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20歳代が保有している貯金の中央値と平均値を教えてください。

20歳代が保有している貯金の中央値と平均値を教えてください。

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2025/10/15 09:13

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男性

30代

question

20代で社会人になってから数年が経ち、ある程度の貯金ができてきたものの、自分の貯金額が同世代と比べて多いのか少ないのかが気になっています。ニュースやSNSでは「若いうちから投資を始めた方がいい」と言われていますが、その前にどのくらいの貯金を持っておくのが一般的なのか知りたいです。20歳代が実際にどの程度の貯金をしているのか、中央値と平均値を教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

結論として、20歳代の貯金額(金融資産額)の中央値は、二人以上世帯で171万円、単身世帯で15万円です。平均値は高額保有者の影響を受けるため、二人以上世帯で403万円と大きくなっています。これらは金融経済教育推進機構(J-FLEC)が実施した「家計の金融行動に関する世論調査2024年」に基づく最新データです。

この調査での「金融資産」とは、将来に備えた預貯金や投資の合計を指し、日常的な出し入れ用の預金は含まれません。そのため、一般的な「貯金額」よりも低く見える点に注意が必要です。また、中央値は全体の実態に近く、平均値は一部の富裕層によって引き上げられやすい特徴があります。

20代では、独身か世帯を持つかで大きく差が出ます。単身世帯では貯金が少ない傾向にありますが、社会人経験やライフステージに応じて徐々に資産形成を進めていくことが重要です。まずは中央値を基準に、生活防衛資金を確保した上で、余裕資金を積立や投資に回す計画を立てると良いでしょう。

20代の最大の武器は「時間」です。例えば月2万円でも30年間、年利5%で運用すれば約1,600万円になります。これが40代から始めた場合だと半分以下になってしまいます。複利効果は時間が長ければ長いほど大きな威力を発揮するのです。 また、NISA制度を使えば非課税で投資が可能です。月100円からでもスタートでき、給料が上がったタイミングで増額すればよいので、完璧を目指さず、まず始めることが大切です。

さらに、資産があれば将来の選択肢が広がります。結婚、マイホーム購入、起業、早期リタイアなど、人生の選択肢は資産があるほど増えていきます。年金だけでは不安な時代だからこそ、自分の未来は自分で作る必要があります。20代の小さな一歩が、10年後、20年後の大きな安心につながるのです。

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