Loading...

MENU

投資の知恵袋>

「高齢者に医療保険はいらない」という声を目にしました。その理由や根拠を知りたいです。

「高齢者に医療保険はいらない」という声を目にしました。その理由や根拠を知りたいです。

回答受付中

0

2025/12/10 13:46


男性

60代

question

高齢になると「医療保険は不要」といった意見を見かけますが、本当に加入しなくても問題ないのでしょうか。公的医療保険の保障内容や高額療養費制度との関係、自分の場合は本当に不要なのか知りたいです。


回答

佐々木 辰

38

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

高齢になると医療保険が「不要」といわれるのは、公的医療保険の保障がとても手厚くなるためです。70〜74歳は2〜3割負担、75歳以上は1割負担となり、医療費が高額になっても自己負担が急増しにくい仕組みが整っています。さらに高額療養費制度により、1か月あたりの自己負担には上限があるため、大きな病気でも公的制度だけで一定の負担に収まるケースが多く見られます。

また、高齢期に民間の医療保険へ新規加入しようとすると、保険料が非常に高額になりがちです。支払う保険料に対して得られる給付金が見合いにくく、「コストパフォーマンスが悪い」と判断されることが、不要論を後押ししています。

では、本当に医療保険が不要かというと、答えは人によって異なります。貯蓄で医療費を賄える方、公的保障で十分と考える方、個室や先進医療といった追加サービスを求めない方にとっては、毎月の保険料を負担し続けるより、必要な時のために資金を確保しておく方が合理的な場合もあります。

反対に、貯蓄が少ない、医療費の急な出費が心理的に不安、先進医療など選択肢を広げたいといった場合は、民間保険を持つ意味があります。必要性は家計状況や価値観によって大きく変わります。

なお、「高齢期に不要なら、若いうちから終身医療保険に入っておくべきでは?」と考える方もいますが、高齢期はもともと公的制度で負担が抑えられやすく、民間保険がなくても費用が大きく膨らみにくいという特徴があります。そのため、若い時から長期間保険料を払い続ける経済的メリットは思ったほど大きくありません。若年期の加入は、どちらかといえば「加入しやすさ」や「心理的安心」といった価値が中心です。

最終的な判断は、健康状態、加入中の保険内容、貯蓄状況、希望する医療水準など、個々の状況によって大きく変わります。一律に「高齢者は医療保険不要」と決めつけるのではなく、自分の生活設計に照らして考えることが大切です。

もし迷いや不安がある場合は、投資のコンシェルジュの無料相談で、公的制度・貯蓄・保険のバランスを整理し、自分に本当に必要な備え方を一緒に検討しましょう。

佐々木 辰さんに相談する
コンシェルジュ編集部に相談CTA老後資産診断バナー

関連記事

高額療養費制度とは?自己負担限度額の計算方法や還付の申請方法などをわかりやすく解説

高額療養費制度とは?自己負担限度額の計算方法や還付の申請方法などをわかりやすく解説

2026.02.16

難易度:

基礎知識生命保険

関連質問

question

2025.12.10

男性50代

50代におすすめの医療保険はありますか?

A. 高額療養費制度と貯蓄で多くの医療費は対応できるため、50代でも医療保険は原則不要です。例外として、貯蓄が少ない人・自営業で収入が不安定な人・長期入院リスクが高い持病がある人は検討価値があります。

question

2025.09.01

男性50代

後期高齢者医療制度のメリット・デメリットを教えて下さい

A. 後期高齢者医療制度は医療費負担を軽減できる利点が大きい一方、保険料負担や将来の制度改正リスクに注意が必要です。

question

2025.07.30

男性30代

医療保険が不要な人の特徴と、必要な場合の選び方を年代別に教えてください。

A. 高額療養費制度で自己負担を賄え、貯蓄や付加給付が万全なら医療保険は不要です。加入する場合は年代別に保障額と保険料を調整し、若年期は低コスト重視、中高年期は三大疾病や長期治療に備える設計が適切です。

question

2025.07.30

男性30代

民間医療保険はどのような役割を果たしていますか?

