投資の知恵袋
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長期投資なら下落しても売らない方がよいと聞きますが、本当に売らなくてよいですか?
回答済み
1
2026/09/30 17:41
男性
長期投資では一時的な下落時に売らない方がよいと聞きますが、損失が広がる不安もあります。どのような下落なら保有を続け、どのような場合は売却や見直しを検討すべきなのでしょうか?
回答をひとことでまとめると...
長期投資では、下落率だけでなく投資目的・資産配分・保有理由が崩れていないかを確認し、必要に応じて段階的に見直すべきです。
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
長期投資では、一時的な下落だけを理由に売却する必要はありません。大切なのは、価格の下落幅だけでなく、当初の投資目的、運用期間、資産配分、保有理由が崩れているかを確認することです。
市場全体の調整や景気不安による下落で、全世界株式や米国株式などに分散投資しており、生活防衛資金も確保できているなら、保有継続を基本に考えます。長期資金であれば、下落時に売却すると、その後の回復局面を逃す可能性があります。積立投資を続ける、必要に応じてリバランスするなど、方針に沿った対応が重要です。
一方で、売却や見直しを検討すべきなのは、保有商品の前提が変わった場合です。特定の個別株や業種に偏りすぎている、業績悪化が一時的でなく構造的である、手数料が高い、運用方針が不明確、リスクが生活資金に影響している場合は注意が必要です。
判断は「怖いから売る」「損を取り返したいから持つ」ではなく、目的とリスク許容度に合っているかで行います。必要なら一括売却ではなく、一部売却、積立額の調整、現金比率の引き上げなど段階的に見直すとよいでしょう。
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関連する専門用語
長期投資
長期投資とは、数年から数十年のスパンで資産を運用し、時間をかけて利益を得る投資手法です。株式や債券、不動産、投資信託などが主な対象で、短期的な市場変動に左右されず、複利の効果を活かして資産を増やすことを目指します。
アセットアロケーション(資産配分)
アセットアロケーション(Asset allocation)とは、資産配分という意味で、資金を複数のアセットクラス(資産グループ)に投資することで、投資リスクを分散しながらリターンを獲得するための資産運用方法。アセットアロケーションは戦略的アセットアロケーションと戦術的アセットアロケーションの2つを組み合わせることで行われ、前者は中長期的に投資目的・リスク許容度・投資機関に基づいて資産配分を決定し、後者は短期的に投資対象の資産特性に基づいて資産配分を決定する。
リスク許容度
リスク許容度とは、自分の資産運用において、どれくらいの損失までなら精神的にも経済的にも受け入れられるかという度合いを表す考え方です。 投資には必ずリスクが伴い、時には資産が目減りすることもあります。そのときに、どのくらいの下落まで冷静に対応できるか、また生活に支障が出ないかという観点で、自分のリスク許容度を見極めることが大切です。 年齢、収入、資産の状況、投資経験、投資の目的などによって人それぞれ異なり、リスク許容度が高い人は価格変動の大きい商品にも挑戦できますが、低い人は安定性の高い商品を選ぶほうが安心です。自分のリスク許容度を正しく理解することで、無理のない投資計画を立てることができます。
生活防衛資金
生活防衛資金とは、万が一の病気や失業、災害などで収入が途絶えた場合でも、一定期間は生活を維持できるように、あらかじめ確保しておく現金のことです。投資を始める前にまず準備しておくべきお金で、一般的には生活費の3か月から6か月分を目安にするとされています。 この資金は、株や投資信託のように価格が変動する商品ではなく、すぐに引き出せる預金などで保管するのが望ましいとされています。生活防衛資金がしっかりと確保されていれば、投資のリスクを過度に恐れずに冷静な判断がしやすくなり、精神的な安心感にもつながります。
リバランス
リバランスとは、ポートフォリオを構築した後、市場の変動によって変化した資産配分比率を当初設定した目標比率に戻す投資手法です。 具体的には、値上がりした資産や銘柄を売却し、値下がりした資産や銘柄を買い増すことで、ポートフォリオ全体の資産構成比率を維持します。これは過剰なリスクを回避し、ポートフォリオの安定性を保つためのリスク管理手法として、定期的に実施されます。 例えば、株式が上昇して目標比率を超えた場合、その一部を売却して債券や現金に再配分するといった調整を行います。なお、近年では自動リバランス機能を提供する投資サービスも登場しています。
分散投資
分散投資とは、資産を安全に増やすための代表的な方法で、株式や債券、不動産、コモディティ(原油や金など)、さらには地域や業種など、複数の異なる投資先に資金を分けて投資する戦略です。 例えば、特定の国の株式市場が大きく下落した場合でも、債券や他の地域の資産が値上がりする可能性があれば、全体としての損失を軽減できます。このように、資金を一カ所に集中させるよりも値動きの影響が分散されるため、長期的にはより安定したリターンが期待できます。 ただし、あらゆるリスクが消えるわけではなく、世界全体の経済状況が悪化すれば同時に下落するケースもあるため、投資を行う際は目標や投資期間、リスク許容度を考慮したうえで、計画的に実行することが大切です。
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