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フラット35とは?仕組みやメリット・デメリット、金利の最新動向まで徹底解説

投資のガイド

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フラット35はやめたほうがいい?注意すべき5つのデメリットや金利の仕組みについて徹底解説

フラット35とは?仕組みやメリット・デメリット、金利の最新動向まで徹底解説

難易度:

執筆者:

公開:

2025.09.03

更新:

2026.03.13

住宅ローンを検討し始めると、変動金利の低さに魅力を感じる一方で、将来の返済額がどう変わるのか不安になる方も多いのではないでしょうか。フラット35は長期固定金利型として注目されますが、民間ローンとの違いや使える条件を理解しないまま選ぶと、想定外の負担や後悔につながることもあります。この記事では、フラット35の仕組み、金利、優遇制度、審査基準、諸費用までを具体的に解説します。

サクッとわかる!簡単要約

この記事を読むことで、フラット35の基本的な仕組みや民間の固定ローン・変動金利との違い、金利や優遇制度の見方、審査や物件条件のポイントまで体系的に理解できます。そのうえで、自分の家計や将来設計に照らして固定金利が向いているかを判断し、銀行への相談や資金計画の検討を進めるための具体的な判断材料を持てるようになります。

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目次

フラット35とは?仕組みと特徴をわかりやすく解説

民間の35年固定ローンとフラット35の違い

フラット20・フラット50など関連商品

フラット35S・子育てプラスとは?条件を満たせば金利が下がる優遇制度

フラット35の金利はどう決まる?過去の推移と今後の見通し

フラット35の金利は国の長期金利に連動:過去10年の推移

要注意:フラット35の金利は「申込時」ではなく「融資実行時」に決まる

住宅ローン金利が上昇したら?シナリオ別の損得を整理

フラット35の金利優遇制度一覧

買取型と保証型の違いは?金利・手数料でどちらを選ぶべきか

総返済額シミュレーション比較表

全期間固定金利のメリットとデメリット

メリット:将来の金利上昇リスクを完全に回避できる

デメリット:変動金利より高めの金利設定と、金利低下時の恩恵がないこと

フラット35ならではのデメリット

1.頭金なし(融資率9割超)だと金利が割高になる

2.返済負担率が高すぎると審査に落ち、家計も圧迫する

3.物件に技術基準があり、利用できない場合がある

4.繰り上げ返済は10万円からで、少額返済には不向き

5.市場金利が低下しても返済額は変わらない

フラット35を利用するための物件条件

適合証明書の取得手順と費用

中古住宅・マンションでフラット35を使う際のチェックリスト

2025年4月の省エネ基準義務化でフラット35Sが使いやすくなった

フラット35の諸費用はいくら?手数料と繰り上げ返済の全知識

契約時に必要な「事務手数料」は金融機関ごとに比較する

一般的なローンに必要な「保証料」は不要

返済中の「繰り上げ返済」は手数料無料で柔軟に

注文住宅なら必須?「つなぎ融資」の費用も忘れずに

フラット35の審査は通りやすい?基準・年収・期間を徹底解説

審査の流れと期間:事前審査から融資実行までの3ステップ

年収・勤続年数の条件は民間に比べゆるやか

年齢制限:申込時満70歳未満まで(親子リレー返済なら70歳以上も可)

勤続年数:明確な規定なし、転職直後でも申込OK

返済負担率:年収400万円未満は30%以下、400万円以上は35%以下

外国籍・セカンドハウスの利用条件

収入合算やペアローンは使える?それぞれの違いと注意点

個人事業主・自営業者がフラット35の審査に通る3つのコツ

団信に「あえて加入しない」という選択肢もある

フラット35で後悔する実例と回避策

パターン1:物件が基準を満たさず、ローン計画が頓挫した

パターン2:頭金ゼロで借りて、総返済額で損をした

パターン3:金利低下局面で借り換えをせず、高い金利を払い続けた

フラット35が向いている人、向いていない人の特徴は?

フラット35が向いている人

フラット35が向いていない人

固定と変動の「いいとこ取り」:ミックスローンという第三の選択肢

変動金利との根本的な違いは?金利変動のリスクを負うのが「金融機関か、自分か」

住宅ローン控除を含めた「実質コスト」で比較する視点

フラット35とは?仕組みと特徴をわかりやすく解説

フラット35は、住宅金融支援機構(国土交通省・財務省が所管する独立行政法人)と民間の金融機関が提携して提供する、最長35年の全期間固定金利型の住宅ローンです。借り入れのときに決まった金利が完済まで一切変わらないため、毎月の返済額が一定に保たれます。

全国300以上の金融機関で取り扱われており、銀行・信用金庫・ノンバンクなど幅広い窓口から申し込めます。2026年3月時点の最頻金利(もっとも多く設定されている金利)は年2.250%(融資率9割以下・返済期間21〜35年)です。

民間の35年固定ローンとフラット35の違い

「フラット35と民間の35年固定ローンは同じもの?」と混同されることがありますが、両者は仕組みや条件が大きく異なります。フラット35は住宅金融支援機構が実質的な融資主体となるため、審査の柔軟さや物件基準など、民間ローンにはない特徴があります。

