専門用語解説
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準備預金制度
準備預金制度とは、民間の銀行や金融機関が、日本銀行に対して一定割合の資金を預け入れることを義務づけられている制度のことです。これは、銀行が預かったお金のすべてを貸し出してしまうと、急な引き出しや資金需要に対応できなくなるおそれがあるため、健全な金融システムを保つために設けられています。日本銀行はこの準備預金の比率(法定準備率)を金融政策の一環として調整し、世の中に流通するお金の量や金利水準に影響を与えています。この制度は、金融機関の資金管理だけでなく、経済全体の安定にも重要な役割を果たしています。
準富裕層
準富裕層とは、資産総額がだいたい5,000万円から1億円程度ある人々を指す言葉です。これは「富裕層」と呼ばれる人たちの一歩手前の層にあたり、一定の経済的余裕を持ちながらも、資産形成の途中段階にいる人が多いのが特徴です。 準富裕層の人たちは、給与収入だけでなく、株式や投資信託、不動産などの運用益によって資産を増やしている場合が多く、資産運用の意識が高い傾向があります。生活に困ることは少ないものの、まだ完全に「お金の心配がない状態」ではなく、老後資金や相続対策を考えながら運用を続ける段階にあります。
純保険料
純保険料は、保険会社が将来の保険金の支払いに充てるために必要な原価部分だけを取り出した保険料のことを指します。過去のデータから見積もった死亡や事故の発生確率と、資産運用で得られる見込みの利回りを踏まえて、将来支払う可能性のある保険金の見込み額を現在の価値に引き直して計算します。 ここには事務コストや営業経費、代理店手数料、会社の利益といった上乗せ分は含まれておらず、それらを足し合わせてはじめて実際に契約者が支払う保険料になります。英語ではnet premiumやpure premiumと呼ばれ、金利が下がると計算上の引き直し効果が弱まるため必要額が増え、結果として保険料に影響が出やすいという特徴があります。 投資初心者の方には、純保険料はあくまで「保険金の原価」であり、家計から出ていく保険料の全額ではないという点を押さえると理解が進みます。
純利益
純利益とは、企業が一定期間に稼いだ利益のうち、すべての費用や税金などを差し引いた後に最終的に残る利益のことです。売上から原価、人件費、販売費、管理費、借入金の利息、法人税などをすべて差し引いたうえで残った金額が純利益となります。いわば「会社が本当に儲けたお金」といえる部分で、この数字が黒字であれば企業は利益を上げており、赤字であれば損失を出していることになります。株主にとっては、配当の原資になったり、企業の成長性や財務健全性を判断する重要な指標になります。決算書の中でも最も注目される数値の一つで、企業の経営状況を端的に示しています。
ショーグン債
ショーグン債とは、日本の国内市場で発行される外国の企業や政府などによる外貨建ての債券のことです。日本円ではなく、ドルやユーロなどの外国通貨で発行されますが、日本の投資家が購入できるように日本の規制や取引所のルールに沿って発行されます。 発行体が外国であるため、信用力や通貨リスクを考慮する必要がありますが、日本国内で手に入るため、海外に直接投資するよりも手軽に国際分散投資を行う手段として利用されます。「ショーグン債」という名前は、海外の発行体が日本市場に「攻め入る」イメージから名づけられたユニークな呼び名です。
ショート
ショートとは、将来的に資産の価格が下がると予想して、保有していない資産を先に売ることで利益を得ようとする投資行動やポジションのことです。たとえば、株式を証券会社から借りて先に売り、市場価格が下がったところで買い戻して返却するという仕組みが典型的なショート取引(空売り)です。 この取引により、売却価格と買い戻し価格の差額が利益になります。下落相場で利益を得る戦略として、ロング(買い)とは逆方向の取引になります。信用取引や先物取引、オプション取引などで使われることが多く、ヘッジ目的(保有資産のリスク回避)としても活用されます。ただし、価格が予想に反して上昇すると、損失が無限大に拡大するリスクがあるため、リスク管理が非常に重要な戦略でもあります。
ショート戦略
ショート戦略とは、株式や通貨などの資産価格が下落することを見込んで利益を狙う投資手法の総称です。代表的な方法に「空売り(ショートセリング)」があります。これは、信用取引を使って保有していない株を市場で一時的に売却し、価格が下がった後に買い戻して差額で利益を得る仕組みです。 日本では「空売り」という言葉が一般的ですが、ショート戦略はそれに限らず、プットオプションの購入や、相場が下落すると価値が上がる「ベア型ETF」なども含まれる、より広い概念です。 このような戦略は、ヘッジファンドなどがリスク管理や相場の下落局面で利益を狙う際に活用しますが、価格が予想に反して上昇した場合、損失が無限に膨らむ可能性があるため、注意が必要です。
