専門用語解説
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連年贈与
連年贈与とは、毎年別々の意思表示と手続きに基づいて財産を贈与する方法を指します。各年の贈与は独立した暦年贈与とみなされ、贈与税はその年に受け取った金額の合計から基礎控除110万円を差し引いた残額に対して課税されます。 あらかじめ「10年間毎年100万円を渡す」と決めてしまうと合計額に贈与税がかかる定期贈与とみなされるおそれがあるため、連年贈与を維持するには贈与契約書を毎年作成し、金額や時期を適度に変えるなどして「都度合意」の形を整えることが重要です。 この方法を適切に運用すれば、非課税枠を毎年活用しながら長期的に資産を移転でき、相続時の課税対象財産を減らす効果が期待できます。
ローソク足
ローソク足とは、株価や為替レートなどの値動きを、一定期間ごとに視覚的に表すチャートの形式のひとつです。日本で古くから使われてきた手法で、今では世界中の投資家に利用されています。1本の「足」は、たとえば1日や1時間といった特定の時間における4つの価格、すなわち「始値(はじめね)」「終値(おわりね)」「高値(たかね)」「安値(やすね)」を表します。 棒のような形をしており、中心の太い部分が「実体」、上下に伸びた細い線が「ヒゲ」と呼ばれます。実体の色によって、値上がりか値下がりかがひと目で分かるのが特徴です。ローソク足を複数並べて見ることで、相場の流れや売買の勢い、投資家の心理を読み取る手がかりになります。テクニカル分析の基礎として、初心者でも理解しやすく、多くの取引ツールに標準で搭載されています。
ロータリークラブ
ロータリークラブとは、地域社会や国際的な課題に対して奉仕活動を行う、世界的な民間団体です。職業倫理や地域貢献を重視するメンバーによって構成されており、企業経営者や専門職が多く参加しています。資産運用とは直接的な関係はありませんが、信頼できる人脈づくりや経済的な知見を広げる場として活用されることがあり、間接的に資産形成に役立つことがあります。また、社会貢献活動や寄付文化に触れることで、資産の使い方や「持続可能な投資」への意識が高まることもあります。
ロータリー財団
ロータリー財団とは、国際ロータリー(RI)が運営する非営利の慈善団体で、世界中での教育支援、医療支援、平和推進、災害復興などの活動を資金面から支える役割を果たしています。この財団は主にロータリアン(ロータリークラブ会員)からの寄付によって成り立っており、毎年多くの奨学金や人道的プロジェクトに資金が提供されています。 資産運用の観点から見ると、ロータリー財団の存在は、個人が自らの資産を社会貢献に役立てるという考え方に気づくきっかけとなります。また、寄付によって税制上の優遇措置が受けられる場合もあり、戦略的な資産設計の一部として位置づけることもできます。
ロールオーバー
ロールオーバーとは、ある金融取引や契約の期限が到来したときに、それを終了させずに、同じ条件または新しい条件で継続することを指します。資産運用の分野では、特にFXや先物取引、投資信託、債券などでよく使われる言葉です。 たとえば、FXではポジションを翌日に持ち越すことで金利差調整額(スワップポイント)が発生することがあり、これもロールオーバーに含まれます。また、確定拠出年金などでは、満期になった資産を再び同じような運用先に自動的に移す場合にもこの用語が使われます。ロールオーバーは、資産運用を長期で続ける際に知っておくべき重要な仕組みのひとつです。
ロールコスト
ロールコストとは、主に先物取引などで、保有しているポジションの期限が近づいたときに、新しい契約に乗り換える際に発生するコストのことを指します。 具体的には、現在の先物価格と次の期日の先物価格との間に差があるとき、その差が損失となる場合に「ロールコスト」と呼ばれます。 たとえば、次の契約の価格が今より高ければ、乗り換えることで追加の支出が発生し、それがコストになります。投資信託やETFなどで先物を利用している商品では、知らないうちにこのコストが発生していることがあります。 特に、原油や株価指数などの商品先物に連動する金融商品を長期で保有する場合は、ロールコストの影響で期待よりも運用成果が伸びないことがあるため、投資初心者の方も知っておくと役立つ重要な概念です。
ローン・トゥ・バリュー比率(LTV:loan-to-value-ratio)
ローン・トゥ・バリュー比率(LTV)とは、不動産などの担保資産に対して、どのくらいの割合でローン(借入金)が組まれているかを示す指標です。具体的には、「借入額 ÷ 担保となる資産の価値 × 100」で計算され、たとえば1,000万円の不動産に対して800万円のローンを借りていれば、LTVは80%となります。 この比率が高いほど、資産に対する借入の割合が大きく、返済不能リスクが高まると見なされます。一方、LTVが低ければ、余裕を持ってローンを組んでいると判断されます。LTVは個人の住宅ローンだけでなく、不動産投資や企業の財務健全性の判断にも使われる重要な指標です。資産運用や投資のリスク管理においても、LTVを意識することで、過度な借入によるリスクを避ける判断材料となります。
