供給をもとに決定され、上場初日に初値が形成されます。 投資家にとってIPOは、成長企業への投資機会となる一方、初値が公募価格を大きく上回ることもあれば、期待ほど上昇しない場合もあるため、市場の動向をよく見極める必要があります。また、ロックアップ期間(上場後一定期間、大株主が株を売れない規制)が解除された後に売却が増えることで、株価が下落するリスクもあるため注意が必要です。

初値

初値とは、新規公開株(IPO)や新たに上場された株式が、証券取引所で最初に売買されて成立した価格のことを指します。上場前に仮条件や公募価格が決められますが、実際に市場で売買が始まったときに、需要と供給に応じて初めてその銘柄の「市場価格」が決まります。この価格は、投資家たちの期待や企業の注目度、経済状況などさまざまな要因によって大きく左右されるため、公募価格より高くなることもあれば、安くなることもあります。特にIPOでは、初値がどれくらいになるかは大きな関心事であり、投資家にとっても企業にとっても重要な節目の価格と言えます。初値と公募価格との差が大きい場合、それだけ投資家の期待や懸念が反映された結果と見ることができます。

公募

公募とは、株式や投資信託などの金融商品を発行・設定する際に、不特定多数の投資家から広く資金を募集する方法を指します。誰でも申し込みできる点が特徴で、証券会社や銀行などの販売チャネルを通じて広く周知されます。 公募で資金を集める場合、発行体は目論見書や有価証券届出書を提出し、投資家保護の観点から詳細な情報開示が義務付けられます。そのため、投資家は事前に事業内容やリスク、調達資金の使途などを確認したうえで判断できます。 透明性と公平性が高い資金調達手段である一方、資料作成や審査に時間とコストがかかる点がデメリットです。対義語は限定された投資家から資金を集める「私募(プライベート・プレースメント)」で、公開手続きの範囲や投資家層、流通性が異なります。

ブックビルディング

ブックビルディングとは、企業が新しく株式を発行したり、上場したりするときに、投資家から希望する購入価格や数量の情報を集めて、最終的な発行価格を決める仕組みのことです。 証券会社が投資家に対して「どのくらいの価格なら、どれだけ買いたいか」を聞き、その情報をもとに企業と証券会社が相談して、需要の高い価格帯を探りながら価格を決定します。 これにより、発行価格が市場の実勢に近い水準になりやすく、企業にとっても投資家にとっても公平性の高い方法とされています。投資家は、ブックビルディング期間中に申し込みを行い、最終的に決まった価格で購入できるかどうかが抽選などで決まります。初めて株式を購入する方にとっては、公開価格がどのように決まるかを知るうえで、理解しておきたい基本的な仕組みです。

無料で相談してみる

専門家に相談してみませんか?

無料で相談してみる

投資の知恵袋では、あなたの投資や資産に関する疑問や悩みを専門のアドバイザーに気軽に相談することが可能です。
ぜひご利用ください。

専門家に質問してみる

関連記事

東証プライム市場とは?上場基準や投資のメリットや注意点、TOPIXとの関係まで徹底解説

東証プライム市場とは?上場基準や投資のメリットや注意点、TOPIXとの関係まで徹底解説

2025.08.26

難易度:

純金上場信託<金の果実(1540)>をコスト・現物転換・税制優遇まで網羅解説

純金上場信託<金の果実(1540)>をコスト・現物転換・税制優遇まで網羅解説

2025.08.06

難易度:

セブン&アイHD MBOで非上場化へ? 株価動向と投資判断を徹底分析

セブン&アイHD、MBOで非上場化へ?株価動向と投資判断を徹底分析

2025.02.03

難易度:

国内株式キャピタルゲイン資本政策株式

資産運用に役立つ情報をいち早くGET!

無料LINE登録

資産運用について気軽にご相談したい方

プロへ相談する

当メディアで提供するコンテンツは、情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。 銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。 本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。 また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

投資のコンシェルジュ

運営会社: 株式会社MONO Investment

Email:

運営会社利用規約各種お問い合わせプライバシーポリシーコンテンツの二次利用について

「投資のコンシェルジュ」はMONO Investmentの登録商標です(登録商標第6527070号)。

Copyright © 2022 株式会社MONO Investment All rights reserved.

「投資のコンシェルジュ」はMONO Investmentの登録商標です(登録商標第6527070号)。

Copyright © 2022 株式会社MONO Investment All rights reserved.