ショートポジション(売り持ち)
ショートポジション(売り持ち)とは、将来の価格下落を見越して、保有していない資産を先に売却し、あとで安く買い戻して差額の利益を得る投資ポジションのことです。たとえば、株式を証券会社から借りて市場で売却し、その後価格が下がったところで買い戻して返却すれば、売値と買値の差額が利益になります。 この取引を行っている状態が「ショートポジション」または「売り持ち」と呼ばれます。株式、先物、FXなどの取引で広く用いられており、相場が下落する局面でも利益を出せる数少ない戦略のひとつです。 一方で、価格が上昇した場合には損失が拡大するため、リスク管理が非常に重要なポジションでもあります。ポートフォリオのヘッジ手段としても使われ、高度な相場対応が求められる投資スタイルです。
省エネ基準適合住宅
省エネ基準適合住宅とは、国が定める省エネルギー基準に適合して建てられた住宅のことをいいます。断熱性や気密性、設備の効率性などが一定水準以上であることが条件であり、冷暖房のエネルギー消費を抑えることができます。 これにより光熱費を節約できるだけでなく、環境への負担も軽減されます。省エネ基準適合住宅は、住宅ローン控除の優遇対象となることがあり、資産運用の観点でも長期的にコスト削減と資産価値の維持が期待できます。将来の住まい選びにおいて、安心かつ経済的な選択肢の一つです。
省エネ等住宅
省エネ等住宅とは、省エネルギー性能や耐震性など、一定の性能基準を満たした住宅のことを指します。具体的には、断熱性能が高い、エネルギー消費量を抑える設備が整っている、耐震性やバリアフリー性に優れているといった特徴があり、環境負荷を低減しながら快適な暮らしができる住宅として位置づけられています。 国の定める基準を満たすと、住宅ローン減税や登録免許税の軽減など、さまざまな税制優遇措置の対象になります。特に新築住宅や長期優良住宅においては、省エネ性能が重要な評価ポイントとされ、今後の資産価値にも影響を与えるため、住宅購入時にはこの点を確認することが大切です。
障害基礎年金
障害基礎年金とは、病気やけがによって日常生活に支障が出るような障害が残った場合に、国民年金から支給される公的年金です。これは主に自営業者や専業主婦、学生など、国民年金のみに加入している人を対象とした制度です。障害の程度は「障害等級」によって判断され、1級または2級に該当すると支給されます。 20歳前に発病した障害でも、一定の条件を満たせば対象になります。生活に必要な最低限の所得保障として位置づけられており、障害を負った人の生活支援や就労支援の基盤となる重要な制度です。公的年金制度の一部であり、老齢基礎年金や遺族基礎年金と並ぶ3つの柱の一つとされています。
障害給付金
障害給付金とは、病気やけがにより一定の障害状態になった場合に、生命保険や年金制度から支払われるお金のことです。この給付金は、働けなくなったり、日常生活に支障が出たりするような状態になったときに、経済的な負担を軽減することを目的としています。民間の保険では「障害状態」の定義が契約ごとに異なり、所定の条件を満たした場合に一時金や年金形式で支給されます。また、公的制度では「障害年金」として国民年金や厚生年金から支給される仕組みがあり、民間の障害給付金と併用できる場合もあります。受け取るためには、医師の診断書や所定の手続きが必要です。将来の予期せぬリスクに備えるうえで、障害給付金は重要な保障の一つです。
障害共済年金
障害共済年金とは、共済制度に加入していた者が、在職中または制度上定められた期間内に障害状態となった場合に支給される年金給付を指します。 この用語は、公的年金制度の構造や、職域別に設けられてきた共済制度を理解する文脈で登場します。共済制度は、国家公務員や地方公務員、特定団体の職員などを対象として、相互扶助の考え方を基礎に整備されてきました。障害共済年金は、その中で、病気やけがによって生活や就労に制限が生じた場合の所得保障として位置づけられていた給付概念です。 障害共済年金についてよくある誤解は、企業独自の見舞金や私的な保険給付と同じものだと捉えてしまうことです。しかし、この年金は任意加入の私的制度ではなく、職域に基づいて加入が前提とされていた公的性格の強い制度に基づく給付です。そのため、支給の考え方や判定基準は、個別契約ではなく制度全体のルールに従って整理されていました。 また、障害共済年金が現在も独立した制度として新たに裁定されていると理解されることもありますが、制度改正によってその位置づけは変化しています。