ROIC(Return On Invested Capital/投下資本利益率)
ROIC(Return On Invested Capital/投下資本利益率)とは、企業が投資家(株主)や債権者(銀行など)から調達した資本を使って、どれだけ効率的に利益を生み出しているかを測る財務指標です。計算式は「ROIC = 税引後営業利益 ÷ 投下資本(有利子負債+株主資本)」で求められます。 ROICが高いほど、企業が投資資本を有効に活用し、高い収益を上げていることを示します。特に、ROICが資本コスト(WACC)を上回っている場合、その企業は経済的価値を創出していると判断されます。投資家にとっては、企業の成長性や経営の効率性を評価する重要な指標であり、長期的な投資判断に活用されます。
ロイヤルティ収入
ロイヤルティ収入とは、自分が保有する知的財産や権利を他人に使用させることで得られる収入のことです。たとえば、本の著作権を持っている人が出版社から得る印税や、音楽や特許、商標などを他者に使用させた際に得られる報酬がこれにあたります。 資産運用の観点から見ると、ロイヤルティ収入は不労所得の一種として位置づけられ、定期的かつ安定的なキャッシュフローを生み出す可能性があるため、長期的な投資戦略の中で注目されることがあります。また、ロイヤルティ権利自体を売買することも可能で、それを対象としたファンドや投資商品も存在します。
老後資金
老後資金とは、定年退職後の生活を支えるために準備しておくお金のことを指します。収入が減少する老後においても、生活費や医療費、介護費、趣味や旅行などの費用をまかなうための資金です。多くの人にとって、公的年金だけでは十分な生活水準を維持できないことが多いため、自助努力による資産形成が重要になります。老後資金の準備には、確定拠出年金(iDeCo)やつみたてNISAなどの税制優遇制度を活用する方法や、長期の投資信託を用いた積立投資が効果的です。また、退職後の支出計画やライフスタイルの見直しも含めて、早い段階から具体的な目標額を設定し、計画的に貯蓄や投資を進めることが大切です。
労災保険
労災保険とは、働いている人が仕事中や通勤中にけがをしたり、病気になったり、あるいは亡くなってしまった場合に、その人や遺族を金銭的に支援するための公的保険制度です。正式には「労働者災害補償保険」といい、すべての労働者が対象となります。保険料は事業主(雇用主)が全額負担し、労働者自身が支払うことはありません。 治療費の補償だけでなく、働けない期間の生活費を支える給付や、障害が残った場合の補償、遺族への年金など多くの給付内容が含まれています。資産運用の視点から見ると、万が一の事態に備えるセーフティネットとして、この制度を理解しておくことが安心につながります。
労災保険の特別加入
労災保険の特別加入とは、原則として労働者を対象とする労働者災害補償保険(労災保険)に、事業主や個人事業主、一人親方、フリーランスなどの「労働者ではない人」が自ら希望して加入できる制度のことです。通常、労災保険は雇用契約に基づいて働く労働者が対象ですが、特別加入制度を利用すれば、自分で仕事を請け負う立場の人も業務中や通勤中の事故によるケガ・病気・死亡に対して補償を受けることができます。 加入するには、所属する業種ごとに設けられた「労働保険事務組合」を通じて手続きを行う必要があります。特別加入者は、保険料を自己負担しつつも、労働者と同様の補償を受けられるため、建設業の一人親方や個人タクシー運転手、フリーランスのデザイナーなど、幅広い職種で利用されています。この制度は、個人で働く人の安全と生活を守るために設けられた重要な社会保障の仕組みです。
労使折半
労使折半とは、社会保険料などの負担を、労働者(労)と雇用主(使)が半分ずつ分担する仕組みのことを指します。たとえば、健康保険や厚生年金保険などでは、毎月発生する保険料の総額を、労働者と企業がそれぞれ同じ割合で支払っています。 この制度により、労働者が高額な保険料を一人で負担せずに済み、企業側も従業員の福利厚生を支える形になります。資産運用の観点では、将来受け取る年金や医療保障などの基盤となるため、長期的な生活設計やリスク管理に関わる重要な仕組みです。投資初心者にとっては、「保険料を会社と一緒に半分ずつ出し合って、将来の安心を支える制度」と考えると理解しやすいでしょう。
老人扶養控除