A. 民間医療保険は入院・手術・通院給付や先進医療特約で差額ベッド代や高額技術料、療養中の生活費と収入減を定額で補い、公的医療保険の自己負担以外の出費をカバーします。

question

2025.06.17

男性30代

高額療養費制度の対象外となる費用の詳細を知りたいです。

A. 制度は保険診療分を抑えますが、差額ベッド代や自由診療・先進医療、通院にかかる交通費などは自己負担となり、追加での備えが必要です。

question

2025.06.17

男性30代

高額療養費の世帯合算と多数回該当の仕組みを教えてください。

A. 世帯合算は家族の医療費を合算し上限超過分を給付、多数回該当は過去12か月で3回上限到達すると4回目以降の自己負担上限を引き下げ、長期治療負担を軽減します。

関連する専門用語

公的医療保険制度

公的医療保険制度とは、すべての国民が安心して医療を受けられるように、国が法律で定めた仕組みに基づいて提供される医療保険の制度です。日本では「国民皆保険(こくみんかいほけん)」と呼ばれ、国民全員がいずれかの医療保険に加入することが義務付けられています。 主な保険には、会社員などが加入する「健康保険」、自営業者や無職の人などが加入する「国民健康保険」、75歳以上の高齢者向けの「後期高齢者医療制度」などがあります。この制度により、医療費の一部(たとえば3割)を自己負担するだけで、必要な医療サービスを受けることができます。公的医療保険制度は、社会全体で医療費を支え合う「相互扶助」の仕組みであり、生活の安心を支える基本的な社会保障のひとつです。

高額療養費制度

高額療養費制度とは、1か月に医療機関で支払った自己負担額が一定の上限を超えた場合、その超過分が払い戻される公的な医療費助成制度です。日本では公的医療保険により治療費の自己負担割合は原則3割(高齢者などは1〜2割)に抑えられていますが、手術や長期入院などで医療費が高額になると家計への影響は大きくなります。こうした経済的負担を軽減するために設けられているのが、この高額療養費制度です。 上限額は、70歳未満と70歳以上で異なり、さらに所得区分(年収の目安)によって細かく設定されています。たとえば、年収約370万〜770万円の方(一般的な所得層)では、1か月あたりの自己負担限度額は「約8万円+(総医療費−26.7万円)×1%」となります。これを超えた分は、後から申請によって保険者から払い戻しを受けることができます。 また、事前に健康保険の窓口で「限度額適用認定証」を取得し、医療機関に提示しておけば、病院の窓口で支払う金額そのものを最初から自己負担限度額までに抑えることも可能です。これにより、退院後の払い戻しを待たずに現金の一時的な負担を軽減できます。 同じ月に複数の医療機関を受診した場合や、同一世帯で同じ医療保険に加入している家族がいる場合には、世帯単位で医療費を合算して上限額を適用することもできます。さらに、直近12か月以内に3回以上この制度を利用して上限を超えた場合、4回目以降は「多数回該当」となり、上限額がさらに引き下げられる仕組みもあります。なお、払い戻し申請から実際の支給までには1〜2か月程度かかるのが一般的です。 資産運用の観点から見ると、この制度によって突発的な医療費リスクの一部を公的にカバーできるため、民間の医療保険や緊急時資金を過剰に積み上げる必要がない場合もあります。医療費リスクへの備えは、公的制度・民間保険・現金準備のバランスで考えることが大切です。特に高所得者や自営業者の場合は、上限額が比較的高めに設定されている点や支給までのタイムラグを踏まえ、制度と現金の両面から備えておくと安心です。

医療費の自己負担割合

医療費の自己負担割合とは、病院や薬局でかかった医療費のうち、患者自身が実際に支払う部分の割合のことをいいます。日本では公的医療保険制度によって医療費の多くがカバーされており、残りを患者が負担します。一般的に小学生までの子どもや高齢者は負担割合が低く設定されており、現役世代は3割負担が基本です。 この割合は年齢や所得によって変わる仕組みになっているため、自分がどの区分に当てはまるのかを把握しておくことが大切です。資産運用や家計管理においても、医療費の自己負担割合を知っておくことで、将来の医療費に備えた計画が立てやすくなります。