被用者年金制度の整理・統合が進む中で、障害に関する年金給付は他の公的年金制度と接続され、制度全体の中で再編されてきました。この経緯を踏まえずに用語だけを見ると、現在の障害年金制度との関係が分かりにくくなります。 制度理解の観点では、障害共済年金は「職域別に設計されていた年金制度の中で、障害というリスクがどのように扱われてきたか」を理解するための概念として捉えると整理しやすくなります。個々の受給要件や金額を判断するための実務用語というより、年金制度の構造や変遷を読み解くための区分名としての意味合いが強い言葉です。 障害共済年金という用語は、現在の障害年金の水準や可否を直接示すものではなく、公的年金制度が職域別に運営されていた時代の給付体系を示す参照点です。この位置づけを理解しておくことで、年金制度の説明や改正に触れた際も、用語の違いに惑わされず全体像を把握しやすくなります。
障害厚生年金
障害厚生年金とは、厚生年金保険に加入していた人が、病気やケガによって障害を負った場合に支給される年金のことです。これは公的年金制度の一部であり、会社員や公務員など、厚生年金に加入している人が対象となります。支給されるためには、初診日(最初に医師の診察を受けた日)に厚生年金に加入していたこと、一定の保険料納付要件を満たしていること、そして国の定める障害等級(1級~3級)に該当することが条件です。 1級・2級の場合には基礎年金とあわせて支給され、3級や一部の障害手当金は厚生年金独自の給付です。働いていた人が予期せず障害を負ったときに、生活の支えとなる収入を確保する制度であり、リスクに備える公的保障として重要な役割を果たしています。
障害児福祉手当
障害児福祉手当とは、重度の障害のある児童の生活上の負担に着目して支給される、公的な現金給付制度です。 この用語は、医療・介護・福祉に関する支援制度を整理する場面や、障害のある子どもを取り巻く公的支援の全体像を確認する文脈で登場します。特に、家庭内での常時の介助や見守りが前提となる状況において、どのような制度が生活を支えているのかを理解する際に参照されます。各種手当や福祉サービスの名称が並ぶ中で、この制度が「生活そのもの」に着目した給付であるかどうかを見極めるための基準点として扱われることが多い用語です。 誤解されやすい点として、この手当が「障害の程度を示す認定そのもの」や「医療的な補助制度」と捉えられることがあります。しかし、障害児福祉手当は診断や治療の内容を評価する制度ではなく、日常生活における著しい制約や介助の必要性を前提に、家計への影響を緩和するための現金給付として設計されています。そのため、医療費助成やサービス利用とは役割が異なり、同列に扱うと制度の性格を見誤りやすくなります。 また、特別児童扶養手当など名称や対象が似ている制度と混同されることも少なくありません。両者はともに障害のある児童に関係する手当ですが、着目している生活状況や制度上の位置づけは一致していません。この違いを意識せずに理解すると、「どの手当が、どの負担を前提としているのか」という判断を誤る可能性があります。 障害児福祉手当は、個別の支出を補助するための制度ではなく、重度の障害が日常生活に与える影響そのものを制度的に捉えた給付です。そのため、他の支援策と併せて検討する際には、サービス利用や医療支援とは異なる軸で家計を支える制度である点を押さえておくことが重要です。
障害者医療費受給証
障害者医療費受給証とは、障害のある人が医療を受ける際の自己負担に関して、公的支援の対象であることを示すために交付される証明です。 この用語は、医療費に関する負担軽減制度を調べる場面や、障害に関連する各種支援制度を横断的に理解しようとする文脈で登場します。医療機関の窓口対応や、自治体による助成制度の説明の中で目にすることが多く、「医療費がどのような扱いになるのか」を確認する際の前提知識として使われます。障害者手帳や福祉サービスと並び、生活に関わる制度の一要素として参照される用語です。 誤解されやすい点として、この受給証を持っていれば医療費がすべて無料になる、あるいは全国一律の内容で支援が受けられると理解されることがあります。しかし、障害者医療費受給証は医療行為そのものを無償化する証明ではなく、あくまで公的助成の対象者であることを示すものです。実際の助成内容や自己負担の扱いは、制度設計や運用主体によって異なり、受給証そのものが給付や免除を直接行うわけではありません。この点を混同すると、医療費の見通しを誤ってしまう可能性があります。 また、障害者手帳と同一の役割を持つものだと考えられることもありますが、両者は制度上の機能が異なります。手帳は障害の状態を公的に示すための証明であるのに対し、障害者医療費受給証は医療費に関する支援関係を示す位置づけにあります。名称が似ているために一体の制度だと捉えてしまうと、手続きや制度理解の整理が難しくなります。 障害者医療費受給証は、医療費負担という生活上の一側面に焦点を当てた制度上の証明です。医療・福祉・給付制度を検討する際には、この用語が「医療費に関する支援の入口」を示すものであることを意識して捉えることが、全体像を把握するうえで重要になります。