比較項目フラット35民間の35年固定ローン
運営主体住宅金融支援機構+民間銀行民間銀行のみ
審査基準勤続年数・年収の基準が緩やか金融機関によって厳しめ
物件基準適合証明書の取得が必要原則なし
団信(団体信用生命保険)加入任意原則必須
保証料不要必要な場合が多い
繰上返済手数料無料かかる場合がある
民間の35年固定ローンとフラット35の違い

最も大きな違いは、審査で勤続年数や収入の形態をあまり問わない点と、物件に独自の適合基準が設けられている点です。民間の35年固定ローンは各金融機関が独自に審査・設計するため、条件も金融機関によってまちまちです。

フラット20・フラット50など関連商品

フラット35には、返済期間のバリエーションとして「フラット20」と「フラット50」があります。いずれも住宅金融支援機構が提供する全期間固定金利型のローンで、ライフプランに合わせて選べます。

フラット20は返済期間が20年以下の商品で、2026年3月の最頻金利は年1.920%とフラット35より低い水準です。フラット50は長期優良住宅の取得者のみ利用できる最長50年の商品で、同時期の最頻金利は年2.380%となっています。

商品名返済期間2026年3月最頻金利(融資率9割以下)利用対象
フラット2015〜20年年1.920%通常の住宅
フラット3521〜35年年2.250%通常の住宅
フラット5036〜50年年2.380%長期優良住宅のみ
関連商品

※フラット20は、返済期間を途中で21年以上に延長できません。無理のない返済計画で期間を決めることが大切です。

フラット35S・子育てプラスとは?条件を満たせば金利が下がる優遇制度

フラット35には、条件を満たすと金利が引き下げられる優遇制度があります。代表的なのが「フラット35S」と「子育てプラス」の2つです。これらを活用すれば、固定金利の安心感を保ちながら当初の返済負担を軽くできます。

フラット35Sは省エネ性・耐震性に優れた住宅が対象で、当初5〜10年間の金利が0.25%引き下げられます。子育てプラスは2024年に始まった制度で、18歳未満の子どもがいる世帯や40歳未満の夫婦が対象です。各制度の詳細はこの記事の後半で詳しく解説しています。

フラット35の金利はどう決まる?過去の推移と今後の見通し

フラット35を検討するうえで、金利の動向を把握しておくことは重要です。特に変動金利との総返済額の差は、借入条件によって数百万円単位になる場合もあるため、しっかり比較しておく必要があります。

フラット35の金利は国の長期金利に連動:過去10年の推移

フラット35の金利は、国の長期金利(主に10年国債の利回り)の動向に影響を受けます。日本銀行の金融政策や世界的な金利情勢が変わると、フラット35の金利もそれに連動して動きます。

フラット35 金利(年率)※最頻金利主な動向
2016年1.540%(1月)マイナス金利政策導入後、歴史的な低水準へ
2017年1.120%(1月)過去最低水準を記録
2018年1.400%(1月)やや上昇
2019年1.290%(1月)再び低下傾向に
2020年1.270%(1月)低水準で安定
2021年1.350%(1月)緩やかな上昇基調
2022年1.300%(1月)世界的な金利上昇のなか比較的安定
2023年1.680%(1月)長期金利の変動許容幅拡大を受け上昇
2024年1.870%(1月)金融政策の修正観測から高めの水準に
2025年1.870%(8月)2024年来の水準で推移
2026年2.250%(3月)さらに上昇、2%台へ
フラット35の金利推移

※買取型・融資率9割以下・返済期間21年以上35年以下の最頻金利を参考に記載

過去の推移を振り返ると、2016〜2017年にかけて1%台前半まで低下し、歴史的な低水準が続きました。しかし2022年頃から日本の長期金利上昇を反映して上昇傾向に転じ、2026年3月には年2.250%と2%台に乗っています。今後もこの水準が続くかどうかは、日銀の金融政策次第といえます。

長期金利の上昇が住宅ローンに与える影響は、以下Q&Aでも説明しています。

要注意:フラット35の金利は「申込時」ではなく「融資実行時」に決まる

フラット35で特に注意すべきなのは、適用される金利が融資実行月の金利であるという点です。申込時や審査承認時の金利ではありません。

たとえば、2025年8月に申し込んだ時点のフラット35最頻金利は年1.870%でしたが、注文住宅の完成を待って2026年3月に融資が実行された場合、適用金利は年2.250%です。この0.38%の差は、3,000万円・35年の借り入れで総返済額に約250万円の差をもたらします。

注文住宅のように申込みから実行まで半年〜1年以上空くケースでは、金利上昇リスクを織り込んだ資金計画が欠かせません。対策としては、以下の方法が考えられます。

金利上昇への対応

  1. 資金計画の段階で、現在の金利に0.3〜0.5%を上乗せしたシナリオでも無理のない返済額かを確認する
  2. 建物の完成時期をできるだけ正確に把握し、実行月の金利発表(毎月初旬)をこまめにチェックする
  3. 金利が大幅に上昇した場合に備え、変動金利ローンへの切り替えも選択肢として持っておく

住宅ローン金利が上昇したら?シナリオ別の損得を整理

変動金利でのシミュレーションは、将来金利が上昇する可能性を必ず考慮する必要があります。金利が上がった場合に返済額がどう変わるか、固定金利を選ぶ価値はどこにあるかを具体的に考えてみましょう。

