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持株会の配当金に税金はかかるのでしょうか?申告は必要ですか?
回答済み
1
2025/07/08 15:43
男性
私は従業員持株会に加入していて、配当金があると聞いたのですが、実際には自分の口座に入ってくることはありません。それでも税金はかかっていると聞きました。自分で何か申告しないといけないのでしょうか?それとも会社が全部やってくれているのでしょうか?
回答をひとことでまとめると...
従業員持株会では配当金は口座に入らず自動再投資されますが、税法上は受け取ったとみなされ課税されます。通常申告は不要ですが、条件によっては申告で還付が受けられる場合もあります。
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
従業員持株会に加入している間は、配当金が自分の口座に直接入ることはありません。これは制度上の仕組みで、会社から支払われた配当金は一度持株会の共通口座に入り、税金(約20%)が引かれたうえで、自動的に自社株の追加購入に使われます。つまり、あなた自身が現金として配当を受け取るわけではなく、持株数が少しずつ増えていく形で配当の恩恵を受けることになります。
ただし、税務上は「あなたが配当を受け取った」とみなされるため、課税関係は発生しています。会社や証券会社が所得税・住民税あわせて約20.315%を源泉徴収しているため、通常は自分で確定申告をする必要はありません。
一方で、以下のような場合には確定申告をすることで税金が一部戻ってくる可能性もあります。
年収がそれほど高くない場合:配当を「総合課税」で申告すれば、配当控除により税率が下がることがあります。
他の株式で損をしている場合:配当を「申告分離課税」で申告すれば、損益通算によって税金が軽くなることがあります。
このように、必ず申告が必要なわけではありませんが、状況によっては申告したほうが有利になるケースもあります。年末には「配当金計算書」などの書類が会社や証券会社から発行されますので、内容を確認のうえ、必要に応じて申告を検討してみてください。不安な場合は、税務署や専門家に相談すると安心です。
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“持株会で購入した自社株式の配当金や株主優待はどうなりますか?”
A. 持株会保有株の配当金は持株会が一括受領して再投資され、株主優待は受け取れません。配当や優待を個別に得たい場合は、自分の証券口座で株式を購入する必要があります。
2025.06.23
“持株会の奨励金は課税対象でしょうか?”
A. 原則は給与扱いで所得税・住民税および社会保険料がかかりますが、社内規程により社保から除外される場合もあるため自社へ確認しましょう。
2025.06.23
“持株会はやめとけと言われましたがなぜでしょうか?”
A. 給与と株価が同じ会社に集中し業績悪化時に二重打撃を受けやすく、売却制限で損切回避も困難なためです。
2026.02.10
“出向先や転籍先で持株会に入会することはできますか?”
A. 出向中は雇用主が変わらない限り持株会を継続できます。転籍時は退会後に新制度へ再加入が基本で、株式移管や単元未満株処理、奨励金条件を事前確認することが肝要です。
2026.02.10
“海外証券口座の配当・売却益は日本でどう課税されますか?”
A. 海外口座は特定口座制度がなく自分で確定申告が必要です。配当・利子は総合または分離課税を選択し、外国税額控除で二重課税を調整します。
関連する専門用語
持株会
持株会とは、企業の従業員が自社の株式を計画的に購入し、長期的に保有することを目的とした制度です。多くの企業が従業員の資産形成を支援するために導入しており、給与天引きで少額から積立投資が可能です。通常、企業は奨励金を支給することで従業員の購入を促し、株式の安定的な保有を図ります。従業員にとっては、奨励金によるリターンの向上や、長期的な株価上昇の恩恵を受ける機会がある一方、株価下落のリスクも伴います。また、企業側にとっては従業員の経営参画意識を高めるメリットがあります。持株会の制度は企業ごとに異なり、加入条件や奨励金の有無、売却の制限などが定められています。長期的な資産形成の一環として活用されることが多く、日本企業では広く普及している制度の一つです。
配当(配当金)
配当とは、会社が得た利益の一部を株主に分配するお金のことをいいます。企業は利益を出したあと、その一部を将来の投資に使い、残った分を株主に還元することがあります。このときに支払われるお金が配当金です。株を持っていると、持ち株数に応じて定期的に配当金を受け取ることができます。多くの場合、年に1回または2回支払われ、企業によって金額や支払い時期は異なります。配当は企業からの「お礼」のようなもので、株を長く持ち続ける理由の一つになることがあります。
源泉徴収
源泉徴収とは、給与や報酬、利子、配当などの支払いを受ける人に代わって、支払者があらかじめ所得税を差し引き、税務署に納付する制度です。特に給与所得者の場合、会社が毎月の給与から所得税を控除し、年末調整で過不足を精算します。 この制度の目的は、税金の徴収を確実に行い、納税者の負担を軽減することです。例えば、会社員は確定申告を行わずに納税が完了するケースが多くなります。ただし、個人事業主や一定の副収入がある人は、源泉徴収された金額を基に確定申告が必要になることがあります。 また、配当金や利子の源泉徴収税率は原則20.315%(所得税15.315%+住民税5%)ですが、金融商品によって異なる場合があるため、事前に確認が必要です。
所得税
所得税は、個人が1年間に得た所得に対して課される税金です。給与所得や事業所得、不動産所得、投資による利益などが対象となります。日本では累進課税制度が採用されており、所得が高いほど税率が上がります。給与所得者は源泉徴収により毎月の給与から所得税が差し引かれ、年末調整や確定申告で精算されます。控除制度もあり、基礎控除や扶養控除、医療費控除などを活用することで課税所得を減らし、税負担を軽減できます。
総合課税
総合課税は、給与や年金、事業収入、不動産収入、利子、配当など、1年間に得たさまざまな所得を合算し、その合計額に累進税率を適用して所得税を計算する方式です。 所得が増えるほど税率が高くなるため、高所得者ほど税負担が大きくなる点が特徴です。一方、金融所得には総合課税以外の課税方法を選択できる場合があります。 たとえば、株式譲渡益や先物取引益などは「申告分離課税」を選ぶことで、ほかの所得と区分して一律20.315%(所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%)で申告できます。 また、預貯金利息や一部の公社債利子などは、支払元が税金を源泉徴収する「源泉分離課税」となり、原則として確定申告は不要です。配当や利子のように課税方式を選択できるケースでは、ご自身の所得水準や控除の有無、損益通算の可能性を踏まえ、総合課税・申告分離課税・源泉分離課税のどれを採用するかを検討することが、最終的な税負担を抑えるうえで重要になります。
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A. 持株会保有株の配当金は持株会が一括受領して再投資され、株主優待は受け取れません。配当や優待を個別に得たい場合は、自分の証券口座で株式を購入する必要があります。
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A. 原則は給与扱いで所得税・住民税および社会保険料がかかりますが、社内規程により社保から除外される場合もあるため自社へ確認しましょう。
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A. 給与と株価が同じ会社に集中し業績悪化時に二重打撃を受けやすく、売却制限で損切回避も困難なためです。





