投資の知恵袋
Questions
周りが株を売っていると聞くと、自分も売るべきか迷ってしまいます。
回答済み
1
2026/10/15 17:37
女性
30代
周囲の人が株を売っている、相場から撤退していると聞くと、自分だけ保有を続けてよいのか不安になります。市場下落時に他人の売却判断へ流されず、自分の投資方針に沿って売るべきか保有すべきかを判断するには、どのような点を確認すればよいですか。
回答をひとことでまとめると...
周囲の売却に流されず、自分の投資目的、保有理由、資金の使用時期、リスク許容度を確認し、方針に沿って保有・売却を判断することが大切です。
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
周囲の人が株を売っていると聞くと不安になりますが、他人の売却理由と自分の投資目的は必ずしも同じではありません。短期資金が必要な人、リスクを取りすぎていた人、相場観で動く人など、判断の前提はそれぞれ異なります。そのため、周囲の行動だけを理由に売却するのは避けるべきです。
まず確認すべきは、当初の投資目的と保有理由が今も変わっていないかです。老後資金など長期目的の投資で、生活防衛資金を確保できており、株式比率も自分の資産配分ルールの範囲内であれば、一時的な下落局面でも保有を続ける合理性があります。
一方で、近いうちに使う予定のお金まで投資している、下落で生活や仕事に支障が出ている、株式比率が高すぎる、投資先の業績・財務・商品性が当初の前提から大きく悪化している場合は、売却や一部現金化、資産配分の見直しを検討すべきです。
迷ったときは、「なぜ買ったのか」「いつ使うお金か」「どこまで下落に耐えられるか」「売った後の再投資ルールはあるか」を書き出しましょう。感情的な全売却ではなく、自分の投資方針に沿ってリバランスや積立額の調整で対応することが大切です。
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A. 長期投資では、下落率だけでなく投資目的・資産配分・保有理由が崩れていないかを確認し、必要に応じて段階的に見直すべきです。
関連する専門用語
リスク許容度
リスク許容度とは、自分の資産運用において、どれくらいの損失までなら精神的にも経済的にも受け入れられるかという度合いを表す考え方です。 投資には必ずリスクが伴い、時には資産が目減りすることもあります。そのときに、どのくらいの下落まで冷静に対応できるか、また生活に支障が出ないかという観点で、自分のリスク許容度を見極めることが大切です。 年齢、収入、資産の状況、投資経験、投資の目的などによって人それぞれ異なり、リスク許容度が高い人は価格変動の大きい商品にも挑戦できますが、低い人は安定性の高い商品を選ぶほうが安心です。自分のリスク許容度を正しく理解することで、無理のない投資計画を立てることができます。
アセットアロケーション(資産配分)
アセットアロケーション(Asset allocation)とは、資産配分という意味で、資金を複数のアセットクラス(資産グループ)に投資することで、投資リスクを分散しながらリターンを獲得するための資産運用方法。アセットアロケーションは戦略的アセットアロケーションと戦術的アセットアロケーションの2つを組み合わせることで行われ、前者は中長期的に投資目的・リスク許容度・投資機関に基づいて資産配分を決定し、後者は短期的に投資対象の資産特性に基づいて資産配分を決定する。
生活防衛資金
生活防衛資金とは、万が一の病気や失業、災害などで収入が途絶えた場合でも、一定期間は生活を維持できるように、あらかじめ確保しておく現金のことです。投資を始める前にまず準備しておくべきお金で、一般的には生活費の3か月から6か月分を目安にするとされています。 この資金は、株や投資信託のように価格が変動する商品ではなく、すぐに引き出せる預金などで保管するのが望ましいとされています。生活防衛資金がしっかりと確保されていれば、投資のリスクを過度に恐れずに冷静な判断がしやすくなり、精神的な安心感にもつながります。
リバランス
リバランスとは、ポートフォリオを構築した後、市場の変動によって変化した資産配分比率を当初設定した目標比率に戻す投資手法です。 具体的には、値上がりした資産や銘柄を売却し、値下がりした資産や銘柄を買い増すことで、ポートフォリオ全体の資産構成比率を維持します。これは過剰なリスクを回避し、ポートフォリオの安定性を保つためのリスク管理手法として、定期的に実施されます。 例えば、株式が上昇して目標比率を超えた場合、その一部を売却して債券や現金に再配分するといった調整を行います。なお、近年では自動リバランス機能を提供する投資サービスも登場しています。
損切り(ロスカット)
損切り(ロスカット)とは、投資で保有している資産の価格が下がり、これ以上損失を広げないために、その資産をあえて売却して損失を確定させる行為のことをいいます。多くの投資家は、含み損の状態で損を確定させることに心理的な抵抗を感じますが、損切りをしないまま価格がさらに下がると、より大きな損失につながる可能性があります。そのため、あらかじめ損失の許容範囲を決めておき、一定の価格に達したら機械的に売る「ルールとしての損切り」が資産を守る手段として重要です。また、FXや信用取引では、証拠金維持のために強制的にロスカットが行われることもあります。損切りは投資のリスク管理の基本のひとつです。
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