老人扶養控除とは、所得税や住民税の計算において、70歳以上の家族を扶養している場合に受けられる控除のことです。この控除を受けることで、納税者の課税所得が減少し、結果として支払う税金が軽減されます。対象となるのは、同居しているかどうかに関わらず、「生計が一」であり、かつ年間所得が一定額以下の70歳以上の親族です。控除額は通常の扶養控除よりも高く設定されており、高齢者を支える家計にとって重要な支援制度のひとつとなっています。 介護や医療費などの負担が増える世帯にとって、この控除は節税効果をもたらし、生活の安定にも寄与します。正しく活用するためには、扶養の条件や控除額の違いを把握しておくことが大切です。
老人扶養親族
老人扶養親族とは、所得税や住民税における扶養控除の対象となる親族のうち、その年の12月31日時点で70歳以上である方を指します。具体的には、親や祖父母などが該当し、同居しているかどうかに関わらず、一定の所得以下であれば扶養に入れることができます。 老人扶養親族を扶養していると、通常の扶養控除よりも控除額が大きく設定されており、納める税金を軽減する効果があります。特に同居している場合は「同居老親等」としてさらに控除額が上乗せされるため、高齢の家族を支えている世帯にとっては大きな税制上のメリットとなります。
老人ホーム入居一時金
老人ホーム入居一時金とは、老人ホームへの入居にあたり、入居資格や利用権の設定を目的として、契約時に一括で支払われる金銭を指します。 この用語は、有料老人ホームを中心に、高齢期の住まいを検討する場面で登場します。月額利用料とは別に説明されることが多く、「入居時に必要な初期費用の性格」を理解する文脈で参照されます。住み替えや資金計画を考える過程で、持ち家の売却資金や貯蓄との関係を整理する際にも、この用語が判断の前提になります。 誤解されやすい点として、入居一時金が「部屋の購入代金」や「将来返ってくる預り金」と理解されることがあります。しかし、入居一時金は不動産の取得を意味するものではなく、施設の利用に関する契約上の対価として位置づけられます。また、返還の有無や考え方は制度的に一律ではなく、常に全額が戻るものでも、必ず償却されるものでもありません。この点を曖昧にしたまま理解すると、資金の拘束期間や将来の可動性について誤った前提を持ちやすくなります。 また、「入居一時金が高い=サービスが手厚い」「一時金がない=割高」といった単純な比較も誤解を招きがちです。入居一時金は、費用の回収方法を前払い型にしているか、月額型に寄せているかという設計の違いを反映する要素であり、サービス内容や居住の質を直接示す指標ではありません。この違いを理解せずに金額だけで判断すると、長期的な負担構造を見誤る可能性があります。 老人ホーム入居一時金は、高齢期の住まいに関する費用を「いつ支払うか」という時間軸の違いを示す概念です。この用語に触れたときは、金額の大小ではなく、契約上どのような権利や費用配分を前提としているのかという構造に着目して捉えることが、住まい選択と資金判断の出発点になります。
労働基準監督署
労働基準監督署とは、厚生労働省の地方出先機関として、労働者の権利を守るために企業などの労働環境を監督・指導する行政機関のことをいいます。略して「労基署」と呼ばれることもあります。この機関は、労働基準法や労働安全衛生法などの法律に基づき、賃金の未払い、長時間労働、安全管理の不備などがないかを確認し、違反があれば是正を求めたり罰則を科したりします。また、労働災害が発生した際の調査や、労災保険の申請受付・給付手続きなども行っています。労働者が職場で不当な扱いを受けた場合や、過重労働で健康を損なった場合に相談できる公的な窓口でもあり、働く人の安全と権利を守る重要な役割を果たしています。
労働基準法
労働基準法とは、働く人が安全で健全な環境で仕事ができるように、労働時間や休日、賃金、休憩、残業の扱いなど、働く上での最低限のルールを定めた法律です。会社と従業員の力関係が偏らないように、働く人を守るための基準を示す役割があります。資産運用というテーマから見ると、働く環境が安定していることが長期的な資産形成の土台になるため、基礎知識として押さえておくことが大切です。
労働金庫(ろうきん)
労働金庫とは、働く人やその家族、労働組合員を中心に利用できる、非営利の協同組織型金融機関です。略称で「ろうきん」と呼ばれ、全国に地域ごとの労働金庫が設置されています。銀行や信用金庫と同じように預金や融資、投資信託、保険といった金融サービスを提供しますが、営利を目的とせず、利用者の利益を優先する点が大きな特徴です。 利用できるのは、労働組合や生協に加入している勤労者、公務員、その家族などに限られます。一般の銀行のように誰でも口座を開設できるわけではありませんが、その分「働く人の生活を支える」ことを使命に、住宅ローンや教育ローン、財形貯蓄制度など、生活設計に直結するサービスに強みを持っています。 銀行・信用金庫・農協と並ぶ金融機関の一形態として位置づけられており、銀行が株主利益を優先する株式会社組織であるのに対し、労働金庫は協同組織として利用者への利益還元を重視しています。そのため、ローンの金利やサービス条件が勤労者に配慮された設計になっている点も特徴です。