たとえば、5年後に変動金利が1.5%上昇し、その後も高止まりしたとします。変動金利で借りた方の返済額は途中から大きく増え、総返済額も当初の想定を大幅に上回ります。初期の金利差によるアドバンテージは、時間の経過とともに縮まっていきます。

  1. 固定金利の上乗せ分は「将来の金利上昇に対する保険料」ととらえることもできます。その保険料が無駄だったかどうかは、完済までの金利環境しだいです。金利環境の今後を予測するうえで、長期金利の動向を把握しておくことが役立ちます。

フラット35の金利優遇制度一覧

フラット35には、基本プランのほかに金利が引き下げられる優遇制度や、仕組みが異なる商品タイプがあります。これらをうまく活用すると、固定金利の安心感を保ちながら返済負担を軽くできる可能性があります。

2024年に開始された、子育て世帯や若い夫婦を支援するための金利引き下げ制度です。家族構成や住宅性能に応じた「ポイント制」が採用されており、ポイント数に応じて当初5年間の金利が引き下げられます。

プラン名主な対象・概要単独利用時の目安
フラット35子育てプラス子育て世帯、または若年夫婦世帯向け。子どもの人数などに応じて付与。子育て世帯は「借入申込年度の4月1日時点で18歳未満の子」を有する世帯、若年夫婦世帯は「夫婦のいずれかが40歳未満」が条件付与ポイントに応じて変動
フラット35S(ZEH)ZEH水準の住宅性能を満たす住宅向け当初5年間 年▲0.75%
フラット35S(金利Aプラン)高い省エネ性・耐震性など一定基準を満たす住宅向け当初5年間 年▲0.50%
フラット35S(金利Bプラン)Aプランより基準が異なる住宅性能メニュー当初5年間 年▲0.25%
フラット35維持保全型維持保全・維持管理に配慮した住宅向け。長期優良住宅、予備認定マンション、管理計画認定マンション、安心R住宅、インスペクション実施住宅、既存住宅売買瑕疵保険付保住宅などが対象当初5年間 年▲0.25%
フラット35地域連携型(子育て支援・空き家対策)地方公共団体の補助金などの財政支援とセットで使う地域連携メニュー当初5年間 年▲0.50%
フラット35地域連携型(地域活性化)UIJターン、コンパクトシティ形成、防災・減災、地域産材使用、景観形成、グリーン化などの地域施策と連動当初5年間 年▲0.25%
フラット35地方移住支援型地方公共団体による移住支援金の交付とセットで使うメニュー。地域連携型とは別制度ですポイント制で決定
フラット35中古プラス中古住宅向けの加点メニューポイント制で決定
フラット35リノベ(金利A/B)中古住宅購入と一定のリフォームを組み合わせる制度ポイント制で決定
フラット35の金利優遇制度一覧

対象は「18歳未満の子どもがいる世帯」または「夫婦のどちらかが40歳未満の世帯」です。子どもの人数が多いほどポイントが加算され、最大で年1.0%の引き下げも受けられます。子育て世帯にとって特に有利な制度といえます。

買取型と保証型の違いは?金利・手数料でどちらを選ぶべきか

フラット35には「買取型」と「保証型」の2種類があります。借り手にとっての主な違いは金利と手数料です。

  • 買取型:住宅金融支援機構が銀行から債権を買い取る標準的なタイプ。全国300以上の金融機関で取り扱われています。
  • 保証型:機構は債権を買い取らず、銀行への保証のみを行います。一部の金融機関が扱っており、買取型より低金利の場合がありますが、事務手数料は高めになる傾向があります。

どちらを選ぶかは、金利差によるメリットと手数料の差額を天秤にかけて判断しましょう。総コストで比較することが重要です。

総返済額シミュレーション比較表

以下は3,000万円を35年間で借りた場合のシナリオ別シミュレーションです。変動金利は半年ごとに見直される前提で、代表的な3パターンを比較しています。

比較項目フラット35(年2.250%固定)変動金利(年0.5%で35年間据え置き)変動金利(当初5年0.5%→6年目以降2.0%)
当初の毎月返済額約103,000円約77,900円約77,900円(当初5年)
6年目以降の毎月返済額約103,000円(変動なし)約77,900円(変動なし)約99,400円
総返済額(概算)約4,320万円約3,270万円約3,960万円
利息総額(概算)約1,320万円約270万円約960万円
3,000万円・35年・元利均等返済で比較

※元利均等返済・ボーナス返済なし・諸費用別の概算値です。変動金利の見直しルール(5年ルール・125%ルール)は考慮していません。

変動金利が0.5%のまま35年間続けば総返済額の差は約1,050万円にもなります。しかし6年目以降に2.0%まで上昇した場合、差は約360万円に縮まります。さらに上昇幅が大きければフラット35のほうが総返済額で有利になる逆転も起こり得ます。

「将来の金利がどうなるかわからない」からこそ、固定金利の上乗せ分を「保険料」として許容できるかが判断のポイントです。

全期間固定金利のメリットとデメリット

全期間固定金利の最大のメリットは、借り入れた日から完済日まで返済額が変わらない安心感です。教育費・老後資金といった長期の支出が重なる時期にも、家計への影響を予測しやすくなります。

