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ストップ高やストップ安の連続記録をもつ銘柄はなんですか?

ストップ高やストップ安の連続記録をもつ銘柄はなんですか?

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2025/12/26 10:31


男性

40代

question

ニュースで「ストップ高が連続している銘柄がある」と耳にしたのですが、具体的にどんな銘柄が過去に何日も連続してストップ高やストップ安になったのかよく分かりません。株式投資は初心者なので、ストップ高・ストップ安が続く仕組みや、実際にどんな銘柄で起きたのか、代表的な例を教えていただけると助かります。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

ストップ高やストップ安が連続する現象は、株価が急激に動く材料が出て需給が極端に偏ったときに起きます。値幅制限の上限や下限に到達すると、その日はそれ以上動けないため、本来の均衡価格に届かず翌日も同じ方向へ値幅いっぱいまで動き続けることがあるのが連続ストップです。

日本株には1日の値動きに制限があり、前日終値から一定幅しか変動できません。強い好材料が出て買い注文が殺到すると、ストップ高の値段でも買いたい人が多い状態になり、逆に不祥事や業績悪化など深刻な悪材料が出ると、ストップ安で売りたい人ばかりが並ぶ状態になります。このとき実際の売買はほとんど成立せず、投資家は「買いたいのに買えない」「売りたいのに売れない」というリスクにさらされます。

過去には、ITバブル期のエッジが15日連続ストップ高となり、個人投資家の買いが集中してほとんど取引が成立しない状況が続きました。また、新型肺炎関連で注目された川本産業は10日連続ストップ高の後に3日連続ストップ安となり、テーマ株特有の急騰と急落の典型例となりました。さらに、創薬ベンチャーのアキュセラでは新薬の試験結果が悪化し、連日ストップ安で売り手だけが積み上がる状態となりました。

連続ストップは利益チャンスに見える一方、流動性が著しく低下し思い通りに取引できなくなる危険性を伴います。ニュースを見た際には材料の内容を必ず確認し、短期的な人気なのか企業価値を左右する重大情報なのかを見極めることが重要です。

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ストップ高

ストップ高とは、株式市場において、ある銘柄の株価がその日に上昇できる最大限の価格まで達し、それ以上は取引されなくなる状態のことを指します。これは、急激な株価の変動を抑えるために証券取引所が設定している「値幅制限」によって決まる仕組みです。 ストップ高になると、それ以上の価格で売買することができなくなりますが、買い注文は入り続けるため、板情報では「買い気配」のまま取引が成立しない場合もあります。初心者の方にとっては、ストップ高は「その銘柄に非常に強い買い需要があるサイン」として捉えることが多いですが、その理由が一時的なニュースや思惑である場合もあるため、冷静な判断が重要です。

ストップ安

ストップ安とは、株式市場で一日に下がることのできる最大限の価格まで株価が下落し、それ以上は取引ができなくなる状態のことです。これは、株価の急激な下落による混乱を防ぐために、取引所があらかじめ決めている制度です。株価が大きく下がり続けると投資家の不安が広がり、市場がパニックに陥る可能性があります。そのような極端な変動を一時的に食い止めることで、冷静な判断ができるように時間を確保する役割を果たしています。ストップ安になると、その銘柄の売買は可能ですが、価格はそれ以上下がらず、買い注文が非常に少ない場合は売りたい人がいても売れないことがあります。特に企業の業績悪化や不祥事、経済の悪材料などが原因で発生することが多いです。

値幅制限

値幅制限とは、株式などの金融商品が一日に変動できる価格の幅をあらかじめ定めておく制度のことです。この制度によって、ある銘柄の価格が急激に上がったり下がったりすることを防ぎ、市場の混乱やパニックを抑える役割を果たします。たとえば、ある株が前日に1,000円で終わった場合、値幅制限によってその翌日に取引できる範囲は上限1,100円、下限900円といったように決まります。 この上限まで株価が上がると「ストップ高」、下限まで下がると「ストップ安」と呼ばれます。値幅制限の幅は、株価の水準や市場の状況、特別な材料があるかどうかなどによって異なり、東証などの取引所がルールとして細かく定めています。

需給バランス

需給バランスとは、株式市場における需要(買い注文)と供給(売り注文)の均衡状態を指します。需給バランスが崩れると、株価の変動要因となります。例えば、買い注文が多ければ株価は上昇し、売り注文が多ければ株価は下落します。

流動性

流動性とは、資産を「現金に変えやすいかどうか」を表す指標です。流動性が高い資産は、短時間で簡単に売買でき、現金化しやすいという特徴があります。例えば、上場株式や国債は市場で取引量が多く、いつでも売買できるため、流動性が高い資産とされています。 一方、不動産や未上場株式のように、売買相手を見つけるのが難しかったり、取引に時間がかかったりする資産は、流動性が低いといえます。 投資をする際には、自分が必要なときに資金を取り出せるかを考えることが重要です。特に初心者は、流動性が高い資産を選ぶことで、急な資金需要にも対応しやすく、リスクを抑えることができます。

テーマ株

テーマ株とは、特定の社会的関心や経済的トレンド、政策などの「テーマ」に関連して注目される銘柄のことを指します。たとえば、再生可能エネルギー、人工知能、半導体、インバウンド消費といった話題に関連する企業の株が、ある時期に投資家から注目されて買われやすくなります。このような株は、テーマそのものが話題になると一気に資金が流入して株価が上昇する傾向があり、短期的に大きく値動きすることがあります。ただし、テーマが一過性の場合や実態と乖離して期待だけで買われていることもあるため、投資する際はその企業の本質的な価値や業績にも目を向ける必要があります。

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