先進医療

先進医療とは、公的医療保険ではまだ給付対象になっていない最先端の治療法や検査を指し、厚生労働大臣が安全性と有効性を一定程度認めたものとして個別に承認しています。保険診療と同時に受ける場合でも、先進医療にかかる部分の費用は全額自己負担となる一方、その他の一般的な診療費については通常どおり保険が適用されるため、患者さんは高額な最先端技術を必要最小限の自己負担で利用できる可能性があります。 ただし先進医療は提供できる医療機関が限られており、治療の内容や費用、リスクを十分に理解したうえで選択することが大切です。

終身型医療保険

終身型医療保険とは、一生涯にわたって医療保障を受けられるタイプの保険です。加入時に契約内容を決めると、その条件のままで、亡くなるまで保障が続きます。 主に入院や手術などにかかる費用を補償するもので、年齢を重ねても保障が打ち切られないことが大きな特徴です。 また、契約時の保険料が原則として上がらないため、将来的な出費の見通しが立てやすいというメリットがあります。長期的な医療リスクに備えたい人に向いていますが、短期間での解約や見直しには適していない点にも注意が必要です。

公的保障

公的保障(こうてきほしょう)とは、国や自治体が税金を財源として、すべての国民に最低限の生活を保障する制度を指します。社会保障制度の柱の一つであり、病気や失業、貧困、子育てなどで生活に困窮した場合に、保険料を支払っていなくても利用できる点が特徴です。 代表的な例として、生活保護があります。これは収入や資産が一定基準を下回る世帯に対し、生活費や医療費を補う制度で、まさに「最後のセーフティネット」とされています。また、児童手当は子どもを養育する家庭に所得に応じて一定額を支給する仕組みであり、子育て世帯の生活支援を目的としています。さらに、基礎年金の一部は国庫からの負担で賄われており、拠出額が少ない人でも一定の年金を受け取れるようになっています。 一方で、公的保険は国民や事業主が保険料を拠出し、相互扶助の仕組みで運営されます。健康保険や雇用保険、介護保険、年金保険などが代表的で、保険料を支払うことでリスク発生時に給付を受けられます。公的保障は税を財源に「無拠出」で提供される点で、公的保険とは性格が異なります。 公的保障は最低限度の生活を維持するための支援にとどまることが多いため、実際には公的保険や私的保険、さらに自助的な資産形成を組み合わせて備えることが現実的で安心といえます。

無料で相談してみる

専門家に相談してみませんか?

無料で相談してみる

投資の知恵袋では、あなたの投資や資産に関する疑問や悩みを専門のアドバイザーに気軽に相談することが可能です。
ぜひご利用ください。

専門家に質問してみる

関連質問

関連記事

高額療養費制度とは?自己負担限度額の計算方法や還付の申請方法などをわかりやすく解説

高額療養費制度とは?自己負担限度額の計算方法や還付の申請方法などをわかりやすく解説

2026.02.16

難易度:

基礎知識生命保険
民間の医療保険とは?必要かどうかの判断軸、代表的な商品10選を解説

民間の医療保険とは?必要かどうかの判断軸、代表的な商品10選を解説

2026.02.10

難易度:

資産運用に役立つ情報をいち早くGET!

無料LINE登録

LINE登録はこちらから

資産運用について気軽にご相談したい方

プロへ相談する

当メディアで提供するコンテンツは、情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。 銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。 本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。 また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

投資のコンシェルジュ

運営会社: 株式会社MONO Investment

Email:

運営会社利用規約各種お問い合わせプライバシーポリシーコンテンツの二次利用について

「投資のコンシェルジュ」はMONO Investmentの登録商標です(登録商標第6527070号)。

Copyright © 2022 株式会社MONO Investment All rights reserved.

「投資のコンシェルジュ」はMONO Investmentの登録商標です(登録商標第6527070号)。

Copyright © 2022 株式会社MONO Investment All rights reserved.