一方でデメリットは、変動金利と比べて当初の金利が高めに設定される点です。市場金利が下がっても返済額は変わらないため、金利低下局面では割高に感じる場面が出てきます。どちらが有利かは、完済までの金利環境しだいになります。

メリット:将来の金利上昇リスクを完全に回避できる

借入時に完済までの金利と毎月の返済額が確定するため、将来の返済計画が立てやすくなります。市場金利が上昇しても返済額は一切変わりません。

たとえば、3,000万円を35年で借りた場合、変動金利が1%上昇すると月々の返済額は約1万6,000円増加します。フラット35ならこうした増額リスクがなく、安定した家計管理が続けられます。日本銀行が利上げ方針を進めている現在の環境では、固定金利の安心感がより際立っています。

デメリット:変動金利より高めの金利設定と、金利低下時の恩恵がないこと

変動金利と比べると、フラット35の金利は高めです。2026年3月時点の最頻金利は年2.250%ですが、主要ネット銀行の変動金利には年0.3〜0.5%台の商品も存在します。

この差がもたらす総返済額の開きは、長期間にわたって大きく積み上がります。固定金利の上乗せ分は「金利上昇に備えた保険料」ととらえることもできますが、市場金利が低下しても返済額は変わらない点も、あらかじめ理解しておく必要があります。

フラット35ならではのデメリット

フラット35はメリットのある住宅ローンですが、いくつかの注意点も存在します。「やめたほうがいい」という声がある背景には、ある特定の条件下で不利になるケースが隠れています。主な5つの理由を一つずつ確認しておきましょう。

1.頭金なし(融資率9割超)だと金利が割高になる

フラット35は物件価格の100%まで融資を受けられますが、自己資金の割合によって金利が変わります。融資率(物件価格に占める借入額の割合)が9割を超えると、金利が0.1%程度上乗せされます。

自己資金が少ない方にとっては、この金利差が総返済額に大きく影響します。たとえば3,000万円を35年で借りる場合、金利が0.1%上がると総返済額は約60万円増加します。頭金の準備が難しい場合は、民間ローンとの総返済額を必ず比較しましょう。

2.返済負担率が高すぎると審査に落ち、家計も圧迫する

フラット35の審査では、年収に占める年間返済額の割合である「返済負担率」(総返済負担率)に上限が設けられています。この基準を超えると借り入れができません。

年収ごとの返済負担率

  1. 年収400万円未満:返済負担率30%以下
  2. 年収400万円以上:返済負担率35%以下

上限ギリギリで借りると、将来の家計変化(教育費の増加・収入の変動など)に対応できなくなるリスクがあります。余裕を持った返済計画が重要です。

3.物件に技術基準があり、利用できない場合がある

フラット35を利用するには、建物が住宅金融支援機構の定める独自の技術基準を満たす必要があります。この基準を満たしていることを示す「適合証明書」が取得できない物件では利用できません。

主な基準は、耐久性・省エネ性・床面積(戸建て70㎡以上、マンション30㎡以上)などです。特に築年数の古い中古物件は基準を満たせないケースもあり、物件選びの段階でフラット35が使えるかを確認しておく必要があります。

4.繰り上げ返済は10万円からで、少額返済には不向き

家計に余裕ができたときに少しずつ返済を進めたい方もいますが、フラット35の繰り上げ返済は最低10万円からと決められています。数万円単位でこまめに返済したい方には、この制約がデメリットになる場合があります。

一方、手数料は無料なので、まとまった金額が用意できれば柔軟に繰り上げ返済が可能です。毎月少額を積み立てておき、10万円になったタイミングで繰り上げ返済する方法も有効な対処法のひとつです。

5.市場金利が低下しても返済額は変わらない

完済まで金利が変わらない安心感の裏返しとして、借り入れ後に市場金利が大きく下がっても恩恵を受けられません。変動金利のように自動で返済額が減ることはなく、メリットを得るには借り換えが必要になります。

借り換えには事務手数料などの諸費用がかかるため、金利差が十分に大きくなければ費用倒れになるケースもあります。金利環境の変化を定期的にチェックし、借り換えの判断を行う習慣をつけておきましょう。

フラット35を利用するための物件条件

フラット35を利用するうえでひとつのハードルとなるのが、物件が独自の技術基準を満たす必要がある点です。適合証明書の取得には手続きと費用が伴うため、事前にしっかり把握しておくことが大切です。

適合証明書の取得手順と費用

適合証明書を取得するには、専門の検査機関(登録住宅性能評価機関など)による物件検査に合格する必要があります。検査では住宅の質に関わる項目が確認され、数万円程度の費用がかかります。

検査でチェックされる主な項目

  1. 耐久性:劣化対策が基準を満たしているか
  2. 省エネ性:断熱性能などが基準を満たしているか
  3. 安全性・快適性:接道条件、床面積(戸建て70㎡以上、マンション30㎡以上)など

手続きは工事着工前や売買契約前に行うのが一般的です。物件が決まったら早めに検査機関へ相談しておくことで、ローン計画の頓挫を防げます。

中古住宅・マンションでフラット35を使う際のチェックリスト

中古住宅の購入時にも適合証明書の取得は必須です。築年数や管理状況によっては基準を満たせないケースもあるため、購入前に以下を確認しておきましょう。

物件の基準

  1. 耐震基準:1981年6月1日以降の「新耐震基準」で建てられているかが目安
  2. 床面積:戸建て70㎡以上、マンション30㎡以上が必要
  3. 適合証明書の取得可否:不動産会社に事前確認を行う

