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NISA口座を変えようと思ってます

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2025/11/10 15:00

NISA
NISA

女性

30代

question

NISA口座を変えようと思っているのですが、保有していたものを売却して新しい証券会社で買い直した方がいいのか、そのまま保管しておいた方がいいのか分かりません 来年から変わる予定ですが、上限枠にも引っかかってくるのでしょうか


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

NISA口座を別の証券会社に切り替える場合は、保有している資産をどう扱うかによって、非課税の継続や翌年の上限枠への影響が変わります。

NISAは1年ごとに1つの金融機関しか利用できない制度です。そのため、翌年から別の証券会社でNISAを使いたい場合は、「金融機関変更届出書」を提出し、手続きを完了させる必要があります。これにより、翌年分から新しい証券会社のNISA口座で非課税枠を使った投資を始めることができます。

ここで注意したいのは、現在の証券会社のNISA口座で保有している商品を、新しい証券会社へそのまま移すことはできないという点です。非課税のまま移管することは認められておらず、これまでに購入した商品は自動的に動くこともありません。結果として、保有中の資産は元の証券会社のNISA口座に残り、引き続き非課税のまま保有し続ける形になります。

そのため、翌年からは「以前の証券会社ではこれまでに購入した資産を非課税のまま保有し続ける一方で、新しい証券会社では翌年分の非課税枠を使って新たに投資を始める」という形になります。元の証券会社のNISA口座では、新規の買付はできませんが、保有・売却・分配金の受け取りなどは引き続き可能です。

一方で、保有している商品を新しい証券会社で管理したい場合は、一度売却して現金化し、その後で新しいNISA口座で買い直す必要があります。この場合、売却した時点で非課税期間は終了し、買い直した金額は新しい年のNISA上限枠を使うことになります。すでにその年の枠を使い切っている場合は、再投資は翌年以降に行う形になります。

反対に、保有資産を元の証券会社にそのまま残しておけば、非課税期間中はそのまま非課税扱いで保有できます。この方法であれば、上限枠への影響はありません。

つまり、現証券会社に資産を残せば非課税を維持でき、新しい証券会社に移したい場合は売却して買い直す必要がある、というのが制度上の整理です。どちらを選ぶかは、非課税期間の残りや今後の投資方針、そして新しい証券会社のサービス内容などによって異なります。非課税メリットを優先するなら現証券会社に残す方法が、利便性や取扱商品の幅を重視するなら新しい証券会社で再構築する方法が向いています。

判断に迷う場合は、投資のコンシェルジュの無料相談で、証券会社ごとの手続きや非課税枠の扱いを具体的に確認しておくと安心です。

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NISA

NISAとは、「少額投資非課税制度(Nippon Individual Saving Account)」の略称で、日本に住む個人が一定額までの投資について、配当金や売却益などにかかる税金が非課税になる制度です。通常、株式や投資信託などで得られる利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座を使えばその税金がかからず、効率的に資産形成を行うことができます。2024年からは新しいNISA制度が始まり、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つを併用できる仕組みとなり、非課税期間も無期限化されました。年間の投資枠や口座の開設先は決められており、原則として1人1口座しか持てません。NISAは投資初心者にも利用しやすい制度として広く普及しており、長期的な資産形成を支援する国の税制優遇措置のひとつです。

非課税枠

非課税枠とは、税金が課されない金額の上限を指し、様々な税制に適用される制度。 例えば相続税では基礎控除額として「3,000万円+600万円×法定相続人数」が非課税枠となる。贈与税では年間110万円までの贈与が非課税。また、NISA(少額投資非課税制度)では年間の投資上限額に対する運用益が非課税となる。 このような非課税枠は、税負担の軽減や特定の政策目的(資産形成促進など)のために設定されており、納税者にとって税金対策の重要な要素となっている。

非課税口座廃止届出書

非課税口座廃止届出書とは、NISA(少額投資非課税制度)やジュニアNISAなどの非課税口座を廃止する際に提出する書類です。この届出書を提出することで、非課税口座の取り扱いが終了し、課税口座(特定口座や一般口座)への資産移管が可能になります。 たとえば、NISA口座を開設している金融機関を変更したい場合や、制度自体を終了したい場合、まずこの届出書を提出し、税務署を通じた確認を経て非課税口座が正式に廃止されます。その後、新たな金融機関でのNISA口座開設が可能になります。提出先は口座を開設している金融機関で、廃止の理由や本人確認情報などを記載する必要があります。制度上、同一年内に複数の金融機関でNISA口座を開設することはできないため、正確な手続きが重要です。

年間投資枠

年間投資枠とは、つみたてNISAや一般NISAなど非課税制度を利用する際に、その年に非課税で投資できる上限金額を指します。たとえば2024年から始まった新しいNISA制度では、「成長投資枠」で最大240万円、「つみたて投資枠」で最大120万円という年間上限が設定されています。この枠内で購入した投資信託や株式の売却益・配当金は、制度が定める期間中、課税を受けません。 年間投資枠は翌年に繰り越せないため、未使用分は消滅しますが、使い切った場合でも翌年には新たな枠が自動的に付与されます。資産形成を効率化するには、自分の資金計画やリスク許容度に合わせて年間投資枠を無理なく活用し、長期的な非課税メリットと複利効果を最大化することが大切です。

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