障害者医療費助成制度
障害者医療費助成制度とは、障害のある人が医療を受ける際の自己負担について、公的に軽減する仕組みを指す制度概念です。 この用語は、医療費負担と福祉制度の関係を整理する場面で頻繁に登場します。障害者手帳を取得した後に利用できる支援を調べる過程や、医療費が家計に与える影響を見通す文脈で参照されることが多く、「医療そのもの」ではなく「医療費の扱い」に関する制度として位置づけられます。医療機関の窓口対応、自治体の案内資料、各種給付制度の比較検討など、生活に密着した場面で前提知識として使われる用語です。 誤解されやすい点として、この制度が全国共通の内容で一律に運用されていると理解されることがあります。しかし、障害者医療費助成制度は国の医療保険制度そのものではなく、主に自治体が関与する助成の枠組みを指す言葉です。そのため、対象となる医療費の範囲や自己負担の考え方、助成の形態は一様ではありません。この違いを意識せずに制度名だけで判断すると、「助成されると思っていた費用が対象外だった」という認識のズレが生じやすくなります。 また、「医療費が無料になる制度」と単純化されることも多いですが、この理解も注意が必要です。障害者医療費助成制度は、医療行為を無償で提供する制度ではなく、あくまで医療保険制度を前提とした自己負担部分の扱いに関与する仕組みです。したがって、医療内容や受診方法を直接制限・保証するものではなく、家計負担の軽減という観点から制度が設計されています。 この制度は、障害の状態そのものを評価するためのものではなく、障害のある人が継続的に医療と関わる生活状況を前提に、費用面の負担をどう支えるかという考え方に基づいています。医療・福祉・給付制度を横断的に理解する際には、「医療費負担を調整する制度上の枠組み」を示す用語として捉えることが、判断を整理するうえで重要になります。
障害者控除
障害者控除とは、所得税や住民税を計算する際に、本人や扶養している家族が障害者である場合に、所得から一定額を差し引くことができる制度です。この控除によって、課税される所得額が減り、その結果として支払う税金も軽減されます。 対象となる障害の程度や認定方法には基準があり、「一般の障害者」「特別障害者」「同居特別障害者」といった区分ごとに、控除額も異なります。たとえば、同居している特別障害者を扶養している場合は、最も高い控除額が適用されます。障害者手帳や医師の診断書などを提出することで、障害の状態が確認され、控除の適用が認められます。これは障害を持つ人やその家族の経済的負担を軽減するための税制上の配慮であり、年末調整や確定申告で手続きすることが必要です。
障害者手帳
障害者手帳とは、障害の状態について公的な認定を示すために交付される日本の行政上の証明書です。 この用語は、福祉制度や税制、各種支援策を検討する場面で基礎概念として登場します。医療、就労、生活支援、公共サービスなど、さまざまな制度は「障害があるかどうか」ではなく、「どの公的認定に該当するか」を基準に設計されています。その入口に位置づけられているのが障害者手帳であり、制度の対象範囲を区切るための共通の判断軸として機能しています。 誤解されやすい点は、障害者手帳を「障害があることを証明するためだけのもの」あるいは「取得すれば自動的にあらゆる支援が受けられるもの」と捉えてしまうことです。実際には、障害者手帳は支援そのものではなく、支援制度に接続するための認定の一形態にすぎません。手帳の有無だけで給付や優遇の内容が一律に決まるわけではなく、制度ごとに別途の要件や判断が存在します。この点を理解していないと、期待と現実の間に大きな齟齬が生じやすくなります。 また、「障害者手帳=重い障害を示すもの」という固定的なイメージも判断を誤らせる原因になります。実務上は、障害の種類や程度に応じて複数の区分が設けられており、手帳は個人の状態を単純化して序列化するためのものではありません。制度運用上の必要から整理された分類であり、日常生活能力や就労能力を直接評価する概念とは異なります。この違いを混同すると、制度の趣旨や適用範囲を過度に狭く、あるいは広く解釈してしまうことがあります。 障害者手帳は、個人の価値や可能性を定義するためのラベルではなく、行政が支援の可否や範囲を判断するための共通言語です。制度や優遇措置について考える際には、「手帳を持っているかどうか」だけに注目するのではなく、その手帳がどの制度の判断基準として使われているのかという視点で捉えることが、冷静で誤解の少ない理解につながります。