2025年4月の省エネ基準義務化でフラット35Sが使いやすくなった

2025年4月以降に建築確認を受ける新築住宅は、断熱等級4以上・一次エネルギー消費量等級4以上の省エネ基準への適合が義務化されました。これにより、新築住宅はフラット35の技術基準を原則として満たすことになり、さらにフラット35S(金利Bプラン)の対象にもなりやすくなっています。

新築を検討している方にとっては、特別な追加費用をかけなくても金利優遇の恩恵を受けられる可能性が高まったといえます。ZEH水準や長期優良住宅の認定まで性能を引き上げれば、金利Aプラン(当初10年間0.25%引き下げ)の適用も視野に入ります。

一方、義務化の対象外である既存の中古住宅は、省エネ基準を満たさない物件も依然として多く存在します。中古住宅の購入でフラット35Sを利用したい場合は、物件が基準を満たしているかを早い段階で確認しておくことがより重要になっています。

フラット35の諸費用はいくら?手数料と繰り上げ返済の全知識

住宅ローンでは金利以外にもさまざまな費用が発生します。フラット35の諸費用の特徴を正しく理解しておけば、民間ローンとの比較や総コストの計算がしやすくなります。

契約時に必要な「事務手数料」は金融機関ごとに比較する

ローン契約時に金融機関へ支払う費用です。借入額に応じて決まる「定率型」と、金額が固定の「定額型」があります。同じフラット35でも窓口となる金融機関によって設定が大きく異なるため、金利だけでなく手数料を含めた総コストで比較することが重要です。

たとえば定率型の場合、借入額の2.2%前後を手数料として設定している金融機関が多く、3,000万円の借り入れで約66万円になります。定額型は5〜11万円程度に設定されているケースが多く、借入額が大きいほど定額型が有利になる傾向があります。

一般的なローンに必要な「保証料」は不要

多くの民間ローンでは、保証会社を利用するための「保証料」が必要です。しかしフラット35では、この保証料と保証人が原則不要です。数十万円になることもある保証料の負担がない点は、初期費用を抑えるうえで大きなメリットといえます。

なお、フラット35(買取型)では住宅金融支援機構が第1順位の抵当権者となります。民間ローンとは抵当権の設定が異なる点も、借り換えを検討する際に覚えておきたいポイントです。

返済中の「繰り上げ返済」は手数料無料で柔軟に

まとまった資金で元本を前倒しで返すことを「繰り上げ返済」といいます。フラット35では、この手続きにかかる手数料が無料です。ただし、1回の返済は最低10万円からというルールがあります。

繰り上げ返済には「期間短縮型」(返済期間を縮める)と「返済額軽減型」(毎月の返済額を下げる)の2種類があります。一般的に総利息の削減効果が大きいのは期間短縮型ですが、月々の家計に余裕を持たせたい場合は返済額軽減型が向いています。

注文住宅なら必須?「つなぎ融資」の費用も忘れずに

フラット35は建物の完成・引渡し後に融資が実行される仕組みのため、注文住宅では土地購入代金・着工金・中間金といった引渡し前の支払いに対応できません。この期間の資金を一時的に借りる「つなぎ融資」を利用する必要があります。

つなぎ融資の金利はフラット35本体よりも高く、年2〜4%台が一般的です。加えて事務手数料が10万円前後かかる金融機関もあり、つなぎ期間が半年の場合、1,000万円の借り入れで利息だけで10〜20万円程度の負担になります。

つなぎ融資の費用は見落とされがちですが、総コストに確実に上乗せされます。フラット35を取り扱う金融機関のなかにはつなぎ融資を提供していないところもあるため、注文住宅を検討している方は、つなぎ融資の有無・金利・手数料を含めて金融機関を比較しましょう。

フラット35の審査は通りやすい?基準・年収・期間を徹底解説

フラット35は、申込者本人の属性に関する審査基準が民間ローンに比べて比較的緩やかです。ここでは、審査の流れや期間、年収・勤続年数といった基準、外国籍の方やセカンドハウスへの対応まで詳しく解説します。

審査の流れと期間:事前審査から融資実行までの3ステップ

住宅ローンの審査は「事前審査」→「本審査」→「融資実行」という流れで進みます。フラット35の場合も同様で、まず取扱金融機関で事前審査を受け、承認後に売買契約を結んで本審査へ進みます。

審査期間は状況によって異なりますが、1〜1.5か月程度を見ておくとよいでしょう。注文住宅の場合は物件完成・引渡し後に融資が実行されるため、申込時から融資実行まで数か月〜1年以上かかる場合もあります。金利は融資実行時点のものが適用されるため、注意が必要です。

年収・勤続年数の条件は民間に比べゆるやか

フラット35の審査は、収入や雇用形態に関する基準が柔軟であることが大きな特徴です。民間ローンでは条件を満たすのが難しい方でも、利用できる可能性があります。

年齢制限:申込時満70歳未満まで(親子リレー返済なら70歳以上も可)

