投資の知恵袋
Questions
PBRの計算式を教えて下さい。
回答済み
1
2026/09/12 11:36
男性
30代
PBRをどのように算出するのかを知りたいです。計算に用いる数値の意味や、算出結果を株価の割安・割高判断にどう活用すればよいのかも確認したいです。
回答をひとことでまとめると...
PBRは株価を1株当たり純資産で割って算出し、資産価値に対する株価水準をPERやROEと併せて判断する指標です。
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
PBRは「株価純資産倍率」といい、株価が1株当たり純資産(BPS)の何倍まで買われているかを示す指標です。計算式は「PBR=株価÷1株当たり純資産(BPS)」です。BPSは、企業の純資産を発行済株式数で割ったもので、1株あたりの帳簿上の資産価値を表します。
たとえば株価が1,500円、BPSが1,000円ならPBRは1.5倍です。これは、1株あたり純資産1,000円の会社に対し、市場が1,500円の株価を付けている状態です。株価が800円、BPSが1,000円ならPBRは0.8倍となり、純資産価値を下回る水準と見られます。
一般的にはPBR1倍未満は割安と判断されやすい一方、業績悪化や資本効率の低さが反映されている場合もあります。反対にPBRが高い企業は、成長性や収益力を評価されている可能性があります。PBRは単独で判断せず、同業他社比較、過去水準、ROEやPERと組み合わせて確認することが重要です。
関連質問
2026.09.12
“PBRとPERの違いを教えて下さい。”
A. PBRは資産価値、PERは収益力に対する株価水準を示すため、同業比較や成長性、ROEなども踏まえて総合判断すべきです。
2025.07.18
“PBRは高いほうがいいのでしょうか?”
A. PBRは単純に高ければ良いわけではなく、業種特性や収益性などを合わせて判断することが重要です。
2026.09.12
“PBRには、目安となる適正値があるのでしょうか。”
A. PBRの適正値は1倍が目安ですが、業種差やROE、成長性、資産内容で評価は変わるため、単純な割安判断は避けるべきです。
2026.09.12
“PBRが1倍割れの企業は、割安と言えますか?”
A. PBR1倍割れは割安候補ですが、低収益や成長鈍化が背景の場合もあります。ROEや利益率、株主還元、改善余地を確認して判断すべきです。
2026.09.12
“低PBRの企業は、何か問題を抱えているのでしょうか。”
A. 低PBR企業は割安とは限らず、収益力や成長性、資本効率の低さが背景にある場合もあるため、ROEや利益成長、株主還元まで確認すべきです。
2026.09.12
“PBRの目安を業種別に教えて下さい。”
A. PBRは業種ごとの資産構造や収益性で妥当水準が異なるため、同業比較、ROE、成長性、財務健全性を併せて判断すべきです。
関連する専門用語
PBR(株価純資産倍率)
PBR(株価純資産倍率)とは、企業の株価が1株当たり純資産の何倍で取引されているかを示す指標です。計算式は「株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)」で求められます。PBRが1倍未満の場合、理論上は会社の解散価値よりも株価が低いとされ、割安と判断されることがあります。
BPS(1株当たり純資産)
BPSとは、「1株当たり純資産」を意味し、企業が解散した場合に株主が受け取ることができる理論的な資産の価値を表します。計算方法は、企業の純資産を発行済株式数で割って求めます。 たとえば、純資産が100億円あり、発行済株式数が1億株なら、BPSは100円ということになります。BPSは企業の安定性や資産価値を測るうえでの基本的な指標の一つで、株価がBPSより大きく乖離している場合は、割安・割高の判断材料になることがあります。 初心者の方にとっては、企業の「持ち物の価値がどれくらい株主1人あたりに割り当てられるか」を知るための目安として捉えるとわかりやすいです。
ROE(Return On Equity/自己資本利益率)
ROE(Return On Equity/自己資本利益率)とは、企業が株主から預かった自己資本をどれだけ効率的に活用し、利益を生み出しているかを示す財務指標です。計算式は「ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100」または「ROE(%)= EPS(一株当たり利益)÷ BPS(一株当たり純資産)× 100」で求められます。 ROEが高いほど、株主資本を効率的に活用して収益を上げていると判断され、投資家にとって魅力的な企業と見なされやすくなります。ただし、自己資本を減らしてROEを意図的に高める手法もあるため、借入依存度(財務レバレッジ)とのバランスも考慮する必要があります。長期投資の際は、ROEの推移や業界平均と比較し、持続的な成長が可能かを見極めることが重要です。 「Return On Equity」(自己資本利益率)の略。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合で、計算式はROE(%)=当期純利益 ÷ 自己資本 × 100、またはROE(%)=EPS(一株当たり利益)÷ BPS(一株当たり純資産)× 100。ROE(自己資本利益率)は、投資家が投下した資本に対し、企業がどれだけの利益を上げているかを表す重要な財務指標。ROEの数値が高いほど経営効率が良いと言える。
PER(株価収益率)
PER(株価収益率)は、企業の株価がその企業の利益と比較して割安か割高かを判断するための指標です。計算方法は「株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)」で求められ、数値が低いほど利益に対して株価が割安であることを示します。ただし、業界ごとの平均PERが異なるため、他の企業や市場全体と比較して判断することが重要です。PERが高い場合は将来の成長期待が大きいと解釈されることもありますが、過大評価されている可能性もあるため注意が必要です。
発行済み株式数
発行済み株式数とは、企業が発行した株式の総数を指します。この数には、上場市場で取引される株式と企業が保有する自己株式が含まれます。発行済み株式数は、EPSやDPSの計算において重要な要素となります。
純資産
純資産とは、総資産から総負債を差し引いた残余価値を指し、企業や個人が保有する「正味の持ち分」を示します。たとえば総資産が1億円、総負債が4,000万円なら純資産は6,000万円となり、この値がプラスであれば財政基盤は概ね健全、マイナスであれば将来の資金繰りに注意が必要だと判断できます。 企業では貸借対照表の「純資産の部」に計上され、株主資本(資本金・資本剰余金・利益剰余金など)とその他包括利益累計額が主要項目です。純資産は自己資本比率やROEの分母となり、財務健全性や資本効率を測定する起点になる指標です。利益の内部留保や株式発行が増加要因となる一方、赤字計上や配当、自己株式取得は減少要因となります。また時価評価差額や為替換算差額も変動要因となるため、採用している会計基準によって数値の見え方が異なる点に留意が必要です。 個人の場合、純資産は現預金、株式・投資信託、年金積立、不動産、車などの資産総額から、住宅ローン、教育ローン、クレジットカード残高などの負債を差し引いて算定します。この数値はFIREや教育・住宅資金計画の進捗を測る物差しとなり、住宅ローン審査など各種与信判断でも重視されるため、家計の健康診断に欠かせません。 純資産を活用する際は、まず株式や不動産など含み損益の大きい資産を時価で再評価し、値動きによる変動幅を把握することが大切です。企業なら自己資本比率、個人なら負債比率(負債÷総資産)など関連指標と併用すれば、リスク耐性や資本効率を立体的に分析できます。四半期ごとに財務諸表や家計簿を更新し、純資産が目標ペースで増えているかを確認しながら、「資産価格」「収支」「レバレッジ」という三つの要因に分解して要改善点を探ると、実践的な資産運用や財務戦略の見直しがしやすくなります。 純資産は単なる期末の残りではなく、将来の投資余力やリスク許容度を測る羅針盤です。数値を継続的に点検し、関連指標と照らし合わせながら経営判断やライフプランをアップデートしていくことが、長期的な資産形成と財務健全性の鍵となります。