照会書
照会書とは、金融機関や法務局などの関係機関に対して、特定の情報の確認や提供を正式に依頼するための文書です。相続手続においては、被相続人が利用していた金融機関の口座の有無を確認したり、不動産の登記簿情報を取得したりする目的で提出されることが一般的です。 照会書には、請求者の身元や照会の目的、必要とする情報の範囲などを明記する必要があります。情報開示は、相手方にとって正当な照会理由があると判断された場合に限られます。したがって、手続の正確性と記載内容の明確さが求められます。 そのため、照会書の作成や提出にあたっては、司法書士や弁護士などの専門家の助言を受けることも多く、円滑な相続手続のための重要な書類のひとつとされています。
障害状態確認届
障害状態確認届とは、障害年金を受け取っている人が、現在の障害の程度が引き続き支給要件に該当しているかどうかを年金機構などに報告するための書類です。これは「定期的な確認」のために必要で、障害の状態によっては1年や5年ごとなどの周期で提出が求められます。 提出時には、医師による診断書(障害状態の診断書)を添付し、障害等級に変更がないかを判断します。もし障害の状態が改善していたり、逆に重くなっていたりすれば、年金の等級や支給額が見直されることもあります。 この手続きは、障害年金が適正に支給されていることを確認し、制度の公正性を保つために重要な役割を果たしています。提出期限を過ぎると年金の支給が止まることもあるため、忘れずに対応することが大切です。
障害手当金
障害手当金とは、一定の制度において、障害の状態に着目して支給の可否が判断される一時的な給付を指す用語です。 この用語は、主に公的制度や共済制度の中で、障害に関する給付の種類を整理する文脈で登場します。障害年金のような継続的な給付と並べて説明されることが多く、「障害に対して、どのような形の給付が用意されているのか」を理解する際の比較軸として用いられます。特に、障害の状態が固定したものの、年金給付の対象とはならない場合に、制度上どのような扱いがなされるのかを確認する場面で参照されます。 誤解されやすい点として、障害手当金が「障害者であれば必ず受け取れる給付」や「障害年金の一種」と理解されることがあります。しかし、障害手当金は障害年金とは異なる性格を持つ給付であり、支給の有無や位置づけは制度ごとに整理されています。特に重要なのは、障害手当金が原則として一時的な給付として設計されている点です。この違いを意識せずに理解すると、将来にわたる生活保障と混同し、制度の射程を誤って捉えてしまう可能性があります。 また、「手当金」という名称から、生活費全体を補うための支援だと受け取られることもありますが、障害手当金は生活全般を恒常的に支えることを目的とした制度ではありません。あくまで、特定の制度設計の中で、障害の状態に対する区切りとして設けられている給付であり、その役割は限定的です。この点を理解せずに他の給付制度と同列に扱うと、制度選択や見通しにずれが生じやすくなります。 障害手当金は、障害に関する給付制度の中で「年金ではない給付」を整理するための制度上の概念です。この用語に触れたときは、継続給付か一時給付か、どの制度の中で用いられている言葉かという視点で捉えることが、制度理解の出発点になります。
障害等級
障害等級とは、病気やけがによって生じた障害の程度を国が定めた基準に基づいて分類した等級のことです。障害年金の支給にあたっては、この等級によって受給の可否や支給額が決まります。等級は原則として1級から3級まであり、1級が最も重く、日常生活のほとんどに介助が必要な状態を指します。 2級は日常生活に著しい制限がある場合、3級は労働に一定の支障がある程度とされます。また、障害基礎年金では1級と2級が対象となり、障害厚生年金では1級から3級までが支給対象になります。障害等級の判定は、医師の診断書や本人の生活状況に基づいて行われ、公的年金制度における支給判断の根拠となる非常に重要な指標です。
生涯投資枠
生涯投資枠とは、個人が一生のうちに非課税で投資できる金額の上限を意味します。これは、NISA(少額投資非課税制度)の新制度において導入された仕組みで、年間の投資上限額とは別に、「生涯でこの金額までなら非課税で投資してよいですよ」という合計額が決められているのが特徴です。 投資によって得た利益に税金がかからないというメリットを一生涯にわたって最大限に活用できるようにするための枠組みです。投資を始めた年齢や期間にかかわらず、この上限額の範囲内であれば、何度でも売却と再投資を繰り返すことが可能です。ただし、生涯投資枠の上限を超えると、それ以上の投資については非課税の対象にならない点に注意が必要です。