申込時の年齢が満70歳未満であることが条件です。返済終了時点の年齢は80歳以下である必要があります。「親子リレー返済」(親子二世代で返済を引き継ぐ制度)を利用すれば、70歳以上でも申し込めます。

勤続年数:明確な規定なし、転職直後でも申込OK

フラット35には勤続年数の明確な下限がなく、転職直後の方でも申し込めます。一般的に2〜3年以上の勤続を求める民間銀行ローンとは対照的です。ただし、安定した収入が見込めるかどうかは審査で総合的に判断されます。

返済負担率:年収400万円未満は30%以下、400万円以上は35%以下

年収の下限はなく、返済負担率が基準内であれば申し込み可能です。住宅ローン以外の借り入れ(自動車ローン・カードローンなど)もすべて合算して計算される点に注意が必要です。

外国籍・セカンドハウスの利用条件

フラット35は日本国籍の方が基本的な対象ですが、外国籍の方でも「永住者」または「特別永住者」の資格があれば利用できます。在留資格の確認書類を準備しておくとスムーズです。

また、フラット35は「申込者本人または親族が住む住宅」が対象です。週末のみ利用するセカンドハウスや、両親・子どもなど親族が住む「親族居住用住宅」にも、所定の条件を満たすと利用できます。ただし、セカンドハウスの場合は本人が常時居住しないため、住宅ローン控除(税額控除制度)の適用が原則受けられない点に注意してください。

収入合算やペアローンは使える?それぞれの違いと注意点

フラット35では、親や配偶者などと収入を合算して借入額を増やす「収入合算」が可能です。年金収入なども合算対象になる柔軟さがあります。収入を合算する相手は「連帯債務者」となり、返済義務を共同で負う形になります。

一方、「ペアローン」は夫婦それぞれが別々にローンを組む方法です。フラット35でペアローンを利用できるかどうかは取扱金融機関によって異なるため、事前に確認が必要です。それぞれが住宅ローン控除を受けられる可能性があるため、節税面でもメリットがある場合があります。

個人事業主・自営業者がフラット35の審査に通る3つのコツ

フラット35は自営業の方にとって有力な選択肢ですが、審査をスムーズに進めるには準備が重要です。特に以下の3点を意識しておきましょう。

個人事業主・自営業者向けのポイント

  1. 安定した所得を証明する:直近2〜3年分の確定申告書を準備し、安定した事業所得があることを示しましょう。
  2. 書類を正確に準備する:確定申告書の控えや納税証明書など、求められた書類を不備なく提出することが信頼につながります。
  3. 返済負担率に余裕を持つ:事業収入は変動する可能性があるため、上限ギリギリではなく余裕ある返済計画で申し込みましょう。

団信に「あえて加入しない」という選択肢もある

フラット35では団体信用生命保険(団信)への加入が任意です。加入しない場合、借入金利から年0.2%が差し引かれます。2026年3月時点の最頻金利で計算すると、年2.250%が年2.050%になるイメージです。

この金利差を活用し、団信の代わりに民間の収入保障保険や逓減定期保険に加入する方法があります。たとえば30代男性・非喫煙者の場合、月額保障15万円の収入保障保険が月3,000〜4,000円程度で加入できるケースもあり、団信の実質コスト(年0.2%の金利上乗せ分)より割安になる場合があります。

ただし民間の生命保険は健康状態や年齢によって保険料が大きく変わるため、必ず個別に見積もりを取ったうえで比較してください。持病がある方にとっては、告知が簡易な「ワイド団信」の選択肢も含めて検討する価値があります。

フラット35で後悔する実例と回避策

フラット35は計画的に利用すれば安心感のあるローンですが、いくつかの落とし穴も存在します。よくある失敗パターンを事前に知っておくことで、後悔を防ぎやすくなります。

パターン1:物件が基準を満たさず、ローン計画が頓挫した

気に入った物件を見つけた後でフラット35の技術基準を満たさないことが判明し、ローン計画が崩れるケースです。

物件探しの早い段階で不動産会社の担当者に「フラット35を利用したい」と伝え、基準を満たす物件かどうかを確認しながら進めましょう。適合証明書が取得できるかを早めに確認することで、このリスクを回避できます。

パターン2:頭金ゼロで借りて、総返済額で損をした

頭金なしで借りられる手軽さから利用したものの、金利が割高になり、民間ローンより総支払額が多くなるケースです。

自己資金が少ない場合は金利が上乗せされることを理解したうえで、民間ローンの総返済額と必ず比較することが大切です。少しでも頭金を用意すると、適用金利を下げられる場合があります。

パターン3:金利低下局面で借り換えをせず、高い金利を払い続けた

市場金利が大きく下がったにもかかわらず見直しをせず、高い金利を払い続けるケースです。

借り入れ後も定期的に金利動向をチェックし、借り換えシミュレーションを活用して有利な条件がないか確認する習慣をつけましょう。金利の動向を把握するうえで、長期金利の仕組みを理解しておくことも役立ちます。

フラット35が向いている人、向いていない人の特徴は?