労働組合
労働組合とは、労働者が団結し、労働条件の改善や権利の保護を目的として組織する団体のことを指します。企業や業界ごとに組織され、賃金交渉や労働環境の整備、福利厚生の向上を求めて活動します。 日本では労働組合法に基づき、労働者の権利として労働組合の結成や活動が認められており、これを支える基本的な権利として「労働三権(団結権・団体交渉権・団体行動権)」があります。 労働組合には、企業ごとに作られる「企業別組合」と、業種単位で労働者が集まる「産業別組合」などの種類があります。労使関係の調整役として、使用者と交渉するほか、必要に応じてストライキや集会などの団体行動を行うこともあります。 このように労働組合は、労働者の声を集約し、健全で持続可能な労働環境の実現に向けた重要な役割を果たしています。
労働契約法
労働契約法とは、労働者と使用者の間で結ばれる労働契約に関する基本的なルールを定めた法律です。労働条件の明示や変更の手続き、解雇のルール、無期労働契約への転換などが規定されており、働く人の権利を守ると同時に、企業と労働者の間で公正な関係を築くことを目的としています。資産運用やライフプランの面から見ると、安定した雇用や収入を確保できるかどうかは家計設計や将来の投資計画に直結するため、労働契約法の存在は働く世帯にとって重要な基盤となります。
労働条件通知書
労働条件通知書とは、会社が従業員を雇う際に、賃金や勤務時間、休日、雇用期間などの労働条件を明示するために交付する書類のことです。労働基準法により、雇用する側は労働条件を明確に伝える義務があり、その証拠としてこの書面を交付することが求められています。特に、給与額や労働時間、契約の有無など、働くうえでの基本的な情報が含まれ、従業員が安心して働けるようにするための大切な仕組みです。雇用契約書と似ていますが、労働条件通知書は「会社から従業員へ通知する」性質を持ち、双方の署名が必要な契約書とは異なります。労働者にとって、自分の勤務条件を正確に理解し、将来のトラブルを防ぐためにも重要な書類です。
労働統計局(BLS)
労働統計局(BLS)とは、Bureau(局) of Labor(労働) Statistics(統計)の略で、アメリカ合衆国の労働省の一部門であり、雇用、賃金、物価、生産性などに関する経済統計を収集・分析・発表する公的機関です。 たとえば、失業率や雇用者数、時間当たり賃金、労働時間といった指標を定期的に発表しており、これらは経済の健康状態を測る重要な情報源とされています。 また、消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)といった物価に関する指標もBLSが提供しており、これらの数値は金融政策や市場の動向に大きな影響を与えます。BLSの統計は、政策立案者や企業、投資家が経済の方向性を判断するための基礎資料として広く利用されています。資産運用においても、景気やインフレの見通しを立てる際に欠かせない情報源です。
狼狽売り
狼狽売りとは、相場の急変や予期せぬニュースを受けて、冷静な判断を失い、保有資産を感情的に売却してしまう行動を指します。 この用語は、株式市場や投資信託、暗号資産など、価格変動を伴う資産の下落局面で頻繁に使われます。急落や連続した値下がりに直面すると、将来の損失拡大への不安が強まり、「今売らなければ取り返しがつかなくなる」という心理が働きやすくなります。その結果、本来想定していた投資期間や判断基準とは無関係に、売却という行動が選ばれる状況を表す言葉です。 狼狽売りについてよくある誤解は、「価格が下がったから売ること」そのものを指しているという理解です。しかし、重要なのは価格水準ではなく、判断の過程にあります。事前に想定していたリスクやシナリオに基づいて売却する行為は、狼狽売りとは区別されます。あくまで、想定外の変化に対して感情が先行し、判断の軸が失われた状態での売却が問題とされます。 また、狼狽売りは個人投資家だけに起こる特別な失敗だと考えられがちですが、市場全体が同じ方向に傾いたときには、多くの参加者が同様の心理状態に陥ります。その結果、売りが売りを呼び、価格変動がさらに拡大することもあります。このため、狼狽売りは個人の問題であると同時に、市場の不安定さを増幅させる集団的な現象としても捉えられます。 投資判断において重要なのは、狼狽売りを完全に避けることよりも、その状態に陥りやすい局面を認識することです。価格変動が大きい局面では、情報の取捨選択や判断基準の再確認が難しくなります。狼狽売りという用語は、下落局面での「売る・売らない」の是非を決めるための言葉ではなく、感情と判断が乖離した状態を振り返り、投資行動を見直すための概念として理解することが重要です。