これまでのメリット・デメリットを踏まえ、フラット35が向いている方と慎重になるべき方の特徴を整理します。ご自身の状況や考え方がどちらに近いか、最後のチェックとしてお役立てください。

フラット35が向いている人

フラット35は、借入時点で完済までの金利と返済額を見通しやすい全期間固定金利型の住宅ローンです。特に、将来の家計変動に備えながら、無理のない返済計画を重視したい人に向いています。

特徴向いている理由
毎月の返済額を最後まで安定させたい人完済まで返済額を見通しやすく、家計管理がしやすいからです。
将来の金利上昇リスクを避けたい人変動金利のような見直しによる返済負担増を避けやすいからです。
教育費や老後資金も含めて長期で家計管理したい人住宅ローン以外の大きな支出も含めて、中長期の資金計画を立てやすいからです。
住宅性能の高い家を取得し、金利引下げも活用したい人フラット35Sや子育てプラスなどの制度を活用できる可能性があるからです。
自分や親族が住む家を購入する人フラット35は、本人または親族の居住用住宅を前提とした制度だからです。
他の借入も含めて返済負担を管理しながら借りたい人総返済負担率の基準が明確で、無理のない借入額を意識しやすいからです。
フラット35が向いている人

フラット35が向いているのは、単に固定金利を選びたい人ではなく、将来の生活設計を崩したくない人です。住宅ローンは返済期間が長いため、教育費や老後資金、働き方の変化まで見据えると、返済額が一定であること自体が大きな安心材料になります。

  1. 特に、金利上昇局面で返済負担が増える不確実性を避けたい人にとっては、フラット35の安定性は大きな強みです。また、性能の高い住宅や子育て世帯向けの金利引下げ制度を使える場合は、安心感だけでなく実質的な負担軽減も期待できます。

フラット35が向いていない人

一方で、フラット35はすべての人に最適な住宅ローンではありません。当初の金利の低さや柔軟性を優先したい人、あるいは制度要件に合わない物件を検討している人には、他の選択肢も含めて比較する必要があります。

特徴向いていない理由
当初の金利の低さを最優先したい人全期間固定金利型のため、一般に変動金利型より当初金利が高めになりやすいからです。
近い将来に売却・住み替え・繰上返済を強く想定している人長期固定のメリットを十分に活かしきれない可能性があるからです。
投資用不動産を購入したい人本人または親族の居住用住宅が前提で、投資用物件には使えないからです。
希望物件が技術基準を満たさない可能性がある人住宅の技術基準への適合が必要で、物件によっては利用できないからです。
他の借入が多く、返済負担率に余裕がない人総返済負担率の基準を満たせず、借入可能額が限られることがあるからです。
物件条件やローン条件の柔軟性を最優先したい人制度商品として要件が明確で、自由度を重視する人とは相性が分かれるからです。
フラット35が向いていない人

フラット35が向いていないのは、商品として劣っているからではなく、重視する条件がこのローンの強みと一致しないからです。たとえば、数年以内に住み替える予定がある人は、全期間固定の安心を長く享受しにくく、当初の低金利を重視したほうが合理的な場合があります。また、投資用物件や技術基準を満たさない住宅は制度の対象外であり、そもそも選択肢になりません。

  1. つまりフラット35は、短期的な条件の有利さよりも、長期で安定して返し続けることを重視する人に最適化された住宅ローンだと整理できます。

固定と変動の「いいとこ取り」:ミックスローンという第三の選択肢

フラット35か変動金利かの二択で悩む方には、借入額を分割して両方を組み合わせる「ミックスローン」も検討に値します。たとえば3,000万円の借り入れのうち、2,000万円をフラット35(固定)、1,000万円を変動金利で組む方法です。

この方法のメリットは、固定部分で返済額の安定性を確保しつつ、変動部分で低金利のメリットを一部享受できる点にあります。金利が上昇した場合の影響も、全額変動で借りた場合より限定的です。

一方で注意点もあります。ローンを2本に分けるため、事務手数料や登記費用などの諸費用がそれぞれに発生し、初期コストが増える場合があります。また管理の手間も増えるため、返済計画の管理が煩雑になりやすい点も考慮しましょう。

ミックスローンが向いているのは「全額固定だと金利が高すぎるが、全額変動だとリスクが不安」という方です。固定と変動の配分比率によってリスクとコストのバランスを自分で調整できるのが最大の利点です。

変動金利との根本的な違いは?金利変動のリスクを負うのが「金融機関か、自分か」

変動金利とフラット35の根本的な違いは、「金利変動のリスクをだれが負うか」という点にあります。変動金利では半年ごとに金利が見直され、借り手が上昇リスクを引き受ける代わりに当初の金利が低く設定されます。

フラット35は住宅金融支援機構がリスクを引き受けるため、借り手は高めの金利という「保険料」を払う代わりに安心感を得る仕組みです。返済後半に教育費や老後資金の支出が集中する方にとっては、返済額が変わらない固定金利のほうが家計管理上のメリットが大きくなります。

長期金利が上がると資産やローンへどのように影響するかは、以下の記事で詳しく解説しています。

住宅ローン控除を含めた「実質コスト」で比較する視点

住宅ローンの負担を考えるときは、金利だけでなく住宅ローン控除(年末残高の0.7%が所得税等から控除される制度・最長13年間)を差し引いた「実質コスト」で比較することも重要です。

たとえば変動金利が年0.5%の場合、控除率0.7%を下回るため、ローンを借りていること自体が一時的に「得」になる、いわゆる逆ざやの状態が発生し得ます。一方、フラット35の年2.250%では控除率0.7%を大きく上回るため、逆ざやは生じず、控除を受けても実質的な金利負担は年1.5%程度残ります。

この差は13年間の控除期間を通じて積み上がるため、総コスト比較ではかなりのインパクトがあります。ただし住宅ローン控除には借入限度額や所得要件などの条件があり、省エネ基準適合住宅かどうかで限度額も変わります。フラット35Sの対象となるような高性能住宅は控除限度額が高く設定されているため、優遇制度と控除の両方を最大限に活用できる組み合わせも存在します。

この記事のまとめ

この記事では、フラット35の仕組みや特徴を起点に、金利の決まり方、優遇制度、審査基準、物件条件、諸費用、向いている人・向いていない人の違いまで整理しました。大切なのは、目先の金利だけでなく、総返済額や将来の家計変動も含めて住宅ローンを比較することです。借入先を決める前に、自分に必要な条件を整理し、不安があれば金融機関や専門家に相談しながら資金計画を固めていきましょう。

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投資のコンシェルジュ編集部は、投資銀行やアセットマネジメント会社の出身者、税理士など「金融のプロフェッショナル」が執筆・監修しています。 販売会社とは利害関係がないため、主に個人の資産運用に必要な情報を、正確にわかりやすく、中立性をもってコンテンツを作成しています。

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関連する専門用語

フラット35

フラット35とは、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する、最長35年間の全期間固定金利型の住宅ローンです。最大の特徴は、借入時に決まった金利が返済終了まで変わらない点にあります。これにより、将来の金利上昇による返済額の増加リスクを回避することができ、長期の資金計画を立てやすくなるメリットがあります。 主にマイホームの新築・購入・リフォームに利用され、一定の技術基準や住宅性能(例:省エネ性、耐震性)を満たす住宅が対象です。また、所得制限がなく、自営業者やフリーランスの方にも利用しやすいローンとして知られています。金融機関ごとに取り扱い条件や金利は異なりますが、公的性格を持つ制度として、住宅取得支援の重要な選択肢となっています。

住宅金融支援機構

住宅金融支援機構とは、国が設立した独立行政法人で、主に住宅ローンを通じて国民の住宅取得を支援する役割を持つ機関です。特に「フラット35」という長期固定金利型住宅ローンの提供を通じて、安心して長期的に返済できる住宅ローン制度を支えています。銀行などの金融機関と提携してローンを実行する仕組みをとっており、民間では難しい長期間の固定金利ローンを安定的に提供することで、住宅市場の安定にも貢献しています。 民間金融機関では対応しにくいような住宅ローンのニーズに応えることを目的としており、マイホームを購入する多くの家庭にとって心強い存在です。

全期間固定金利

全期間固定金利とは、住宅ローンなどの借入において、返済が終わるまでのすべての期間にわたって金利が変わらないタイプの金利のことです。契約時に決められた金利が、景気の変動や金融政策の影響を受けずに最後まで維持されるため、返済額がずっと一定で予測しやすいという特徴があります。 将来の金利上昇リスクを避けたい方や、家計の見通しを立てやすくしたい方に向いている選択肢です。ただし、一般的に変動金利よりも初期の金利は高めに設定されていることが多いため、長期的な視点で比較検討することが大切です。

変動金利

変動金利とは、市場の金利動向に応じて一定の期間ごとに金利が見直される仕組みのことを指します。住宅ローンや投資信託の分野でよく使われ、金利が低下すれば支払い負担が軽くなる一方で、金利上昇時には支払額が増加するリスクがあります。短期的な金利低下が見込まれる場合に有利ですが、将来的な金利上昇に備えた資金計画が重要です。

フラット35S

フラット35Sとは、長期固定金利住宅ローン「フラット35」を利用する際に、省エネルギー性や耐震性など、一定の基準を満たした質の高い住宅を取得する場合に適用される金利引き下げ制度です。通常のフラット35よりも一定期間、借入金利がさらに低くなるというメリットがあり、対象となる住宅には「耐久性の高い建物」や「断熱性能の優れた住宅」などが含まれます。 金利の引き下げ期間は住宅の性能に応じて5年または10年となり、借り入れから一定年数まではより低い金利で返済ができるため、総返済額を抑えることが可能です。住宅取得におけるコスト削減と環境性能の高い住宅の普及を両立させるための制度として、特に住宅購入を検討している方にとって重要な選択肢の一つとなっています。

フラット35子育てプラス

フラット35子育てプラスとは、子育て世帯や若年夫婦世帯を対象に、住宅金融支援機構が提供する「フラット35」に金利引き下げの優遇を加えた制度です。長期固定金利で安心して返済できる「フラット35」の特徴はそのままに、子どもがいる家庭や若い夫婦が住宅を取得しやすくなるよう、一定の条件を満たすと金利が一定期間優遇されます。 たとえば、18歳未満の子どもがいる、あるいは夫婦のいずれかが39歳以下であるといった要件があります。この制度は、安心して子育てできる住環境を整える支援策として注目されており、将来を見据えて住宅を取得したい家庭にとって大きな後押しとなります。

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